Music TO GO!

2011年01月30日

空と宇宙展

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上野の国立科学博物館で展示中の上記特別展ですが、会期も終わりということで急ぎ見てきました。(2/6まで) ホームページはこちらです。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2010/sora-uchu/
かなり混んでいました。内容的には昨今のはやぶさブームで宇宙関係がメインかと思いきや、きちんと日本の国産航空史を踏まえたものでなかなか興味深いものでした(好きな人にとっては)。
以下カメラはCANON Powershot s95です。

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まず感動的だったのは戦前の日本航空史に名を残す「航研機」の展示があったことです。
これは長距離飛行の世界記録を目指したもので、実際に飛行して世界記録を樹立しています。資料は設計当時のものです。右は「研三」というこれも戦前の速度記録挑戦のための機体です。こちらはドイツのME-209に及んでいません。

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左は「神風号」で戦前の朝日新聞社が立川からロンドンへの長距離飛行に挑戦したものです。当時は立川が国際飛行場でした。右は世界一周した「ニッポン号」の飛行を記念して造られた世界一周ゲームです。
日本の開国というのはグローバル化の波に押されて行われたものですが、実際にその後もこうして日本の目というのはしっかりと世界を捉えていたわけです。これは実は日本が戦前にすでに貿易大国であったことと考え合わせると興味深いことです。

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左は最近偶然に見つかった戦時中の月光と銀河というすぐれた機体の設計図です。戦時中のそうした技術は終戦時に消失したと思われていましたが残っていたものもあるというわけです。右の古ぼけたジェットエンジンは初の国産ジェットエンジン「ネ20」で、終戦間際に開発されたジェット戦闘機「橘花」のものです。これ自体はドイツのユモの技術移管ですが、日本でも燃焼器の基礎研究は独自に行っていたため、8か月程度の短期間で完成できました。

ただ日本の戦前・戦中の技術の問題点はすぐれていた機体設計技術と、産業基盤の基礎力の未整備がアンバランスだった点です。そこが欧米とは大きく差がありました。たとえば零戦はまことに優秀な設計でしたが、そのエンジンのスパークプラグを日本では国産で作れませんでした。

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戦後日本の航空産業も活性化して、ユニークな期待も設計しています。
上は「飛鳥」という短距離離着陸(STOL)実験機の模型です(昭和60年ころ)。飛鳥は狭い日本の国土にあった短距離離着陸を目指してエンジンを主翼と融合させています。エンジンの排気はそのまま主翼に沿って流れるので、フラップを下すと排気も下に編流して、エンジンを動かさなくても下向きの推力が得られます。

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左は最近ご存知の方も多いかもしれませんが、三菱のMRJ(リージョンジェット)という中小型旅客機の模型です。これはYS-11以来の40年ぶりの国産旅客機となる予定です。(2012年完成予定)
右の二つはJAXAで研究中の超音速「低騒音」機の模型です。超音速機はコンコルド以来出ていませんが、これは主に超音速飛行時のソニックブームで地上に騒音被害が出るため、陸上上空を飛行ルートに設定できないためです。最近NASAも同様の研究をしていますが、衝撃波の最小化を狙ってまた再び超音速機の研究が各国でなされてきています。

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こちら左ははやぶさの実物大レプリカと右はイカロスのソーラーセイル(予備品)です。イカロスはクラークのSF小説のように太陽風を受けて飛ぶ「宇宙ヨット」です。
http://www.jaxa.jp/countdown/f17/overview/ikaros_j.html
話題性としては金星探査の「あかつき」の失敗の陰に隠れてしまった感はありますが、
こちらはイカロスの最新のニュースです。http://sankei.jp.msn.com/science/news/110127/scn11012710450013-n1.htm
イカロスのセールの中ほどの四角は太陽電池ですが、上の四角は液晶パネルです。液晶をどう使うかというと、液晶で反射率を加減することで姿勢を制御することができるということです。

下は「はやぶさ」のイオンエンジンの制御を記録した膨大な日誌です。今度「はやぶさ」が映画化されますが、スタッフと家族の物語になるようです。華々しい科学技術といえども、こうした地道な裏の力が必要ということですね。

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2011年01月27日

LINNのSongBook DSがセール

LINN DSのiPhoneクライアントは当初よりSongbook DSがありますが、高価なためPlugPlayerが使われることが多いと思います。
Songbookは現在日本では5800円のかなり高価なアプリです。

この1/29日の土曜日にこのアプリをセールするとの案内がLINN フォーラムに出ています。一日だけのセールです。ドルで$9.99ということなので1200円になると思います。
http://forums.linn.co.uk/bb/showthread.php?tid=9816
現地時間に合わせるということですが、日本が含まれるかどうかは表示してそのときに確認してみてください。

1/29追記 - 日本でもセール価格となっています。iTunesリンクは下記です。
http://itunes.apple.com/jp/app/songbook-ds/id295079739?mt=8
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2011年01月23日

古い神話の国の新しい音楽

少し前に書いたデンマークのValraun(ヴァルラウン)をなかなか気に入ったので、こういう民族楽器(古楽器)+電子楽器というパターンのいわばロック・ポップ寄りのトラッドバンドを少し発掘してみようと、昨年から探していろいろとCDを買ってみました。日本ではほとんど売っていないものが多いので、まずいろいろ検索してバンド名の情報を仕入れ、そのバンドのホームページを探り当ててそこから買うというパターンです。

トラッドバンドといっても今回はアイルランドとイギリス、およびフランスとカナダなどケルト文化圏は除外しています。そのためポップよりでもロリーナマッケニットとかセシルコルベルは含んでいません(というかこの辺はすでに何回も書いてますけど)。
今回焦点を当てているのはゲルマン・チュートン文化圏の北欧とドイツ周辺です。もともとヴァルラウンという言葉は北欧神話から取ってきているのですが、そうした古い神話の国の今の音楽というわけです。
最初は「北欧神話の国の音楽」というタイトルにしようとしてたんですが、調べてみると北欧というよりドイツのバンドで日本ではルネサンス音楽として捉えられているものをベースとしたバンドが多いのに気がつきます。もっとも日本でよく知られている宮廷音楽的なものよりも、もっと大衆・世俗音楽といったものがベースとなっています。例えばはじめに紹介するFaunのAndroはフォークダンスかなにかの曲のようです。(ラ・フォリアが様々にアレンジされるのに似ているかもしれませんね)

Faun - ドイツ

まずこの傾向のバンドで代表格のひとつ、ドイツのFaunです。 これはPikonosvenieの最新コンピレーションにも入っていたので気になっていました。ダウンテンポ+ゴシック、というデレリウムとかSleepthiefのような音楽傾向に古楽器を加えるというパターンで、どちらかというと(新作では特に)Valravnよりデレリウム色が強く、さきに書いたようにより中世・ルネッサンス音楽よりです。
こちらのライブの動画を見ると演奏スタイルが良く分かると思います。曲は上のコンピにも入っているAndro(Licht収録)です。



ギターの代わりにリュートを使い、バグパイプをメインに使っています。それとステージ向かって右の女性が手で回しながら演奏してる楽器はあまりなじみがないと思いますが、ハーディーガーディーという楽器です。ちょうど先週のテレビ朝日の「題名のない音楽会」に絶滅危惧種の楽器として登場しました。ただこうやって使っている人は使っているというわけです。ヴァルラウンも来日では使っていました。リュート、ハーディーガーディーとバグパイプの取り合わせはとてもルネッサンス期らしいようですが、それに打ち込み電子音っていう組み合わせが特徴的なところです。

Totemはまだ日本のAmazonで買えます。わたしはLichtとRenessanceをホームページから注文しました。(確認メールが来てPayPalで払います)
返事はその日のうちに来ましたが、メールのドメインがミッドガルド(英訳で言うとミドルアース)というところが面白いです。
Faunのホームページはこちらです。
http://www.faune.de/web/index.html


Omnia - オランダ

次にオランダのOmniaを紹介したほうが良いかもしれません。このバンドはスタイルを評して"Pagan Fork"というジャンルで語られ、Pagan Forkというアルバムも出しています。(ここからジャンル名になったのかもしれません)
Paganというのは一般には異端とか異教徒みたいな意味ですが、狭い意味ではキリスト教・イスラム教の(一神教の)宗教から見た場合の、土地に根ざしたローカルな多神教宗教を意味しています。たとえばチュートン・北欧神話とかケルト神話みたいなものがキリスト教から見た場合のPaganとなります。
そのため、Pagan forkとは「異端的な変わったフォーク」というスタイル的な意味とともに、この場合は「ゲルマン系の土着音楽」という意味にも取れます。本来Paganというのは「原始的な」というような差別的なネガティブ表現ですが、この場合はつまり自分で言うわけですから、斜に構えてあえて使っているわけです。

Ominaは音楽的にやはり中世音楽をベースにしてますが、下のライブ動画を見ると分かるようにハイテンションでハイスピード、特徴ある演奏スタイルです。ケルト音楽系でのLAUとか、アイリッシュパンクの系にも通じるパワフルでスピード感がありますね。曲はBealtaine(Pagan Folk収録)です。



OmniaはPagan Forkが日本からもAmazon契約の米国ショップなどで買えるかもしれません。私はPagan Fork聴いて気に入ったので全部アルバムをバンドのホームページから通販で買いました。(CDの海外通販で困るのは送料が高くつくということですので、たいてい一気買いします)
Omniaは曲をリミックス風にしたり、最新アルバムではラップを取り入れたりといろんなことをやっています。
Omniaのホームページはこちらです。
http://www.worldofomnia.com/


Dunkelschoen - ドイツ

Dunkelschoen(oeはOウムラウトの代記)はやはりルネッサンス世俗音楽をベースにして、Omniaに比べると全体にメロディアスでヴォーカル主体曲も多くしっとりと美しい佳曲も多くあります。加えてエレキベースやドラムスなんかも含めてけっこうキャッチャーな美メロポップ風な曲もあります。
下記の動画はDunkelschoenらしい美しい小品、"Quiet land"(アルバムKathasia収録)です。



こちらはやはりアーティストのホームページから直接買いました。返事はやはりきわめて早く、「英語はうまくないんだけど。。」と海外からメールもらうのも新鮮です。ただしなぜかFaunよりも郵送に時間がかかりましたが、この辺の郵便事情もちょっと不明です。
Dunkelschoenの
ホームページはこちらです。
http://www.dunkelschoen-musik.de/


Wardruna - ノルウェー

北欧神話の国の音楽というと実のところWardrunaが一番あっているかもしれません。これはバイキングの戦いや踊りの音楽をイメージして、それを呪術的なビートでアンビエント風アレンジとなっています。妙に鬼気迫るヴォーカルスタイルとか、ダークなイメージはCold meatレーベルにいても良さそうな北欧インディーバンドっぽい感じがします。
出しているアルバムのタイトルは"Runaljod - gap var Ginnunga"「(北欧神話に出てくる)ギンヌンガの裂け目」、バンドのマークはルーン文字というまさに北欧神話の世界を体現しています。
下の動画はKanua(上記アルバム収録)です。



こちらWardrunaのホームページです。
http://wardruna.com/


Valravn - デンマーク

冒頭に書いたValraunです。Valravnはデンマークがベースのユニットですが、メンバー自体は各国からきているようです。ヴォーカルはもともと女優志望だったということで、なかなかステージも魅せてくれます。



ホームページのリンク先を見るとトラッド系と一緒にかなりインディー系の怪しい音のバンドがリストされているのが面白いところでバンドの音楽性を感じます。
Valravnは最新アルバムが日本では普通に買えます。その前のは入手困難のようです。
こちらValraunのホームページです。
http://www.valravn.net/


この辺から番外編に近くなりますが、やっぱりメタルでなきゃ、という人にはトラッドフォークとメタルの融合、スイスのEluveitieなんかも挙げておきます。下はInis Mona(Slania収録)です。



古楽器の素朴な音色とデス声のミスマッチ感がなんともいい味です。こちらでもハーディーガーディーが使われていますね。こんなに使われていてほんとに絶滅危惧種? Eluvetiは日本で普通に買えると思います。
あとついでではありますが、実はこの手のバンドでは日本で一番知られているかもしれない、リッチーのBlackmore's Nightの新作が出ています。これも日本で普通に買えます。
http://www.amazon.co.jp/Autumn-Sky-Blackmores-Night/dp/B003YUK8GO
動画は最新アルバムではありませんがヒットしたShadow of the Moonから御大のアコギ演奏を見ながら本記事を締めたいと思います。第一期パープルを知っているとこうした音楽性は意外ではないと思います。なおヴォーカルはリッチーの奥さんです。





まえに世界の個性的なレーベル紹介ということで、フランスのPikonosvenieとアメリカのProjektを取り上げたんですが、音楽で世界をめぐるというのもいろんな文化の発見があって面白いものです。

Pikonosvenieの記事
http://vaiopocket.seesaa.net/article/112958381.html

Projektの記事
http://vaiopocket.seesaa.net/article/30956262.html

posted by ささき at 23:17 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

AyreWaveはDecibelに変わります

AyreWaveとして紹介してきたMac用のミュージックプレーヤーソフトですが、Decibelと名称が変更されました。こちらが新ページです。
http://sbooth.org/Decibel/

こちらはリリースノートです。
http://sbooth.org/Decibel/release_notes/1.0b10.html
なお名称変更に伴い自動アップデート機能が働かないようなので注意ください。

もともとAyreWaveはオーディオメーカーのAyreとWavelengthにちなんだ名前だったんですが、これは作者のブースさんが前身のPlayを書き換える際にゴードンさんとAyreの人と協力してやっていたということで、もともと仮称のようなものであったということです。有償化に向けて特定メーカーに偏らないように名称変更したということですね。
posted by ささき at 13:12 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

ベストコンポ2011に書きました

音元出版のオーディオムック、ベストコンポ2011が本日発売されました。
今お勧めのAV機材の紹介がメインですが、USB DACやネットワークオーディオの基本的な解説も書かれています。その中でP182の音楽再生ソフトの動向とソフト紹介というところで執筆しましたのでご覧ください。
音楽再生ソフトについては最近の動向をまとめて書いています。またソフト紹介では操作性・機能性と音質の高さを両立するようなソフトの紹介とiPhoneアプリを交え、最新のMcIntosh AP1の話題まで含めて鮮度感にも挑戦してみました。

今年なにか機材を買おうとされている方はぜひ手に取ってください。


posted by ささき at 23:46 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

コンピューターオーディオの開発面での進化と効率化、nSDKとXMOS

最近特にコンピューターオーディオ機材の開発ペースが早いように思えますが、それは気のせいではないというお話です。

*ネットワークオーディオ
本日のニュースによるとTIがネットワークオーディオ開発キット、nSDKというのを発表したとのこと。
こちら日本語プレスリースです。
こちら英語リリースです。

英語リリースで見ると日本語リリースに書いてあるOSとはLinuxと明確に書いています。このnSDKが対応しているTIのオーディオ用プロセッサ・DA8xファミリーというのがARMプロセッサとDSPのパッケージのようですから、つまりはDA8xを使用する(ARMベースの)組み込みLinuxをOSとしたミュージックサーバーを作るためのキットということでしょう。ここで書いているプレーヤーとはミュージックサーバーのコントロールソフトのことで、ストリーミングやストレージ上の楽曲ファイルを再生できるような機能と、管理機能、操作UI画面などの提供をさしているようです。
これにより、つまり最近CESでポンポンと出たようなDLNA対応のネットワークオーディオ対応のミュージックサーバーの開発が効率化できるということですね。さらにもっとたくさん出てくることでしょう。

ちょっと日本語リリースは訳がおかしいところがありますが、USBに関してはDA8xでサポートしているのがUSBマスストレージクラスとポータブルプレーヤー(DAP)というところから推測してもUSBに関してはホスト機能(A端子側)を持ってUSBメモリーとかポータブルプレーヤーからの再生を可能にするということのようです。(それとRobust solutionは高い堅牢性というより、高い安定性と書いた方がより分かりやすいでしょう)

これはさきに書いた"DA8x Aureus"というオーディオプロセッサ・モジュールのための拡販政策ともとれますが、似たようなのが実はUSB DACの192対応で見られます。

*192/24対応USB DAC
昨年末に少し書いたんですが、昨年予想外だったことはUSBオーディオクラス2.0の対応機種が意外と早く出て、多かったということです。これはXMOS社がUSBオーディオクラス2.0用に特化したパッケージ化されたモジュールであるXS1-L1を提供しているということが要因のひとつのようです。
http://www.xmos.com/products/development-kits/usbaudio2
XS1はUSBコントローラとして従来のFPGAのようなカスタムLSIに変わるものですが、XMOS自体は"Software Defined Silicon"(ソフトウエア定義シリコン)と別名がついているようにハードウエアではなく、小さなコンピューターのようなもののようです。http://www.atmarkit.co.jp/fsys/zunouhoudan/091zunou/xmos_cpu.html
つまり従来のハードウエアロジックでやることをソフトウエアで記述し、超高速のマルチコア並列プロセッサで処理します。言い換えるとハードでやることをソフトでやってるけど、その速度がハードなみに追いついてきたということですね。トランスピュータ(トランジスタ+コンピュータ)とも呼ばれていた一昔前の先進的な考えが、昨今のマルチコア技術の進展などで現実化したという側面もありそうです。
このソフトウエアを記述するさいにはアプリケーションを組むように高級言語(より分かりやすいということ)で記述できるというのがXMOSのポイントです。つまりASICはもとよりFPGAよりもさらに柔軟性が高く、(語弊はあるかもしれませんが)簡単に開発できるというものです。

そしてXMOS社がこのチップの応用領域を広げるためにさまざまな領域にキットを作り、そのひとつがこのUSB オーディオクラス2.0ということのようです。オーディオは比較的小ボリュームマーケットなのでASICよりFPGAが向いているように、FPGAよりもXMOSのほうがよいということなんでしょう。
最近ではXMOS WOWなんかも発表してます。

応用例は例えばこちらのOEM向けの192/24対応のUSB DDCボードのようなものです。
http://www.abc-pcb.com/?page_id=187
こちらも市場にも出てくることでしょう。

いまあるUSBオーディオクラス2.0対応の多くのUSB DAC製品の制限と機能がなぜか揃っている、つまり「Macは10.6.4以上が必要で、Win7は対応がなくThesyconかCEntranceのドライバを使う、かつAsync対応できる」という「特性」は実はこのXMOSのモジュールがもつ機能・制限を引き継いでいるというわけです。

昨年9月ころにUSBクラス2.0のまとめを書いたときはWavelinkやQB9 192をゴードングループと書きましたが、もしかするとここはXMOSグループと書くべきかもしれません。しかしすべてのメーカーが独自で一からやっているわけではなく、やはり最近出たグレースデザインのm903などはゴードンさんのXMOS用のコードを使っているようなのでグループというのは依然残るとは思います。ゴードンさんはStreamlength HSといっていますが、つまりはTAS1020のUSBオーディオクラス2版がこのXMOS XS1のコードといっても良さそうです。もちろん各々開発しているところもあるでしょう。


オーディオの改革というのはこうしたユーザーに見えないところでも着々と進んでいて、その進化のスピードが上がっているようです。
私も技術畑の人なので最近特に開発の効率化って言うのはうるさく言われるわけですが、オーディオも例外ではないということろでしょうか。こういう点でもオーディオが広い世の中の流れに組み込まれているというのが分かるのではないでしょうか。
posted by ささき at 23:12 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ最新技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月17日

AV REVIEW誌2月号に記事を書きました

AV REVIEW誌にも執筆させてもらうことになりました。本日発売の2月号に掲載されています。
AV REVIEW誌に書くといっても、ブルーレイなんかの記事を書くわけではなく純粋なオーディオ記事です。AV REVIEW誌はビジュアル分野だけではなく、オーディオも含めて広く家電系を扱っています。最近では立派なダンボールパッケージに入ったネットオーディオ・サンプルディスクがおまけについていたことを知っている人も多いでしょう。

今回は「ネットオーディオNOW」ということで次世代オーディオの特集です。私はその中の192/24対応USB DACの特集の中でUSBクラス2とかWASAPIなど、最新キーワードの解説というテーマでいくつか項目の解説記事を書きました。

他の記事でもこの「ネットオーディオNOW」では興味のある人も多いでしょうRME Babyfaceの記事をはじめいろいろと掲載されています。
メインの記事はBDレコーダーの総力特集ですが、他にもスマートフォンのAV分野への応用の記事などなかなか面白い記事がたくさんありますのでぜひお買い求めください。



posted by ささき at 23:01 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

CES2011から(2)

CESレポートからもう少し個人的に面白いと思ったところをピックアップしました。

こちらはヘッドフォン祭にも参加してくれたCEntranceのDAC Miniの新型でスピーカーアンプもついたDAC Mini PXです。これと組になる小型スピーカーも展示されています。
http://www.stereophile.com/content/centrace-dacmini-px

国産でもヘッドフォンアンプ・スピーカーアンプの一体型はけっこうあるんですが、コンパクトさは海外でも重要なようですね。

こちらはベルカントのDAC、 ヘッドフォンアンプとスピーカーアンプ一体型。
http://www.stereophile.com/content/constellation’s-hercules-amplifiers

ベルカントは純粋なヘッドフォンアンプも展示しています。
http://www.stereophile.com/content/headphone-amplifier

Head directも出てます。Fangですね。
http://www.stereophile.com/content/purist-hdr-6d-embedded-ipod-touch

SONYのハイクラススピーカーのモックアップです。スピーカーでも本格的に戻ってくるのでしょうか。
http://www.stereophile.com/content/sony-reenters-high-end-speaker-market

真空管アンプで目を引いたのは、このEAR V12です。EAR V20は普通前段に使うようなミニ球であるECC83を20個使ったものだけど、これはEL84を12個、パラレルプッシュプルで使うもので50w/chの出力があります。もちろん鬼才ティムディパラビッチ氏の設計です。
http://www.stereophile.com/content/ear-v12-integrated-amplifier
上のStereophileではEL34と書いてますけど、下のサイトではEL84と書いてあります。出力・サイズ的にはおそらくEL84が正しいとおもいます。
http://www.wiredstate.com/forum/viewtopic.php?f=86&t=24439

真空管アンプではこんな水冷式のものもあります。
http://www.audiopowerlabs.com/launchblog/products.html

ヘーゲルHD10も昨年良かったDACですが、HD10に組みになったUSB DDCが出てます。HD10はUSB が弱いので、これはいいですね。これ自体DACとしても働くようです。
http://www.stereophile.com/content/hegel-music-systems-hd2-hd10-and-hd20

こちらHDRのミュージックサーバーですが、
http://www.stereophile.com/content/purist-hdr-6d6da-dac-hard-drive-music-player
面白いのはiPod touch(別に買う)をパネルに埋め込めると言う点です。
http://www.stereophile.com/content/purist-hdr-6d-embedded-ipod-touch

まえの記事にも書きましたが、これがAuralitiの新型です。File Playerというネーミングが面白いところです。
http://www.stereophile.com/content/purist-hdr-6d-embedded-ipod-touch

これもまえにちょっと触れたMac miniの改造というか、最適化版であるmach2です。
http://www.stereophile.com/content/mach2-music-mac-mini-upgrade-package


コンピューターオーディオ関連について特徴的だったのは純粋なUSB DACなどよりは、ミュージックサーバー的な機種が多く登場してきたことです。こちらのリンクでタイプ別にまとめたラップアップのポストがあります。多くはネットワーク対応しています。
http://www.stereophile.com/content/digital-wrap
WindowsやMacなどがそのまま見えるものから、傍目にはオーディオ機器と変わらないものまで多種多様あります。


CESとしては入場者数は昨年より多かったようです。Androidとかタブレットとか、まさに急成長してるものがわかりやすかったというのもあるように思います。
http://m.japan.cnet.com/#story,20424822
スマートフォンの隆盛がもたらしたものはネットワークというものがすでに家電の領域だということでしょう。

CESみたいにカメラとかテレビなどいろんなジャンルの機器が集まるところで見えるのは、コンピューターとそうしたホームエレクトロニクス製品の境が曖昧になるのはオーディオだけじゃないということです。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1101/12/news074.html
例えばPCオーディオってオーディオの世界だけで見るとブームの一種に思えるかもしれないけど、こうして大きな視野で見たときに、その流れの中にオーディオも組み込まれているのがわかるのではないでしょうか。
posted by ささき at 18:06 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月15日

オーディオファイル向けミュージックプレーヤー (14) PS Audio - eLyric

McIntosh AP1に続いてオーディオメーカー純正のソフトウエアの紹介です。
PS Audioが最近公開したミュージックライブラリソフトのeLyricです。eLyricは音楽ライブラリの管理機能を中心として、ネットワークサーバー機能、ハイレゾ対応のミュージックストアなどを統合したソフトウエアです。ベータ版が下記でダウンロード可能です。まだすべての機能が実装されているというわけではありません。
http://www.psaudio.com/ps/media_manager/downloads/

こちらPS Audioのロゴが美しいスタートアップスクリーンです。以下Windows7の画面です。

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立ち上げるとライブラリは空なので、自分のiTunesとかFLACのライブラリを指定してインポートします。

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ライブラリはリストでわかりやすく管理ができます。この辺はiTunesに似ていますね。リストをクリックするとタグ編集をすることができます。まだ実装されていませんが、CDからのリッピング機能もあります。対応フォーマットの種類はわかりませんが、AppleロスレスにもFLACにも対応しています。アートワークの自動取得も可能です。

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iTunesのようにファイルをリスト上で指定してUSB DACなどで再生することはできませんが、ミュージックサーバー機能でライブラリ内の楽曲ファイルをDLNAネットワーク内で活用できます。これはPS Audioがネットワークブリッジのような機器を販売しているという理由もあると思います。

Music Serverという専用の画面があり、そこではiPhoneの画像があらわれますが、これがPS AudioのtagNplay(uPnP対応のiPhoneアプリ)をエミュレートしているような感じで、"iPhone"画面にDLNAサーバーのライブラリが表示されるようです。

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サーバー機能は実装されていて使うことができます。eLyricはDLNAネットワーク内ではメディアサーバー(ライブラリ)として機能します。
試しにiPhoneのPlug Playerからアクセスしてみました。

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上の画像はiPhoneのPlugPlayerのものです。ここではiPhoneのPlugPlayerをuPnP(DLNA)コントローラーとして使っています。eLyricをメディアサーバーとして指定し、eLyric上の楽曲をFoobar2000でレンダラーとして再生しているところです。
eLyricをサーバーとして動作させるには縮小化しておいておけばよいわけです。

メイン画面のボタンは左からライブラリ、インターネットラジオ、ハイレゾ・ミュージックストア、ネットワークサーバーです。
iTunesミュージックストアのような手軽でライブラリと統合されたハイレゾ音源のストアを考えているようですが、まだ実装(開店)されていません。

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ミュージックストアというとiTunesのITMSですが、これはフォーマットがAACですのでそもそもオーディオ向けではありません。
eLyricではハイレゾ音源を含むミュージックストアを開設してITMSのようにプレーヤー内で簡単に買えるようにして、ライブラリと一体化させるのかもしれません。

こうした点から、eLyricは一言で言うと「オーディオファイルのためのiTunes」ともいえるかもしれません。iTunesは使い勝手はよく総合力は高いのですが、そもそもApple自体がオーディオメーカーではないので、特にオーディオに対応した「かゆいところに手が届く」ものは期待できません。eLyricはFLAC対応も含めてそうした点を抑えていると思います。また、AppleだとネットワークオーディオというときにAirPlayのような「独自プロトコル」を使っているわけですが、eLyricはDLNA(uPnP)対応という点が使いやすいところでしょう。

eLyricはWindows版もMac版もあり、無料です。下記はMac版の画面です。

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最終版まで無料かどうかはわかりませんが、ホームページのPS Audioのリリースノートでは多くの機能を紹介した後に「それで、、これ無料だって言ったっけ?(and did I mention .. it's free?)」とわざわざ強調しているので無料のままという可能性はあります。これで儲けるというよりは、まずコンピューターオーディオ機器が売れる環境を作るということですね。iPodが売れる下地にiTunesがあったように、です。

PS Audioはもともとネットワークブリッジ製品のためにiOS用のアプリを開発していましたが、こうしてオーディオメーカーもソフトウエアビジネスに参加する時代になるのかもしれません。実際使いやすい環境がなければ機器も売れませんから。
本当のコンピューターオーディオの変革というのはその辺にも影響してくるのではないかとも思います。
posted by ささき at 02:03 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月13日

夜長オーケストラ

今年はいろいろ買うものがあって新年になってから通販も入れるともう10枚以上CD買ってますけど、中から今年一回目の音楽紹介として力強くて爽やかな映像からはじめたいと思います。
この夜長オーケストラは管弦楽とエレクトロニカの融合を感じさせるユニットです。下記にライブ映像がアップされています。



アルバムとは多少アレンジが違いますが、アルバムの方を聴くともっとギターとか打ち込み系がフューチャーされていて、ジャンル的にはエレクトロニカでいうところのポストクラシカルに近いと思います。アルバムで曲が進むと美しい曲構造が徐々にこわれていくところはWorld's end girlfriendのHurtbreak WonderlandとかKASHIWA DAISUKEのApril#02などを想起します。そのため、Youtubeのタグにもジャンルにエレクトロニカが入ってます。
ただそうしたアーティストよりはエレクトロニカっぽいところは強くないので、わりとクラシックの周辺・クロスオーバー的な音楽としても聞けます。サラブライトマンみたいな音楽が好きな人にもよいでしょうね。

購入はメジャー流通では出てないようなのでAmazonでは買えません。これは目白のプログレ屋さんWORLD DISQUE(マーキー)で買いました。こちらがホームページです。
http://www.marquee.co.jp/world_disque/d.w.frameset.html
上のライブ曲の「群青 survive」は1st収録です。
あとは夜長オーケストラの公式ページからも買うことが出来ます。
http://yonaga.net/Yonaga/Top.html
公式ページからは試聴用のMP3もダウンロードできます。
今回はWORLD DISQUEのTwitterで知ったんですが、また今年も良い音楽を見つけていきたいものです。
posted by ささき at 23:37 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

冬牡丹2011

冬は色彩感も少ないのですが、冬牡丹が色を添えてくれます。
今年の初撮りとしていつもの八幡宮で冬牡丹園にいってきました。

カメラ:EOS-1DsMkII, EF135/2.8 Soft, EF100/2.8L IS Macro

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雪が降ってくれるといいんですが、ここ数年そうした機会にはめぐり合いません。
良いのか、悪いのか。。
posted by ささき at 23:00 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月09日

CES2011から

CES2011関連のレポートが上がって来てますが、個人的に面白いところを書いてみたいと思います。

ノルウエーのElectrocompanietというメーカーが PD1というDACを出します。これ自体はUSB入力も48/16と取り立てていうことはないんですが、注目はUSBのRFリンク機能です。
http://www.stereophile.com/content/electrocompaniet-pd-1-dac-and-ems-1-wireless-streamer
EMS1 USB music streamerというオプションをPCにUSBで付けることで、EMS1からPD1にワイヤレスでストリーミングするというもの。(48/16までです)
ストリーミングとありますが、Squeezebox的なものなのか、cantataのpont neufみたいなUSB over IPを無線で行うものなのか、そこはこれだけではわかりません。
http://www.electrocompaniet.no/news/item_0022.html

もうひとつワイヤレスとDACを統合したので面白いのはArcamのrDACkwで、これはKleerワイヤレスを搭載しています。
http://www.stereophile.com/content/arcam-rdac-and-rdackw
rDACkwでワイヤレスをどう使うかというと、下のrWaveというUSBドングルをPCにつけてPC内の音楽をストリーミングするというもののようです。上のEMS1と似ていますね。
http://www.arcam.co.uk/products,Devices,Accessories,rWave.htm
これはSMSCというKleerをベースにしたストリーミング用のチップを使っているようです。
http://www.smsc.com/index.php?tid=290
Kleerはうちでは何回か書いてますが、無線LAN環境下で使いやすい方式です。その時点でネットワークを使う従来のストリーミングとは少し異なってますが、ちょっと面白いところです。
もうひとつのrDACの特徴はアシンクロナスUSBを使っていますが、dCSのライセンスを受けてるという点です。海外ではゴードンさん系統が多いですからね。クラス2対応になってからちょっと様相が変わりましたけど、それでもm903なんかはゴードン系のようです。(rDACは96kまでです)
いずれにせよUSBワイヤレスとオーディオ機器の組み合わせもちょっと面白いところかもしれません。

また、McIntoshの新しいSACDプレーヤーMCD1100というのが出ていますが、これはDACチップにESS Sabre32(ES9018)を使用しています。保守的なイメージのメーカーが最新チップを使うのは興味深いところです。
http://www.itechnews.net/2011/01/04/mcintosh-mcd1100-sacdcd-player-with-sabre32-reference-audio-dac/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+ItechNewsNet+%28ITech+News+Net%29
他にもSabre32関連では、昨年Novaで好評を博したPeachtreeがiDACというSabre32搭載したDACを$999という低価格で出すようです。ちなみにNovaは32bitではないSabreチップでした。
http://www.stereophile.com/content/peachtree-audio-idac
Minimax DACなんかもSabre32系では知られてますけど、こうした低価格DACにも意外とよいのかもしれません。

それと少し前に書いたAuralitiですが、さらにハイクラスのバージョン($3000)が出るようです。また(Linuxの)USBクラス2ドライバーに特化した内蔵カードなしというのもあるようです。これはホストからのバスパワー出力をスイッチで切ることが出来るようです。これでUSBのオーディオ品質を上げられるのかもしれません。
http://www.computeraudiophile.com/content/CES-Day-Two-Notes

HDtracksも192/24配信に乗り出すようです。はじめはイントロプライスで安くなるようなので、買って見るのも良いかも。
http://www.stereophile.com/content/hdtracks-announces-24bit192khz-downloads
こちらがHD Tracksの192/24タイトルです。
https://www.hdtracks.com/index.php?file=catalogdetail&valbum_code=HD0090368033529
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2011年01月06日

CES 2011開幕

CESがいよいよ開幕します。プレビューも行われだして、すでにiPad2の非公式モックアップとかいろいろ話題も出てきてます。話題の中心はスマートフォン関係になりそうですね。今回はPMAが9月開催なんでデジカメ関連も話題豊富です。

オーディオでもいくつか発表されてるようですね。
こちらWeissのMAN202というネットワークオーディオ機器で、iPadで操作可能です。DLNAか独自プロトコルかは不明。またこれ自体もアナログ出力しますが、FireWire端子がついていて外部DACも使えるよう。USBもホスト側端子が出てるようです。
http://www.designwsound.com/dwsblog/2011/01/weiss-engineering-ces-2011/
こういうミュージックサーバーは他にも数社新製品を用意しているようです。
それとこちらのプレイバックデザインのMPS3はUSB経由で384k可能なだけでなくUSBでDSDの対応も可能になってます。
http://www.playbackdesigns.com/mps3.html
今年は全体に地味かという予想もありましたが、ちょっと面白くなるかもしれませんね。
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2011年01月05日

Pure Music Player Ver 1.7のFLAC対応

AmarraとかPure Music PlayerなどiTunesをフロントエンドに使うタイプのMacのプレーヤーは利便性が高いという利点はありますが、再生ファイル形式もiTunesに依存してしまうという欠点があります。その最たるものはFLAC対応です。
Amarraでは2.0でFLAC対応しましたが、これはiTunesライブラリとは別にAmarra独自のプレイリストを作って管理するというもので、あまり使い勝手が良くはありません。
Pure Music Playerは最新の1.7でFLAC対応を果たしました。これはiTunesライブラリでのFLACの再生を可能にするというスマートな方法を採用しています。その代わり、iTunesではもともとFLACをサポートしていないわけなので少しトリッキーな方法でこのFLAC対応を実現しています。

pm17.gif

Pure Music PlayerのFLAC対応の手順ですが、まずVersion 1.7にアップグレードしてください。またMemory Playモードでのみ使用できるので、Memory Playをオンにしておきます。
FLACファイルをiTunesライブラリに追加する方法ですが、新設のAdd FLAC ..というメニューを選ぶとウインドウが表示されます。この状態のまま、ファインダー上のFLACファイルをマウスでドラッグして「このウインドウに」ドロップしてください。(直にiTunesのウインドウでは従来どおり受けられません)
するとiTunesライブラリ上にFLACが現れます。後は他のフォーマット同様に再生ができるようになります。

これはもともとFLACファイルの存在しているフォルダ(コピー元フォルダ)にPure Music Bookmarkというフォルダ(マニュアルにはファイルと書いてますが)を作成して、中に転送した曲のAppleロスレス版をダミー?でコピーして実現しているようです。ただし、実際にAppleロスレスに変換されるというわけではなく、あくまで再生されるのはFLACファイルということです。iTunesライブラリに入れるための参照ファイルとしてAppleロスレス版を作成し、それがiTunes上で再生され参照先を見に行こうとするときにPure Music側でフックして同じ名前のFLACの方に切り替えるんでしょうね。よく分かりませんが、、
また上記ウインドウ上のチェックを外すとAppleロスレスに実際に変換します。この変換設定がウインドウの下半分にあります。

注意点ですが、このマニュアルの手順だけだと音が出ないことがあります。私もはじめつまづいてしまったんですが、FAQに解決法が載っていました。それはこのFLAC対応のためにはiTunesの環境設定->詳細で「iTunes Mediaフォルダを整理」と「ライブラリへの追加時にファイルをiTunes Mediaフォルダにコピーする」の二つのオプションを両方オフにしなければならないということです。

実際にやってみるとたしかにCDからEACでリッピングして作成したFLACはうまく再生できるようになります。タグ情報も見ることができます。ただしHDTracksのBand on the runなどハイサンプリングのダウンロード曲が再生できません。また、他もFLACでなくても自動サンプルレート切り替えがうまく働かないなどV1.7の動作自体が怪しい感じです。これはCAフォーラムなんかでも症状が報告されてますが、出ない人もいるのでなにか環境のせいかもしれません。(試したのはMac Airの10.6.5です)

なんとなく良さそうでいて微妙な感じですが、FLACメインで使う場合はやはりAyreWaveとか使ったほうが良さそうではありますね。

*上記不具合は1.72で解決されました(1/10)
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2011年01月04日

オーディオファイル向けミュージックプレーヤー (13) - McIntosh AP1

AP1はiPhone、iPadなどiOS用の音楽プレーヤーアプリで、マッキントッシュのアンプのブルーメーター(BLUE EYES)を再現しています。なんとこれはMcIntosh社自身が開発した純正のアプリです。同社としては初のデジタル製品となるとのこと。

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音楽ライブラリはiPodアプリと共用するのでiTunes経由で普通にコピーします。(FLAC Playerのように独自のアプリ領域を使うのではありません)
機能的には単純でむずかしいところはありません。またアルバムジャケットの表示機能があります。操作ボタンが煩わしいときは少したつとボタンは消えます。

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ユニバーサルアプリなのでiPadにもiPhoneにも使えますが、面白いのはiPhoneで使うときはメーターがひとつ(モノ?)で、iPadのときは画面が広いのでステレオで出るということです。上4つはiPhone、下2つはiPadです。

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いじっていると急にイヤフォンからではなくスピーカーから音が出たり、音量が飛んだり、少し動作が怪しいところもありますが、おおむね使い勝手もそう悪くありません。またライブラリの読み込みは立ち上げのときだけらしいので、新たにライブラリを追加したときや動作が怪しくなったらリスタートさせる(iOS4のマルチタスクバーで長押しで停止させる)ことが必要です。立ち上げるときにWARMING UPと出るのも面白いところです。
音も少しではありますがiPodアプリより良いようにも思います。「マッキンらしい」音かどうかはともかく。
これもMcIntoshのデジタル分野への本格参戦というよりは、iOSアプリを使ったブランド宣伝戦略だとは思います。iPad版ではMcIntosh Labへのリンクが表示されます。最近車メーカーが新型車の宣伝にその車種専用のiPhone向けのドライビングゲームなどを作って宣伝用に無料配布したりしていますが、その流れのように思います。iPhoneはなにしろ数千万台ありますので、いろんな応用の仕方があるということでしょう。ただ次もなにかあることをちょっと期待したいところですね。
無料ですのでぜひ使ってみてください。iTunesリンクはこちらです。
http://itunes.apple.com/jp/app/mcintosh-ap1-audio-player/id411263894?mt=8

AP1は機能的には多くはないんですが、イコライザーなどの機能を望む人には、こちらに紹介されているEQuという音楽プレーヤーアプリもあります。
http://www.appbank.net/2011/01/03/iphone-application/205703.php
iPhoneのプレーヤーアプリも意外と増えてきましたね。
posted by ささき at 23:55 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

AyreWaveのライセンス切れ問題について

2011年初早々困った人もいたかもしれませんが、AyreWaveは2011年初にライセンス期限切れという問題がありました。これは本来は前に書いたように3/1まで使えるはずですが、作者が最新版で変更を忘れていたからだそうです。1.0b8までを使っていた人は今年になってから立ち上げられなくなったと思いますが、ライセンス延長版の1.0b9がすでにアップされていますのでこちらをダウンロードしなおしてください。
これで3/1まで使用可能になります。それ以後は有料ソフトとなるようです。

http://sbooth.org/AyreWave/
posted by ささき at 23:44 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

謹賀新年 2011

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昨年はいろいろと活動の幅が広がった年でしたが、今年もまたいろいろなところに興味を持って行きたいと思います。LYR買ってまた真空管はまるかもしれませんし(笑)。まあコンピューターも真空管も両立できるのが、オーディオの面白いところではありますね。

posted by ささき at 23:41 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする