Music TO GO!

2012年11月30日

Headfiのサイトがモバイル対応

HeadFiは複雑なページデザインでスクリプトも重く、iPhoneで読むのが大変でした。それでTapTalkなどのフォーラムリーダーアプリを使ってましたが、これも問題がありました。
しかしやっと念願のモバイル対応がされてiPhoneで手軽に読むことができるようになりました。
切り替わらない時、デスクトップ版で見たいときは下に切り替えスイッチがあります。

www.headfi.org

でもiPad mini買おうという理由がひとつ減ったかも。。
posted by ささき at 10:22 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月29日

ロジャーディーンのiPhoneゲーム

アルバム紹介の番外編ですが、イエスやエイジア、グリーンスレイドなどの幻想的なアルバムアートで知られる画家のロジャーディーンがプロデュースしたiPhoneのゲームが出ています。

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その画集の名前もそうですが、Dragon's Dreamというものです。
価格は450円でiTunesリンクはこちらです。
https://itunes.apple.com/jp/app/dragons-dream/id560115046?mt=8

ゲームとしては単純なもので、タップで調整しながらキャラクターを右スクロールのフィールドでロジャーディーンの描く幻想的な世界のなかを進めていくというものです。

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オーブと呼ばれる球体を集めていくことでギャラリーをアンロックしていくことができるようです。

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ゲームとしてはいまひとつですが、あの世界観が好きな人には楽しめると思います。
posted by ささき at 22:55 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

PS AudioもDSDへ移行表明

(前の記事からの続きです)
PS Audioポール社長のその後のブログ記事を見ると、やはりPS AudioもDSD対応に向かうと表明しています。時期は2014年になんらかの新製品が出てくるようです。
おもしろいのはDSD対応するのに、PCM/DSD両用使える出来合いのDACチップを使用するのではなく、DACの仕組みを根本的に変えるような妥協ない設計をすると書いていることです。もちろんPCMに対しても妥協なく対応するとのこと。
これをこれまでポール社長ブログで書いてきたことと重ね合わせると、DSDにおいてはDACチップの部分をディスクリートで組んでDSD専用の仕組みを作り、PCMはPCMで別に16bit専用でマルチビットDACを使うなどが考えられるように思われます。他にもなにか考えられるかもしれませんが、PS Audioも技術志向の会社なのでいまから楽しみなことではあります。
posted by ささき at 23:06 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Stereophileの年間最優秀Computer AudioプロダクトはDragonfly

いまのPCオーディオ(Computer Audio)の転換点はどこだったか、と聞かれたら私はまずStreophileの総合のプロダクトオブザイヤーでQB-9が選ばれた時、と答えると思います。これによってPCの周辺機器にすぎないと思われていたUSB音源が晴れて「オーディオ」として認められたという瞬間です。(二番目はLINNがCDプレーヤーやめたというニュースでしょうね)
さてStreophileの今年の年間優秀賞ではComputer Audio Component部門でAudio QuestのDragonflyが受賞しました。Dragonflyのうちの紹介ページはこちらです。これはお勧めの製品です。Audio Questの製品ですが、設計はQB-9を光らせたUSBアシンクロナス部分を担当したゴードンさんです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/278372379.html
次点のHalide DAC HDとWeiss DAC202に倍の大差をつけて堂々の受賞です。ちなみにDragonflyはBudget(普及価格)コンポーネント部門でも受賞してダブルクラウンです。日本ではD&Mから販売されていますが、大きな話題になってないので日本から見ると驚きかもしれませんが、私のMac Airの常備品です。Dragonflyはむこうの評論家には実質ゴードンの製品ということが認知されているというのはあるでしょうね。

Computer Audio Component部門はDAC(Digital Source Component)部門とは分離しています。DAC部門では400万円ほどのMSB Diamond IV DACが受賞しています。DAC部門はDACというよりもネットワークプレーヤー・サーバーなどといっしょのようです。この分け方が適切かという話もありますね。たとえばComputer AudiophileフォーラムではDragonflyは発表されてからずっと上の方の人気スレですが、MSB Diamond DACはほとんど話題になっているのを見たことありません。そもそも単体DACってPCオーディオがなければこんなに活性化したはずはありませんが、Computer Audioとわける意味がちょっと取りかねますね。DAC部門でDSD系がないというのもさみしいところではあります。
そして総合のプロダクトオブザイヤーは100万円くらいのAudio Reseachのハイエンドアンプが受賞しています。しかし実は読んでみるとDragonflyはこの総合部門でもけっこういい線いっていたようです。他の部門での実績で言っても実際はDragonflyが実のプロダクトオブザイヤーっていってもおかしくない気はしますけれども。
posted by ささき at 22:57 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

HiFiMan HM901 試聴機インプレッション

ヘッドフォン祭で使用したHM901の試聴機(プリプロダクションモデル)を使用しての実機インプレッションです。

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HM901は通常のボリュームに比べるとかなり高価で本格的なステップアッテネーターを搭載していて、本体上部はそれで占められるというこだわり用です。本体前面には再生停止・早送り、曲選択などのハードボタンとホイールがありますのでDX100で面倒を感じてた人には福音でしょう。UIはHM801から比べてかなり使いやすくなっています。

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ユーザーインターフェースはかなり使いやすくHM801の古いDAPのようなものではなく、一気に国産のメジャーメーカー製品的な洗練された優れたUIになりました。ホイールを回すところころとアイコンが転がって選択します。ただしDX100のようなアップサンプリングとかデジタルフィルターの機能は試聴機ではありませんで、代わりにSPDIF入力の機能などがありました。

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底面はAppleの旧30ピンコネクタのような拡張ポートになっていて、アナログアウトやデジタルアウトはこのポート経由となります。また充電もこのポートを使います。側面にいくつかスイッチがありますが、HD/Vintageとはアナログローパスフィルターの設定で、帯域特性を変えることができるようです。

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音質の点でいま現在のハイレゾDAPの王者としてDX100と比較してみました。DX100は差異もありますが、HDP-R10のベースとなったモデルです。
感じるのはまずHM901の透明感の高さです。DX100はAndroidベースっていうのも原因と思うけど、iriver AK100あたりと比べても透明感に劣るのはちょっと問題ではあります。前に書いたようにDX100の音声出力は最終的にALSAを経由しているようですが、プレーヤー本体はJAVAベースで仮想マシン(VM)上で実行されます。ただDX100ではFirmware1.2.7でかなり手が加わったのか音質のこの辺は改善されてはいるようです。この辺は別記事(iBasso DX100とAPI開示)に続きます。
ただし仮にこの透明感・クリアさの問題がさらなるバージョンアップで少なくなったとしても、HM901はDX100に比べて一段上の音楽再現の質の高さを聴かせてくれます。これはもう少し補足して言うと、たとえるならオーディオ的で自然な鳴りの豊かさとち密さですね。濃密感・実体感のようなハイエンド機器で使うような言葉が浮かんできます。DX100もそれだけで聴くと良いんだけど、HM901からDX100に戻すと物足りなさ、密度感の低さ、音再現が淡白なものに感じられます。これは一つの曲をじっくり聴き比べて分かるというレベルではなく、聞き流していてもすぐわかります。JH16+Twagのような再現力の高いイヤフォンを使うと顕著ですね。たしかに音の細かさという点で言うとDX100でもかなり高いレベルにあるのですが、901ではそれにプラスしてオーディオ機器的な意味での音の豊かさが再現されています。この差はDX100のバージョンアップをしても埋まらないハードの差だと思います。

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HM901の技術的なポイントはハイエンドDACチップのES9018を二個使用しているところです。このES9018はもともと一個でマルチチャンネルの機能がありますから、それを複数使うというのは贅沢なことで、ハイエンド機材の世界を見てもアキュフェーズをはじめそれほど例はありません。HiFiman CEOのFangにヘッドフォン祭で会ったときに話を聞いてみたんですが、プロトタイプではさまざまなモデルを作成し、実際にはES9018一個のタイプも作成したそうです。そのモデルではたしかに性能は良かったけれども、いわゆるESSくさいというかドライで分析的すぎる感じが取れなかったそうです。しかし二個使用することで音楽的に豊かさのある再現力までが可能となったということです。
実際に中国のHiFiman本社には高性能スピーカーを使用した環境があって、そこでES9018を使ったある有名ハイエンドDACと比べたりして音決めをしているということです。そんなにそのリファレンスDACと遜色ないって話です。

カスタムIEMと合わせてみると、JH13だと音の表情は掴みやすいんですが、音楽的に良いのはJH16です。JH13だとジャズトリオに向いていて、JH16だとオーケストラのスケール感をも再現できるという点もあります。またそれだけの余裕を備えているのがHM901とJH16の組み合わせです。もちろんWhiplash TWagなどの高性能ケーブルも必要ですね。このレベルになると。

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HM901とFitEar ToGo 334/Ultrasone IQ

Ultrasone IQと合わせるとさらに音楽的には聴きやすくなります。FitEar To go 334と合わせると空間表現の豊かさに圧倒されます。ただK3003だとやや薄い表現が目立つようにも思えます。
いずれにせよ901レベルの音になると一つの音が正確であいまいさというものが少なくなるので、テスト機器的な意味でもイヤフォンの性能があばきだされます、まさにもちあるくアキュフェーズみたいなものかもしれません。

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またHM901とペアになる新型のRE600もなかなか良いイヤフォンです。音楽的に豊かで性能も高い一方でiPhoneにRE600とUBiOアプリあたりを組み合わせただけでも満足できる鳴らしやすさもあります。

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RE600は4pin TRRSバランスプラグを備えているので901を組み合わせるとバランス出力が楽しめます。バランスに切り替えるとぱっと音が広がってポータブルでのバランス駆動を手軽に楽しめます。バランスとシングルエンド(ノーマル)の切り替えはスイッチのみです。
試聴機はバランスアンプカード付きで、アンプカードは電池裏蓋を外すと交換ができるようになっています。

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持ちあるきに関しては文鎮とも称されたDX100とはちがって、AK100ほどではないにしろHM901がそれなりにコンパクトでものすごく重いというわけではありません。バッテリーの持ちは測ってはいませんが、特によいわけではなくだいたいDX100くらいかなと思います。ただ、あまり長く持つよりもこのクラスだと数時間程度と言う方がいっぱい電流を流してる感じがして良いですね。もちろんそれなりにあったかくなります。

ファームに関しては割と安定していてあまり落ちるということはありませんでしたが、タグの扱いなどがまだ試聴機ではうまく出来てないところもあります。基本的にいま使えたのは音質だけを試すモデルで、機能についてはまだ試聴機では実装されていないものも多いので生産モデルが使えるようになったらまた詳しく見てみたいと思います。
ハイレゾDAPも注目を集めてきていますが、HM901は音質に関してはハイレゾDAPの頂点を極めた新しい王者と言えるでしょう。日頃ハイレベルのオーディオ製品を聴いている人にもぜひお勧めしたい製品です。
posted by ささき at 23:15 | TrackBack(0) | __→ HiFiMan HM-901, 801 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

iBasso DX100とAPI開示の可能性

別のHM901記事のスピンオフですが、カテゴリを分けるために別記事にしました。
DX100の話を続けると、他のDAPのようにLinuxネイティブというわけではなくAndroidベースであることがDX100の音質をすくなからずスポイルしているということはあると思います。やはりJAVA介してるところもありますし、OSのオーバーヘッドも少なくないでしょう。
ただしAndroidベースが悪いというわけではなく、HeadFiのDX100スレッドを読むとサードパーティーアプリ開発者にiBassoのAPI(前に書いたこのALSA NDKあたりだと思います)をオープンにするという情報もあります。そうするとPowerAmpやRockboxがiBasso APIを使用してDX100で192/24再生できるようになれば最強ですので、Androidベースにしたという強みはその辺から出てくるのではないでしょうか。iBassoもタグ問題やらPowerAmpとの相性問題やらで全部アプリを自分のところで抱える大変さというのを知ったのではないかとも思いますね。

Android Walkmanでもそうですけど、AndroidベースのDAPに関してはDAPハードベンダーは基本ソフト(ドライバーやALSA APIなど)を開示して、標準はおまけ程度の再生アプリをバンドルし、サードパーティーのアプリ専門ベンダーが本格的な高音質再生アプリを作るというのがAndroidベースのDAPの本来的なあり方のように思えます。そもそも自分のところですべて抱えるならAndroidベースにする必要もないかと思います。その方が音質的にもよいものはできるでしょうからね。タッチ操作のためとしてもAK100のように独自ファームでもタッチ操作は可能です。やはりAndroidにするなら、広いオープンな世界に即したものを作ってほしいと思います。

たとえばニコンCOOLPIX S800cみたいなAndroidカメラも面白いと思います。最近のデジカメで機能についてくるアートフィルターやパノラマ機能などは、カメラメーカーがおまけで付けるものよりiOSやAndroidのアプリの方が多様で強力なものを見つけることができます。それを足していくことで機能向上が図れます。これをカメラメーカーがすべて抱えていったら大変でしょう。
そしてAndroid DAPも面白い可能性を秘めていると思いますので、DX100の方向性も期待しています。
posted by ささき at 23:13 | TrackBack(0) | __→ ハイエンドDAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月25日

森林公園の紅葉

いよいよ東京近辺も紅葉の及ぶところとなり、埼玉の森林公園の紅葉を撮りに行ってきました。

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場所は紅葉見本園というところで、下のような一角です。

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iPhone5

今回もSigma DP1、DP2 Merrillの二台体制で行ってきました。

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紅葉見本園ではさまざまな品種の紅葉種が植えられています。たとえば上左の写真の黄色・オレンジの鮮やかなものはカナダの品種です。

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DP1・DP2 Merrillの描写力は単にシャープなだけではなく、質感表現・諧調再現力が高く上質な描写性能を見せてくれます。新世代Merrillセンサーの描写性能の高さを専用設計の高性能レンズがうまく引き出しています。
ミクロ的には木々の葉の一枚一枚が明瞭に描き出される解像感の高さを持ちながら、マクロ的にも厚みのある絵画的な再現性が道端のなにげない風景も絵にしてくれます。

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しかし28mmと45mm相当のレンズ二つだけというとなかなか撮れない絵も多くてちょっと困ります。
これに85mm搭載のDP3、というのも変ですから、ここはやはりDPシリーズの流れでミラーレスを作ってほしいところです。
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2012年11月21日

PS Audio ポール社長のブログとDACとDSD

昨年のいまころはDSD対応DACというと高価なPlayback以外はMytekくらいなものでした。私は昨年のAudio Basic誌のコンポーネントランキングの選定では欄外に枠を足してしっかりとMytekにも投票したんですが、票足りず圏外に終わりました。
まあ昨年暮れはそういう状況だったわけですが、それに比べると最近はわずか一年足らずでDSDネイティブ再生対応DACが驚くほど出てきています。しかしこれはそう意外なことでもないかもしれません。というのは流行りだからというほかに、今のDACチップにとってはDSD対応はかえって自然なことだからです。

いまPS Audioの社長Paul McGowanが自身のブログでそうしたPCMからDSDへの話題を書いていますが、ここで面白いのはPCMからDSDへの移行をマルチビットDACの問題点というところから出発している点です。
このブログポストはPS AudioのPS Tracksというニュースレター内のトピックです。
http://www.pstracks.com/category/pauls-posts/

簡単にいうとES9018とかPCM1704というデジタル信号をアナログ信号に「変換」するDACチップと言われているものは大きく分けるとマルチビット(またはラダーDAC)方式とデルタシグマ方式に分かれます。
マルチビットDACはビット幅を一ビットごとにステップのように積み上げていくわけですが、この各ビットはスイッチのようなものです。オーディオでの音声信号は一般的に電圧の振幅ですが、スイッチでゲートを開けて流すのは電流ですから、最終的には電圧が必要ではあってもDACから直接取りだされるのは電流出力となります。(だから後段のI/V変換が音質に重要なのだよ、というポール社長の持論ですし、PS Audio DACの売りでもあります)
このマルチビット方式は文字通りPCMのマルチビットのデジタル表現に対応しているので、PCMに適合した形式なわけです。つまりアナログ信号をPCMデジタルという「マルチビットのコード(16bitのワードデータ)」に変えて、それを再び各ビットに対応したマルチビットのスイッチ(ゲート)でアナログの電流に「デコード」してやるわけです。
しかしマルチビットDACの問題点は一ビット増やすごとに次のステップを達成するための精度が倍々と増えていくので16bitを過ぎるあたりからもう設計が限界に近くなるそうです。つまり16bitを超えるようなDACチップを製作するならばPCMで信号を受けても、それをいったんデルタシグマに変換して一ビットDA変換した方が簡単というわけです。それを考えれば24bit対応でマルチビットのPCM1704なんかは例外のようなものだとおもいますが、つまりPCM1704が固定的な人気があるのはマルチビットDACとPCM方式の相性が良いからでしょう。前に私のところでは書いたのですが、もともとデジタルデータ形式としてPCMを使用するならばマルチビットDACを使用するのが理想的というか自然というのもこの辺です。
ただし実際はPCM1704なんかはさきに書いたように例外的なわけで、通常は24bitを超えるようなDACは内部をデルタシグマで作るのがより楽というわけです。それならばそもそもPCMではなく、DSDを使用すればよいのではないか、というわけですね。PCMではマルチビットDACを使用するのが自然なように、デルタシグマDACならばDSDを使うのが自然というわけです。
このように結論的にはさきに書いたコッチ先生のホワイトペーパーに準ずるわけですが、こう考えていくとDSDの流れっていうのは単にPCMに対する目新しい新セールスポイントというわけではなく、24bitを超える現代DACチップの進化と適合する流れとして自然なものだということが分かるのではないかと思います。
さらに言うと、マルチビットDACという本来のデコード手段が行き詰ってきたPCM自体がすでに限界にきているということも言えるかもしれません。

それとこのポール社長のブログの良いところはとても分かりやすく書いてる点です。一連のPCMからDSDへの変化の記事を通して読むと、そもそもなぜPCM記録ではDACという変換機が必要で、DSD記録ならDACなどなくてもアナログ・ローパスフィルターを加える程度で音が取り出せるのか、ということがなんとなくでも分かった気になります。デジタルだからDACが必要、って言いますがそれはデジタルだからというよりPCMというコード化が必要な方式だからデコードする必要があるんじゃないのか、と頭を切り替えることができるわけです。
そう考えるとDACというのはデジタル信号をアナログ信号に「変換」するというよりも、PCMというコード化されたデータをコード化規約に基づいてデコードするという方がより適切で、WADIAではなぜDACをデコーディング・コンピュータと称しているのかも分かると思います。

私も人に言えませんが、難しいことを書くから偉いのではなく、難しいものを人が読んで難しく書くのはいわば当たり前で、難しいものを人が読んで分かるように書けるのが本当に理解してる人なんだとポール社長の記事を読んでて思いました。
ただポール社長も新しいエントリーで補足して書いてますが、実際はデルタシグマDACって言ってもESSなんかは中は1bitではなく6bitでのワイド表現を使っていて実際はもっと複雑のようですので念のため。上で書いたのはあくまで概念的なお話です。

というか、そもそもPS AudioってDSD対応DACありましたっけ?
ということは。。
posted by ささき at 23:21 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

HD Tracksでマイケルジャクソンやビリージョエルのハイレゾ配信

先日iTunesでソニーミュージックのミュージシャンの配信を始めたというニュースがありましたが、HD TtacksではSony Legacy Musicレーベルのミュージシャンを配信始めました。
Sony Legacy Musicはソニーミュージックの再発レーベルで、これでマイケルジャクソンやビリージョエルがハイレゾ配信を始めてます。
https://www.hdtracks.com/index.php?file=artistdetail&id=10430
https://www.hdtracks.com/index.php?file=artistdetail&id=10428
第一弾としては他にハービーハンコック、ジャニスジョプリン、ウイリーネルソン、キャロルキングです。
日本から購入できるかはまだ試してませんが、よいことではありますね。
posted by ささき at 08:33 | TrackBack(0) | __→ ハイリゾリューション音源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

逗子の流鏑馬

週末は逗子海岸で行われる流鏑馬を撮ってきました。カメラはEOS-1D Mk3です。レンズはEF70-200/2.8Lとx2エクステンダー、およびEF16-35/2.8Lを使用しています。

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天気は晴れとはいうものの真逆光の中でなかなか厳しい撮影条件でした。ただここは海岸沿いで背景に海を入れらるのが良いところです。

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下の流し撮りの一連の写真では足元にも注意していただきたいのですが、普通の乗馬と異なるのは鐙(あぶみ)です。これは和あぶみというもので我々の使っている西洋あぶみが輪になっているのとは違いそりのようになっています。これは外しやすく実戦的ですが、踏み込みが難しそうです。

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今回の特徴は女性射手が多かったことで、11名中の5名が女性、しかも2名は初陣という華やかなものでした。
こちらは川崎射手、彼女は映画の代役としても登場したそうです。

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こちらは原射手と遠藤射手。遠藤射手は初陣でした。

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こちらは又吉射手です。

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特に今回はこちらの地元逗子という吉田射手が初陣ながら光っていました。初陣ながら競射という決勝に残ったのは立派なものです。今後も期待したいですね。

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今回は試しにiPhoneでも撮ってみました。下記はiPhone5です。iPhoneは一眼のように露出が調整できないので撮ったままだと逆光で真っ暗です。そこでCamera Flashという暗部を持ち上げるアプリで暗い部分を明るく出しています。こうしたスマートフォンで撮るときはシャッターラグ(遅れ)を考慮してシャッターを押すというところがポイントです。
スマートフォンはアプリしだいというところです。最近のカメラ+Androidも面白いかもしれません。

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まあとにかく流鏑馬は撮るのが難しい。自分で写真を現像しながらだいたい当たり写真が出てくるのは半分過ぎたくらいからですね。また馬によってもスピードが全然違うので、毎回違う速度で追従しなければなりません。また来年も研鑽したいところです。
さて、今年も流鏑馬も撮りおさめです。あとは紅葉を消化しつつ来年を迎えるという感じですね。
posted by ささき at 23:37 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

The Producers - Made in Basing Street

The Producersは文字通り著名な英音楽プロデューサーがバンドを結成したというおじさんバンドです。タイトルのBasing Streetも文字通りスタジオのある番地のことだそうです。
中心はトレヴァーホーンで、他に10cc/ゴドレイ&クレームのロルクレームなど。プロデューサーとは言いますが実際はミュージシャンあがりの人たちですね。

メンツから想像つくように音は古いです。80年代くらいのポップロックという感じ。でもそこがオールドロックファンにはしっくりくると思いますね。タイトル曲がFreewayというように疾走感もあるアップテンポの曲と落ち着いた曲のバランスも良い感じ、ここはさすがにプロデューサーズ。全体にトレヴァーホーン色を感じますが、たしかに10CCも入ってるかというところもあるかも。
国内版ではボーナストラックが2曲ついてきますが、実はもう一曲クレジットされてない曲が入っています。CD2の最後の曲が終わった後(国内版ではボーナス曲の前)にしばし空白の後にシークレットトラックとしてフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのTwo Tribesがプロデューサーズ・バージョン(ライブ)で入ってます。これもトレヴァーホーンらしいところで、知らない人はこれなに?って感じだと思いますが、なかなか心憎い隠れボーナストラックです。
下記のYoutubeにこの演奏のプロモーションビデオがはいってます。トレヴァーホーンはベースを担当しています。


今の音楽シーンにこういう音楽が受け入れられるかは分かりませんが、大人のロックコーナーにはぴったりのアルバムです。実際このアルバムちょっと面白いのは現地では自らのインディーズレーベルで販売してるようですが、国内では大手ソニーミュージックが扱ってることです。こういう通好みの音楽を国内紹介してくるあたりは素直に称賛してあげたいですね。
今年はPIL、デッドカンダンス、キリングジョーク、ウルトラヴォックス、ヒカシューなどなど80年代バンドがこの2012年に新作を出してきたわけですが、このプロデューサーズもその延長にあるとはいえるかもしれません。

iTunesでも扱いがありますので試聴はiTunesで出来ます。
https://itunes.apple.com/jp/album/made-in-basing-street/id571836869
Amazonリンクは左が国内版で右が輸入盤です。それぞれ二枚組みで、輸入盤は1枚のものもありますが、上で書いたTwo Tribesは入っていません。

     

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2012年11月16日

Mac Audio 2013に執筆しました

11/15発売の音楽出版社(CDジャーナル)さんのMac Audio 2013に執筆しました。今回はたくさん書いたのですが、なにしろテーマ的に力がこもっています。
まずアップルファンが書いたMacの本、という視点からいかにMacの魅力を伝えるかというところに注力して書きました。
そういう点ではまずMacの魅力を書いた巻頭文(P11)です。ここでまずMacを使うということの意味、Macを選ぶということの意味を伝えたいと思いました。Macがなぜオーディオに向いているか、という視点もありますが、実のところユーザーはなぜMacを選ぶのか、というところからすべてが始まると思います。
またPowerCD、スパルタカスなどの記事(P152)も面白いと思います。まずこの2012年にPowerCDやスパルタカスの記事の企画が通るというのがすごいところ。提案してみたところ本誌では編集の人もMacユーザーなので快く通してくれました。
ちなみにジョニーアイブというとiMacで知られていますが実はジョブズ復帰前からAppleのデザインを担当していて、ここで書いたスパルタカス(20周年記念Mac)のデザインも彼のようです。こちらにスパルタカスと若きアイブのビデオがあります。またNewtonのeMateも彼のデザインです。

そのほかはPCオーディオ系の得意分野ではありますが、iPadのオーディオ利用、Macの高音質再生ソフト解説、MacでのDSDネイティブ再生解説なども書いています。
iPadのオーディオ利用(P117)ではハイレゾまで書いていますが、海外でもAntelopeやBenchmark、AudioStreamなどでハイレゾ再生を検証していますのでこの分野ももうちょっと活性化してもいいと思いますね。
Macの高音質再生ソフト解説(P130)では各ソフトの最新の情報を取り入れ、かつポイントをわかりやすく解説するということを考えました。
DSDでは基本的な解説から実践編としてAudirvana Plus + QuteHDの組み合わせでDoP接続するところを書いてます(P92)。DoPに関してはまず標準規格である、という理解が重要だと思います。いまや世の中にDSDをサポートする再生ソフトがいろいろあって、DSDをサポートするDACもいろいろとあります。その仲立ちをするのが標準規格であり、標準があるからそれを軸にさまざまな組み合わせができるわけです。そこがオーディオがコンピューターをインフラにしていくときに重要なポイントとなると思います。
このほかではベイヤーT90のヘッドフォンレビュー(P103)やお勧めイヤフォン(P110)なども書いています。

ちなみに私が良くWindows機を"PC"と書いてMacと分けて書くのはMacはPCと違うぞ、という意識的な意味からではなく、PCというと一般にIBM PC(AT)とそのクローンの系列を指すからです。つまりPCというのはPersonal Computerの略というよりはIBM PCのPCです。そのためPCというと暗示的にWindows(DOS)機を指すので、MacをPCと書くのは気持ちが悪いからです。
このようにコンピューターにも歴史があり、分化があります。オーディオがさまざまな先達によって育まれてきた文化ならば、コンピューターもまた同じく先達によって育まれてきた文化です。AppleとかMacはそれがかなり色濃く出ています。たとえばマーク・レビンソンとスティーブ・ジョブズの類似性などを考えて見るのも面白いでしょう。
そうした理想を求める個性的な人たちによって作られた文化というところは似ているはずですので、本来コンピュータとオーディオは共通するものがあるはずです。その辺を書いていくのが私の書くべきことの一つかなとも思います。

他にも吉松隆さんのインタビューとか、USBケーブルの付録もついて分厚い冊子となっています。ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。

posted by ささき at 23:22 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

iPhone(iOS)の音楽再生アプリ 2012 Nov

ポータブルアンプも市民権を得てきましたが、iPhoneの場合はアンプと組み合わせにくいこともあって単体の音を良くするための再生アプリにも注目したいところです。またいくつか新しいのが出てきたので、これまでの再生アプリのまとめとアプリ紹介を行いたいと思います。

1 これまでのまとめ
まずiPhoneの音楽再生アプリですが、大きく3つのグループに分けられると思います。
*DLNAネットワーク系やストリーミングアプリは除く内蔵音源の再生タイプです

A. オーディオファイル向けアプリ
たとえばFLAC PlayerやGoldenEarです。
これらでは主にiPhoneの音楽ライブラリではなく独自の格納領域を持ち、FLACなどのオーディオファイル向けの音源が使用可能です。音質はDSPなど音声処理というよりも素の音をクリアに聞かせるタイプで、高性能イヤフォンとかポータブルアンプ、DACなどオーディオ機器などの接続に向いてます。

B. カジュアルユーザー向けDSP系アプリ
Radson(旧称MF Palyer)、SonicMax、Fantabitなど。
これらはおもにiPhoneの音楽ライブラリを音源としてiPhoneで再生できるファイル形式を再生します。
またさまざまなデジタル信号処理(DSP)を大きく取り入れているのが特徴で、たとえばFANTABITであればMP3などの高域補完、SonicMaxでは帯域強調処理と多彩なパラメーター、Radsoneは独自のMuseflowというアナログライク処理など特徴的な処理を行っています。これらは非可逆圧縮音源や普及クラスイヤフォンの性能を補完してあげるのに役立つでしょう。

C. ユニーク機能・デザインが売りのアプリ
各所ライブステージに似せたデータ処理をするStage Passとか、スマートなプレイリストを自動生成するGroov、Mcintoshのメーターに似せたMcintosh Playerなどですね。

2. 最近の再生アプリ紹介
ここでは最近リリースされた音楽再生プレーヤーアプリを紹介します。

2-1. UBiO (上ではBグループDSP系)

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* 特徴
下記にサイトがあります。
http://www.ubio.jp/
基本的には音質向上させるためのUBiOモードのオン・オフがメインで、ほかに別売というイヤピースを使って高騒音化で使うというサイレントモードがあります(機内使用を意識しているよう)。
またイコライザーは従来のような波系のグラフィックイコライザーではなく、パッド上で「低域、高域、音場感」をスライドさせて好みの音にするのも新しくて手軽です。

こちらにiTunesリンクがあります(450円)
https://itunes.apple.com/jp/app/ubio/id563103341?mt=8

* 音質

ミドルクラスのBAイヤフォンであるDENON AH-C400を使用して聴いてみました。サイレントモードはオフでUBiOモードをオンにします。標準ミュージックアプリと比べるとまず全体的に音楽が豊かに聴こえます。特定の何処かが強調されてるのではなく、全体に一レベル上がった感じですね。
RadsonのHifiモードだと好みの問題もあるけど個人的にはC400ではUbioの方が良いですね。Radsonだとドライさが目立つけどUbioだと暖かみがあって聴きやすい感じです。
GoldenEarと比べるとGoldenEarの方がベルの音はより明瞭で鮮明ですが、Ubioはより厚みがあってさらに音空間を調整してる感じです。GoldenEarは素材を鮮度高くそのまま再生し、Ubioは多少調味料を入れて味を豊かにするが、味付けは自然でさほど気にならないという感じですね

UbioではたしかにiPhone単体の音の薄さ痩せを改善して、自然でかつ厚みがあり単体だけでも満足できるような再現性があると思います。反面で暖かみ傾向が強いのでダイナミックドライバーのFlat4やSE215だと厚ぼったくなり過ぎる傾向があるのでBA機に向いてるかと思います。
低域が強すぎたり厚ぼったくなるときは、パッドイコライザーで少し高域よりに調整すると良いかもしれません。

2-2. Dirac HD (上ではBグループDSP系)

IMG_9030.PNG     IMG_9031.PNG

* 特徴

Dirac HDの特徴はAppleのiPhoenに付属してくる旧標準イヤフォンや最近のEarPodsに特化しているという点です。立ち上げるとEarPodsかEarPhoneのどちらに特化するかを聞いていきます。複雑なパラメーターを調整するのではなくシンプルです。これは標準イヤフォンやEarPodsの特性に合わせて処理を行ったということで、スウェーデンのDirac Researchという会社がNaim, ロールスロイス、ベントレー、BMWなどにライセンス供与しているカーオーディオなどの技術を応用したということです。再生対象はiPhone内の音楽ライブラリです。

250円で、無料のliteバージョンがあり、liteではiTunesのプレイリストが使えない、シャッフルができな
い、検索ができないなどの制約があります。iTunesリンクはこちらです。
https://itunes.apple.com/jp/app/dirac-hd-player/id547650816?mt=8

* 音質
EarPodsを使用してDiracのEarPodsモードにして標準ミュージックアプリと比べるとまずヴォーカル表現が自然で存在感が増し、低域方向も適度な強調感があって曲全体に厚みを加えてます。
全体的により自然な表現になってるのが良いですね。
RadsonのH/E phoneモードと比べるとRadsonの方が音の広がりなど強調感で派手であるけれども、Diracの方がこじんまりとした音空間ではありますが、よりまとまってリアルで自然な音再現でこっちの方がいわばオーディオ的で、RadsonではHifiモードに近い感じですね。RadsonのHifiモードだと好みの差はありますが、Radsonがより派手で、Diracはよりリアルという感じです。
GoldenEarと比べるとやはりGoldenEarではEarPodの帯域バランスの悪さがそのまま出るけれども、Diracではそこを上手に打ち消してくれてる感じです。特にヴォーカルでDiracがより良く感じますね。

旧標準イヤフォンでは試してませんが、EarPod/標準イヤフォンに特化しているという点が面白く、EarPodsもちの人は試してみてください。
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ウルフソンWM8533リリースと30pinアダプタ

昨日11/14付けのWolfsonのリリースでWM8533というDACチップがアナウンスされています。
http://www.wolfsonmicro.com/ja/media_centre/item/wolfsons_newest_dac_delivers_excellent_audio_performance_in_a_small_package/
ただしこれ実はこれより前に製品は組み込まれて私の手元にもありました。例のアップルの30pinアダプターに内蔵されたDACチップです。下記のChipworksによる解析を参照ください。アクセサリーとはいえアップル製品の販売ボリュームからすると、このアダプターのために開発したということもあるかもしれません。http://www.chipworks.com/blog/recentteardowns/2012/10/18/inside-the-apple-lightning-to-30-pin-adapter/
WM8533はデジタルボリュームを内蔵しているので、iOS側の音量調整はDAC側ボリュームで行われているのかもしれません。DAC側ボリュームについてはこちらを参照ください。

WM8533はコンパクトでバスパワーの低電圧でも作動します。さらに直接2Vrmsのラインレベル出力が取り出せるという便利なパッケージです。しかし、これどこかで聴いたと思ったら、ESSのES9023も同じ売り文句ですね。最近ではESSのES9018 DACチップが話題の中心になることが多いのですが、ESSのES9023もけっこう伸びてきています。マニアック系でもODACやDragonflyの採用などで知られていて、最近のCONCERO DACもレビューを読むとなかなか良いようです。WolfsonもESSのこの辺を意識しているということもあるかもしれません。
してみるとES9023を使用した30ピンアダプターも可能だと思いますが、サードパーティーでアダプターを解析したところは作ってほしいところですね。
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2012年11月11日

東京の紅葉、第一弾。立川昭和記念公園の紅葉

オーディオイベントシーズンも落ち着くと、今年も東京に紅葉が下りてくる季節となりました。まず第一弾は立川の昭和記念公園の紅葉です。ここはたいてい東京近辺では奥多摩の次に早い紅葉が楽しめます。(撮影は11月10日)
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iPhone5

今回はDP1、DP2 Merrillの二台を持っていきました。こうしたレンズ固定カメラを二台持っていくというのは潔くないというか、粋じゃないという感じがしますが、今回はSigma DP1/2 Merrillセンサーのプリ紅葉特性テストと自分的な言い訳をして二台持ちで行きました 笑。しかし、部分的には思ったよりも出来が良いところも多く本番の美しさが楽しめました。
ちなみにDP1 Merrillが換算28mmの広角、DP2 Merrillが45mmの標準のレンズとなります。

まず昭和公園というとこのゲートを入ってすぐの銀杏並木が有名です。奥の方の並木の頭が切られているのは近くの自衛隊基地の飛行高度制限のためだったと思います。左はゲート手前、右はゲート奥です。
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(L)DP1 Merrill, (R)DP2 Merrill

こちらは銀杏並木の中です。もう少したつとしたが一面の黄色いじゅうたんのように色が広がりますのでそれも楽しめます。まだ緑も多く残っていました。
相変わらず素晴らしいフォビオンMerrill世代センサーと固定単焦点レンズの描写力には驚かされます。
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(L&R) DP2 Merrill

こちらは少し奥まったところにある日本庭園ですが、こちらはすでに素晴らしかったですね。東京のこの時期とは思えない出来でした。下はiPhoneによるパノラマです。
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iPhone5

暑さが続いた天候のため紅葉の出来が心配されましたが、急に冷え込んだためか色も良いようですね。
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(L&R) DP1 Merrill

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(L&R) DP2 Merrill

庭園にはちょっとした流れが作ってあり、変化にとんだ写真が撮れます。
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(L) DP2 Merrill, (R) DP1 Merrill

またコスモスやススキなども楽しめます。特にコスモスは素晴らしいですね。下はコスモスの丘のパノラマ画像です。
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iPhone5

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(L) DP1 Merrill, (R) DP2 Merrill

今年の紅葉の出来は少し心配していましたが、なかなか良いようにも思えます。東京近辺では他の場所でも今月中ごろから徐々に色づいてくるかと思いますが、またあちこちと行って撮っていきたいですね。
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2012年11月07日

Shure SE215 Special Edition試聴会

本日行われたShureのSE215 Special Editionの試聴会レポートです。

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Shure SE215は2011年4月に登場したShureラインのエントリーモデルです。こちらにその時のレポートがあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/197880353.html

ShureはもともとエントリーモデルにはBAタイプを擁していたのですが、SE215の特徴はあえてダイナミックタイプのドライバーを使用したことです。音の特徴はその前モデルのSE115に比べるとダイナミック型らしい厚みのある音ながらベースヘビーだったSE115よりはバランスのとれた音にしたことです。
SE215SPの色選択でも出てきますが、SE115はプロサウンドをむねとするShureとしては音傾向もカラバリもかなりコンシューマーを意識したものでしたが、SE535のあたりからプロラインとコンシューマーとの統合も考慮してその両立を目指したものとなってきたようです。

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SE215 Special EditionとSE215通常モデルの違いは上の表にまとめられていますが、まず色あてコンテストも行われた独特のトランスルーセント(透明)・ブルーの本体カラーです。下画像の右は持参の自分のSE215です。

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これは女性も考慮したということですが、スマートフォンユーザーが少し良いイヤフォンを選びたいというときにアピールすることも考慮したということ。青を選んだ理由というのは特になにかを意識としたというわけではありませんが、上でも書きましたがSE115のピンクがShureとしては少しやりすぎ感があったためイメージを考慮したということ。また製造工程も考慮したということです。

またケーブルはSE535 Special同様にShureとしては短めにケーブルの長さを1.16mとしています。線材は同じですが、カラーはダークグレーとしています。

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以前はステージ用のイヤモニに合わせていたため長めであった(1.6m)ということですが、短めにしたのは日本を含めたアジアの声を反映したということです。またパッケージにも工夫したということ。

そしてSE215 Special Editionでは音のチューニングが異なります。
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低域と中域を増やしたということが特徴で、これはユーザーのアンケートに基づいてPOP・ロックにむいた音に合わせたということです。実際には20Hz-1kHzの範囲で2dB増えてるのがポイントで、これより上の高域は変えていないということです。意図的にテイスト・キャラクターは同じにしたということです。
音の変更はダイナミックドライバー後方の音響抵抗スクリーンのチューニングを変えて行っているということです。上左の図ではBがダイナミックドライバーです。

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なぜイヤフォンの試聴会にスピーカーがあるかというと、60hzのトーンを出して低域のチューニングの難しさを部屋を歩って体験するという実験をやったからです。

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実際に音を通常モデルと比べて聴いてみると低域が盛り上がってるというよりも中・低域方向の厚みがあってベースの充実感に繋がってる感じです。例えばアカペラ曲を聴いても印象は異なります。通常モデルに戻すと音傾向は同じで痩せたというかすっきりと細身になった感があります。
この辺はSOUL by Ludacrisなどの低域をぐっと盛り上げたベースヘビー志向のイヤフォンとは異なる考え方かもしれません。
また能率が増えたようにも感じられますが、実際はスペックは変わっていないので2dBレスポンス上げたからかもしれません。

説明を一通り聞いてみて、まずShureはプロ機材の会社であるというスタンスが感じられました。ただしコンシューマーは大事であり特に日本・アジア市場に注目しているということです。ヘッドフォン祭も参考にしてるということでした。
ちなみに「カスタムは出さないんですか」とふってみましたがノーコメントでした。。

SE215 Special Editionはスペシャルとは銘打っていますが、レギュラー製品でありオリジナルのSE215もも併売するということです。こちらはフジヤさんの予約ページです。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail14555.html
11下旬から12月頭に発売ということです。
posted by ささき at 23:43 | TrackBack(0) | __→ Shure イヤフォン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

AudioBus本格始動

iOSで音楽アプリ間の相互サウンド入出力を可能とするのがAudioBusです。基本的にはDTM向けの機能ですが、いろんな使い方ができるでしょう。
http://audiob.us/

最近ロンドンで開発者向けにデモが実施されるなど活動が活発になって来てます。下記のデモ動画は分かりやすいと思いますが、Sunrizerと言うアナログシンセアプリの演奏(出力)をLoopy HDアプリで録音(入力)させてループさせてるところです。iPadで完結してハードは介在してません。AudioBusでは複数の入出力を組み合わせられると思います。



下記リンクに詳細が載ってますが、AudioBus自体は単体アプリとSDKと呼んでるAudioBusとのインターフェースのコードからなっているようです。
http://www.synthtopia.com/content/2012/09/17/what-is-audiobus-how-will-it-change-mobile-music-making/
音楽アプリ側ではAudioBusに対応するためにこのコードを入れてビルドする必要があるでしょう。こうしたビルドなしでシステム設定でCoreAudio/AudioBusみたいな動的な切り替えはできないと思いますので、システムに近いアプリではありますが、iOSの一部というわけではなさそうです。
上のインタビューでもAppleに認可を受けれるかどうかが鍵だったとありますが、iOSでは一般アプリはバックグラウンドでの動作に制限がありますのでAppleが公式に認可したというのは大きな前進です。またAppleはシステムの機能と同一機能を持つサードパーティーアプリを嫌うので、これが認可されたということはiOS6のinter-app audioと呼んでいた機能はこれに統合されて行くように思います。

いくつかデモ画像も載ってますが、iPhoneでも動作するようです。
http://www.palmsounds.net/2012/11/some-pictures-of-audiobus-from.html

下のタンブラーの方の記事には現状のステータスが載っていますが、リリースが待ち望まれるところです。
http://audiobus.tumblr.com/

posted by ささき at 22:39 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月04日

東京インターナショナルオーディオショウ2012

今回は土曜日は入間航空祭の帰り、日曜はバラ園撮影の帰りとあまり時間が取れませんでしたが、ざくっと見たところの感想など。

デモで面白いと思ったのは、毎回趣向をこらしてDSD再生をデモしてくれる今井商事さんのところでのMytekとネットワーク版のHQ Playerを使用したネットワーク透過でDSDネイティブ再生を行うデモです。
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左写真の下の黒いPCがネットワークアダプターと言ってるLinuxPCで、MytekとはFireWireで接続しています。LinuxPCとHQ Playerの送り出しのWin7 PCとはLAN経由でルーターを介して繋がっています。
はじめDoPということで、ネットワーク接続はUSB over TCPかと思いましたが、USB介しないでネットに直で出してるので通常のRTSPなどのストリーミングプロトコルのようですね(分かりませんけど)。
HQ Playerはネットワークバージョンを使用して、送り先は右の画像のようにMytekを指定します。DSD設定はDoPを使います。DoPは旧dCS方式とか標準1.0の時はUSBベースの規格だったんですけど、1.1になってからUSBが名称からも取れて汎用のプロトコルに対応してるようです。
DoPでのネットワーク透過のDSDネイティブ再生については実際にやってもらいました。Mytek側できちんとDSDでロックしてました。USBでDoPのDSDネイティブ再生での接続とも比較してもらいましたが、音も異なります。こちらのHQ PlayerのページのNetwork Adapterという項に解説があります。
http://www.signalyst.com/consumer.html
ネットワークアダプターと呼んでるサーバーの基本ソフトはUSBメモリにいれ、それをUSBブートで動作させてるようでした。

次に面白いと思ったのはステラヴォックスのブースからワイヤレスでハイレゾ伝送が可能なDEVIALETのD-Premier Airです。これは新製品ではないのですが、ワイヤレス熱の高まりから注目しておくべきかと思います。
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D-Premier AirはAudioEngine D2のような2.4G帯独自技術ではなく、普通に802.11nの無線LAN使ってるようで、システムはMac(またはWindowsPC) 〜 無線ルーター 〜 D-Premier Airとなります。MacとD-Premierを直でつなぎたい時はアドホック設定をすると可能だそうです。
D-Premier Air側の設定はまずMacで設定ソフトを立ち上げてルーターアドレスなどの設定ファイルを書き出してSDカードに保存し、それをD-Premier Airの背面のSDスロットに入れます(上左の画像)。D-Premier Airはそれを読み出してLAN接続します。
Macには送信用の独自ソフトをインストールして、iTunesで再生すると無線LANでストリーミングするということです(上右の画像)。これでハイレゾ音源を無線LANでワイヤレス再生することができます。
DynaudioのXeoなども含めて、ワイヤレスオーディオも単に便利さというところから脱却しようとしているように思えますね。

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こちらはタイムロードさんのブースで、角田さんがAprilの主にEximus S-1について解説してる講演です。S-1については角田さんの一押しだそうで、下記のリンクに私も記事を書いています。端正な音で制動感高くライドーオーディオのスピーカーを鳴らしてました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/290470926.html
講演ではApril Musicの創始者のサイモンリーさんが登場して挨拶をしましたが、「音楽を愛する人たちに求めやすい価格のオーディオ製品を提供したい」ということでした。

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私はスピーカーではDynaudio(25周年モデル)のユーザーなので、Dynaudioのブースにも必ず立ち寄るんですが、DynaudioのトップモデルEvidenceの新型Platinumをデモしてました。世界初の公開だそうですが、巨大なスピーカーなのにスピーカーが消えたように音が宙空に浮き上がる空間表現はさすがです。

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こちらも世界初公開というYGアコースティックのSonjaもちょっと感心しました。航空機グレードアルミ削りだしのドライバーを使用しているということで、音もしっかりした揺るぎない芯の強さを感じる音でした。

今回は午前中はばら苑撮りにSigma DP2 Merrillを持って行ってそのままオーディオショウに行ったので、少しDP2 Merrillでもオーディオ機器を試しに撮ってみました。こうしたショウの撮影にはあまり向いているわけではないんですが、画質的にはなかなかすごいものがありますね、やはり。
以下はSigma DP2 Merrillで撮ったものです。

SDIM0165.jpg     SDIM0167.jpg

SDIM0176a_filtered.jpg     SDIM0154.jpg
posted by ささき at 21:37 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月02日

ネットオーディオ08(12月号)に執筆しました

現在発売中のNetAudio紙08号に執筆しました。まずiPhone5の解説記事(P26)をヴォリュームたっぷり4ページで書いてます。書いてた時点では5の発売から日もありませんでしたし、自分のも届いて一週間くらいでしたが、書き始めると割と書くことはスラスラと出てきますね。特にA6のカスタム設計とiPhoneのフォームファクタの関係まで触れてるあたりはオーディオ紙とは思えない濃さで書けたと思います。ただこの辺は5のキーになるところですし、今後を占う点でもあります。
30ピンアダプターも締め切り前ギリギリに届きましたので、何とか簡単にテストして触れることが出来ました。この後でChipworksがアダプターの内部バラしてシーラスの音声統合チップとウルフソンDACが両方入ってるのを発見したりしました。

また情報記事としてワイヤレスオーディオにも触れています。(P172)
この中ではスマートフォン関連も厚く触れて、AirPlayに対抗するAndroidでのMiracastの発表にも言及してます。
執筆時点では予測記事だったんですが、つい先日(10/29)Nexus 10と共にAndroid4.2が発表され、なんと早速Miracastが一部(リモートディスプレイ)取り込まれました。こんなに早く実際の動きがあるとは思わなかったんですが、記事の読みはさっそく当たった感じです。

世の動きは早く、伝える方も難しさを要求される時代となった感がありますね。スマートフォンとかポストPCの動きが与える影響というのはどの世界にも及び、オーディオの世界も例外ではないのではないかと思います。


posted by ささき at 08:28 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする