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2012年01月18日

384k対応の低価格USB DAC Kingrex UD384国内発売

昨年後半から少し話題になっているKingrex UD384が国内発売します。国内代理店はナスペックさんになります。

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こちらフジヤさんの販売リンクです。価格は43,800 円です。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail11157.html

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UD384本体

またバッテリータイプの専用電源があわせて販売されます。こちらは20,800 円です。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail11156.html

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別売の専用電源

UD384はUSB入力のみのDACで、DDC機能も付いています。入力はUSBのみ、出力はRCAアナログ出力とRCAデジタル出力です。非常にコンパクトで置き場所には困らない感じです。


*特徴

1. 384kHzに対応

2011年は192kHz対応のUSB DACがスタンダードになりましたが、UD384は低価格で384kHzまで対応可能なところがポイントです。
また384kHzに対応しますが、352kHzは対応しないようです。88.2と176の系列は対応しているので不思議ではありますが、これはKingrexに聴いてみた所チップとクロックに起因する問題のようです。
384kとなるとUSBコントローラーが気になりますが、ここは突っ込んでも教えてくれませんでした。

2. 32bitに対応

もうひとつの特徴は32bit入力をもうたっているところです。これはまず私の書いたこちらの32bitに関する記事をお読みください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/238154160.html
UD384は32bit入力に対応するのですが、6moonsのところでノルウェーの2Lと32bitデータの再生についてやりとりをしているという情報を見たのでKingrexの人にこの点から質問してみました。
するとこの件については32bitデータではなく、2Lの推しているところのDXDフォーマット(352/24 PCM)のことだったようです。そこで他の32bitデータと言うことで教えてくれたのが、こちらのカナダのUnipheye Musicというレーベルです。
http://www.unipheyemusic.com/filetest.cfm
ここはスタジオマスターとして32bit形式で配信をしています。また、試聴用にテストデータがあるのでこれをダウンロードしてみました。
しかし確認してみたところ、これも32bit float(少数点形式)ですね(上の記事リンク参照)。よく読むとUnipheye Musicのスタジオマスターのページにもそう記述してあります。まあマスターと言うからには仕方がないとはいえますけれども。

*音のコメント

空間的な広がり感が良く、シャープで音に切れがあり透明感も良いレベルです。帯域バランスは割とニュートラルであり、色付けもあまりないようです。音質のレベルも高く、コストパフォーマンスの良いDACといえそうです。ただし標準だとやや粗さや硬さがあるのですが、専用電源を使うと透明感は保ったまま適度に柔らかさが出て聴きやすくなります。
ハイサンプリング対応もしっかりと効いていて、Foobarでx2, x4とリサンプラーでアップサンプリングして行くと直線的に音がよくなる感じがして、とても得した気分があじわえます。

*実際の使用について

MacOSとUD384

UD384はUSBオーディオクラス2対応のようでMacOSではドライバーインストールなしで認識され、AudioMidiでの表示では384khzまで対応とわかります。DACの対応ビット幅とタイプ(ネイティブ・フォーマット)は10.7のAudioMidiで確認すると16bit整数、24bit整数、32bit整数となります。

ud384d.gif   ud384c.gif

上記のUnipheye Musicの32bit floatをAurdirvana Plusで再生したところ、問題なく再生できますし表示も32bitと表示されます。ただDACには32bitで下位8bitはヌルで転送されているでしょう(あるいは24bitかもしれませんが)。

ud384a.gif

いずれにせよこれはMacOS10.7で試しているのでインテジャーモードが使えないために32bit整数は転送できないはずですけれども。(10.7で試したのはDACの対応ビット幅表示がAudioMidiでどうなるか見たかったのです)

Window7とUD384

Windows7では再生にカスタムドライバーのインストールが必要です。ただしドライバーのインストール後にサウンドのプロパティで確認すると196/24が最大のように表示されます(ここはたとえばZodiac Goldなら384と表示されます)。またプレーヤーソフトウエアはFoobar+WASAPIを使いましたが、Foobarのoutputで送り出しに32bitを指定すると"device unsupported"とエラーになります。
おそらくこれは他のメーカーがXMOSのWindowsのクラス2用に出しているドライバーのようですが、それだと最大が196/24の問題はドライバのようにも思えますがこの辺ははっきりしません。

試聴が終わってからメーカーのKingrexと直接やりとりしたのですが、Windows7において32bitを達成できるのはWASAPIではなくカーネルストリーミングだそうです。つまりfoobar2000にWASAPIコンポーネントではなく、カーネルストリーミングコンポーネントのインストールが必要と言うこと。ただしカーネルストリーミングはとても不安定なためにマニュアルなどにはWASAPIを書いているそうです。この点についてはデモ機を返した後に聞いたので自分では確かめていません。

この対応フォーマットと再生方法の組み合わせがややこしいので、Kingrex担当者にWindowsでの対応一覧表を送ってもらいましたので下記に掲載します。(掲載はKingrexの許可を得ています)
これはFoobar2000をWindowsの各OS(XP,Vista,7)で使用したときに、どのプラグイン(コンポーネント)のときにどのサンプリングレートとビット幅が有効になるかと言う表です。Analog outとはDACとして使用したとき、Digital OutはDDCとして使用したときです。

プラグインとサンプルレート対応表(PDF)
UD384 plug in (ASIO4ALL WASAPI KS) VS. sampling rates.pdf

プラグインとビットレート対応表(PDF)
UD384 bit rate under Windows OS & plug in.pdf (Digitalでの出力は24bit固定です)

しかし現時点でWindows7とMacOSを比べるとどうしてもPCオーディオ対応はMacの方が長じているように思いますね。排他WASAPIなどは完成されて良い仕組みだと思いますが、USBドライバーのクラス2未対応問題やDACのプロパティに88kHz系列が出ない問題などです。Windows8ではオーディオ面で大きな変化は無いと思いますが、こうした細かいところをきちんと修正していってほしいですね。
posted by ささき at 23:21 | TrackBack(0) | __→ USB DAC全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする