Music TO GO!

2011年08月03日

Auraliti PK90 - 簡単セットアップのLinux MPDサーバー

以前LinuxベースのミュージックサーバーであるAuralitiについて書きましたが、そのUSB DAC向けバージョンを購入しました。Auraliti PK90です。

pk90a.jpg

簡単にいうとAuralitiは従来のプレーヤーにあたるもので、AuralitiではFile Playerと呼んでいます。楽曲は外部ストレージに格納して、PK90であればUSB DACを接続して内蔵されたMPDというソフトで楽曲を再生します。PK100ではDACが内蔵されてアナログ出力とSPDIF出力が出せます。
前バージョンのPK100についてはこれらの記事をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/134545851.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/188282504.html

Auralitiのサイトはこちらのホームページです。
http://www.auraliti.com/Auraliti_Home.html

1. Auraliti PK90とは

PK90はPK100からJuli@を外して代わりにSOtMの低ノイズUSBカードをつけたものです。下の画像の背面の拡張カードがSOtM tx-USBです。これは日本でも販売しています。

pk90b.jpg

PK90は基本ソフトにはLinuxを採用しています。そのディストリビューションはVoyage MPDの改造版と言うことです。Voyage MPDについては以前下記に記事を書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/168303975.html
ただしVoyage MPDがベースですけれども手を加えているとのこと。現行のVoyage MPDとはもう分岐されたバージョンに近いんじゃないかと製作者は言ってます。USBはオーディオクラス2対応です。

Voyage MPDベースだとAlixなんかも安くて良いかもしれませんが、こちらはより本格的にオーディオに対応したハードを持っているといえるかもしれません。価格も$600(いまだと45000円くらい)とSOtMのUSBボードがついていることを思えば値段的にもお得です。
マザーボードは下記のものでAtom N270向けです。
http://www.intel.com/products/desktop/motherboards/D945GSEJT/D945GSEJT-overview.htm
これは一般PC用というよりもむしろ工業用途のボードだそうで信頼性は高いと言うことです。大きさは写真と手を比較してもらうと分かりますがコンパクトです。電源はユニバーサルの外部電源です。

pk90c.jpg

対応フォーマットはFLAC、WAV、AIFFです。試してませんがMP3も大丈夫だと思います。
ただ現バージョンはハイレゾのFLACはオーケーだけどハイレゾのWAVが再生出来ないという既知の問題がありますが、これは修正できると言うことです。

基本的にはローカルのUSBポートにUSB HDDかUSBメモリーキーを接続して音楽ライブラリを格納します。接続はリードオンリーでマウント(OSと接続)します。
なおNFSはサポートしていますが、Sambaはサポートしていないということです。USBバスにはキーボードもマウスもぶらさがってないのでクリーンではありますね。
ファンレスで静音というより無音です。オーディオには向いてます。使ってるとわずかあったかくなります。ディスクもSSDなんかが良いでしょうね。

なおカートからは海外は買えないので欲しいひとは直接メールしてください。送料こみの値段でPaypalのinvoiceをくれます。

2. セットアップと使用方法

面倒臭いと言われるLinuxとMPDですが、PK90はセットアップはとても簡単です。Linuxの知識はまったく不要です。MPDの知識も不要です。というかLANさえ設置されてればパソコンの知識もほとんどいりません。iPhoneが使える程度でオーケーです。インストールはあらかじめされていますし、初期セットアップも極めて簡単です。

まずPK90にUSB DACを接続します。標準ドライバーのものが良いでしょう。
MPDはクライアント・サーバータイプのシステムなのでネットワークケーブルを接続します。これはコントロールのためです。既存の家庭内LANに入れてください。
USB HDDかUSBメモリーキーに音楽データをいれておきます。
次に電源をつなぐと中でパイロットランプが点きます。前面のパワースイッチを入れるとスイッチが青く点灯します。
これでブートしますので、一分くらい待ってください。

次に同じネットワークに接続されているPC/Mac/iPhone/iPadなどでブラウザを開けます。IEでもFirefoxでもなんでも可のはず。(ネット接続はBonjourを使用するのでWindowsではまずBonjourをインストールしてください)
アドレス欄にhttp://auraliti-player.localとタイプします。

pk90d.gif

するとAuralitiに接続されて上のように初期画面が現れます。
これでPK90側の設定は終わりです。
初期画面にはipアドレスなどの情報があるので必要ならばそれを使いますがiPhone/iPadでは基本使いません。Androidアプリからだと必要かもしれません。

MPD(Music Player Daemon)は音楽サーバーです。Daemon(デーモン)はUnix/Linuxの世界のサービスとか常駐プログラムのことです。そこで、MPDではコントロールするクライアント(子機みたいなもの)が必要です。この辺はDLNAでのLINN DSとPlug Playerの関係にも似ていますが、先の記事で書いたようにMPDはDLNAではありません。
MPDのクライアントはたとえばWindowsやMac、iPadやiPhoneなどです。これらにMPDクライアントソフトをインストールしておきます。
なおPK90のビデオ端子からはGUI画面はでません。

pk90c.gif

ただPK90ではNeoMPCというブラウザベースのクライアントが付属してきます。上の画像はNeoMPCのものです。そのためクライアントのインストールも不要となっているのが使いやすいところです。NeoMPCは上記の初期画面からNeoMPCのリンクをクリックすれば立ち上がりますのでとっても便利です。NeoMPCもiPad/iPhoneのSafariでも使えるのでこれだけでも無線LAN環境ならリモートでコントロールができます。
ちなみにNeoMPCの情報は下記のリンクにあります。
http://code.google.com/p/neompc/
NeoMPCはPHPとJavascriptで記述されているようです。

つまり最低限PK90だけで使うことができますが、もっと便利なのはiPhoneでMPoDアプリを使ったり、そのiPad版のMPaDをiPadで使う方法です。
iPhone用のMPoDアプリはこちらです。
http://itunes.apple.com/jp/app/mpod/id285063020?mt=8
iPad用のMPaDアプリはこちらです。
http://itunes.apple.com/jp/app/mpad/id423097706?mt=8
下の画像はMPaDアプリ(iPad)です。タッドさんのnamaですが、アルバムアートも出てますね。

IMG_0029.PNG

下の画像はMPoDアプリ(iPhone)のものです。

IMG_2617.PNG     IMG_2619.PNG

MPaD/MPoDも基本的にはネットにあれば自動的に接続されるはずです。ちょっとまってから設定でAuraliti Music Playerというコネクションが出てくるのを確認してBrowseしてください。
おかしくなったら設定からupdate databaseとかclear local cacheなどやると良いでしょう。cacheをNoにする手もあります。

音はクリアで鮮度感が高いという印象です。最小限のミニマムシステムならでは透明感ですね。また引き締まって贅肉がないという感もあります。とても素晴らしい音質です。
電源はAudioPrismのフィルタリングタップから取ってますが、電源ケーブルをオーディオ用のものに変えると音になめらかさが出てきます。ノイズが取れるんでしょうね。これに合うリニア電源もちょっと物色中です。

AuralitiはLinuxとかMPDっていうむずかしさを上手に隠蔽して高音質と手軽さを両立していると言う感じです。オーディオ再生だけのためにWinかMacの一台追加を考えてるひとにはAuralitiという選択もお勧めです。
posted by ささき at 23:58 | TrackBack(0) | __→ ソース機材・PCプレーヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする