Music TO GO!

2012年02月29日

Appleが新しいHDフォーマットを開発中とのうわさ

下記のガーディアン紙によるとAppleが新しい楽曲フォーマットを開発中との情報が書いてあります。
これはクラウド(iCloud)ベースのもので、"adaptive streaming"という特徴を持っています。これはなにかというとHD(high-definition)音源としてiPhoneやiPadにダウンロードができ、オンラインの音楽ストリーミングサーピスからの配信も可能というもの。最近ではハイレゾとかハイサンプリングはHDフォーマットという言い方で語られることも多くなってきました。ですのでHDということはハイレゾという推測もできますね。
つまりデバイスに応じて、サイズといえる帯域幅(Band Width)を変えることができるのでAdaptive(適応)ということのようです。現在AACでダウンロードするiTunes Matchの改良となるかもしれません。

http://www.guardian.co.uk/technology/2012/feb/28/apple-audio-file-adaptive-streaming

写真を見るとまたまた出ましたニールヤングという感じですが、写真はイメージ的なもので今回は彼ではないようです。噂の出所はロンドンの音楽スタジオとありますが、不確かではありますので念のため。

たとえばWavPack形式などではハイブリッドという形で非可逆圧縮の本体と、非可逆圧縮と可逆圧縮の差分を同時に持つことでやはり高音質と小サイズの両方に対応しているのもありますが、こうしたものかリアルタイムに変換するのかはわかりません。
ただ私も同じ曲をAACでもFLACでもAppleロスレスでもWAVでも持ってたりするので、こういう統合フォーマットみたいなものをしっかり作って欲しいところはあります。
posted by ささき at 01:17 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月28日

ヘッドフォンブック2012に執筆しました

本日発売のヘッドフォンブック2012に原稿を書きました。前にMacのプレーヤー記事を書いたことはあるんですが、今回は普通にヘッドフォンの記事を書いてます。ヘッドフォンブック2012はこちらにリンクがあります。
http://www.cdjournal.com/Company/products/mook.php?mno=20120228

まず私の選ぶヘッドフォンアワード2011で昨年のベストと思ったヘッドフォンをカテゴリー別に選んで寸評しています。これらは今年のトレンドともなるでしょうね。
次は93モデル徹底ガイドということで私も何点かレビューしています。Atomic Floyd SuperDartsはiPhone直さしでお勧め、HE500は良いアンプで聴いてね、意外とよかったのはオーディオテクニカのPro700記念モデルなどなどいろいろ書いてます。
それとヘッドフォンアンプ特集ではこの前のフジヤさん主催のヘッドフォンアンプ試聴会での19機種一気試聴を書いてます。これが一番大変だった、でもなかなか各機種個性があってよかったです。

他にも須山さんと坂本真綾さんの記事とかフジヤの根本さん登場とか付録の試聴用CDとか、たくさん見どころありますのでぜひお買い求めください !


posted by ささき at 22:58 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

DSDオーディオの総合情報サイト登場

Playback Designsの主導だと思いますが、DSDオーディオのポータルサイト?とも言うべき総合情報サイトがオープンしました。DSD-Guide.comです。
http://dsd-guide.com/

内容としては再生機器や音源紹介の他に、White Paperとニュースがあります。White Paperは以前うちで紹介したコッチ先生の記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/247697402.html

ニュースはやはりうちで紹介した例のUSB経由ネイティブ再生方式の標準規格が乗ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/253189067.html
ただしここをみると"by アンドレアスコッチ"とされていて、dCSメンバーの名前が連名に並んでます。DSDマーカーなどはdCS方式として紹介したのとは異なるようです。
これがPlaybackとdCS合意の業界標準なら、いままでのdCS方式はどうなるのか?すでに出ているdCS方式対応の機器はどうなるのか?ちょっと疑問は残りますね。
posted by ささき at 14:34 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

Mastered for iTunesとは

昨日はiTunes in the cloudの国内導入、iTunes Matchの年内開始、iTunes Storeの楽曲のAAC plus(256kbps, DRMフリー)への移行などiTunes関連のニュースでにぎわいました。しかし、その中で分かりにくいのが"Mastered for iTunes"サービスの開始です。簡単にいうと従来より高品質な楽曲提供のサービスですが、提供フォーマットは他と同じAAC Plusです。
そもそもiTunesのためのマスターってどういうこと?という素朴な疑問がわいてきますね。そこでちょっと調べてみました。

まず従来の楽曲提供のステップはこうなります。

オリジナルマスター(192kHz,24bitとか96kHz,24bit)
    ↓ DAWなどで変換
CD形式(44kHz,16bit)
    ↓
AAC Plus(44kHz,16bit @256kbps)


Mastered for iTunesではこうなります。

オリジナルマスター(192kHz 24bitとか96kHz 24bit)
    ↓ Apple独自ツールで変換
CAF - Core Audio File(44kHz,32bit float)
   ↓
AAC Plus(44kHz,16bit @256kbps)


*CAFではサウンドチェックプロファイルも作成されます。またCAFは中間ファイルなので全プロセス終了時に削除されます。

簡単にいうといままではマスターからCD用に作ったデータを流用してダウンロード用にしてたのを、CDと言う流通形式を考慮せずに直接マスターからダウンロード用にすると言うことですね。つまり従来のはMastered for CDだったのを、Mastered for iTunesになったというわけです。
いったんCD用に劣化させたのをさらにAACに劣化させるというプロセスではなく、直接32bit浮動小数点形式から変換することで高音質のままAACに変換できるということのようですね。

iTunesで24bit形式採用のうわさがありましたが、実のところこれが妥協点だったのかもしれません。
posted by ささき at 23:29 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

須山ユニバーサル、FitEar TO GO!334登場

English version here.
http://www.head-fi.org/t/597534/suyama-universal-fitear-to-go-334

須山カスタム、というと国産のカスタムイヤフォン(イヤモニ)の代名詞でもありますが、その須山さんがユニバーサルタイプの高性能イヤフォンを開発しました。K3003の向こうをはる堂々たるハイエンドイヤフォンです。ユニバーサルイヤフォンというのはいわゆる普通のイヤフォンのことで、自分の耳型で作るカスタムに対して誰でも使える汎用(universal)という意味で使用しています。

IMG_9649_filtered.jpg

この新型イヤフォンはMH334と同じBAユニットを使用した、3ウエイ3ユニットの高性能イヤフォンで、ユニット構成もケーブルも同じです。いわばMH334のユニバーサル版です。しかしカスタムの試聴用にラバーチップをつけたものとは根本に異なります。
名称は仮称(決定?)"FitEar TO GO!334"ということです(どこかで聞いたような)。このFitear TO GOというのはユニバーサルのブランド名となり、To Goというのは(マクドナルドなんかでの)持ち帰りという意味もあるので、カスタムとは違ってそのまま持ち帰れるという意味も含むそうです。
こちらにホームページがあります。
http://fitear.jp/music/sp/togo334sp.html

IMG_9646_filtered.jpg

FitEar TO GO!334は他のカスタム同様にハードケースとしてペリカンケースがついています。ユニバーサルなのでイヤチップが付属しています。チップは大・中・小の黒ラバーチップと白のダブルフランジが付属しています。わたしはダブルフランジが良いと思いました。
イヤフォン本体はやや大柄ですが、同じユニットを詰めているカスタムに比するとコンパクトに仕上がっています。そもそも3Wayで3ユニット別というユニバーサルはほかにないですね。しかもローユニットにはかなり大きなサイズのBAドライバが入っています。表面はとてもきれいに仕上げられています。ブラックも艶っぽくていい感じです。
耳にかける部分にはチューブとメモリーワイヤーがあるので、カスタムと同じで耳にかけて使用します。ケーブルは着脱式です。ハウジング自体は大柄でも耳にかけてしまうと、装着感は他のBAイヤフォンとあまり変わりません。重さもさほどは感じません。

試聴機がくる前に自分のカスタムMH334で少し聴き込んで置いたのですが、たしかにぱっと聴いた大まかな音の印象はカスタムMH334と似たところがあるように思いました。
しかし驚いたのはカスタムMH334よりもかなりクリアで透明感が大きく増していると言う点です。これはわずかの差ではないですね。思わずFitEar TO GO!334を外して再度カスタムMH334で聞き直してしまいましたがやはりそうです。
正直言ってカスタムよりは音質は落ちるんではないかと思っていたのが逆だったので思わず須山さんに連絡してどこが改良点なのか聞いてしまいました。
聞いてみるとやはりカスタムMH334とケーブルとかBAユニットは同じだそうで、改良のポイントは内部構造のようです。

マルチのBA(バランスド・アーマチュア)カスタム、ユニバーサルイヤフォンは高域に弱いと言うのは前に書いたんですが、どうやらこの問題のポイントはユニットではないようです。
K3003もはじめはすごい新型BAユニットかと思ったけど、意外と一般的なTWFKらしいようでWestone3なんかと同じやつですね。それでもあれだけの音を出すのはユニットと言うよりは、ユニットのポート(音導孔)やステム構造の差で周波数特性はだいぶ左右されるようです。ユニットからの音を合流させてさらに耳に導くという点でどうしても高域特性が悪くなってしまうよう。特にマルチユニットタイプはそうらしく、効率的な音導孔設計が各社のキーポイントと言うことです。
K3003は小型のBAユニット(TWFK)をステンレスのステムに突っ込むという工夫であれだけクリアさと高域レスポンスを得ているようです。ただこれは1ユニット2way(+ウーファ)の比較的小サイズだから可能なことで、FitEar TO GO!334ではさらに意欲的に3ユニット3wayを目指して、大サイズのローユニットなどを組みこんでいるのでかなり苦労があったとか。
このFitEar TO GO!334では3ポート別で高域専用の音導孔として出口方向にテーパーを付けた純チタンのチューブを使用していると言うのが一つのポイントです。須山さんのところはチタン加工もノウハウを持っているようです。

port.jpg

また、ユニットの最適配置を見直して効率的かつダイレクトに音が導かれるような設計をしたとのこと。細かいところでは、カスタムではないので遮音性が減った分を補うための低域の調整を行っているそうです。
これらのことから、単にカスタムの試聴用にユニバーサルチップをつけたものとはまったく異るということがわかると思います。

FitEar TO GO!334の音に戻りますが、もともとバランスの良かったMH334の音がさらにクリアになったということでかなりレベルは高いです。
特に気に入ったのがFostex HP-P1との組み合わせで、これは驚異的ですね。iPod classicとDirigent USBを組み合わせるのが自分の定番システムひとつで、これでFitEar TO GO!334を組みあわせて聞きます。
まずはっきりと際立つのは明るく軽やかですっきりとした中高域のクリアさと空間表現の立体感です。優れたポート設計の効果でしょうか、とくに立体感と空間の広がりはいままであまり聴いたことがないくらいですね。あとでJH13なんかとも比較しましたが、多分この二点に関してはいままで聴いたイヤフォン(カスタム・ユニバーサル問わず)の中でもトップクラスでしょう。
また線が細く緻密で微細な音の印象は紛れもなくハイエンドBA機の特徴を受け継いでいます。帯域バランスはとてもフラットで低域は張り出し感はなく、素晴らしく良くコントロールされていてタイトです。
低域はK3003などとは違い量感は抑えられていますが、別に書いたようにカスタムMH334とは調整しているので、それ自体はきちんとレスポンス・インパクト感あり、とくに低域表現に物足りなさを覚えることはないと思います。
実際にこの音のタイトさ、インパクト感のある切れのよさっていうのはもう一つのFitEar TO GO!334の特徴の一つです。音がタイトで輪郭が明瞭、もやっとした曖昧さがありません。他のイヤフォンだとなんだかなまったようなパーカッションのインパクトでもFitEar TO GO!334だとぴしっと決まる気持ちよさがありますね。普通にロックとかポップも聴けますし、むしろボワっとだるくなくビシッと気持ち良いくらいですね。ただ膨らみとか脚色感がないというだけですが、もちろんここは好みもあるでしょう。もしさらに低域がほしい人はコンプライがつくので(T400)それを使う手もあるでしょう。これでかなり量感は増えますね。自分でチップで音を調整できるというのもユニバーサルの良いところです。
そしてマルチBAということで期待する微細さ・解像力はJH13やUE18などのハイエンドカスタムと同等以上です。おそらく全体の音における印象もそうしたハイエンドカスタムを持っている人はK3003よりもそれらに近いと感じるでしょう。生楽器の音の鮮明さと正確さ・リアルもトップレベルですね。高い音のレスポンスは強く、芯が強固なように鳴りますが痛さ・きつさはあまりないのも良い点です。

HifiMan HM801と組み合わせると、正確な再現性の高さの中にも低域のインパクトはしっかりあるのがわかり、同時にHP-P1の時にはニュートラルと思ってた音調にほのかな暖かみが乗っているのがわかります。これはHM-801の良さでもあるけれども、こうしたアンプの違いを明確に描き出す能力もむろんあります。

たぶんK3003と比べろと言われると思うので書いておきますが、K3003と比べると音の立体的な広がりと微細な情報量の多さ、音のタイトさにおいてFitEar TO GO!334が上のように感じます。比べるとK3003はこじんまりとしていますね。
低域の量感という点ではK3003の方が量感の豊かさを感じます。この辺はぶおっとしたベースの迫力がよいか、ばしっとしたタイトで切れよいベースラインがよいかで好みが分かれるところかもしれませんが、逆に言うと二つ持っていても使い分けられるという恐ろしい結論にも導かれます(笑)。ボリュームレベルに関してはK3003の方が能率はやや低い感じです。

たぶん他のハイエンドカスタムとも比べろと言われると思うのでそれも簡単に書いておきますが、現在最高レベルのJH13+WhiplashのTWagリケーブルで比べてみました。これはちょっと似た感じになって近しい勝負ではありますが、はっきり差がつくところでは音の広がりと立体感はやはりFitEar TO GO!334が上ですね。ただこのレベルになるともう少し聴きこんでみますが、FitEar TO GO!334は標準ケーブルですから標準同士だと334を取るでしょうね。

販売に関してはフジヤさんですでに予約を開始して、店頭に試聴機も設置しています。通販でも買えるので都市部ではなく「カスタム良さそうだけど耳型とってくれる人がいない」という人にも福音でしょう。
販売に関してはフジヤさんホームページをご覧ください。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail11577.html

私もカスタムイヤフォンを声を大に広めてきた立場上ユニバーサルがカスタムを超えたとは言いづらいところはありますが(笑)、少なくても音質に関してはもうどちらが上とは言えませんね。設計次第です。もちろんフィット感はカスタムの方が良いです。特にシェルの造形とフィット感は須山さんとこが一番だと思います。これは私もカスタムいっぱい持ってますが、シェルの透明感もさることながら細かい造形の巧みさは他にないと思います。
いずれにせよカスタムとユニバーサルは単に音質や価格の松と梅ではなく、本来的な使い方で分けられる時代になったのかもしれません。

posted by ささき at 01:12 | TrackBack(0) | __→ 須山カスタム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

DSDネイティブ伝送が標準化へ?

下記のAudioStreamの記事をみるとDSDネイティブ伝送が標準化へ向かうようです。
いままで別のDSDネイティブ伝送方式と思ってたdCSとプレイバック(コッチ氏)の名前が連名で乗ってますね。いままで両方式をサポートしてたプログラマも乗ってます。内容もVersion1.0と銘打って、dCS方式の前の文書で不明確だったDSD-PCM切り替えなどがより詳しくなってるように思います。
ただ経緯や標準がわからないのでちょっと調査しないと。

DSD via USB, Toward An Open Standard http://bit.ly/xdIq7s
posted by ささき at 09:20 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

AudioStream誌にワイヤレスDAC AudioEngineD2レビュー

以前の最新ワイヤレス事情で紹介したAudioEngine D2のレビューがAudioStream誌(Streophile系)に乗っていました。
Audioengine D2 Wireless 24-Bit DAC & USB-S/PDIF Converter
http://www.audiostream.com/content/audioengine-d1-wireless-24-bit-dac-usb-spdif-converter

AudioEngine D2のホームページはこちらです。
http://audioengineusa.com/Store/Audioengine-D2

普通のワイヤレスDACは48/16が最大ですが、このAudioEngine D2はワイヤレスでビットパーフェクトのハイレゾ96kHz/24bit伝送を可能にしています。
D2には受信機と送信機がペアになります。例としてはMacにUSBでD2送信機を接続して、離れたところのアンプにD2受信機を接続して使います。D2送信機は光・USBデジタル入力を受けることができます。D2受信機はDACですので、アナログ出力ができます。また光デジタルを出力できるので無線USB DDCとしても使用できます。

この注目の無線伝送技術ですが、他と同様に2.4GHz帯を使用します。
2.4GHz帯を2MHzごとに37分割してチャンネルを形成します。あるチャンネルが空いていたら、伝送がRFノイズなどで使えなくなるか時間の50%になるまではそのチャンネルをそのまま使用して残りの50%は別のチャンネルにスイッチします。
基本的にチャンネルを使い続けるという点でこの形式はKleerに似ています。ただし分割数が異なり、Kleerは5MHz幅のチャンネルで16分割します。また50%という規則は無いと思います。Kleerについてはこちらの私が前に書いた記事を読んでください。
KleerとBluetooth
http://vaiopocket.seesaa.net/article/109198956.html

上のリンクでも書いていますが、このチャンネル形式の良いところは無線LANと干渉しないと言うことです。D2形式とKleerは無線LANの存在をはじめから考慮していますが、Bluetoothはある意味無線LANを無視して干渉し、干渉されてしまいます。Bluetoothの問題点はよくSBCに代表される伝送CODEC(圧縮方式)の品質の悪さが上げられますが、もうひとつ隠れて問題なことはこの無線LANとの相性の悪さというところです。
ただこうしたKleerやD2の方式とは違って、古い分で広くサポートされているので専用の送信機が不要であると言うのはBluetoothの大きなメリットではあります。

D2の伝送CODEC自体は触れられていないのでわかりませんが、ビットパーフェクトを標榜しているのでKleerみたいにロスレスでしょうね。ボリュームの変更などは音声チャンネルではなく、システムと言われているコントロール用のチャンネルを使うようなので、ボリューム変更自体は音質に影響しません。(ここもKleerと同じ?) また3基までの受信機に送信できるようです。(ここはKleerの4基と微妙に異なる?)

Kleerと微妙に違う点もありますが類似点も多いので、もしかするとKleerの技術供与なのかもしれません。しかし50%でスイッチすると言うのは特許回避っぽいようにも思えますので、独自開発かもしれません。この辺はちょっとわからないですね。

送信距離は100feetが仕様上の上限のようですが、実際にこの書いた人が家の中でレシーバーを持って歩いて試してみたら60feet (約18m)まではオーケーではないかと言ってます。別な意味で感心しますがさすがアメリカ、家が広い。

こうした高品質ワイヤレスと言うと、結局のところワイヤレスって有線に比べて音質はどうなの、というところが焦点になると思います。これはフォーラムなんか読んでいても、違う・違わないで結構論議あるところです。下記のCAスレッドにもこの辺の話題が乗ってます。
http://www.computeraudiophile.com/content/sound-quality-not-reliability-wired-vs-wireless
このD2の場合は下記のようにDDCとしてデジタルで無線を経由のありなしで確認したけれども、音質の差は無視できるほどと書いていますね。
  *Mac→D2送信機→D2受信機→光→D1 DAC→アンプ
  *Mac→光→D1 DAC→アンプ
AudioEngineではパソコンと電気的に切り離せるというところでの利点も書いています。

なかなかこのHDワイヤレスの分野も面白くなってくるかもしれませんね。
posted by ささき at 23:20 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

春のヘッドフォン祭2012は5/12開催!

さて、梅の花もまだ咲きそろわない今年の冬ですが、一足先に春の訪れ感じられる知らせです。
あのヘッドフォン祭がまたやってきます。春のヘッドフォン祭は5月12日に開催するということです。こちらフジヤさんのブログです。
http://avic.livedoor.biz/archives/51647709.html

今回はフジヤさんのブログを見るとなにやら思わせぶりなことが書いてありますのでなにか面白い発表がありそうですね!
5月頃になればまたいろいろと出てくることでしょう。

私もそろそろ少しずつ動き始めています。前回は私にとっても素晴らしいイベントになりましたが、今回もまたいろいろな出会いがあればなあと思います。前回の秋のヘッドフォン祭の記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/233007405.html

さて、またいまから楽しみなことですね!
posted by ささき at 22:56 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月12日

続 Androidは24ビットの夢を見るか? (またはDX100のひみつ)

昨日iBasso DX100の2ndバッチのプリオーダーが始まり、私も予約をしました(今回の価格は$765で予約には手付金の$200が必要です)。
http://www.ibasso.com/en/products/show.asp?ID=78

そのついでにiBassoに質問をしてみました。それは前の記事で書いたようにAndroidでは16bitまでが限界のはずなのになぜDX100では24bitが可能かということです。その答えをもらいました。

まずAndroidは基本的にはLinuxのオーディオと同じでOS自体は192/24対応できる、しかし通常ではAndroidのAudioFlingerにおいてミキシングやサンプルレート変換がなされて44/16が最大となるとのこと。(48/16かも)

ここでAudioFlingerというのはAndroidにおけるCoreAudioとかAlsaみたいな音声システムです。Androidもそこでやはりミキサーがあって音がミキシングされてサンプルレート変換がなされるというわけです。Flingerは投げる人っていう意味なので、オーディオ信号をハードに投げる部分ですね。LinuxベースといってもAudioFlingerはAndroidのために書かれたものでALSAには依存していないということです。

話を戻すと、ミキサーで44/16に制限されるなら、はじめ私は「(Windowsみたいに)ミキサーをバイパスしたのか」と聞いたところ、そんな簡単ではない、と言われました。なんとiBassoは音声システム自体を書き換えた、ということです。つまりこのAudioFlingerに相当するすべてをiBasso独自のコードで書き換えたというわけです。Macで例えるならintegerモードみたいなのを実装して回避したんではなく、CoreAudio自体を書き換えたという感じですね。これはすごい。
そのため、PowerAmpなどAudioFlingerベースのプレーヤーアプリでは44k/16bitがやはり上限であり、仮にDX100にPowerAmpを乗せたとしても44/16が最大となるとのこと。

ここからは推測ですが、携帯OSはパソコンとはプロセッサパワーも違うので構造も異なり、かなり純粋なモノリシックに近い構造になっています。おそらくライブラリーなどは静的にリンクしてるでしょう。その辺も含めてiBassoがAudioFlinger相当の新しいライブラリをDX100用に構築したとしても、上のようにiBasso製のプレーヤーは192/24対応であり、PowerAmpは44/16までになると思います。
前の記事で書いたことは後者に相当するAudioFlingerでの制限となります。仮にAudioTrackで24bit設定出来たとしても続くミキサーで16bit化されるなら意味はないでしょう。


いずれにせよAndroidもなかなかに奥が深いものです。探してみるとPulseAudioをAndroidにポートしている人なんかもいますね。RockboxでALSAライブラリーを取り込んだのもちっょと近いでしょう。
先日Googleが、自社ブランドの家庭向け無線オーディオ機器を開発中とのニュースがありました。おそらくAndroid搭載のネットワークプレーヤーとかB&O Beolink12のAndroid版みたいなものでGoogle Musicリンク可能なものでしょう。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1202/10/news031.html
Android搭載のオーディオ機器というのもこうした工夫・発展で面白くなってくるかもしれませんね。
posted by ささき at 23:47 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

カメラ展示会CP+2012を見てきました

カメラ展示会のCP+を見てきました。
レポートは下記写真ブログに書きましたので興味ある方はどうぞご覧下さい。
http://blog17gray.seesaa.net/article/251636857.html
posted by ささき at 01:28 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月08日

Android(Walkman Z)向けのRockbox紹介 -と- Androidは24ビットの夢を見るか?

本記事はAndroid(Walkman Z)向けのRockbox紹介と、Androidの少し深いところの話の二本立てでお送りします。

-- Android(Walkman Z)向けのRockbox --

少し前の記事でPowerAmpなどのFLACやAppleロスレスが再生できるAndroidアプリを紹介しましたが、これらはマニアックと言うよりはいわゆる一般向け音楽アプリではあります。
そこでオーディオ向けに特化したものとしてRockboxのAndroid版を紹介します。つまり高音質のWalkman ZでRockboxが動きます。

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* Rockboxとは

わたしはiPod4GとiHP-140でRockboxを使ってましたが、うちのブログでもしばらくRockboxを扱ってなかったので一度紹介します。
iPodなどの携帯プレーヤー(DAP)にはもともとメーカー製のファームウエア(基本ソフト)が入っていますが、Rockboxは汎用のDAP用のファームウエアで、もとから入っているメーカー製のファームと交換できます。つまり操作画面の見た目はまったく異なるものになります。Rockboxではオリジナル機種のUIとは異なるRockbox独自のメニュー選択式のUIを使用します。
利点としてはたいていのメーカー製のファームウエアよりも音質がよいと言うことと、対応ファイル形式が広いのでDAPの対応ファイルを増やすことが出来るということです。たとえば私はiHP-140なんかはもっぱらFLACを使用するために使用していましたし、iPod4Gではより音質を高めるためにインストールしました。また、イコライザなど音に関する機能はかなり詳細です。何機種も使っている人は使い勝手を統一できると言うメリットもあるかもしれません。
たいていはデュアルブートでオリジナルのファームと切り替えて使用します。
曲名などメタデータはデータベース機能で管理します。Rockboxは汎用基本ソフトなので広い機種に対応しますが、フォントなど画面解像度に合わせてカスタマイズが必要になる場合があります。

Rockboxのホームページはこちらです。
http://www.rockbox.org/

かなり広いDAPに対応しています。以前から機種は微妙に拡大していて、iPod Classicも対象になっていますし、最近ではHifiman HM601やHM801などがサポートされてHeadFiなんかでも取り上げられていますね。わたしはこれはやってませんがHifimanでAppleロスレスが使用できるようになるんでしょう。

Rockboxはフリーですが、基本的に「自己責任」で使うものです。安定の度合いによって段階がありますが、今回紹介するAndroid版はもっとも低いUnusable(使い物にならない)に指定されています。ただし後で書くように実際はかなり普通に使えます。

* Rockbox for Androidとは

普通はRockboxってファームウエアというか基本ソフトをすっぽりと交換するものなんですが、Androidではアプリとなっています。そのためインストールはアプリのインストールに準じますので、iPodなどでやっていたRockboxとは多少異なります。

Rockbox for AndroidはGoogle summer of codesというオープンソースのプログラミング・コンテストと言うかプロジェクトのために立ち上げられたもので、Google summer of codes 2009のテーマとして採用されたものということです。もともとはモトローラ携帯にRockboxを移植した人がいて、そのコードがベースになっているようです。Rockbox for AndroidとしてはオープンソースのSDLライブラリをベースにはじめたようですが、PCM関連などはAndroidはLinuxですからALSAベースに変えているとのこと。
こちらRockbox wikiです。
http://www.rockbox.org/wiki/RockboxAsAnApplication2010

つまりRockbox for AndroidとはRockbox同等の機能を持ったAndroidの音楽再生アプリということになります。

* インストールの仕方

ただのアプリになったのでiPodあたりのRockboxより導入はかなり簡単です。ただしAndroid Market経由ではないのでそこがポイントです。

いくつかビルドがあるのですが、はじめから日本語対応しているのでこちらがお勧めです。
MCtek Wikiさんのサイト
http://www.mctek.tk/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=FrontPage

準備
アストロ(Astro)ファイルマネージャアプリを用意してください。これはAndroidマーケット以外のアプリであるapk形式をインストールするためです。アストロ自体はAndroidマーケットからダウンロードできます。定番ですので入れておいたほうがよいです。Pro版でなくてもインストーラとして使えます。

次にAndroidの(システムの)設定→アプリケーション→提供元不明アプリを許可するにチェックを入れてオンにしてください。
(危険ですので念のため、ただこれができることがiPhoneに比べて自由だと言われるゆえんのひとつです)

インストール手順
上記ホームページのAndroid/Rockbox/Buildから480x800のファイルをダウンロードしてください。(このページには480x854のところにWalkman Zが書いてありますが480x800が正しいと思います)
apkファイルをPCにダウンロードするか直接Walkmanでダウンロードしてどこかのディレクトリに置きます。PCでダウンロードした場合はUSB接続でAndroidのsdcard以下のどこかにコピーしてください。
上記のapkファイルのあるディレクトリをアストロで開いてapkファイルを選択し長押しでコンテキストメニューを出して、インストールを押します。あるいはアプリケーションマネージャからインストールしてください。

あっけないほど簡単で、iHP140などでおなじみRockboxの鬼門の日本語フォント設定もする必要はありません。
ちなみにapkインストールは上記以外にも方法がありますので、手馴れた方法がある人はそれでも良いと思います。

* Rockboxの操作性

操作は完全にタッチパネルに対応していてAndroidのハードキーのバックボタンも効きます。Rockboxのメニュー階層とも親和性が良いですね。設定項目など機能はほぼ実装されているようです。データベースもバックグランド処理で更新ができます。
ファイル形式はFLACもAppleロスレスも対応しています。

device-2012-02-07-001953.png     device-2012-02-07-002203.png

Androidらしくウィジェットにも対応しています。ウィジェットを作る際にはボタンのカスタマイズと大きさの指定が可能です。

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アルバムアートの表示も可能ですが、なぜか全画面のときに操作パネルがうまく表示されないように思います。私もRockbox忘れかけてるんでスキンかなにかで指定できるのだったかもしれません。ウィジェットではOKですので、選曲を全画面で行って操作はウィジェットでやるならほとんど問題はありません。
長く聴いてるといろいろと不安定ですが、多少注意していれば普通に使えます。
しかしRockboxもずいぶん進化したものだと思いますね。

* 機能と音質

ファームではなくアプリではありますが、Rockboxはやはり音は良いと感じますね。
この前あげたアプリ間ではイコライザーを抜きにするとさほど音質は変わりませんが、イコライザオフにした聴き比べでもPowerampより鮮明で音場も立体的です。ベルの音なども先鋭的で明瞭さが感じられます。
Android端末でも音質に特にこだわっているWalkman Zとはなかなか相性がよいです。

音質にかかわる設定ではRockboxではさまざまな選択が可能です。
例えばDithering(ディザリング)設定を設定メニューからオンにすることができます。Ditheringは基本的にはビット幅とかサンプルレート変換するときの仕組みです。
ソフト的にクロスフィードを行うことも出来るので、左右の音を適当にミックスして音場を自然なものにすることも可能です。
また、イコライザもPowerAmpよりもずっと詳細で多岐の設定項目があります。さすがにこの辺はRockboxは本格的です。またイコライザを使う際にはPowerAmpのところでも書きましたが、調整することで歪みやすいので全体のゲインを落としておくと良いです。RockboxではPre-cutというのがその機能に当たります。

もちろんWalkmanドック経由でも使用することができます。

* まとめ

安定性の問題とか、非正規のapkインストールという点はありますがWalkman Z1000シリーズもってる人は試してみると面白いでしょう。怪しいファームの交換ではなくアプリのインストールなので素性は良く、iBasso DX100でもおそらく使えると思います。
AndroidベースのDAPってなかなか遊べるし、いろんな使い方を模索できるのが面白いと思います。


-- Androidは24ビットの夢を見るか? --

と、一応締めといて、ここから第二部ですが、Rockboxを使ってたらちょっと面白いことを見つけました。(*以降内容はちょっと濃くなります)

Walkman Zのスクリーンキャプチャは前に書いたようにAndroid SDKのDalvik Debug Monitor Service(ddms)というデバッグ環境を立ち上げて撮るんですが、これやってたらRockboxは他のアプリと違ってデバッガに認識されるのに気がつきました。開発するためのデバッグシンボルがついた状態でビルドされているわけですね。調べたらRockbox for Androidのwikiでもddmsとの連携について書いてありました。
そこで実際に音を出している状態でデバッガにアタッチして中を見てみました。

ddms2.gif

左ペインの上の携帯の形をしたアイコンがWalkman Zで、その下に表示されているorg.rockboxという項目がRockboxのDalvik VMです。AndroidではプロセスごとにVMをホストするという考え方なので、このDalvik VMというのは普通のコンピュータで言うところのプロセスのようなものです。つまりその中での実行単位はスレッドとなります。それでDalvik VMに対してデバッガをアタッチして実行スレッドの状態をスレッドツールでモニタしているのが上の画像です。ほんとはデバッガを使って実行中のメモリーアロケーションの遷移を見たかったのですが、それはできませんでした。

Androidは開発言語はJAVAですが、オブジェクトはJAVAではなくDalvik(ダルヴィック)という仮想マシン(VM)で実行されます。ですからAndroidアプリはJAVAであるという言い方は完全に正しいわけではありません。DalvikとJavaの違いはDalvikがレジスタベースであるのに対してJavaがスタックベースであると言うことです。一般にスタックベースのアーキテクチャというのはリソースを節約するためか移植性のためです。もともとJavaがTVなどのセットトップボックスのファームのために開発されたと言う経緯がそれを物語っています。それにたいしてレジスタベースのほうがハードよりで速い実行速度を期待できます。このことはAndroidというものを語るのに少し重要な差かもしれません。

話を戻すと、つまりddmsで目的アプリのDalvik VMにアタッチすることでプロセスの実行状況がわかります。上の画像ではRockboxのDalvikVMにおけるスレッドの状況が表示されています。実際の音楽再生中です。

ここでAndroidの音楽再生についての簡単な解説ですが、Androidではandroid.mediaパッケージというインターフェースで提供されるMediaPlayerクラスかAudioTrackクラスを使います。MediaPlayerクラスはハイレベルのフレームワークでAudioTrackクラスはより低レベルな処理ができます。
上の画像のようにスレッドモニタリングして見るとRockboxではAudioTrackクラスを使用しているのがわかります。
ここで気が付くのはwriteメソッドというPublicメソッドのほかにnative_write_byteというクラス定義にはないメソッドがあります。基本的にはwriteメソッドだけでPCMデータを出力して、Androidのミキサーに渡すことができますが、writeの中でさらにprivate使用されているのか、オーバーライドのようなことをしてRockboxのコードの中で定義しているのかもしれません。

ここでAudioTrackクラスを詳細に見てみると、下記のように定義されています。
Android開発者サイト
http://developer.android.com/reference/android/media/AudioTrack.html

AudioTrack(int streamType, int sampleRateInHz, int channelConfig, int audioFormat, int bufferSizeInBytes, int mode)

ここではaudioFormatがビット幅の指定で、sampleRateInHzがサンプルレートです。modeはファイルなど大きいサイズのソースから再生するときはstreamで指定し、小さいサイズの時はバッファを指定します。セッションを使えるクラスもありますが省略します。
ここでポイントはサンプルレートはintで定義されてある意味好きに値を設定できるのですが、audioFormatはいわば列挙型でENCODING_PCM_16BITかENCODING_PCM_8BITのどちらかしか値をとることができません。下記はENCODING_PCM_16BITの説明です。

public static final int ENCODING_PCM_16BIT
Audio data format: PCM 16 bit per sample. Guaranteed to be supported by devices.
Constant Value: 2 (0x00000002)


これは整数で固定値 2(0x2)のリテラルですから勝手に10進で24などと設定することはできません。つまりAndroidでは普通に開発する分においては音楽再生は16bitまでで24bit(ハイレゾ)は使うことができないということになります。
iBasso DX100なんかはどうやって24bitだしているのか興味あるところですが、おそらくメソッドをオーバーライドしてなにか作りこんでいるんでしょう。いずれにせよAndroidで24bit再生するにはそれなりのハードルがあるといえます。

そして容易に推測できると思いますが、iPhoneでの24bit出力も実は似たような問題があり、iPhoneは16bitまでというのもそこから来ています。つまりiOSにおいても24bit整数の指定もしくは型がなかったということです。これはFLAC PlayerのDanとの話で確認したことですが、DanによるとFLAC Playerではそこをなんとかして解決したと言うことです。
ただしいまでは標準のMusicアプリが24bit対応しているところを考えると、今のiOSでは少なくともiPadのビルドについては24bitを標準対応しているのではないかとも思います。


ちなみに蛇足ではあるんですが一応説明しておくと、Androidという名前はフィリップKディックの小説(映画名ブレードランナー)でのNexus 6型アンドロイドから来ているといわれています。実際にディックの遺族とGoogleで訴訟騒ぎがあったんですが、GoogleのリファレンスモデルがNuxus OneからはじまったのにNexus Sなどに名称が変わったのはNexus+数字は使わないと言うことで話がついたのではないかと思います。ここは単なる推測ですが。
posted by ささき at 23:53 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

英国でのオーディオ事情

イギリスでの統計ですが、いまやヘッドフォン市場は全てのHiFiとホームシアター専用機市場に匹敵するほどになったそうです。
あとストリーマー(ネットワークプレーヤー)も伸びてるがTVは低迷とのこと。この辺はどこの国でも似たような傾向と言うのは面白いところです。
http://www.whathifi.com/news/headphones-thrive-while-consumer-electronics-sales-slump

イギリスでは今月末にブリストルでオーディオイベント"Sound & Vision"があって、そこでは主に英国系メーカーの新製品が発表されますがストリーマーはCES同様多いですね。下記はプレビュー記事です。
http://www.whathifi.com/blog/preview-bristol-sound-vision-show-2012
ChordはGemのChordetteシリーズでIndexというストリーマーを用意してるようです。またFocalに買収(経営統合)されたNaimもストリーマーに強い会社でやはり新製品を出してきます。FocalがNaimを買収したのもこの辺の戦略かもしれません。Chapter AudioのAirPlayパワーアンプなんかも面白いところです。日本メーカーもだいぶ参入してますね。
プレビューには英国ブランドとしてはストリーマー本家たるLINNがありませんが、このショウには出たり出なかったりしてるようではあります。
posted by ささき at 12:04 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

平清盛(とタルカス) - 吉松隆

今回紹介するのは現在放送中のNHK大河ドラマである平清盛のサウンドトラックです。これは作曲家の吉松隆さんによるもので、ドラマを見てると分かりますが番組中には彼のオーケストラ版のタルカスがそのまま使われていて、ゴールデンタイムのタイトルバックに堂々とキースエマーソンのクレジットも出るという画期的なものです 笑。NHKでは坂本龍馬で元デッドカンダンスのリサジェラルドがヴォーカルに起用されたりしましたが、意外とマニアックです。
吉松隆とタルカスはこちらのリンクで記事を書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/157314621.html

私はこの手のサントラはまず買わないんですが、このアルバムは吉松隆さんの作品として魅力的です。吉松隆さんはタルカス演ったときはオーケストラの破壊力という言葉を使ってましたけど、この平清盛を聴くとタルカスに通じるオーケストラの破壊力と言うかダイナミズムが感じられます。タルカスのさらに吉松オリジナル版のようなものを作曲したかったんでしょう。
このアルバムを録音するときも、テーマ曲は変拍子炸裂で緩急もあり演奏側にとってもテンポの掴みがすごく難しく、どうしても尺が伸びるんだそうですがドラマの挿入曲だから時間ピッタリ演奏しなければなりません。オケのメンバーがこんなの演奏できないって言ったらしいんですが、そこで吉松さんがこう言ったそうです。
このテーマ曲はロックなんだ。丁寧に一個一個の音符を弾くから長くなるんだ。ロックのように感じればいいんだ。とにかく感じてくれ。
早い部分は端正なクラシックではなく、壊れる寸前のロック風で!

ドラマは兵庫県知事のピントずれた発言が話題となったりしましたが、平清盛という歴史ドラマの持つ武家社会の台頭というテーマがこのオーケストラの破壊力によるダイナミックさで良く表されてるように思います。

そして吉松隆さんのもう一つの持ち味である詩情性を担うテーマ曲のピアノに舘野泉さんを起用してるのもこのアルバムのポイントです。吉松隆さんは舘野泉さんに以前にも曲を提供しています。
舘野さんは病気で右手麻痺になりましたが左手のピアニストとして奇跡の復帰を果たしたピアニストです。でも、あるインタビューで、左手っていうとすぐラベルのあれをやってくれと言われるのが逆に面白くなかった、と気骨あるところを語っていたのが印象的でした。

このテーマ曲に引用されていて清盛の生みの母(役:吹石一恵)が歌った「遊びをせんとや生まれけむ」は今様(いまよう)という当時の流行歌で、いわば伝統音楽に対するポピュラーです。
清盛の生みの母は白拍子(しらびょうし)という設定ですが、この白拍子と言うのは舞いながら流行歌を歌うと言うことで、当時のポップシンガーのようなものだったんでしょう。源義経の恋人だった静御前が白拍子だったことで知られています。義経はこの大河ドラマの最終回あたりに平家の幕引き役で登場するでしょうが、静は当時の京で一番の踊り手だったと言われます。義経と静の恋と言うのは日本一のヒーローと日本一の流行歌手の恋というわけですから、後世に長く語り継がれるのも良く分かります。

紅白歌合戦とか運動会みたいにいまの日本では二つに別れるときに赤と白に別れますが、これは源平合戦から始まったと言われます。(源氏が白旗で平氏が赤旗)
いわば日本中を二分する始めての大歴史ドラマの始まりがこの大河ドラマでやってる題材です。
冒頭の館野泉さんのピアノの情感、あるいはダイナミックなオーケストラの破壊力、そのリリシズムとかっこよさを兼ね備えた素晴らしいテーマ曲を楽しみながら、毎週ドラマでいにしえに思いをはせると言うのもよいものです。

iTunesで購入することもできます。こちらの方が少し長く試聴ができます。
http://itunes.apple.com/jp/album/nhk-da-hedorama-ping-qing/id495916068

posted by ささき at 23:51 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アコースティック・アストゥーリアス教会ライブ

昨年開催されたアコースティック・アストゥーリアスの教会ライブの第二弾があったのでまたいってきました。アコースティック・アストゥーリアスはいま最も精力的にやってる日本のプログレバンドの一つであるアストゥーリアスのアコースティックユニットです。
昨年のリンクはこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/195222965.html

IMG_7600.jpg     IMG_7598.jpg

池袋のシャロンゴスペルチャーチと言うところで、ホールの響きが素晴らしい音楽演奏用の教会です。特にピアノに響きがよく乗りますね。ライブではギターはPAを通しますが、他のピアノ、ヴァイオリン、リコーダーは生音です。
前回もオーボエを加えたゲストコーナーが良かったんですが、今回もチェロの星衛(ほし まもる)さんを迎えたゲストコーナーが素晴らしく充実していました。星さんのチェロも素晴らしいんですが、ユニットに低音楽器が加わることでアンサンブルの厚みがましてバランスが良くなります。前回のオーボエと一緒に常設にして夜長オーケストラみたいに大所帯になってくのも良いかもと思いますね。星さんに関しては篠笛も都の無形文化財指定を受けてると言うことで、篠笛アレンジの曲も披露しましたがこれも和風テイストで感動的でした。
なお初期CDのマーチンググラス..は高値プレミアがついてるようですが、これは再発の予定があるとのこと。


アコースティック・アストゥーリアス 「凍てついた記憶」(アルバム : Legend of Gold Wind)

posted by ささき at 23:36 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月02日

XMOSでdCS方式DSDネイティブ再生を実現

このリンクでXMOS(XS1-L1)を使用してdCS方式のDSDネイティブ転送を実現したプロジェクトが掲載されてます。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb
XMOSに標準添付されてる3.3というソースコードを元に作ったとあります。
ただdCSの出してるスペックでは情報不足だということで176kで送られるデータはみなDSDとみなされるということ。バイトマークの0xAAがなぜ効かないのかというのは分かりません。この件は対応中とのことです。
興味ある人は実装してはいかがでしょうか? (と振ってみる)

それとこの記事みて知ったんですがMPDもネイティブDSD再生に対応したモジュールがあるようですね。
http://comments.gmane.org/gmane.comp.audio.musicpd.devel/2127
MPDでdCS方式のDSDネイティブ再生が可能なようです。LinuxプラットフォームでもDSDネイティブ再生の道が開けてるんですね。

また、WAVにDSDをエンコードすることでもDSD転送が可能になるようです。これはDSDをPCMに変換するのではなくて、つまりWAVというファイル形式(箱)でエンコード(中身)はDSDってことでしょう。
WAVって言うのは実は通称で正しくはRIFFの一形式なんですが、RIFFはもともと画像のTIFFみたいなタグ形式のコンテナですからね。中身は自由です。それに非圧縮PCMが詰まったのが通称WAVと言います。
ですから正しくはRIFFにDSDを積めることになりますが、拡張子がWAVですのでだまして使うと言うことになります。dCS形式でエンコードしてビットパーフェクトの経路が必要でしょう。ただ再生ソフトを選ばないので面白いかもしれません。

posted by ささき at 09:32 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬の情景

この前雪が降った時に川崎民家園にいって写真を撮ってきました。
民家園はたびたび行くのですが、この辺にしてはめずらしい雪化粧がされた景色はまた格別です。

IMGP1616.jpg     IMGP1673.jpg


IMGP1697.jpg     IMGP1734.jpg


カメラ PENTAX Q, 02 Standard Zoom, 03 Fisheye
posted by ささき at 00:43 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

ジョブズの死がアップルの音楽政策にブレーキを

こちらCNNがニールヤングに対して行ったインタビューですが、ジョブズの死後、アップルが高品質音楽への情熱を失って来てるとのこと。MP3やAACではなくアップルがハイレゾ方面に動いてると言うニュースを伝えて来ましたが、それが頓挫してるということです。ポーズボタンを押したよう、と題されてますね。

CNN : Apple presses pause on high-def music, says Neil Young
http://edition.cnn.com/2012/01/31/tech/web/neil-young-apple-high-def-music/index.html?c=tech

ニールヤングは先のLINNのティーフェンブルンのブログでもアップルと音楽との関係でニュースソースに使ってましたが、この分野のキーパーソンです。「ジョブズはデジタルミュージックのパイオニアだったけど、家に帰るとアナログレコードを聴いてたよ」って言ってます。

うちのiPadとUSBオーディオの記事ではアップルが音楽の高品質再生にも力をいれてるんではないかと書きましたが、あくまでまだジョブズ在任時の開発の結果です。やはりビートルズやディランに感化されポップカルチャーの申し子的なジョブズの死と言うのは少なからぬ影響を残してるよう。ジョブズだと損得なしで自分の好みだけでぐいぐい進めるでしょうけど、クックなら「オーディオ分野っていくら儲かるの?」って感じでしょう。後継が事務屋のクックでなく芸術家のアイブならどうなんだろうとは思いますね。
ただアップルのスポークスマンはこの件については否定をしているようではあります。

繁栄を極めたローマ五賢帝時代の最後の皇帝マルクスアウレリウスの最大のミスは後継者を間違えたことと言われ、それでローマの黄金期が終わるわけですが、、
posted by ささき at 09:04 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする