Music TO GO!

2011年03月29日

夜長オーケストラ5周年記念ライブ

夜長オーケストラの5周年記念ライブをみてきました。時勢的に自粛ムードの中、明るく前向きの楽曲で楽しませてくれました。

こちらに公式ブログの写真が更新されています。
http://tlno.exblog.jp/15747551/

これは昨日のものではありませんが、同じ高円寺HIGHでの昨年のライブです。


CDではソプラノ+ストリングス+電子楽器というところが印象的なんですが、ライブで聴いてみるとホーンセクションがとてもかっこよかったですね。
こちらはそれが楽しめるPV"Phantom Blue"で、昨晩はアンコールラストの曲でした。


新曲三曲も披露され、コンミス貴恵さんのソロヴァイオリンがカッコ良い二曲目のTime,take your timeがけっこう気に入ったので早く新アルバムもほしいところです。昨日は二曲入りのCDRが得点として渡されました。
集まった人も高円寺という印象よりは大人が多めで、ライブハウスで大人が楽しむ音楽という感じでしょうか。

こちらはラピュタの主題歌のカバーです。この虫の音は実際に公園で録音した時に入ったものだそうです。


それと夜長オーケストラのCD購入はインディーレーベルなので公式サイトか目白のWorld Diskのようなマニアックなところくらいでしたが、Disk Unionやタワレコ、HMVや山野でも取り扱うことになったそうです。またAmazonでも取り扱うようになりました。
よいアーティストはますます活躍していってほしいものですね。

試聴はMySpaceでどうぞ。
http://www.myspace.com/thlongnightorchestra

      
posted by ささき at 23:14 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Amazon クラウドプレーヤー登場

Appleがクラウド版iTunesを実現するんじゃないかという記事はこれまでにも触れてきましたが、伏兵Amazonに先手を打たれたようです。

http://japanese.engadget.com/2011/03/29/amazon-cloud-player/

これはクラウド上においた音源をストリーミングしてAndroidまたはWeb上のプレーヤーで再生するというものです。いまのところiOS版はないようです。いずれにせよ米国アカウントのみで使用ができます。

詳細はこちらのページにあります。
http://www.amazon.com/gp/help/customer/display.html/?nodeId=200594070

クラウド上のスペースはCloud driveというサービスですが、これはMobile meに相当するところですね。
例えばAmazonのMP3ショップで買った曲はクラウド上におくことができます。またPC上の曲もクラウドにアップロード可能なようです。
Apple版ではニュースから推してもDRM対応となると思います。

これが進歩して行けばクラウド専用のポータブルプレーヤーが出来て、HDDかSSDどころか内蔵のディスク不要のものが作れるでしょう。ただオフライン時のためのキャッシュは必要かもしれません。
大きさはいまのシャッフルくらいでも数百GBのデータとプレイリストを自在に扱えるでしょうし、さらにプレーヤーという形では無く、イヤフォンに内蔵したり、服に縫い込んだりも可能になるでしょうね。
いわゆるネットワークオーディオ機器でも対応出来れば、同じ音源を外でも家でも使える時代になるかもしれませんね。そのうち。

posted by ささき at 21:57 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジェネシス組曲 - トルガ・カシフ

これは"Queen Symphony"などを作曲したトルガ・カシフという作曲家によるジェネシスの曲をオーケストラアレンジしたものです。オケはプログレ様御用達というか、リックウエイクマンの地底探検などで知られるロンドン交響楽団と言うのがまたマニアックなところです。

YouTubeのトレーラーはこちらです。


これは吉松タルカスの海外版みたいなものかと思いきや、聴いてみるとタルカスみたいにプッと吹き出しそうな完コピではなく、こんな曲あったっけ?という感じです。ジェネシスの曲をベースに再構成した、ある意味リミックスですね。原曲はサビメロとかでちょっとわかるくらいです。
またジャケ写に反してフィルコリンズ時代の選曲が多いのも特徴かもしれません。あえてポップ志向の時代のものを持ってくるのも面白いところです。例えば「静寂の嵐」からだと冒頭曲の「マー伯爵11世」の方がオーケストラアレンジもはまりそうだと思いますが、わざと外して別の曲を選んだりとちょっとひねてます。それでMTVあたりでかかりそうな「Land of confusion」をあえて合唱も加えて「プログレ風な」壮大な作品にしたりしています。(上のトレーラーの最後でかかる曲です)

でもそう言うことは実はどうでも良くて、この「Land of cofusion」とにかくカッコ良いです。カールジェンキンスがジェネシスのアレンジしたという感じで感動的でドラマティックです。Ripplesのハケットのギターパートのピアノアレンジもセンス良いですね。
ジェネシスのオーケストラアレンジということを除いてもなかなか聴きごたえがあります。


posted by ささき at 01:26 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月26日

STAXの静電型新フラッグシップ、SR009を試聴しました

今日は角田さん宅にSTAXの新型SR009の試聴機が来ていると言うことでお邪魔して聴いて来ました。
長らく待ち望まれていたSR007を超える新フラッグシップです。価格も388500円と堂々としたものです。さて、実力はどのようなものでしょうか。(発売は4/20です)

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今回の上流はPCオーディオシステムで、目玉の一つはこのLINNのリッピングサーバーのSSDモデルです。これはhushの静音PC筐体にWindows Serverを搭載して、RipNAS Essentialsというソフトウエアでリッピングなどを自動でやってしまうと言うものです。
http://www.linn.jp/products/new/rms.html
内部を開けてみると冷却用のヒートパイプが見えますね。

IMG_0689.jpg     IMG_0693.jpg

ネットワークオーディオ機器はKlimax DSでそこからAyreのプリを通してSTAXの静電ドライバーに接続すると言う豪華な布陣です。

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静電型のドライバー(ヘッドフォンアンプ)はこのようにSRM727AとSRM007tAで、このラックは角田さん手製とのこと。なおここにありませんが、箱はSR007のようなアタッシュケースでなく桐箱だそうです。比較用にSR007を使用しました。
着けてみると装着感もSR009の方が良いですね。良くフィットしますし、スライドする調整機能も良くできてます。

さて、長く待ち焦がれていたSR009の特徴ですが、まず要の振動幕は新開発のスーパーエンプラが使われています。ただし静電型と言うと振動幕の薄さや平面性がよく言われますが、今回のSR009に関しては振動幕よりもむしろ固定電極がポイントのようです。

IMG_0692.jpg

上の写真でよくわかりますが、この固定電極のサポートの筋交い6本で剛性を高めたところがポイントと言うことで、高い音圧でも固有音を持たずに鳴らすことが可能と言うこと。この辺にノウハウが込められているようです。

それではと言うことで早速聴いてみました。
無線LAN環境下なので、コントローラは自分のiPhoneのplug playerを使いました。この辺が便利なところです。

IMG_2239.PNG

まずSRM727Aで聴きました。
ちょっと聴いて息を呑むくらいに鮮烈で透明感が高くクリアに澄みきった音空間を聴かせてくれます。
SR007と比べると着色が少なくよりフラットでニュートラルです。私もSR007使ってますが性格がまず異なり、SR009が透明感が高く着色が少ないのは際立っています。
特にハイレゾで聴いたアンナ・ネトレプコのソプラノが突き抜けるように感じられるのが圧巻です。

比較にSR007で聴いてみると、暖い色付きを感じ、透明で澄んだ感覚はなくなります。ちっとベールを被ったように感じますね。あきらかにSR009の方がひとレベル以上音質は高いと言えます。まあ価格が高いのはだてではないですね。
低域も007に比べて抑えてあり、かつタイトでスナップが効いた感じです。
クラシックは明らかにSR009が上ですね。ただロックではSR007を好むひとも多いかもしれません。

ドライバーでいうとSRM727の方がSR009らしい透明感は出ますが、音楽的には真空管のSR007tAの方が気持ちよく聴きやすいとは言えます。
アメリカではSR007はよくロマンティックとも称されますが、私だったらSR007にはSRM007tAを合わせたいですが、SR009には存分に性能を引き出すためにSR727Aを使いたいところです。
また比較してみるとSR009の方が感度がちょっと高いのもわかります。

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コンデンサー祭り?と言うことでついでにコンデンサースピーカーのQuad ESLでも同じ上流から聴いて見ました。細やかでかつ柔軟な弦とリアルなピアノの音色再現、スピーカーが消えるような自然な素晴らしい音でした。
こうした自然でリアルな音再現と言うのがコンデンサータイプの持ち味なのかもしれませんね。
posted by ささき at 00:16 | TrackBack(0) | __→ STAX ΩII, 007tA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月25日

今日は「ダイナミックレンジの日」です

以前書いたように本日3月25日は「ダイナミックレンジの日」です。これは録音に関してダイナミックレンジの大切さをきちんと考えようという日です。
ホームページが用意されて準備万端整っています。
http://dynamicrangeday.co.uk/

このダイナミックレンジの日は大きく3つの要素からなります。
Competition(競技)、Challenge(取り組み)、Award(表彰)です。

1. Competition(競技)

Competitionでは実際にネットでだれでも参加できるものです。
方法はLargoというグループのJackという曲について、3つの異なるバージョンを聴いてどれが一番「ダイナミックか」を選んで投票するというものです。曲とフォームはこちらにあります。
http://dynamicrangeday.co.uk/comp-live/
3つのバージョンはそれぞれ異なるエンジニアリングで作られていて、ひとつはloudness warの典型で壊れて歪んでいるもの、もうひとつは平たくつぶれていて生気のなくなったようなもの、そしてもうひとつが正しくエンジニアリングされたものです。この最後のものを当てるということです。

この「ダイナミック」という言葉ですがなんとなく、ダイナミックレンジが広い→良録音→クラシックみたいな上品な音楽、という印象を受けるかもしれません。しかし、ここで言っているダイナミックとは日本語英語的な意味での文字通り「ダイナミックな」音楽のことでジャンルは問いません。試聴曲のJackを聴いてもらうとわかりますが、むしろロック・ポップに関したことです。波形でも表示されますが、3つともいずれにしても古楽の上品な良録音のようなスリムな波形とは違います。
これはCompetitionでの判断ポイントということで書いてありますが、3つの中で一番「パンチがあって」「インパクトがあり」「音楽的な高揚(lift)があり」「コントラスト(起伏)が高い」ものを選んでくださいということです。たとえばコンプレッサが過剰なつぶれた曲では、はじめはエキサイティングに聴こえるかもしれないが、次第にきつく聴きづらくなっていくというわけです。

投票はひとり一回、GMTの3/25の12:00までです。(日本時間の今日の夜9時くらい)
当選者は正解に投票した人からランダムに選ばれemailで知らされます。当選者には豪華景品が用意されています。一等はたぶんSSL X-Deskというミキシングコンソールですが、仮にわたしがもらっても仕方ないですね、これ。私ならアランパーソンズがエンジニアとして作ったDVDの"Art & Science Of Sound"がほしいです。これけっこう高いですから。

2. Challenge(取り組み)

Challengeはエンジニアや製作者が取り込むべきもので、興味深いのは明確な数値目標が設定されていることです。
それは「次のプロジェクト(レコーディング、ミックス、マスタリングなど)ではDR8(8dB)以上をキープすること」です。(これを既に達成している人は「達成していない人を説得すること」が目標です)
http://dynamicrangeday.co.uk/challenge/
このDR8という値はTT Dynamic Range Meterというソフトがあり、それで製品としてのWAVとかCDを解析した値で判断します。(AUなどのプラグインとアプリケーションの二種類あります)
巷のレコーディングではDR6以下というのもざらにあるということですが、DR8がきびしいかというとそういうわけではなく、loudness warのページにある基準ではDR14以上で緑(良)となっているので、最低線というところのように思います。こちらに実際に測ってみた結果がデータベースとして一覧できます。ここで見るとDR8というのはぎりぎり可ということですが、これさえも守っていない録音が多いということですね。
http://www.dr.loudness-war.info/
参加表明するためのTwitterとかFacebookのアカウントも用意されています。

3. Award(表彰)

Awardはダイナミックレンジを踏まえた良録音の表彰です。こちらはプロによる審査が行われてもっとも「ダイナミックさ」を感じられるアルバムに対して受賞が行われます。

**

このようにダイナミックレンジの日というのは決して上品でおとなしい玄人向けの音楽を作りましょうというわけではなく、表層的ではなく真の意味でダイナミックで生き生きとした音楽を作りましょうというメッセージがこめられているといえます。
posted by ささき at 00:03 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月22日

フェーズテックのヘッドフォンアンプ EPA-007

昨年USB DACのHD-7Aで話題となったフェーズテックがヘッドフォンアンプのEPA-007を発表しました。近日発売開始予定です。
定価は132,300円(税込み)で、フェーズテックのホームページはこちらです。
http://www.phase-tech.com/digital/productspage_EPA-007.html

EPA-007は昨年のヘッドフォンショウの時にプロトタイプが展示されましたし、発売前にはフジヤさんの店頭に謎の覆面アンプとして試聴機が置いてあったので発売前にすでに聴かれた方も多いかもしれません。
しかし、いままでにないスイッチ類があるので戸惑う人も多いのではないでしょうか。そこでまず特徴を整理していきます。

フェーズテックはUSB DACのほかにもハイエンドのスピーカー向けオーディオ機器を設計開発しています。そして今回ヘッドフォンアンプに取り組むに当たって、ヘッドフォンはスピーカーとは違うという点を踏まえた上で下記のいくつかのポイントにおいて興味深い提案をしています。

1. 鮮度感を生かした音質設計

これはヘッドフォンはスピーカーと比べると能率が高いので、ミニマムな回路で音の鮮度感・鮮明さのようなものを生かすということです。もともとフェーズテックの製品ポリシーとして可能な限りの鮮度重視ということがあり、HD7Aにもあえてバランスアウトをつけなかったそうです。

2. ヘッドフォンごとに最適調整が可能である

ヘッドフォン趣味のポイントは一人でいくつも色々なメーカーのヘッドフォンを所有するということで、たいていは一人ひとつしか持たないスピーカーの世界とはそこが違います。さらにインピーダンスが32Ωから600Ω位まで大きく異なり、4-8Ωのばらつきしかないスピーカーとはこの点も異なります。
それに対応するためのアンプの調整機能はいままではゲイン切り替え程度だったわけですが、EPA007ではダンピングコントロールとインピーダンス切り替えというふたつの新機軸が追加されました。これによってインピーダンスだけではなく、鳴りの違いも調整することが出来ます。
ダンピングはいわゆるダンピングファクターの調整をするということです。またインピーダンス切り替えではヘッドホンに流れる電流を検出してフィードバックをかけているということです。ハイインピーダンスのヘッドホンほど流れる電流が減るので検出抵抗を大きくして電流の感度を高くしているというわけです。
実際の使用については後述します。

3. ケーブルのグランドの分離が可能(アダプタ要)

もうひとつのスピーカーとの違いはヘッドフォンの接続が簡略化されたグランド共通の3極であるということです(L、R、G)。ヘッドフォンが高性能になってくると、これはチャンネルセパレーションの障害となってきました。それを是正するためにバランス対応ヘッドフォンという選択がありますが、バランス回路は価格的に高くなり、フェーズテック的には鮮度重視という観点から使いたくなかったということです。そこで2本のケーブルを使って、グランドを分離して2chから左右のセパレーションのよさを引き出すという機構をつけました。
これには専用のバランスヘッドフォン用のアダプタが左右別にあり、それをバランスヘッドフォンの端子に装着してからEPA-007の左右それぞれに入れて、ヘッドフォン端子中央のグランド分離スイッチを下に下げます。試聴機には下記のアコリバのアダプタをつけてもらいました。

これは4chではなくあくまで2chのアンプを使うのでいわゆるバランス駆動ではありません。擬似バランスというよりはケーブルの4極対応といったほうが良いように思えます。
これでデュアルモノ形式のセパレーションのありがたみもより引き出すことが出来るというわけです。


実際の使用と音質について

HD800とEdition10で聴いてみました。

まずHD800で聴いてみるとたしかにぱっと聴いてベールが一枚剥がれたように鮮明で、高い透明感・明瞭感があります。基本的な音調はニュートラルで強調感は少なく着色が少ないと感じます。楽器の鳴りも滑らかです。

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次にグランドの分離機能を試すために同じアコリバのシングルエンド(普通の)ケーブルとバランスケーブルを使ってHD800につけて聴き比べてみました。たしかにグランド分離にしたほうが空間の広がりが良く再現できます。元のシングルエンド(グランド共通)に戻すとややこじんまりとする感があります。
バランス駆動とは音がより濃く力感がでるようなことはないのが異なる点ですね。シングルエンドと同じ音の調子で広がり感だけ求めたいという時に良いと思います。

ダンピングコントロールはHD800だとあまり効かないんですが、edition10だと低域方向でかなり効きがわかります。ソフトにするとドーン、ハードにするとドンっていう感じです。量感とタイトさの好みを合わせられます。
またインピーダンス切り替えもHD800だとあまりかわりませんが、edition10だと大きく変わります。やはりlowにすると最適化されて良い音になるという感じがします。
いままでedition10に合うヘッドフォンアンプってなかなか見つからなかったのですが、これは良いかもしれません。グラドあたりにも良さそうです。

前にフジヤさんで試聴したときのコメントをロックに向いてると書きましたが、いまHD800ではじめにテストしてみたら清潔なクラシック向きにも聞こえたのでウソ書いちゃったかと一瞬あせりましたが、edition10でうまく調整するとたしかにあのときの音になります。低インピーダンスもハイインピーダンスもうまく最適化して、こうした二面性というかいろんなヘッドフォンにあう適合性を持っているようです。いままでのヘッドフォンアンプだと、あのヘッドフォンとは合うけどこっちとは合わないと言うような「相性の問題」と言っていたのをうまく調整して、ゼンハイザーでクラシック聴いて、ウルトラゾーンでロック聴いて、ということが一台で出来る気もします。ゲインだけでやってた調整の幅が広がったという感じですね。

鮮度感の高い音と、様々なヘッドフォンに合わせられる適合力、4極接続ができるなどなかなかユニークで、ヘッドフォン市場に参入することをよく考えられたヘッドフォンアンプといえると思います。
posted by ささき at 22:34 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

フォステクスポータブル FOSTEX HP-P1

何回かフォローしてきました待望のフォステクスのポータブルが発売されました。
プロトタイプに登場していたような「合体メカ」ではなくなったのが残念ですが、これは主にAppleの定めた電波規制によるものということです。その代わりにiPod/iPhoneを一緒に収納できるケースがついてきます。

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改めて説明すると、HP-P1はDAC内蔵のポータブルアンプです。最大の特徴はiPod/iPhone/iPadからiTransportのようにデジタルでオーディオ信号が取り出せるという点です。つまりiPodの中の小さなDACよりもより本格的なDACチップと周辺回路を使用してDA変換が出来ることで音質を大きく向上することが出来ます。ヘッドフォンアンプを内蔵しているのでそのままDAC・ヘッドフォンアンプ一体型機として使用することが出来ます。

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製品としてのHP-P1は多機能で、アナログのインとアウトがあり、DACとして使用して別のアンプに出力することも出来ますし、アナログ入力の普通のポータブルアンプとしても使用ができます。さらに光デジタル出力がついていて、トランスポートとしても機能します。この辺は特にユーザーの声を重視したということです。iBasso D10/D12などにも使えそうですね。もちろん据え置きのDACに接続することもできます。HP-P1は底面が置きやすく設計されてるので、据え置き的に使うこともできます。
またゲインも3段階あります。ポータブルなら二つでも良さそうに見えますが、海外の例などを見るとやはりポータブルアンプをそのまま据え置きとして使う人もまた多くいます。そうした場合には二段階だけではなく3段階あるほうが柔軟に使えます。

普通に会社の会議で決めたら、ゲインなんかhi/loだけで良いじゃないとか、光アウトなんかなにに使うの、と言われそうですが、いまのヘッドフォン文化を吸い上げて取り込んでいくというのもフォステクスが小回りの効く良い会社であるゆえんだと思います。そう言う意味ではクリプトンのUSBケーブルでも書いたように新しい文化に向けたメーカーの取り組みが見える製品ですね。
もちろん新機軸もあって、たとえばデジタルフィルターの切り替えです。これはAKM DACチップに内蔵するフィルターを切り替えできるもので、微妙に音の表情を変えることが出来ます。普通の単体DACでもあまり採用されることはない機能なので本格的ですね。フィルターはモード1の方がピアノのアタックなどが明瞭に聞こえるので性能が良い風に聞こえますが、モード2の方がより自然で音色が素直に聞こえます。ただ曲によってはもの足らなくなることもあるので、そうしたときにモード1に戻せば良い、というように良い補完関係にあるので曲の好みによって変えられます。

音質

一聴してiPod/iPhoneの音とは別物で、iPodにポータブルアンプを付けたシステムよりもさらにひとクラス上です。やはりDACを外付けにすると言う効果は高いと言えますね。HP-P1の場合はDACとアンプが一体型でその間にケーブルが不要ということも明瞭感の高さに寄与していると言えます。

イヤフォンは主にJH16にWiplashのTWag OMを使用しました。(TWag Over Moldの記事って書いたっけ?)
こうした高性能イヤフォンと組み合わせると音の細やかさ、消え入りそうな細かい音まで浮き上がってくるさまがリアルに再現されます。音再現もスムーズでなめらかですね。
音像に曖昧さがなく、鳴り響く鐘の音など正確な音色で整った再現ができています。良録音のリファレンスCDを聞くと複雑に楽器の絡むパートでも音がよく整理されていて楽曲構造が分かりやすく聞こえます

全体的な音の傾向はフォステクスらしく特定の強調感はなく自然な傾向で、フィルターモード2だと一層そう感じます。
設計としてはHP-A3をベースにしているようですが、よりプロ機っぽいモニターライクなA7に比べたA3の聴きやすさというところがここには活かされているように思います。つまりフォステクスというスタジオ仕様っぽいイメージよりは普通のオーディオに近い聴きやすさがある感じです。この辺が高再現性ながらも、きつ過ぎず聴きやすいところで、ロックみたいに激しいガチャガチャした音楽でも整理されて良いと思います。
もちろん着色は少なく再現性は素直なのでイヤフォンの個性で好みを合わせやすいとも言えます。
光出力でのデジタル品質も高いですね。

iPodかiPhoneか

HP-P1はiPodの他にiPhoneやiPadも使うことが出来ます。詳細は仕様をご覧ください。
iPhoneとiPodでも音は違うし、iPhoneではアプリでも違います。
ポータブルオーディオもやっぱり音質重視とはいえ、HM801とかColorflyに慣れてるとiPodのような優れたUIが使えるのは利点と感じられます。

iPodに関しては私のRWA iModは5.5GなのでiTransportの場合と同じく、デジタルアウトは可能ですが付けたら操作不能になりますので、実質あまり使い物になりません。
そこで最新のiPod classic 160GBを買ってしまいました。2010 6.5Gというんでしょうか、まさかいまただのiPodをまた買うとは思いませんでしたが、これは意外と正解でした。iPhoneも良いけどやはり手持ちの音源をどっと入れたいですからね。またハードボタンがないとプレーヤーとしては使いにくいというのもあります。
音もiPhoneの方がややクリアですが全体的な音の聴きやすさはiPod classicの方がやや良いようにも思いますね。

ただしiPhoneであればスマートフォンの柔軟さを活かしてさらに応用範囲は広がります。

FLAC PlayerアプリとGolden Earアプリ

たとえばアプリを入れ替えることで対応ファイルフォーマットを増やすことが出来ます。iPodやiPhoneではAppleロスレスやAIFFなどアップルのフォーマットに限られてしまいますが、FLAC Playerを使えばFLACを再生することが出来ます。またこれも高音質のiPhoneアプリですがGolden earを使うとape(Media Monkeyのロスレス形式)まで再生が可能になります。それぞれで音質も変わります。Golden EarではCUEシートサポートまで可能になります。

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Golden Earアプリ
http://itunes.apple.com/jp/app/golden-ear/id407945101?mt=8

Plug PlayerアプリとiOSのホームシェアリング機能

もっと面白いのはiPhoneの無線LANに適合した優れた柔軟性を活かすということです。それと先に書いた光デジタル出力を活用して、無線LANネットワーク対応のトランスポートとして使用ができます。
つまりiPhoneの周辺機器としてHP-P1を活用できます。
iPhoneだと携帯として使うので付けっぱなしに出来ないなら、iPod touchを使うこともできるでしょう。あるいはiPhone4に交換して使わなくなった3GSを活用することもできます。

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パソコンに入っている音楽ファイルを無線LANを使って離れたところのオーディオで使いたい場合はHP-P1の光出力をDACに接続して、iPhoneでは対応アプリをインストールします。
例えばDLNAで使いたい時はPlug Playerを使うことができます。またiOS4.3で強化されたiTunesのホームシェアリング機能を使うこともできます。もしiTunesのクラウド化が実現すればパソコンを立ち上げる必要さえないことになります。

WiFi2HiFiアプリ

上の二つではiPhoneがコントロールポイントになるので、iPhone画面から再生曲をコントロールすることになります。
もしiPhone+HP-P1をDACのところにおいたままMac/PCで再生をコントロールしたいときはストリーミングアプリのWiFi2HiFiを使うと良いですね。ここではMacを使って解説します。(PCでも使えるはず)

IMG_2236.PNG     wifi2hifi.gif
WiFi2HIFiアプリとMac側の画面
http://itunes.apple.com/jp/app/wifi2hifi/id417409424?mt=8

WiFi2HiFiはiPhoneに入れるアプリ(いわば受信機)とPCとMacにインストールするソフト(いわば送信機)からなります。
WiFi2HiFiソフトをMacにインストールして立ち上げるとそのWiFi2HiFi自体がオーディオデバイスとしてMacに認識されます。
これはあたかもUSB DACを付けて認識されたのと同じですので、そこでWifi2Hifiを出力デバイスとしてミュージックプレーヤーから再生するとそのままWiFi越しに同一ネット上のiPhone+Wifi2Hifiアプリにストリーミングされます。アプリ側は立ち上げておくだけで特に操作は必要ありません。
プレイヤーソフトに関してはPure MusicやAmarraが使えます。ただしFideliaやAudirvanaでは使えませんでした。これはWifi2HiFiのネイティブフォーマットがなぜか32bitのみだからと思いますが、ちょっと分かりません。
iPhoneをHP-P1につないでトランスポートとしてDACに光で入れておけばかなりの高音質が楽しめます。

こうすることで特にネットワークオーディオ機器を使用しなくても、ネットワークオーディオが構成できます。
このようにiPhoneをHP-P1に組み合わせるというのは単に楽曲データの入ったトランスポートを提供するというだけではなく、ネットワークの柔軟性ももたらしてくれます。

基本的にいまからはこれはPCオーディオ機材でこれはポータブルオーディオ機材なんていう垣根はなくなっていくのかもしれません。
posted by ささき at 12:36 | TrackBack(0) | __→ フォステクスポータブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月19日

iPadから真のハイレゾ再生に成功

以前書いたiPadからの真の24bit出力対応ですが、FLAC Playerの開発者のDanさんに改造したバージョンを送ってもらい、上手く24ビット出力が出来ていることが確認出来ました。
成り行き上こちらのComputer Audiophileフォーラムにはじめに書きました。
http://www.computeraudiophile.com/content/iOS-2496-Output-Possible#comment-74782
iPadから真の24ビット、ハイレゾ出力が出来たのはおそらく世界初です。

まずはじめに、経緯を少し書きます。
今までもiOSデバイスで24bitの曲が再生できるということが伝えられてましたが、これらは実際は16bitで出力されてます。24bitではなく下位8ビットは切られます。
仮にiPadでカメラコネクションキットを介してHD-7AなどのUSB DACに出力しても、データの幅はDACのネイティブフォーマットに合わせるために24bitになりますが、中身は16ビットがつめられて(パディングされて)やはり下位8ビットはゼロで切られます。
これは一般に「iPhoneなどは"ハード的"に48/16の制限がある」と言われて来たことです。

しかしiPadのFLAC Playerを使用すると少なくとも96kなどハイサンプリングレートの曲は正しくロックされるのに気がついたので、FLAC Player作者のDanさんと連絡して24ビット出力の可能性についても話しはじめました。
それによりiOSでのハイレゾ出力は必ずしも不可能ではないように思えてきました。つまりこれは本当に「ハード」の制限なのかということをソフトウエア的な観点から理由を探って行ったという事です。
実のところ、iOSでのハイサンプリング・ハイレゾ再生の可能性に気づいていたのは我々だけではなく、Plug Playerの開発者も示唆していました。
下記フォーラムのしたのところです。
http://www.plugplayer.com/forum/viewtopic.php?f=6&t=258
"No, there is no restriction; "..."I can support 24bit and 88.2, 96, and 192Khz in the next release of PlugPlayer. "
「そのような制限はなく..次のバージョンでは24ビット、88.2や96をサポート可能だ」、と書いてますね。

ただし現在のiOSのCoreAudioがそのまますんなりと24ビット対応出来ないのも事実です。これは以前書きましたが、ソフトウエア的なボトルネックです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/186767191.html

そこでDanさんにお願いしてFLAC playerのプログラム書き換えをしてもらいました。この改良版FLAC Playerを以降ベータ版のFLAC playerと称します。上記以外にも数点変更が必要のようです。
このベータを提供してもらいテストを行いました。これはジェイルブレークは不要ですが、インストールに特別な手順が必要です。

テストには真の24ビット出力を確認するために特別な機材が必要なのでフェーズテックさんに協力してもらいました。
テストではiPad(iOS4.3)にカメラコネクションキットを付けて、それをUSB DACのHD-7Aと接続します。そのHD-7Aの内部からI2S信号を取り出してそれをモニタリングします。
この辺の詳細はフェーズテックさんのブログに掲載されています。細かいところはこちらを参照ください。
http://www.phase-tech.com/digital/blog/item/55

結果がこちらです。端的にいうと期待通り真の24bit出力が達成出来ました。テストの曲はキースジャレットのケルンコンサートの96/24版ということです。

96-24.JPG
こちらはベータ版のFLAC Playerからの出力で、真の24ビット出力が出来ていることがわかります。

9624recent.JPG
こちらは標準のFLAC Playerによるもので、24ビット幅ですが、下位8ビットは実際はヌル(ゼロ)であることが分かります。

表の見方ですが、上の黄色の線がワードクロック、中の緑の波がビットクロック、下の紫の線がオーディオデータです。
横軸に直行して二本の点線が引かれていますが、この間が一つの24bitのサンプルデータです。点線間のビットクロックを数えると24個の波があるのが判ると思いますが、それぞれが一ビットに対応します。
結果を見ると上の画像では24ビット幅でオーディオ出力が確認出来ますが、下の画像では右の8bit分は消失しているのが分かります。これらのことからベータ版FLAC Playerでは24ビット対応が出来ているのが確認されました。つまりiPadからハイレゾで出力できるということです。
また再生中を通して96kにきちんとロックしています。再生ピッチシフトも起こしていないようです。このことから48kを越えるハイサンプリングにも対応できているのが分かります。
また肝心の再生音質も素晴らしいものです。単にiPadでハイレゾが再生できるという以上の可能性があります。世の中に数千万台も転がってるものが高音質のトランスポートになるということですね。
さらに性能に余裕のあるiPad2ではいかばかりでしょうか。

今は多少不自然な挙動があるのでDanに対応をお願いしているところです。このベータ版FLAC Playerが今後販売されるかなどはまだ分かりません。
またiPhoneではどうか、なども含めて何かあれば更新します。

*3/23
次回の正式版に入れ込む予定のようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/iOS-2496-Output-Possible#comment-75119
posted by ささき at 17:26 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

大丈夫です

私は大丈夫です。とりあえずお知らせいたします。
被災地のみなさまのご無事をお祈りしています。
posted by ささき at 09:54 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

オーディオベーシックに記事を書きました

本日発売のオーディオベーシックVol58のP141にてZodiac Goldの紹介記事を書きました。
Zodiac+の上位機種で384kHzまでUSB標準ドライバーで対応出来る注目機種です。実際に2Lの352kHzフォーマットで聴いたコメントなど乗っていますので読んでみてください。
Fideliaで384kHzまでアップサンプリングしても見ましたが、なかなか良いです。(Fideliaはスペック上は192上限ですが、Gold使うと384kHzまで指定できました)

メインの特集のアナログプレーヤーから、角田さんのDAC20機種一気聴きまで他の記事もバラエティにとんでいますのでぜひお買い求めの上ゆっくりお読みください。
私も録音やってみたいんですが、付録のハンディレコーダー聴き比べも面白いですね。


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2011年03月07日

iTunesのクラウド化?浮上

この前アップルがレーベルと24bit対応の話をしているというニュースを書きましたが、今度はCNETのニュースでアップルがネットを超えた無制限ダウンロードについて話しているという話が伝えられています。これも未確認情報ですので念のため。

http://m.japan.cnet.com/#story,20427047

おそらくこれが最近良く聞くiTunesクラウド化のことなのではないかと思います。
これはMobileMeを強化することで行われるようで、これもまた噂されているMobileMeの無料化ともつながって行きそうです。

http://m.japan.cnet.com/#story,20426187

もしかするとiPhoneからネット越しにMobileMeに保存したiTunesのプレイリストが見えるのかもしれませんね。
そうすると音楽に関してはもう32GBだから何千曲はいるっていうことを気にしなくて良いし、そうなればあえて圧縮させる必要もなく、容量のかさむハイレゾ楽曲も、とつながって行くようにも思えるのはちょっと勘ぐりすぎでしょうか。
そうしていくとオーディオ機器にもiPhone連携してクラウドアクセス出来ることが求められていくかもしれません。
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2011年03月05日

クリプトンのHQM Greenシリーズ

もう一つクリプトンで説明を受けて来たのは配信の方です。クリプトンではHQMストアというハイレゾ配信をやっていています。もともとKS-1も手軽にハイレゾを楽しめる環境を提供すると言う目的で作られたものです。

http://www.kripton.co.jp/service/hqm.htm

つい先日HQM Greenという新しいシリーズが加わりました。これはもともとハイレゾ録音ではない音源をリサンプリング・ビット拡張してハイレゾ・ハイサンプリングとして配信すると言うものです。カメラータさんと提携しています。

http://hqm-store.com/news/news_detail.php?news_id=74

この背景にはカメラータさんに80-90年代くらいのマスターでCD専用としてマスターの段階で44k(あるいは48k)の16bitというマスターデータが多くあるそうです。中には名演奏も多くあり、それをハイレゾでないからと埋もれさせるのは惜しいと言うことがあるそうです。

ここでもちろん「PCでアップサンプリングしたのとどう違うんですか」と突っ込みました。
すると違いと言うのはまず変換に使用しているアルゴリズムがK2 extended soundというXRCDで使用した独自技術で、さらに補完計算をするときの予測精度を上げるために変数を調整するデータベースを使うそうですが、このデータの設定をする際に実際に当時その録音に関わったエンジニアとか指揮者を呼んで試聴しながら変数を調整して行ったと言うことです。
このようにより自然に近い予測データを収集したところがミソで、つまりはアップサンプリングするにしてもSamplitudeとかiZotope使ってさくっとやってるんではなくて、人の手をかけて再現性をあげていると言うことですね。

ただし純粋なハイレゾのブランドであるHQM(3000円)とは言えないのでHQM Green(2200円)という新しいブランドにして価格を下げています。
最近世界のあちこちのハイレゾストアで黙ってアップサンプリングやってるんではないかという疑惑があったりしますが、初めからはっきりさせてかつこうした凝った方法を使ってるのは良いところです。

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実際にクリプトンの試聴室で44.1/16のマスターとそれをextendしたHQM Greenの176/24の音源を聴き比べてみました。
たしかに違いははっきりとしていて、Greenの方が深みがあり奥行き感があります。クラシックに良いと言えそうです。リサンプリングしたと言っても作られたっぽさは少なく自然な仕上がりと言えますね。44/16は比較すると詰まった音で平面的に感じます。

いまHQM全タイトル60タイトルですが、来年まで100タイトルを加えたと言うことです。それにGreenも同じく100タイトルほど加えたいと言うことで選択の幅を広げるにも貢献しそうです。
posted by ささき at 23:09 | TrackBack(0) | __→ ハイリゾリューション音源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クリプトンのUSBケーブル

以前オーディオ品質を持ったパワードスピーカーとしてクリプトンのKS-1を紹介しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/154370700.html

そのクリプトンがKS-1のアクセサリーの一環としてUSBケーブルと接点改質剤、キャリングバックを発表しましたので、その説明会にいってきました。

*USBケーブル

USBケーブルはKS-1アクササリーシリーズですが、もちろん専用ではなく汎用で使えます。UC-KS2.0という2mタイプが税込8,980円、1.2mが6,980円、0.6mが5,980円となかなか手ごろでKS-1と組み合わせて買いやすい価格となっています。しかし、このUSBケーブルのポイントはその価格ではありません。

uc-ks12.jpg

昨年はPCオーディオの広がりとともにオーディオ用のUSBケーブルも爆発的な広がりを見せて一気にひとつのジャンルを形成しました。しかし、その考え方というのは銀線など高級な線材を売りにしてUSBケーブルにも適用する、というまことに「オーディオ的な」アプローチです。
クリプトンはKS-1の直販を通してユーザーの声を吸い上げて、PCオーディオのような新しいオーディオを買う層は古いオーディオを買っていた層ではないということを感じたそうです。そうしたPCをやるようなデータ重視の人のためにユーザーにこたえる形で「測定結果を重視する、見えるものにする」という観点で開発したのがこのクリプトンのUSBケーブルということです。
そのためには端子とケーブルのインピーダンスマッチングを重視して設計したそうです。これによってジッター成分を減らすことができるということですが、ポイントはこれを可視化するためにきちんとした測定をしてさらにそれを公表したということです。これはきちんとした認定サイトでアイパターンを計測してもらうという手法がとられています。普通はこうしたものは測定しないか、あまり公表はしないということです。これはプレスリリースとかサイトにも載っていると思います。

IMG_0664.jpg   

左の指さしているほうがこのクリプトンのUSBケーブルで、右は比較対象とした某社USBケーブルです。この結果は信号の行きと(末端反射による)戻りを示しているそうで、パターンが細いほど信号のうねりが少ない(揺れが少ないというかばらつきが少なくてより正確である)ということになります。
ある意味RCAよりBNCのほうが正確なインピーダンス適合を保証していてデジタルでの音が良いというのに似ているかもしれません。

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実際にKS-1で他社USBケーブルと聴き比べてみましたが、より高価なそのケーブルと比べてもより音の透明感が高く、特に低域にあいまいさが少なく明瞭でしっかりと聞こえるように思いました。切れが良くて正確という感じでしょうか。

私が良いと思ったのはPCオーディオでは売るマーケットが違うのだから、いままでのオーディオでのやり方ではなく、別の作り方があるという視点に立ったところですね。
オーディオ不況とは言いますが、オーディオが売れないというよりもむしろ買うユーザーのニーズと作り手の提供するものにずれが出つつあるのではないかとも思います。それを修正するためにKS-1での直販からの経験を活かすというのはひとつの解になってるように思えます。

*接点改質剤

もう一つのアクセサリーは接点改質材というもので、これは接点に塗布することで接触を良くして抵抗を下げるというものです。
例えばヘッドフォン端子のような接点では面と面で接触してるように見えますが、顕微鏡レベルで見ると実はバラバラに凹凸が接しているとのこと、そこでこの様な塗布剤を染み込ませることで接触面積を上げると言うわけです。

setten.gif   IMG_0666.jpg

実際にさっそく持って行ったcolorfyとJH16(piccolino)のミニ端子に塗布してもらいました。塗りすぎないのがコツで、写真のように少し黒くなる程度が良いそうです。
たしかに塗ってもらったあとではより音がリアルに鮮明になりますね。サンプルを貰ったのですけど、なんだかなんにでも塗ってみたくなりました。一本で2000回くらい持つそうです。

*キャリングバック

IMG_0671.jpg

またKS-1のキャリングバックも用意されています。これは意外とスタジオからの要望があったそうです。KS-1はオーディオだけではなく高品質のAVシステムのスピーカーとしてもよく求められるということですが、音が良くてコンパクトなシステムなので応用範囲は広そうですね。

ちなみにクリプトンのオンラインストアのリンクはこちらです。
http://www.kripton.jp/

posted by ささき at 23:00 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月04日

3月25日は「ダイナミックレンジの日」

いろんな記念日がありますが、来たる3月25日は「ダイナミックレンジの日」だそうです。
こちらはStereophileの記事です。
http://www.stereophile.com/content/celebrate-dynamic-range-day-march-25th

これはいわゆる"Loudness War"と呼ばれるレコードエンジニアリングのコンプレッサーの過剰使用の是非をめぐる論争に端を発するもので、ダイナミックレンジの広さを大切にしようというメッセージを元にそれを人々に啓蒙する日だそうです。

実際にイベントが行われB&WやShureなども参加します。そこでは同じマスターから製作した音源を用いてどれが最もダイナミックレンジが広く聴こえるかなどの聴き比べ大会があって景品もでるとのこと。もちろん良録音の表彰もあるようです。
参加の呼びかけはこちらのサイトで行っています。
http://productionadvice.co.uk/dynamic-range-day-2011/

上のサイトの一説でloudness warは「天国への階段」を「舗装道路」に変えてしまうという一説が気に入ってしまいました。
The loudness wars turn “Stairway To Heaven” into “A Walk On The Pavement”.
アップルの24ビットサポートの噂でまた再燃しそうな分野です。
posted by ささき at 09:04 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

Fidelizer - Windowsのオーディオ向け最適化ツール

Fidelizerはミュージックプレーヤーそのものではなく、いわゆるPCのオーディオ最適化をするツールです。PCをオーディオ専用に使いたいときに、直接音楽再生に不要なサービスなどを止めたいことがあります。そのためいろいろとウエブをあさってサービスを止めたり、プロセスの優先度を上げたりと四苦八苦したりしますが、それをやってくれるツールというわけです。残念ながらXPではなく、Vista/7専用です。

ただしこれはよくあるサービスの停止が一番の眼目ではなく、Vista以降で導入されたMMCSSによるWindowsのCoreAudioの最適化というところがポイントのようです。MMCSSは以前書きましたが、Vistaから導入されたマルチメディア用のOSレベルのスケジューリング機能です。(そのためVista/7専用となっています)
中で行っているのはオーディオ関連のプロセスをMMCSSを使って最適化することと、システムクロックの解像度を高めるということです。これはオーディオ雑誌に出てくるクロックではなく、コンピューターのベースクロックのことです。これが高まると何が良いかというと、割り込みの精度が向上すると言うことだとおもいます。この辺は前に書いたこのOSのスケジューリングに関する記事もご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/164063891.html
おそらく下記のGetSystemTimeAdjustment関数みたいなところが関連してくるでしょう。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc429815.aspx

あちこちにポストされていますが、とりあえずはCAのスレッドです。下記のポストからzipファイルをダウンロードしてください。
http://www.computeraudiophile.com/content/Fidelizer-12-Instantly-computer-audiophile-workstation
恒久的にパッチを当てるものではなく、リブートすれば元に戻ります。またスタートアップに登録して自動起動させることもできます。とりあえず試してみて気に入ったらスタートアップに登録するというのが良いと思います。

* 使い方と効果

わたしのWindows7 64bitで試しました。
ダウンロードしたらFidelizerをダブルクリックして起動します。すると次のような設定画面が現れます。これは試しにセットしてみた項目です。一番下のチェック項目はホームページのデフォルトを変えるだけなので要らないでしょう。

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Fidelizeボタンを押すと最適化が始まります。これには数分かかるので待っていてください。

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次々に最適化のステップがなされていきます。途中からウインドウが角くなるのがわかると思いますが、アエロも切ります。

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このウインドウが出ると最適化完了です。ここでプレーヤーを立ち上げて使ってください。
プレーヤーに対して個別になにか設定を行う必要はありません。共通なWindowsのCoreAudio部分のみ何かしていると思います。止めたいときはリブートしてください。
たしかにリブートすると元に戻りますが、あくまで自己責任でお使いください。ただあまり危ないものではないと思います。(ウイルスチェッカーでは反応します)

Foobar2000で試してみましたが実際に聞いてみるとけっこう効果があり、音がはっきりクリアになります。ちょっと手放せなくなるかもしれません。
いろいろと最適化手段はネットに出ているけど、なにをしてよいかわからない、手を付けるのが怖いという方にも簡単でよいですね。

なおマニアのためにちょっと予防線が張ってあって、DPC latency checkerでは向上が見られないけどほんとに効いてる?というFAQが用意されています。
答えとしてはDPC latency checkerではハードのレイテンシーは測れるけど、ここでやっているようなソフトウエアのレイテンシーの向上は図れない、もしやるとしたらかなり本格的な計測システムが必要なので耳で試してください、というのが書いてあります。

ちょっと面白いのはこの作者の人のAudioAsylumのコメントで、「最近の重なるMacのミュージックプレーヤーの出現に押されているWindowsにまた光を当てたい」と言ってるのが最近の状況を端的に語ってます。
こうしたちょっとマニアックなソフトがWindowsらしくもあります。Windowsファンの方はMacなにするものぞと、ぜひお使いください。
posted by ささき at 23:43 | TrackBack(1) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

ローリングストーンズもハイレゾへ

晴れてオフィシャルとなりました。(東部時間で零時を過ぎての解禁だったようです)
HDTracksがローリングストーンズのハイレゾ配信を開始しました。
https://www.hdtracks.com/index.php?file=stones
DSDリマスタリングをして、176kHzと88kHzでの提供となります。HDTracksは176kHzに意欲的になってきましたね。
posted by ささき at 14:23 | TrackBack(0) | __→ ハイリゾリューション音源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ローリングストーンズもハイレゾへ?

先週HDTracksが「来週歴史を作る」という思わせぶりなニュースを流していたので、今週はアップルの発表もあることから、例のiTMSの24bit化の話と合わせてアップルとHDTracksがもしや、と噂されてたんですが、実際はHDTracksがローリングストーンズのハイレゾ配信をするという発表だったようです。
176kの配信もあるようなので、ファンの方はお楽しみに。
posted by ささき at 09:03 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンダーボルト続報3

これまでに書いてなかったことのフォローですが、サンダーボルトの売りのUSB3.0の倍速い10Gbpsは現在の銅線ベースの仕様によるもので、登り下りを加味すると最大40Gbps、将来的に光伝送になった場合はさらに100Gbpsにまで達するとのこと。アポジーの人が言ってたunlimited performanceの始まりと言うのも分かります。光の場合は電気的に切り離せるというのもあるかもしれません。
また無敵かというと弱点もすこしみえていて、その一つは最大の接続数が7デバイスまでと言う点です。6台と言う記事もありますがこれはMac自身をカウントしてないと思います。これはディスプレイも含めてだから、プロの使用には足りないと言う声もあります。
また私の疑問はドライバーはどうなるか、ですけどおそらくPCIeデバイスを流用できるという前提からしてドライバーインストールが必要だと思います。この点で標準ドライバーのあるプラグandプレイのUSBとも区別されるかと。

またオーディオ関係でアポジーの次はどうなるか、ですがこのインテルの解説ページを見ると、
http://www.intel.com/technology/io/thunderbolt/index.htm
賛同メーカーの声があって、アポジーはすでにここに書いてました。
するとこのUniversal Audioあたりも。。という推測は出来ますね。
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2011年03月01日

アポジーがサンダーボルトの開発表明

アポジーがサンダーボルトのオーディオインターフェースの開発表明をしたようです。意外と早かったですね。下記はプレスリリースです。
http://news.apogeedigital.com/
中では「サンダーボルトはユーザーがインターフェースの標準で迷うことを解消してくれるだろう」と書かれています。" the end of difficult choices and the beginning of unlimited performance"とまで書かれてますね。これから始まるオーディオとサンダーボルトの長い関係のまさに第一歩であり始まりです。
詳細はまた後で明らかになるようで、とりあえずの開発表明のようです。
サンダーボルトも楽しみな展開になって来ました。

*初出でリンクが間違っていました
posted by ささき at 18:45 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする