Music TO GO!

2012年08月27日

フジヤエービック主催のDAコンバーター試聴会レポート

週末はフジヤエービック主催のDAC試聴会に行ってきました。
以下興味を引いたものを書いて行きます。

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上はM2techの新作DACのVaughan (ボーン、、サラボーン?)です。Young(ニールヤング?)をふたまわり大きくしたような大きなDACですね。上にあるのは17インチMBPです。
バッテリー内蔵でツインモノラル構成ということ。音はとても雑味のないピュアでかつシャープという感じです。

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上はリリックの新作ヘッドフォンアンプのXHA10でバランス専用モデルです。
バランス端子はHiFiManというか中国一般的な4ピン端子もオプションでつけられますが、なんとゲインlowでさえあのHE6を十分鳴らせます(12時くらい)。リリックの1bitらしいシャープでニュートラルな音でした。

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完実さんであのEAR HP4を扱うことになったそうです。792900円とお高いですが音はやはり魅力的ですね。女性ヴォーカルの声のかすれ、震えなど細かな表現はなかなか秀逸です。パラビッチーニ先生らしい音色の良さも良い感じです。

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ヘッドフォンアンプはこちらも超ド級のAgaraの100万円のヘッドフォンアンプです。
電源から完全LR独立で電源ケーブルも二本別に必要という徹底ぶり、ボリュームも左右別にあって個別に調整します。音はやはり電源が強力な感じで、押しが強く鳴らしにくいLCD2を力強く鳴らしてました。

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上はMytekのDSD5.6M再生のデモです。通常のDSDは2.6M(64DSD)ですからその倍のレート(ダブルレート再生)です。今井さんは毎回Mytekの新しい使い方を見せてくれるので興味深いですね。これはHQ Playerで44k PCM音源をDSD5.6Mにリアルタイム変換してASIOドライバーでMytek Stereo 192に出力しているところです。5.6MでロックするとhDSDと表示されます。右はHQ Player画面です。
同じ音源で2.6Mと5.6Mで比較しましたが、あきらかに5.6Mの方がより細かく濃く再現してました。DSDの次のステップとして5.6M(128DSD)のダブルレート再生は注目ですね。

ところでMytek Stereo 192はUSBはスペック上は192kまでですが、DoPで128DSDを受けてDSDネイティブ再生するときだけ352kをUSBで受けられるように作ってるってCAのMytekスレッドに下記ポストでMytekの人が書いてます。(PCMは192kまでが上限です)
ですからDoPでやってみてもできるのかもしれません。(DoP1.1の仕様で5.6M DSDを搬送するには352kが必要)

> Mytek USB will be able to do 352.8k for the purpose of allowing 128xDSD. Mytek DAC converts PCM up to 192k only.
http://www.computeraudiophile.com/f6-dac-digital-analog-conversion/mytek-stereo-192-a-5555/index63.html#post160930

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上は国内初お披露目のQBD76のDSDネイティブ再生対応バージョンであるQBD76 HDSDです。ネイティブ再生の方式はDoPです。ネイティブ再生をしているときは176Kと表示されます。通常の176k PCMの時は176ですからそのあとにKがつくとDSDネイティブ再生ということです。
DSDネイティブ再生の音を聴いてみるとQBD76の高品質の音がより自然で滑らかになり、先鋭すぎて疲れない感じですね。

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上はTechDASのD-7/DSDで好評の従来品D-7をDSDネイティブ再生に対応させたものです。ネイティブ再生の方式はDoPです。
従来品のXMOSのプログラミングを変えてDoPでDSDネイティブ再生を実現したとのこと。こちらは176kと44kの表示が同時に出ることでDSDネイティブでロックしたことを示すということ。QBD76同様に従来の改良品でDSD対応というといろいろな苦労・工夫もあるようですね。
例えばD-7/DSDではDSDだと従来より6dB低いということや、曲を変える時にノイズが出てしまうと言ういろいろな考慮点があったとのこと。ただノイズは聞いてみると軽いクリック音程度なので、あまり大きな問題ではないと思います。
これもやはり精細ながらとても聴きやすい音という印象でした。




今回はメインの他に小部屋が二つあって、ステレオサウンド(DigiFi)とフェーズテックが使用していました。

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DigiFiの部屋では上の今号の付録となるDAC付きアンプが展示され、これでデモを行ったようです。これはUSB DAC内蔵でスピーカーをバスパワーだけで動作すると言う面白いもの。アンプはデジタルですが、DACとアンプ間はいったんアナログを介するということ。

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もう一つ興味深い展示は上のOlasonicさんのUSBオーディオプロセッサーというもの。アナログとデジタル(USB/同軸/光)の入力とUSBの出力を持っています。
これは何かというのは使用例を説明すると分かりやすいのですが、例えばCDプレーヤーの同軸デジタル出力を受けてUSB DACに接続することができます。つまりCDプレーヤーやトランスポートにUSBのみ入力のQB9のようなDACをつなげます。またアナログ入力ソースをAD変換出来るのでレコードプレーヤーにもUSB DACが接続できます。
そのために出力側のUSB端子ホスト側を示すA端子になっています。さて、そうすると今度はUSB DACから見たときにこの「USBプロセッサ」がどう見えるかということですが、質問してみたところパソコンの標準ドライバーとして認識するということです。つまりこのUSBプロセッサに接続できるUSB DACは標準ドライバー(クラスドライバー)対応のもの、つまりパソコンに接続したときにドライバーのインストールが不要のものだけです。別途ドライバーのインストールが必要なタイプのUSB DACは接続できません。
USBで入力してUSBで出力するとどうなるかと聞いたところ、特にジッター低減のようなことはしていないのであまり意味はないようです。
USB->SPDIFのUSB DDCはいっぱいありますが、逆というのは面白いですね。

もう一つの部屋はフェーズテックさんのアナログ部屋です。フェーズテックの井上さんのレコードコレクションはちょっとすごくてあちこちに紹介されて雑誌に記事を書いたりしています。特にホームページのタイトル通りジェネシスを中心として盤の違いや音質差など秀逸な記事がいっぱいです。こちらがホームページです。
Riding The Scree
http://www.green.dti.ne.jp/ridingthescree/index.html

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上はハイエンドのフェーズテック機材とフォーカルを使ってアイランド盤タルカスを音だし確認の演奏中。
これはパワフルでかっこよく一日いたくなったですね。お金とっても良いくらい。この他にもイエスの危機の幻のカッティングというのも聴かせてもらいました。

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これは初回版で上のようにエンボスのジャケットです。音も鮮度感が高いものでした。
午後には角田さんのセミナーも行われてなかなか盛況満席でした。




今回は終わってから急ぎまた清里に行かねばならなかったのであまりゆっくりいられなかったんですが、事前での情報よりふたを開けてみると思ったよりいろいろ出てたという感じです。
やはりDSD対応が増えましたね。DoP方式もスタンダードとしての流れが見えてきました。DSD専用と言うより既製品の改良が多かったのでかえってオリジナル版と比べられることでDSDのメリットがわかりやすかったと思います。総評すると音は精細感がありますがPCMのように尖ったところがなく、解像力を保ったままで自然で聴きやすくなったという感じでしょうか。
一方でフォステクスさんはまだA8のPCからのDSDネイティブ再生のファームをリリースしてませんが、いろいろと問題もあるようでこの辺のなかなか難しい側面も垣間見えます。

10月にはまたヘッドフォン祭がありますので、それまでに各社またいろいろと新製品が増えていくのが楽しみなところです。
posted by ささき at 20:56 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月23日

ALOのポータブル?新作、Pan Am

こちらALOの新ポータブルアンプがアナウンスされてます。ただしやや大きいので持ち運べるという意味でポータブルですね。
http://www.monoandstereo.com/2012/08/alo-audio-pan-am.html?m=1
三段の上がPan Amで真空管です。形式はわかりませんがミニ管に見えますね。milletなどはミニミニ管です。ロシア製とシーメンスのNOSが選べると言うこりようです。
こちらのPDFをみると分かりますが、背面にはUSBがあり96/24のウルフソンDACが入ってるようです。
http://gallery.mailchimp.com/cf9c5c16cedbd5b4c82d0522e/files/The_PanAm_Explained.pdf

中がPassportというバッテリーパックのようです。10時間持つとのこと。これがパスポートだとPan Amは「パンナム」と読むんでしょうね、やはり。
下部はAC電源部でしょう。

CEntranceのHiFi-M8はフルサイズのバランスヘッドフォン端子と言うことでこちらもやや大柄になりそうですが、こうしたバッテリー駆動の可搬性ヘッドフォンアンプが向こうでは好まれるのでしょうか。

こちらもぜひヘッドフォン祭に持って来て欲しいところです。

追記: 8/14 8:56

ALOのtumblerに新作アンプ、Pan Amのプロモビデオがアップされてます。
http://aloaudio.tumblr.com/post/30047482404/wherever-the-music-takes-you-part-two-follow-alo
こう言う風にアウトドアでLCDやHD800を使うための「ポータブルアンプ」ということのようですね。

追記:8/29
価格は$699、発売日は9/5
https://m.facebook.com/photo.php?pid=819263&l=be24f84a85&id=110094225748830&_rdr
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2012年08月21日

CEntranceのポータブル新作、HiFi-M8

DACportで知られるCEntranceは新製品告知のブログを下記に立ち上げて少しづつ明らかにしていますが、概要が見えてきました。

http://centrance.com/products/new/blog/2012/08/20/balanced-outputs/

新製品はHiFi-M8という名前で充電式バッテリーによるポータブルのDAC内蔵ヘッドフォンアンプです。そしてヘッドフォンはバランス駆動であるとのこと。また謎のON/ONスイッチとかちょっと面白い機能もありそう。DACportであれだけの音質の高さですからこれは期待大です。また、なんらかの「ブレークスルー」技術を取り入れると明記していますね。

バランス端子はXLRx2のフルサイズ用のようです。
http://centrance.com/products/new/blog/2012/08/22/unbalanced-outputs/

CEntranceはPCオーディオでも知る人ぞ知るドライバーとファームウエアの供給元ですからPCオーディオ的にも期待出来ます。こちらにCEntranceが供給している先が一例ですが挙げられています。プレイバックデザインもありますね〜。ちなみにCEntranceはDSD Over PCMサポートも表明してますね〜。
http://centrance.com/products/new/blog/2012/07/25/centrance-windows-drivers-part-two/
またおもしろい話としてはCEntranceがMicrosoftにASIOドライバーをWindowsに組み込むよう提案したけどMicrosoftはビジネス分野に目が向いていて、オーディオ分野には耳を貸してくれなかったとか興味深いことも書いてます。(RedmondはMicrosoft本社の場所)
http://centrance.com/products/new/blog/2012/07/24/centrance-windows-drivers-part-one/

HiFi-M8の話題に戻ると当面の目標は今年秋のRMAF(ロッキーマウンテン・オーディオフェスタ)でのリリースですが、CEntranceのマイケルさんにはこれをヘッドフォン祭に持ってくるようにお願いしてますので、きっと持って来ますよ!
あとHiFi-M8ではないけど、あるリクエストもしといたんですが、これはどうなるか。ちょっと楽しみです。
posted by ささき at 00:01 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

横田基地祭の休日

米空軍横田基地の基地祭にいってきました。目当ては今回公開された最新鋭機F-22"ラプター"をDP2 Merrillで撮るためです。最新鋭といっても、あまりの価格高騰のためすでに生産は終了し、米国以外での採用の見込みもない孤高の存在となっています。

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ラプターの特徴はレーダーに映りにくいステルス性、アフターバーナーなしでの超音速巡航(スーパークルーズ)、推力変更ノズルによるSTOL・高機動性能などがあります。ただこうした特徴を知らずに一目見ただけで、いままで最高と思っていたF-15やF-18などに比べても、まったく一世代異なったものということがわかります。ステルス性向上のために滑らかにされた表面の質感やスタイリングのカーブはかなり独特な存在感を放っていますね。
さて、フォビオン4600万画素のDP2 Merillはどこまでそれに迫れたでしょうか。

DP2 Merillの金属の再現力に関しては下の大型輸送機C-17で撮ってみたエンジンと開いたカウルの質感再現性も息をのむほどです。

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横田基地では飛行展示があまり行われないのですが、地上展示は充実しています。また航空自衛隊(JASDF)からも展示機が参加しています。私みたいに飛行機好きには広大なエプロンがテーマパークのように見えますね。

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F-18、F-2(JASDF)、A-10

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RF-4(JASDF)、A-10

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F-15、E-767(JASDF)

下は横田基地内飛行クラブのセスナ172です。ペイントが面白いアクセントです。ちなみに登録ナンバーはN(アメリカ)のままでした。ただNナンバーでも特に制限なく飛ぶことができるということです。横田では基地内に飛行クラブがあるのがちょっとうらやましく思います。

私もアメリカにいたころは知り合いが172を持っていてよく乗せてもらっていました。飛行機は対地速度と対気速度というのがあるんですが、セスナあたりは向かい風で飛ぶときは対地速度でいうと下のハイウエイを走っている車とあまり変わらないんじゃないかという時もあります。でも目を起こして手が届きそうな雲と輝く水平線を見るとき、空を飛ぶっていうのは格別な魅力のあることだなと思います。

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米軍基地祭の楽しみは文字通り直輸入のアメリカ飯が食べられるところです。下のステーキは$12(1200円)でした。ただアメリカ飯はやはり横須賀がよいですね。ギャートルズの肉みたいなのが食べられます。また横田の場合はここで満腹になるより、帰りに立川で陳マーボを食べるおなかの余裕も残しておきたいところ 笑。
(以下写真はiPhone)

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posted by ささき at 23:38 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月16日

ソフトウエア開発者の語るプレーヤーソフトの特徴

AudioStreamで面白い連載企画をやっています。
Audirvanaの開発者であるDamienとかDecibelのBoothにインタビューして、プレーヤーソフトウエアを語るという企画で、一回目はiTunesについてでした。ただこれはだいたいiTunesはライブラリとしては優れているが音質はいまひとつである、などだいたいわかる範囲でした。それを受けるという意味もありますが、二回目は開発者が自らのプレーヤーソフトウエアの特徴を語るというものでなかなか面白いものです。その問は「あなたのソフトウエアのどの機能が音質を改善するのか、それはなぜなのか」です。
http://www.audiostream.com/content/media-player-qa-q2-what-are-your-products-most-important-features
また第三回では他方で理解されていないかあまり使われていない機能は、との質問です。以下、二回目と三回目を少し私見を挟めながらまとめてみます。

Amarraでは25年の経験を生かしたSonic Studio Engine (SSE)でもっともアナログ的な音を提供する、信号処理とSSE/コンピュータ間の最適化を重視しているということ、信号処理においてはEQやデジタルボリュームの品質も自信がある、SSEは競合するメモリの管理を最適化することでハードとソフトのやりとりやオーバーヘッドを減らして結果的にノイズを減少させるとのこと。
また、あまり使われていない機能はFLAC変換とEQとのこと。

Audirvanaでは基本的に元の信号に変更を加えないビットパーフェクト再生を64bit処理で行うということ、DACへの最短で排他的なアクセスを行うということでコンピューター由来のジッターなどの影響を低減するということ、メモリー上にDAC形式(integer)で展開しておくことでCPU使用を最小にできるということ、またSystem Optimizerでの最適化やiZotopeも音質向上に寄与するとのこと。この辺はさきに書いたDamienのホワイトペーパーに沿っていますね。
あまり使われていない機能はないけれどもしいて言えばディザボリュームかな、ということ。

BitPerfectでは、特に機能というよりもディスクからDACまで効率のよいステップで実行すること。
使われていない機能というよりもうちは機能は最小限にする主義ですということです。ちなみにBitPerfectって会社になってたんですね。

Decibelではもっとも重要な機能は自動サンプルレート切り替えと最小限の処理で元データに忠実であるとのこと。つまり必要のない限りビットパーフェクトで処理して元のデータには手を加えないということ、また音飛び(glitch)を最小にするためにメモリーに読みこんで再生するなど、ボリュームが必要な場合は64bit処理をするなどなど。基本を忠実に守るという感じでしょうか。
あまり使われていない機能はマルチチャンネルサポートとのこと。今後拡張したいのはライブラリ機能(特に多数のファイルの管理)だそうです。

HQ Playerでは特徴はかなり技術的なことだと前置きして、、RedBook(CD品質)データにいくつもの手段でアップサンプリングを提供すること、特にリンギングを最小にしてストップバンド・アッテネーションを最大にするという組み合わせによりDACがもとの波形を正確に再現できるようにするとのこと。これはデジタルフィルター、アーティファクト(不要生成物)に関するところですね。
また二番目の特徴としてDSD対応DACへのデルタシグマによる出力も書いているのが注目点です。これはつまり現代DACの"native language"だから、としているのがポイントですね。これは計算処理を必要とするのでコンピューターに向くところだとのこと。
HQ Playerは基本的にDACでやるべきこと(デジタルフィルター処理など)をコンピューター側でやってしまうというコンセプトです。これはまたビットパーフェクトに忠実という既述Macプレーヤーソフトたちに比べると手を加えることが前提という点が面白い対比です。
あまり使われていない機能はデジタル処理によるルームコレクション機能であるとのこと。またデジタルボリュームも現代DACの性能を考えるならロスは許容範囲ではないかとのこと。

JPlayではただメモリ上に置くだけでなくメモリ管理の最適化を行い、CPUのタイマー・スケジューリングを最適化することでタスクスイッチの最小化をして、レイテンシーを向上させるという点がポイントということのようです。また強制ハイバネーションさせることでノイズ・ジッター出しそうなプロセスをすべて止めるということ。ビットパーフェクトなだけでなく、タイム・パーフェクトだと言ってます。
つまりきわどいくらいハードに近い低レベルの処理を最適化しているといのが、JPlayですね。ほとんど近代OSの機能を殺してしまって音楽再生プロセスだけで動かそうというコンセプトです。アセンブラで書いたら、と突っ込みたくなります。
これもMacソフトではここまで低レベルのことをいじっているのはあまりないので(ダイレクトモードはかなり低レベルですが)、WindowsよりもDOSっぽいというかちょっと個性的です。
一方でハイバネーションはあまり使われていないし、バッファ設定ももっと試してほしいということ。

JRiver Media Playerは内部処理を64bitで行っているのでいかなるDSP処理をしても音質は問題ない、またあるゆるダイレクトパス(ASIO、排他WASAPI、カーネルストリーミング)を備えている、マルチチャンネルやハイサンプルレート処理も可能、と柔軟性をアピールしています。
しかしHQ PlayerとJPlayがあまり強烈だったのでJRMCはWindowsプレーヤーソフトではかなり普通に見えます 笑。
JRiverではやはり機能が多いのでユーザーも迷いやすいかもということ。

Pure Music Playerではまず技術的な機能を語る前に信頼性が大事だとのこと。これは標準的なAPIにのっとって、あやしいAPIやコールを使わないなどが重要だろうとのこと。またPure Musicの前身であるPure Vinylの開発を通して(ソフトウエア技術よりも)まず自らがオーディオファイルであることを重視しているとあります。(Channel Dの試聴室の画像があるのはそういうこと)
またオーディオショウに出展する実績をあげることもユーザーとのつながりで大事たとしています。我々はデジタルオーディオもやっているがアナログを理解しているとも書いています。
技術に走りがちな他のソフトを暗に批判しているようにもちょっと読めますね。ちなみにPure Music Playerはサイトの中で(名指ししてませんが)AudirvanaのダイレクトモードはOS標準であるCoreAudioを使用していないので危険性があると批判しています。
他方でPure Musicの見過ごされがちの良さは一ライセンスコードでいくつでもマシンにインストールしてよいということ。またユーザーサポートも強力なのでぜひ使ってくださいということです。


しかし意外と各社とも個性的な見解で面白い内容です。
端的にまとめるとひとつにはコンピューター側でのソフトウエア処理を最適化すれば、ノイズやジッターなどでのハードであるところのオーディオ機器へのアナログ的な影響も結果的に抑えることができる、という感じでしょうか。
なぜソフトウエアを変えると音が変わるか、ビットパーフェクト以上に音が良くなるのか、という問いにはひとつの回答にはなっていると思います。

そういえばFoobar2000はありませんが、作ってる人がソフトで音は変わらないよと言ってるようなのであえて聞かなかったのかも。Foobar2000は本体というよりコンポーネントですね。
posted by ささき at 00:22 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月15日

ディスモータルコイル・リマスター再発とNazim Hikmetの詩

4ADを代表するアーティストであるディスモータルコイルの3作品がリマスター再発されました。
http://tower.jp/article/feature_item/2012/06/15/0106
このすばらしい作品世界の美しさに合わせるかのように紙ジャケットも日本の一九堂印刷所で限定生産の高級な画集のような素晴らしい印刷と紙を使用しています。従来の紙ジャケットとは一線を画していますね。リマスタリングもオリジナルマスターからのものでHDCD仕様です。よりクリアで空間の広がりも深みが増しています。耽美的で吸い込まれるかのような世界観がより磨かれた感があります。このディスモータルコイルの3作品も音楽史に燦然と輝く作品ですが、それにふさわしいクオリティの再発CDです。購入はAmazonにはないようなので、上のタワレコリンクからどうぞ。

80年代に輝いた4ADというレーベルはゴシック的世界観の美学を持ったアーチストの集うところとなり、コクトーツインズやデッド・カン・ダンスのような後に影響を与える優れたアーチストを生み出しました。現在の4ADはいささか様変わりしていますが、その美学はアメリカのProjektというレーベルに受け継がれています。Projektについては以前こちらに記事を書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/30956262.html
しかし、4ADは創設者のアイヴォ自身が作りあげたユニットであるディスモータルコイル(This Mortal Coil)のためにあったとも言えます。
ディスモータルコイルは様々なポピュラーミュージックをアイヴォ流の世界をもってカバーしたユニットです。再掲になりますが、やはり今日はそのラストアルバムから"I come and stand at every door"を紹介したいと思います。
Youtubeでは次のリンクで聴くことが出来ます。上がディスモータルコイルがカバーしたもので、下のオリジナルはバーズです。




オリジナルの曲のメロディーは伝承音楽から取ったもので、歌詞はトルコの詩人Nazim Hikmetの詩を英訳したものを使っています。
その詩を訳出して曲の紹介にかえたいと思います。

"
だれの家の前にも私は立っています
でも声なき祈りはだれにも聞こえません
わたしが死んでいるから

わたしはそのときまだ七歳でした
ずいぶん前の広島でのことです
わたしはいまでも七歳です
死んだ子供は歳をとりませんから

わたしの髪は燃え盛る炎に焼かれました
ぼやけてなにも見えなくなり
死が訪れ、わたしの骨は塵となり
そして風に吹かれて消えました

わたしはもうご飯はいりません
お菓子も果物もいりません
わたしはなにもいりません
もう死んだのですから

わたしがただ望むのはあなたが平和のために立ち上がること
世界の子供たちが笑い、すこやかに育つために
"


この詩にはまたオリジナルとも言えるトルコ語の朗読とヴォーカル曲があります。歌っているのはあのジョーンバエズです。

「ドナドナ」はだれもがご存知の曲と思いますが、元はあまり知られていない民謡でした。しかしジョーンバエズがベトナム戦争に従軍していく兵士になぞらえて歌いヒットして、いまのように広く知られるようになりました。

この詩の日本語で歌われているものでは、坂本龍一がオリジナルの作曲をつけ、元ちとせが歌う「死んだ女の子」という曲があります。

元ちとせのアルバムOrient収録ですが、いまの時期になると特別配信がなされ、収益は寄付金となるとのことです。
http://mora.jp/package/80307744/ESXX00413B00Z/


戦争は望むときに始めることができる
しかし戦争は望むときに終わらせることはできない
- マキャベリ
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2012年08月13日

JRiver Media Center 18でMacサポートへ

JRiver Media Center 18のリリースがアナウンスされています。
登録ユーザーには案内が来ていると思いますので触れませんが私もディスカウント価格でアップデートしました(8/15まで)。新規ユーザーはいまJRMC17を購入するとフリーでJRMC18にアップデートできます。
JRMC18は1-2か月後にリリースされると言うことです。
http://yabb.jriver.com/interact/index.php?board=27.0

JRMC18の大きなポイントはMac版が出るということです。ただしライセンスは別に買う必要があるということ。また、JRMC18でプログラムの移植性能向上の工夫をしたようで、他のOSも可能だと言うことです。LINUX版もあるかも?

JRMC18はAV方面とピュアオーディオの両方の人が使える総合ソフトなので、機能向上はビジュアル方面も含みますが、オーディオではDSDサポートが改良されるようです。いまのJRMC17のDSDネイティブ再生の設定はややこしいですからね。この辺が改良されるのでしょう。

またMacでDSD対応した高音質プレーヤーソフトの選択肢が増えることは歓迎ですね。
posted by ささき at 21:40 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月10日

JHAudio JH3AとALO Rx MK3-Bの試聴レビュー

MixwaveさんからJHAudio JH3AとALO Rx MK3-Bを貸し出してもらいました。なかなかうちのサイト向けの機材です。

* JHAudio JH3A

JH3Aはカスタムイヤフォンで知られるJHAudioが開発したポータブルアンプです。

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はじめにうちのサイトで紹介したのはこちらの記事です。このときはイヤフォン内部からクロスオーバーを取り去って、帯域ごとに別個のアンプを使用するアクティブクロスオーバーとして紹介しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/152067854.html
この時点から特許問題とか開発会社変更とかいろいろと紆余曲折ありました。そのためはじめにここで紹介したときとはいろいろと異なる点があるようです。そこでHead-Fiを少し探って調べてみました。

まず当時はJH13でもJH16でも任意に改造できるように書きましたが、現在の製品は「JH3A with 16PRO」というJH16改造品とJH3Aのセットされた商品となっているようです。これは代理店ミックスウェーブの都合ではなく、本家JH Audioのサイトでもそのようです。JH13が使えないのは本体内のゲインがJH13には高すぎるという問題のようです。おそらく単なるゲインスイッチではなく、JH3AにおけるゲインはDSPにも絡むので簡単には対応できないものと思います。このため当分はJH16のみになると思います。

そして目玉のアクティブクロスオーバー(Active Cross-over)の仕組みですが、ここは変更がなされています。
もともとマルチウエイIEMに対して帯域別のアクティブクロスオーバーを適用するという考え方は、Jerry HarveyがUEに在籍していた時にJerry自身が発明者として特許申請をしたものです。こちらにその特許のリンクがあります。発明者がJerryで権利の譲受者(Assignee)がLogitecという点に注意ください。
http://www.google.com/patents/US7876920?dq=jerry+harvey&ei=WHuTTqr8ONS08QPAm6DvBg
これが2006年のことで、そのあとJerryがUEを出てしまったためにその特許はUEをいま所持しているLogitecに所有権が移ったというわけです。
JerryはみずからのJH Audioに移ってからこのアイディアを実現しようとしてJH3Aを開発したわけですが、2011年の1月にこの特許が取得されてしまったために、発明者のJerry自身がこれを使えなくなってしまいました。
そこでこのActive Cross-overはInverse Active Cross-over(あるいはRevese Active Cross-over)として再設計されました。

このInverse Active Cross overではクロスオーバーはイヤフォンに戻しています。ちなみにもともとJHAのBAドライバーユニットのMidとLowについてはユニットにクロスオーバー(帯域フィルター)が内蔵されているそうです(これはJHAの独占供給のため、ユニットがいくぶん高価になっているとのこと)。Highドライバーユニットはパッシブクロスオーバー回路があるはずです。
一方で帯域ごとの3つのアンプを持つというデザインは変わっていません。これはイコライザと位相調整のためです。もともとこのシステムの眼目は単にクロスオーバーの音質低下を減らすというだけではなく、マルチウエイ・ドライバーが持つ複数の発音体から別々に耳に届いてしまうという位相と時間の問題を解決するという意味がありました。そのため32bit DSPと帯域別アンプを使用して位相問題を解決しているということです。DSPは依然本体側のクロスオーバーの役割も果たしていて、低域 (20-200Hz), 中域 (200-4kHz) 高域 (4-22kHz)と帯域を分けてから増幅しているようです。この時点でDSPで時間もずらしているんでしょうね。
つまりInverse Active Crossoverではアクティブクロスオーバー(DSP)とパッシブクロスオーバー(IEM内)の両方を使うということになります。クロスオーバーを二度通ることになりますが、その代わりアダプターを使うことで普通のアンプでもイヤフォンを使うことができるようになりました。

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JH16を改造した片側4つの線が出ているのはHigh・Mid・LowとGroundのようです。本体側にはLEMOコネクタで接続されます。

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上の写真はアダプター(LEMO->mini)です。実際に試してみましたが普通に他のアンプで聴くことができました。アダプターについてはオプション品として「JH3A with 16PRO」を注文の際 に購入の選択ができる形になっているということです。価格は1万円前後だそうです。

- 音質

はじめにアナログ接続でいつものiModで聴きました。結線はDirigent red labelです。試聴機はカスタムJH16にフォームチップを付けたもので聴きました。

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まず感じる特徴としては音が澄んでいてピュアな点です。正確でクリーンというのか雑味がないですね。この辺がInverse Active Cross-overの効果でしょうか。透明感もとても高く感じられます。
また音の広がりも良いんですが、これはかつてないほどというわけではないと思います。その代わりに音の分離感・定位の音像再現性がとても優れていて立体的な表現が際立っています。これは整った位相の調整による効果なのかもしれません。

次に感じるのは楽器の音の切れの良さです。制動力がかなり高く、パーカッションの打撃音の切れがすさまじいほどです。これはスピーカーで言うバイアンプ的な利点があるからかもしれません。
JH16自体は私もよく使っている聴きなれたはずの音ですが、JH16ってもっと暴れ馬というか特徴的なイヤフォンなんですが、JH16がまるでJH13のようにとても素直で整った感じに聞こえます。暴れ馬がよく調教されたという印象で、そのポイントは高い制動力のように思えます。たしかにいままでも駆動力の高いポータブルアンプだと整って聴こえていましたが、ここまでJH16が整った音は始めて聴きましたね。ただ試聴用チップの影響で低域が減っている点もありますので念のため。
アンプの基本的な音傾向としてはフラットニュートラル・無着色でRSA的な柔らかさではありません。ここはさすがにスタジオの人が作ったアンプらしいところです。

電源スイッチの隣にはB/Mという切り替えスイッチがありますが、これをB側にするとBassコントロールで低域のレスポンスを0dbから+14dbの範囲で変えられます。フラットにするときはMにします。MはMicのことで、ステージ上の音を拾うマイク機能を意味していたようですが、現在はその機能はありません。この辺もJH3Aをもともとはプロミュージシャン用に考えていたのが分かります。
Bassコントロールをすると低域の量感が増すというよりもタイトだったのが緩くなる(ダンピングが下がる?)という感じです。 音があまりシャープすぎるというときはこれで調整しても良いかもしれません。

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JH-3Aは96/24対応のDACを内蔵していてSPDIFデジタル入力が可能です。そこで次にソース機器をCypher Labs AlgoRhythm Solo(HeadFiではCLASとよく呼ばれます)を使用してデジタル接続してみました。iPod ->デジタル(USB) -> CLAS ->デジタル(SPDIF) -> JH3Aです。接続はデジタルケーブル(RCA-mini 4極)を使います。このケーブルはミックスウェーブさんが用意してくれたものですが、取り扱いはまだ未定ということです。
端子はアナログと共通で、入力切り替えスイッチで切り替えを行います。JH-3AのサイズはCLASとぴったり重なります。

さすがCLASを付けると一段上の上質感が得られます。iPodベースにあった粗さが消え、音は滑らかになり、音は厚みが増して情報量も増え、上流が変わったレベルのちがいをそのまま音質の向上に結び付くという感じですね。ヴォーカルもきれいで、楽器の音再現も的確です。
CLASはシャープなだけではなく、なかなかにオーディオ的な厚みのある音ですが、JH3A自体は先に書いたようにニュートラル傾向のアンプなので、CLASが加わることで適度にオーディオ的な暖かさが加わる感じです。そのためシステムとしてのバランスも良いですね。
CLAS +JH3Aの組み合わせではかなりレベルが高く、またお互いの音傾向を補って適度なシナジーの良さもあると言えます。ものすごく良く完成されたポータブルオーディオ機器という感じです。

JH3Aでは他にない世界が聴けるのはあると思います。JH3Aを聴くとJerryの目指していた音の理想というのが分かるようですね。こうした正確な音というのがUEを辞して自分のブランドを持った彼が目指しているものではないかと思います。
JH3Aの価格は少し高いんですがJH16だけでも通常16万するので本体としては意外とお得かもしれません。
こちらはフジヤさんの購入リンクです。現在はJHaudio製品 円高還元キャンペーンとして205,000 円(税込)と設定されています。[2012年7月1日(日)〜8月31日(金)]
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail12601.html

私も自分のJH16を改造できるなら、アダプターで普通のアンプにも使えますし、JH3A試してみたいと思いますね。




* ALO Rx MK3-BとBeatオーディオ

次にALO Rx MK3-BとBeatオーディオのバランスケーブルについて試聴してみました。
ALO Rx MK3-Bはポータブルのバランス駆動アンプです。バランス端子はRSAタイプを採用しています。SR71Bなんかと同じですね。

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こちらもサイズはCLASとぴったり重なりますが、こちらはもともと合わせて設計しています。CLASもKenさん系の製品です。

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BeatオーディオのケーブルはSilver Sonic MKIVというタイプで、これはミックスウェーブさんのキャンペーン期間中(2012年6月15日 〜 2012年8月31日)にALO Audio「Rx MK3-B」をミックス ウェーブ経由で購入した人全員に、「Silver Sonic MKIV」を 1本プレゼントするというキャンペーンを行っているということです。このMKIVというのはキャンペーン用の特別モデルということです。Silver Sonic MKIVの対応プラグは[ SE535, TripleFi 10, Westone(リケーブル対応モデル)/JH Audio, SENNHEISER IE8 80, Unique Melody Custom ]のうちからひとつ選べるということです。今回使ったものはJH Audio用です。自前のJH13カスタムを使用しました。

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こちらもまずアンプ自体の音を確かめるためにiMod+dirigent red labelで聴きました。イヤフォンは自前のJH13カスタムを使用して、まず自前のWhiplashのTWag OMケーブルで聴いてみました。

RX3自体の音は基本的に透明感・解像感が高い高性能なものですが、個性としてはパワフルで厚みがあり躍動感のある音という面を持ち、JH3Aとは対照的です。ちょっとHeadRoomの音っぽいところもあると私には感じられます。たしかKenさん系のアンプを設計しているのはRed WineのVinnieさんだったと思いました。
TWagシングルエンドだと音の広がりは標準的だけれども立体感は高いものが感じられます。ただちょっと背景に暗ノイズがあります。Bassノブを変えると低域がより図太くなるという感じですね。

ここでJH13を私のSR71Bで使用している自前のWhiplashのバランスケーブル(SCScag 単線) に変えると音の広がりが顕著となり、シングルエンドでは考えられなかった立体感が聞き取れます。この空間表現はかなり大きな質的変化ですね。また楽器の切れや制動力も高くなり、フラメンコのタップなんかが切れ味鋭くなります。

次にBeatのバランスケーブルに換えると音色の自然さが向上するように感じられます。帯域バランスとか音色、楽器の質感など全体により聴きやすくなり、かつ切れの良さを持っているという感じに思えます。銀コート銅線ということですが、なかなか良い感触のケーブルです。反面で透明感はWhiplashの方があるかもしれませんが、音は相対的にややきつめなので一長一短ではあるかもしれません。

バランスコネクタのケーブルを買うのも大変だと思いますので、ポータブルバランス駆動に興味ある人はキャンペーン中に入手するのが良いでしょうね。なんにせよJH3Aともども、こんなマニアックなものが国内で簡単に買えて保証もついてしまうというのはたいした進歩です。
こちらはフジヤさんの購入リンクです。キャンペーンについても適用されています。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail12821.html

そのうちFitEar to go 334もバランスケーブルにして試してみたいものです。たださえ広い空間表現がどうなるのか、、ちょっと楽しみです。
posted by ささき at 00:25 | TrackBack(0) | __→ JH13, JH16 カスタムIEM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

横浜山手の休日とDP2 Merrill

また横浜山手の洋館でDP2 Merrillでの写真を撮ってきました。
現像してて感心するくらいの写りの良さですが、特にテーブルの上の花とか微妙な諧調再現性が際立っています。

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前の清里の画像で感心したのはメリーゴーランドの馬の表面の立体感なのですが、フォビオンセンサーの良さって前は「とにかくシャープに映ること」と思っていました。しかし、DP2 Merrillで撮っていて感心するのはむしろエッジのシャープさというよりは、諧調性とかグラデーションを豊かに再現できるということです。それが絵に厚みを与えていて独特の上質感を感じさせます。

こちらのGanrefのテストでもありますが、分光テストを見るとやはりフォビオンはベイヤータイプに比べて中間色の再現が得意なようですね。
http://ganref.jp/items/camera/sigma/2024
むしろセンサーとしての特性の良さはこうしたグラデーションの再現というところにあるのかもしれません。
posted by ささき at 23:22 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月06日

CNETがFit Ear To Go 334を世界一のインイヤー・イヤフォンとして紹介

CNETのオーディオコラムのAudioholicにて須山さんのFit Ear To Go 334が世界一のインイヤー・イヤフォンとして紹介されています。
http://news.cnet.com/8301-13645_3-57486297-47/the-best-in-ear-headphone-in-the-world-the-fitear-togo-334/
書いた人は自分のJH13とも比較してto go 334の方がより透明感があり、音の広がりもあるとしています。他方でJH13の方が音的に豊かであるなど差はあるけれども総合的にto go 334の方がより良いとしています。
いまは須山FitEarはケンさんのALOを通してアメリカで販売されていますので、ALOからのデモ品の提供となったようです。

ヘッドフォン祭って単に外国から人が来るだけではなく、そこで日本の良いものを見つけて持ち帰り、世界的に広めてほしいという期待があったんですが、それがうまく機能し始めたようにも思いますね。
オリンピックではありませんが、どんどん日本のものが世界の舞台で認められていってほしいものですね。
posted by ささき at 22:43 | TrackBack(0) | __→ 須山カスタム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月04日

清里高原の休日とDP2 Merrillの描写力

ふたたび清里高原に行ってきました。
前回のように乗馬の遠乗り(外乗)をするためです。今回はGoPro Hero2のチェストハーネス(胸に固定)を試す予定だったのですが、ボディプロテクターとの相性がいまひとつだったので騎乗中の写真・動画はやめておきました。

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その代りSigma DP2 Merrillを夏の高原に持ち込んでたっぷりと撮ってきました。
まず萌え木の村の散策路で撮ったものです。さすがDP2M、森の中のメリーゴーランドの質感などはちょっとすごい描写力ですね。

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こちらは牧場の風景です。

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清里の近くには野辺山の電波天文台があり、その巨大アンテナがなかなかフォビオンセンサー向けかと撮ってきました。こちらにホームページがあります。
http://www.nro.nao.ac.jp/
ここは標高約1500mの高地で野辺山駅はJR最大標高の駅としても知られていますね。秩父山系と八ヶ岳に囲まれて都市の電波が届きにくく、電波観測に向いているとのこと。実際敷地に入るときは携帯の電源もオフにしなければなりません。

こちらは「ミリ波干渉計」と呼ばれるもので、6基のアンテナをレールを使用して最適配置にして統合して計測するというものです。

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この左の方は野辺山の顔という「45m電波望遠鏡」で世界有数の観測機でブラックホールの発見などにも貢献したということ。右の小さなアンテナ群は「電波へリオグラフ」という観測機で太陽専門の観測機で64基を使って構成されているということ。常に太陽方向を向いています。

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清里の近くにはいくつかの滝があり、一番有名な「吐竜の滝(どりゅうのたき)」に行ってDP2 Merrillのネイチャーフォトらしい絵を撮ってきました。

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車にはジッツオの三脚を常備してるのでDP2 Merrillに三脚つけて二秒シャッター使って撮りました。しかしNDフィルターがないとF16までいってもあまりシャッター速度遅くできないですね。ここではDP2Mの描写見る意味もあるので、あまり絞らずにF5.6程度で撮りました。(あまり絞りすぎると回析の影響で画質が落ちます)

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今回は一日でいろいろ撮りましたが、電池二本でやはりセーブして一日ぎりぎりと言うところです。やはりもう一本は予備電池が欲しいですね。調子に乗って最後の電池を絞って萌え木の村のロックのダブルファイアードッグカレーを撮ってみました。

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ちなみにロックは地ビールでも有名で左のものはコンテストで優勝したというデュッケルです。また清里では屋外でやるバレエ公演、フィールドバレエと言うのを夏のイベントとして行います。朝散歩してたらその準備をしてました(右の写真)。私が行ったときは先週だったのでまだ用意をしていました。フィールドバレエは8/16まで行っているそうですので、休みの人はぜひどうぞ。こちらにフィールドバレエのページがあります。
http://www.moeginomura.co.jp/FB/

(以下の写真はiPhone4S)
IMG_8086.jpg      IMG_8089.jpg

清里はエアコン不要なくらい夜涼しく、清流も冷たいくらいでしたので避暑には最適です。

ところで、私が行ったのは先週だったんですが、今日Nexus 7でGoogle Nowを見てみたら「清里まで2時間半」というナビルート案内カードが出ていました。Google NowはAndroid 4.1で導入された推測型のアシスタントですが、「この人は週末になると車で清里に行く」と私の行動を推測したんでしょう。なかなか賢いことです。ただ今度は毎週はいかないということを学習してもらわねばなりません。学習が進むと能動的に推測していくタイプのアシスタントの方が言葉で命令するSiriよりももしかすると使い物になるかもしれませんね。
posted by ささき at 14:38 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月02日

次回のヘッドフォン祭は二日開催

次回のヘッドフォン祭はいよいよ待望の二日開催が決定しました!
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=6297
10/27(土)、10/28(日)の開催です。今までも日曜でないと来れないとか、一日では見きれないという声が大きかったのでこれはうれしいことです。

また8/25(土)には昨年もやったDAコンバーター試聴会もまた開催されます。
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51680526.html

なおフジヤさんのブログのアドレスが8/1から下記に変わってますのでご注意ください。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/
posted by ささき at 11:11 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする