Music TO GO!

2010年12月31日

2010年度のオーディオまとめと2011年展望

この2010年は自分としてもオーディオ業界としてもコンピューターオーディオの年でした。秋にはコンピューターオーディオのムックが3冊同時発刊されるという盛り上がりをみせ、新製品に活気付きました。
私も各オーディオ雑誌やPCオーディオムック、また単行本まで書かせてもらい、雑誌やムックと単行本のそれぞれの良さ、難しさ、など勉強になりました。

もともとコンピューターオーディオの世界はネットワークオーディオ機材であるLINN DSシリーズが火をつけたかもしれませんが、 2010年は QB9が嚆矢となった高性能USB DACが、フェーズテックHD7Aなどを中心にしてUSBのAsyncモードというキーワードとともに充実して行った年でした。
またブレークしたhiFaceをはじめUSB DDCも新たな選択肢となり、USBオーディオ系が市場を牽引して行きました。USBオーディオ用のケーブルも注目されたのも顕著な点でした。

今年のUSBオーディオの話題はもう一つはUSBオーディオクラス2.0です。うちで最新の話題として取り上げたのが7月頃ですが、今年後半は思っていた以上にUSBオーディオクラス2.0移行が加速して多数の機材が登場してきましたのに驚かされました。
これは新しいソフトウエア制御によるコントローラを使うことで開発が効率化されたということがあるようです。つまり普通のユーザーには見えない開発のところでも変革があったということですね。
そういう意味でもオーディオというのが表面的なところだけではなく、深いところからも着実に変わって行ってると思います。

それと今年は音楽再生プレーヤーソフトも豊作でした。もともと充実していたWindowsに比べると特にMacの進歩が良かったですね。昨年くらいから人気が出てきたAmarraだけではなくフリーウエアもAyreWaveやAudirvanaなど従来と一線を画するものが登場してきました。
Mac自体のシェアもiPhone人気で上がってますが、もともとオーディオに向いていると言われてたけど、再生プレーヤーの種類が少ないのがネックでしたから、ハードとソフトが揃って動くというのは良い傾向です。

iPadのUSBオーディオ対応もちょっと注目点でした。
iOS4.2で見せた音の良さ、オーディオへの適性というのは侮れません。ただ一部の機種では据え置きでもバスパワーを要求しているものがあって、4.2で供給リミットが100mAから20mAにカットされたこととあいまって、まだ大きく広がるには制約があります。
他にもiOSのオーディオへの適用というのは多様なものがあって、下記のように音楽をデータファイルではなく、アプリとして配信するという形もあります。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1012/29/news015.html


さて来年2011年はということですが、トレンドとして見えてるのは先に書いたような今年黎明期だったUSBクラス2対応の加速化による192kHz対応の充実と、さらに384kHz対応の黎明期となるかもしれません。
どこまでDACのハイサンプリング化が続くか分かりませんが、かつてのパソコンのクロック競争とかデジカメの画素競争にも似てきたかもしれません。
ちなみにこれらを振り返って見ると下記のような結果となりました。

*CPUのクロック競争->製造プロセス細分化による発熱の壁->マルチコアなど別方面に進化の方向を変える
*デジカメの画素競争->センサーの細分化によるDレンジ不足で画質低下->手振れ補正など機能面に進化の方向を変える

オーディオに関してはまず対応ソースという問題もあるし、細分化によるジッターへの影響というのもあるかもしれません。上の両者は明らかな壁にぶつかって方向を変えてますので、どこかに何かが潜んでるんでしょう。
似たようなところでは32bit対応も出てくることでしょう。ただこれもMacのcore audioのところで書いたようにソフトウエアドメインでの壁があります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/167849910.html
この他だとESS Sabre32チップの台頭とかDSDなんかも話題に登ってくるかもしれません。

ネットワークはどうかというと、2010年はUSBオーディオがブレークしたけれども、2011年はネットワークオーディオがブレークするだろう、と書けばもっともらしいように見えます。でもちょっと違和感も残ります。
そもそもUSBオーディオか、ネットワークオーディオか、というジャンルわけはどうなのでしょう。
例えば私のWindows7 PCではUSBオーディオクラス2のUSB DDCであるAudiophilleoを繋げて「USBオーディオ」になってるように見えますが、同時にfoobarにuPnPコンポーネントをいれて無線LANにつないでるので、iPhoneやiPadからPlugPlayerアプリでDLNA(uPnP)等価の「ネットワークオーディオ」として使えます。
またCantataのところで書いたようにUSB over IPなどを応用すると、USBで接続してもネットワーク透過でありえます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/159069115.html
こうしてネットワークの一員としてのオーディオ機材のあり方も考えることになるでしょう。

さらに来年になるとMacでは10.7 ライオン、Win7はSP1が出ることでオーディオも左右されるかもしれません。例えばUSBオーディオクラス2の制限がOSの実装によるものならばそれが変わるかもしれないし、スノーレパードで移行期のようだったMacの64bit環境もライオンでデフォルトになれば再生ソフトも変わるかもしれません。

結局コンピューターオーディオというのは、単にトランスポートの代わりにパソコンを使うものであるというよりも、むしろコンピューターの世界とオーディオの世界の関係を見つめ直すものであるようにも思います。
それをまた考える年になることでしょう。

また、トレンドから推測はできますが、新しいものはどんなものが出てくるか分かりません。あとはCES2011が来年の幕開けです!
posted by ささき at 15:53 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ最新技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日

平面駆動ヘッドフォン向け高出力アンプ、Schiit Lyr

前にHE6の記事を書きましたが、実際に店頭で色々なヘッドフォンアンプと試してみたところ、けっこう高性能と思われるヘッドフォンアンプのハイゲインでもほぼ8-9割に振り切ってしまいます。たまたまあったCDをかけてこれでは録音レベルの低い良録音の曲では音量が取れないかもしれません。
HE6はある意味やり過ぎなところが良い点ではありますが、お勧めするのもちょっと困ったと思ってたらすごいヘッドフォンアンプが出てきました。このSchiitのLyrという新しいアンプです。
http://schiit.com/products/lyr/
HeadFiではこちらにスレッドがあります。
http://www.head-fi.org/forum/thread/530556/new-schiit-lyr-hybrid-6w-headphone-amp-yes-six-watts-rms

Lyrはヘッドフォンアンプの常識を破るような6W/ch(32Ω)という高出力を出すことができます。これは上の製品ページに書いていますが、HE6とかLCD2のような低能率の平面駆動タイプのために設計したとあります。これ、うっかりすると壊れるヘッドフォンもありそうですが、まさにHE6などにうってつけです。
もちろん平面駆動とか低能率のもの専用というわけではなく、正しい音量で使えば普通のヘッドフォンにも向いている機能もついています。Dynamically Adaptive Output Stageというもので、電流を監視していて低出力で済む時はA級増幅をして、高出力を必要とする時はAB級にスイッチするというものです。
Lyrは真空管とMOSFETのハイブリッドタイプで、真空管はECC88を使用しています。購入時はJJのがついてくるので悪くはないと思いますが、交換可能になってます。前段の管は交換するとけっこう差は大きいのでビンテージものと替えてみるのも良さそう。
真空管を採用しているのもノスタルジーではなく、一段のみで増幅を済ませるために最適ということで真空管を採用したとFAQに書いてます。

あとFAQを見ると分かりますが、メーカー名のSchiitはいわゆるfour letter words(卑猥語)のひとつ(iが一個ないもの)と同じ発音ということです。だからiを一個増やしたんでしょう。ちなみにいまは改修したのでどうか分かりませんが、以前はHead Fiはfour letter wordsの入力禁止になっていて、matsushitaとか日本語でそういう文字が含まれていると入力エラーになってしまい、ma-tsu-shi-taとか入れたことがありました。
他もFAQの項は「なんだって6Wものヘッドフォンアンプが必要なんだい?」という問いに「じゃあなんだって400馬力の車なんかが必要なんだい?」と切り返すとか、「真空管は交換できるからビンテージでも、クライオでも、妖精に作ってもらっても良いよ」とか、結構読んでて面白いです。ふざけたメーカー名だけど本気で作ってると書いてるのも面白いところですが、開発してる人たちはThetaなど他のメーカーにいたベテランということで、良いものを安くというのがコンセプトだそうです。

たしかに価格も$449と手頃です。Made in USAを強調してますが、たしかに最近アメリカは不況の影響も大きいのかアジア勢に比すると元気のない感じもします。例えば老舗のHeadroomは最近新製品が無いんですが、いま開発よりも営業に専念しているということです。久しぶりのアメリカ製の注目製品という意味でも楽しみです。
ただし発売は三月になります。次のヘッドフォン祭りではぜひこれとHE6でデモしたいものです。
posted by ささき at 15:33 | TrackBack(0) | __→ HifiMan HE5, HE6 平面ドライバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月29日

RSA SR71B バランス駆動ポータブルアンプ

ポータブルアンプの定番のひとつ、Ray Samuels AudioのSR71がバランス対応として登場しました。

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つまり、デュアルモノだったSR71Bがバランス対応になったので、デュアルモノx2、つまりクアッドモノとなっています。SR71というと9V電池二個で知られていますが、SR71Bは9V電池4個搭載だったらどうしようと思いましたが、充電池を搭載しているようです。一応14時間程度稼動できるということです。

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作りは相変わらずすばらしい出来ですが、SR71Aで若干ワインがかっていた黒はきちんとした黒になったようです。
また、アンプが4個並列という関係上でとてもひらべったく思えます。ただし、平面サイズはほぼiPodと同じでSR71AよりもiPodとあわせたときの形はより安定しています。

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Protectorと比べるとバランス入力に対応しているということと、このデュアルモノ対応が機能強化点となっています。それとゲインは左右独立になっていますので、注意が必要です。
とはいえ、ポータブルでのバランスソースもいまないので、SE(シングルエンド)入力から、とりあえずはいつものiModを聴いています。IEMはRSAバランス仕様にしたWhiplashのTWagケーブルとJH16です。つまりProtectorと前後は同じです。
バランスソースでないとあまりProtectorとの差はないかというとそうではなく、シングルエンド入力でもProtectorよりさらに立体的に広がる三次元的な音の広がりと奥行き感が得られます。音の力感があり、ダイナミックさが感じられます。堂々とした音、という感じでしょうか。小編成とか電子モノよりオーケストラなどのスケール感はなかなか圧巻という感じで、広がりのある空間表現がより自然で現実的に感じられます。やはりバランスにはこれにしかない世界というのがあると思いますね。またHeadFiでも書かれていますが、バーンインしていくと音の滑らかさがとてもよい感じに思えます。

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ただこのレベルになると改造していてもiPodベースである限りソースがもの足らないのも事実かと思います。アンプの性能が高くなるにつれて、ソースの粗が目立つということでしょうか。特に最近はHM801やColorflyのような強力なDAC内蔵ハイエンドプレーヤーを聞いているのでそう思います。
いまのところバランス出力に対応しているポータブルDACというとiBassoのBoomslangくらいに思えるので、バランス入力を生かしていくと選択肢はとりあえずこれでいってみるかという気はします。というか、もう既にBoomslangとiHP140間の光ケーブルはsys-conceptに新型ケーブル仕様で作ってもらってます。Colorflyみたいに一体型で高性能のリグもあるときに、三段重ねもなんですが、、
posted by ささき at 22:07 | TrackBack(0) | __→ RSA SR-71 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

広がるAirPlayの領域

この前書いたiPhoneからAirPlayでMacにストリーミングできるAirPlayerつくった人がAirFlickっていうMac->AppleTVというのをつくったようですが、それに留まらずどんどんAirPlayの領域を広げているようです。

こちらEnGadgetの記事のはWindowsにストリーミングできるAirMediaPlayerです。これにはBonjour for Windowsが必要です。

http://japanese.engadget.com/2010/12/23/windows-airplay-airmediaplayer/

こっちのMacRumorsの記事を見るとさらにXBMCプレーヤー経由でLinuxでもAirPlay使えるようにしたり、AirPlayでAVI視聴可能にしたりとすごいスピードでいろいろつくってます。

http://www.macrumors.com/2010/12/23/airplay-hacking-streaming-to-linux-and-windows-dvd-streaming-and-more/

もはやAirPlayをクローズとは言わせないという感じですね、これは。
posted by ささき at 08:55 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月22日

須山カスタムの新型、FitEar MH334

さきの2010秋のヘッドフォンショウでの目だったトピックのひとつにカスタムイヤフォンが一般化しつつあることがあげられます。国産でカスタムというとやはり須山さんのところですが、今回はショウにも初参加され、またInterBEEにも出展していました。

以前コンシューマー用のPrivate 333の記事を書きましたが、今回新たな製品として334のデモ機をいただきましたので、レポートします。
ちなみに須山カスタムの名称には意味があり、334の場合は3Way + 3 units + 4 driversという意味です。これはひとつのBAユニットに2つのドライバーが入っているものもあるためです。

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この334はもとはProAudio用として開発されたもので、333とは異なるラインということです。334はもとあった335(Low 1, Low-Mid 2, High 2)を引き継ぐものとなります。335は業務用途での高域ヘッドルーム確保のために同じドライバー2基を高域として使用したというものです。ただし、これにより位相の問題か、低位があいまいになるデメリットなどがあったため、335のクロスオーバーを見直して、Highのドライバーの受け持ちを狭くして負担を減らした結果、Highを一基で済ませ、334(Low 1, Low-Mid 2, High 1)として位相特性や対入力特性の向上を図ったというものということです。このおかげで内部もコンパクトになったので、製作可能な耳穴の形状やサイズに余裕ができたということです。あとで書きますが実際に音のバランスはよく仕上がっていると思います。

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334はまずはProAudio 334として販売開始をするそうですが、ケーブルなどの見直しをしてのちに新シリーズ、FitEar MH334として来春ころ一般販売をするということです。
わたしがいただいたものはこの新シリーズ版に近いものですが、最終版とは音が異なるかもしれませんのでお断りをしておきます。

*機能的な面について

シェルの造りのよさ、透明度・装着感は問題なく世界トップでしょう。シェルの指かけなど細かい造形はまさに日本人が作ったものですね。

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UE18ではUE11よりシェルの造形品質が落ちたように思えますし、JH13/16はシェル的には元からあまり良くないので、他よりもはっきりと優れています。ただシリアルなどがシールになっているのがちょっと残念ではあります。
使い勝手で言うとケーブルが硬くて柔軟性がないので、使用中にも気になることがありますが、ケーブルの品質はなかなかによいように思えます。メモリーワイヤーのない点は改良されると思います。

*音質面について

全体的なレベルはとても高くてUE18とかJH13/16など海外トップクラスと比肩できるレベルにあると思います。差は音の好みや使い方に出ると思います。実際に試用中は主に13/16や18とどういう違いがあるのか、自分の使い方ではどうなのか、ということに重点を置いていました。
個人的にざくっというと、UE18よりも全体的に優れていて、JH13/16とは好みにより分かれる、という感じに思えます。

帯域特性にはプロ用としてもコンシューマー用としても通用するようなバランスの良さをまず感じました。
JH16などと比べると、低域の充実感は引けを取らないくらい十分にありますが、JH16のように低域だけ膨らんでいるという感じはありません。そのため低域の充実感が他の帯域をマスクするということなしに、全体的なソリッド感というか、よい音の厚みがあるように感じられます。そのため、バランスが良いといってもいわゆるニュートラルフラットのモニター調のようなつまらない音ではなく、聴いて楽しい音になっています。また334では中域に独特の厚みがあり、全体的なバランスのよさに貢献しているかと思います。特にヴォーカルの聴きやすさ・充実感はJH13/16と比べた大きな334の利点のように思います。全体にJH13/16よりも良い意味で厚み・重み・芯があるソリッドな音と感じます。

もちろん細かい音もよく聴こえますが、音の再現性・音色に忠実さを感じます。
たとえば古いロックで録音のよいもの(Band on the runとか)を聴くと、JH13/16などでは現代モノのように先鋭的に聴こえますが、334だともともとの音がこう録音されていたか、という感じに脚色無しに伝わってくるような感じです。JH13/16は中高域の明るさと明瞭感が特徴的でそれはよいのですが、ややそこが強調されて聞こえるのかと思います。
JH13/16のほうが音がはっきりと明確に描き出される明瞭感はあります。ただしJH13/16ではやや軽さを感じます。この辺が好みの差と前に書いた点です。
JH13だとヘルゲリエンのような現代ジャズトリオのようなものは音が明瞭でかっちりとしてよく聴こえますが、334は自然でバランスが良く厚みがあるので、ビートのあるサウンドでもジャンルを問わず良く聴こえます。

UE18と比べると全体的にソリッドで芯があり、楽器の音もシャープで明瞭に聴こえます。UE18にある音のあいまいさがなく、音のインパクト・アタック感をしっかりと感じられます。UE18も音色の美しさとか音場感のよさはありますが、あまり決定的な差とは感じられないので、客観的には全体的に334の方が良いと感じられます。

他のカスタムとの差が一番出るのはプレーヤーとの相性のように思えます。
おそらくiPhone4単体と組み合わせるイヤフォンとしてはいままでで一番良いでしょう。特にFLAC Playerを使ってiPhone4で334を使うとバランスも良く、欠点をあまり感じさせないすばらしい音を楽しめます。おそらくiPhoneでこれだけの音が出せるということに驚く人は多いでしょう。iPhoneはポータブルアンプとは組み合わせにくいので、単体で十分なよさが引き出せるというのはなかなかに魅力的です。JH13/16やUE18と比べてもiPhone4単体との相性は優れていると思います。またこれだけで完結しています。
ポータブルアンプの組み合わせとかHM801なんかとあわせたときにも良いのですが、ただ334は少し能率が高すぎてパワーを生かしきれないというか、そうしたもどかしさがあるかもしれません。たとえばゲインが低であってもボリュームの余地が取れなさ過ぎる気もします。ただ音の相性が悪いというわけではなく、HM602なんかとの組み合わせが個人的には一番気に入っています。

334はとてもバランスがよくて、かついろんなジャンルで楽しく聴くことが出来るイヤフォンに仕上がっていると思います。自分のお気に入りのひとつです。特にiPhoneだけ持って出かけたいというときはこれがベストチョイスという感じですね。
posted by ささき at 23:10 | TrackBack(0) | __→ 須山カスタム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月17日

Colorfly国内発売

Colorflyですが、国内販売準備も整って試聴機も用意できたようです。
すごいすばやさですが、下記のフジヤさんブログに価格も出ています。ぜひ試聴してみてください。

http://avic.livedoor.biz/archives/51554147.html

それと176kのHRxが再生できなかった件ですが、他には再生できる96超えのファイルがあるということなので、ファイルのエンコードかなにかの問題だと思い、いったん元ファイルをdBpowerampを使ってサンプルレートもビット幅もそのままでwav->wavの書き出しをしたところ、うまく再生できるようになりました。つまり中身は同じでファイルフォーマットも同じですけど、別なアプリで書き直したというところです。

このポータブル機から176kのブリテンの「青少年のための管弦楽入門」が朗々と流れてくるのはちょっと驚きです。HM801でポータブルでも96kが再生できると喜んだのもつい最近なのですが、ポータブル機の発展もまた今後が楽しみです。
posted by ささき at 01:19 | TrackBack(0) | __→ Colorfly C4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月16日

AirPlayer - Mac自身をAirPlayに対応させるソフトウエア

iOS4.2の目玉としてストリーミングできるAirPlayが出ましたが、実質AppleTVを持ってないとあまり意味がありません。一部のネットワークオーディオでも対応可能ですが延期されているようです。AirPlayはオープンなDLNAに比べるとこの対応デバイスの少なさがネックです。

そこでMac自身をAirPlay対応機器にしてしまおうというのがこのAirPlayerというソフトです。
DLNAでいうとレンダラーに相当するでしょうね。

下記に記事があります。

Engadget(日本語記事) デモ動画あり。
http://japanese.engadget.com/2010/12/15/ios-mac-airplay-airplayer/

Mac World
http://www.macworld.com/article/156423/2010/12/airplayer.html?lsrc=rss_weblogs_ioscentral

AirPlayは非公開プロトコルなはずですが、解析してつくったようですね。また転送プロトコルは非公開でも、接続には標準のBonjourが使われているので、iPhone/iPad側はなにもしなくて良いというのがミソです。
こちらがダウンロードサイトです。まだアルファ版ということですので念のため。

http://ericasadun.com/ftp/Macintosh/

オーディオ的に使えるかというのは試してませんが、面白いソフトです。

もともと新Mac miniってHTPC(ホームシアター用PC)を意識したとも言われますが、オーディオ的には下記のような病的な改造ものと組み合わせても面白いでしょうね。

http://www.mach2music.com/index.html

上はMac miniを改造してオーディオ専用にするという会社のサイトです。
posted by ささき at 09:33 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

単行本に写真を使ってもらいました

今年は私も単行本と言うものも書かせてもらいましたが、今度は単行本の表紙に写真を使ってもらいました。
私は曲技飛行の写真を撮っていますが、こちらの単行本「奇跡の生還を科学する」(ジェフワイズ著)という本の表紙に採用してもらいました。12/8に出た新刊です。
サンプルの本を贈ってもらいましたが、できてみるとなかなかかっこよいデザインとなっています。元の写真は右の茂木の2007年度大会で撮ったものです。

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本の内容もとても面白く、実際にサンプル本をもらって読み始めたらまじめに面白いので読みふけってしまいました。
この本は実際にあるパイロットが曲技飛行の練習中に片翼が折れ、エンジンが止まるという極限状態から奇跡的に生還したと言う事例から始まり、どうしてこんな極限状態で冷静な判断ができたのか、というところから始まります。

まず恐怖とは何か、ということについて科学的に分析していきます。ここではさまざまな大学や研究機関の行った心理的な実験、たとえばスカイダイビングを初めてやる人に心拍系をつけてみるとか、少し昔の倫理規定が甘いときにやった今なら許されない興味深い実験まで紹介して、極限状態のときに人はどうなるのか、ということを心理分析やホルモンの分泌、fMRIという解析機を駆使したデータまで使用して科学的に解明していきます。
人には反応が遅いが理性的な新しい脳の部分と反応は早いが機械的な対応しかできない古い脳の部分があって、極限状態に陥ると状況に応じてスイッチがはいったり、どちらかが抑制されたりするそうです。またあるレベルのストレスまでは感覚を研ぎ澄まし事態を避けようとするけど、恐怖が増大してもう絶対避けられなくなると命を守るために防衛モードになり逆に鈍くなることが語られます。
これを読むと飛行機に乗ったときにまず「安全のしおり」を読んでおこうという気になります。なぜかというと「いざという時に読めば良いだろう」という、いざという時に脳は極限状態モードにはいるので本を読むなんていう所にエネルギーが回されないからです。(実際にこうしたしおりを読む人の事故のときの生存率は有意に高いそうですので念のため)

次になぜ人は恐怖に陥るのか、パニックに陥るのか、そもそも恐怖の役割とは何か、というところに言及します。
ここではさきの極限状態のほかに対人恐怖症のようなものも取り上げられ、恐怖やプレッシャーとはなにかについて語られます。
この本の面白いところはピューマに襲われた人が、すくみ、逃げ、立ち向かうまでの実例を心理的な考察で描いたり、あのハドソン川の奇跡の機長の体験まで、実に豊富で多彩な実例が取り上げられていることです。それぞれが緊張感にあふれる局面なのであきません。また、筆者はポピュラーサイエンスとかナショナルジオグラフィックなどに書くライターで、中身は科学的分析だけど研究者ではなくライターの書いたものなので文章として読みやすく面白く書かれています。

そして最後の章では、それでは恐怖を克服するには、というところに言及します。
はじめのパイロットの超人的な例が再び解説されますが、それでは普通の人間はどうなのだろうと考えさせられますが、同時に7000もの人が一日にして戦死した南北戦争の激戦の例が挙げられると恐怖に勝つということの怖さもまた考えさせられます。そして本当の勇気とはなにか、というところまでうまくまとめられ、最後まで読ませてくれます。

なかなか面白い本、すばらしい表紙ですのでぜひ手にとって見てください。

posted by ささき at 00:04 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月13日

Colorfly国内販売へ

前の記事で書いたハイエンド・ポータブルプレーヤーColorflyですが、下記の記事にあるようにフジヤさんが来年そうそうにも販売にむけて取り組んでくれるそうです!
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51552978.html

フジヤさんの店頭で出たばかりのT5pをさっそく使ってみましたが、edition8ともまた違う正確で端正な音再現でなかなか良いです。T5pどころかT1でも使ってみましたが、7-8割のところで音量が取れ、据え置きかって思うくらいの良さがあるように思いました。
それと前の記事でローズウッドと書きましたが、このモデルはウオールナットのようです。

またこの分野は来年も賑やかに始まりそうです。


posted by ささき at 12:28 | TrackBack(0) | __→ Colorfly C4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月10日

Colorful Colorfly、もうひとつのハイエンドポータブルプレーヤー登場

Hifiman HM801のようなハイエンドポータブルプレーヤーがもうひとつ登場しました。Colorful Colorflyです。

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こちらがメーカーサイトです。
http://www.colorful-europe.de/europe/news-and-innovation/colorfly.html

これはCeBITに展示されていたものですが、いよいよ登場となります。Colorful自体はドイツの会社ですが、開発は別のところに委託しているようです。
製品名はもう少し細かくいうとColorfly Pocket HiFi C4 Proというようです。CeBITのときにはふたつのバージョンがあって、アンプ部分のチップやパーツなどで普及帯のperformanceと高性能版のHighendに分かれていたようですが、C4という名称からしていまはhighendだけ出ているように思います。
なにしろ情報が限られているので、詳細不明のところも多々あります。CeBITのときのリンクはこちらです。
http://us.aving.net/news/view.php?mn_name=exhi&articleId=148725


1. Colorflyの機能概要

Colorflyは基本的にはHM801のようなプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型の高性能DAPです。対応オーディオフォーマットはWAV、FLAC、MP3、APE(可逆のMonkey's Audioフォーマット)となります。判然としないのですが、FLACでは192kはサポートできないようです。WAVなら192/24までサポートします。なるべくWAVを使うように書いています。(ただし現状176/192のWAVも問題あるように思えます)
本稿はファームウエアバージョン1.00.01.04に基づいています。

デザインの特徴は真鍮風のフロントパネルとローズウッドの木のケースです。これはかなり個性的ですが、作りはかなりよく、アナログメーター風のレベルインジケーターとあわせて全体にレトロ・フューチャリスティックというかスチームパンク的ないい味を出しています。
画面は写真ではアナログメーターに見えますが、実際は大きなドットマトリクスディスプレイで、カラー表示ができます。メニューも日本語で表示されますし、ファイル名も日本語で表示されます。ただ日本語は誤訳が少し目立ちます。

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操作キーは中央の赤いボタンが電源オン、再生、選択などのボタンです。基本操作は赤ボタンで電源を入れ、カーソルボタンでフォルダ階層を移動して、赤ボタンで選択して再生します。再度押すとポーズです。左右の矢印はカーソルとともにスキップ/早送り、巻き戻しもできます。上下のカーソルはナビゲーション用で、colorflyは基本的にはタグではなくフォルダ階層でナビゲーションをします。右下は階層戻りのバックキーです。バックキーは短押しです。左上の「M」キーはメニューで長押しでオプション選択画面となります。

画面遷移は「フォルダ移動画面」<->「再生画面」<->「オプション画面」です。フォルダ画面と再生画面をカーソルキーと選択キーで進み、バックキーで戻るという感じです。「オプション画面」はMキーで起動して、バックキーで再生画面に戻ります。全体に反応はやや遅めですのでゆっくり確実に押すのがよいです。

Mキーを長押しするとオプションが出てきます。ここではリピートモードや表示設定などが選べます。またオーディオセッティングではサンプルレート変換設定、デジタルフィルター設定、位相の反転選択、SPDIF出力のオンオフが選べます。かなり本格派です。またリピートは一曲・全曲ありますが、シャッフル(ランダム再生)はできないようです。
Colorflyでは単体でアップサンプリングをすることができます。サンプルレート変換設定では、なし、88.2、176.4、96、192がえらべます。デジタルフィルターではFast AttenuationとSlow Attenuationの二通りが選べます。けっこう違うので好みであわせてみると良いと思います。
また、SPDIF出力設定とアップサンプリングの組み合わせで、SPDIF端子のINとOUTを同時に使ってデジタルでcolorflyに入力してアップサンプルしてデジタルでSPDIFから出すと言うデジタルのアップサンプラーとしても働きます。

左下のトグルスイッチは上がイコライザーの設定用(ただしNormalが推奨されています)、下がSRC(サンプルレートコンバーター)の設定切り替え用です。右のスライダーはボリュームです。ボリュームスライダーはデザイン的にも良いですが、実際かなり使いやすいです。
音量が取れるのはHD800では80-90%程度、IEMだと20-30%程度の位置になります。


電池の持ちは正確に測っていませんが、減り方から推測すると10時間前後程度というところのように思います。Aクラスアンプなのか、連続使用しているとほんのり暖かくなります。
プレーヤーの裏面にはエンブレムがはいっています。これがcolofulかcolorflyのマークのようです。箱にも同じエンブレムがあって、デザインとあいまって全体にクラシカルな印象もかもしだしています。

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大きさのHM801との比較をあげておきます。ほぼ同じくらいですね。

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仕様書は英語とドイツ語で書かれたきちんとした説明書がついてきます。

2. 入出力インターフェース

プレーヤーの底面のみにI/Oが集中して配置されています。二個あるRCA端子はアナログではなくデジタルSPDIFの入力と出力です。ミニではありませんのでかなり本格派です。ただプラグがもう少し突出していないとはめ込みにくいと言う点はあります。

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ヘッドフォン出力は標準プラグとミニプラグの両方ついていて同時に使用できます。ヘッドフォンはさきに書いたようにHD800くらいまで対応できます。スペック的には標準プラグでは300オームまでと書いています。またミニプラグでは125オームまでと書いているのでなにか変えているのかもしれません。

USBは充電と内蔵メモリへのデータ転送用です。残念ながらUSB DACはありません(SPDIF経由でUSB DDCを使えるかもしれません)。
32GBの内部メモリーがあります。外部記憶はMicroSDカード(TFカード)です。
充電はPCからUSB接続でも可能ですが、チャージャーもついてきます。これは私がうけとったものでは日本仕様ではありません。


3. 強力なDAC部分

先に書いたようにColorflyはHM801のようにプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型と考えられますが、Colorflyの特筆点はそのDAC部分が非常に高性能なことです。あとで書きますが単体DACなみの音質です。
まずクロックが1ppm TXCOと高精度のものを使用しています。そして下記のページでブロック図を見てもらうと分かりますが、点線部分でJitter Killというジッター除去機構を持っています。
http://www.head-fi.org/forum/thread/509646/a-new-high-end-player-colorfly/180#post_7102510
おそらくこれはCS8422でDAC1のようなASRCを行ってジッターを低減させているのではないかと思います。
DA変換はCS4398でシーラスロジックのトップクラス高性能DAチップです。50万円クラスのCDプレーヤーなどでも使われています。これでなんとColorflyは192/24まで対応します。つまりはこんなポータブル機にReference RecordsのHRxが入れられる、ということですね。(ただし実際にやると現在うまく再生できないようです)
またさきに書いたように、44/16のCDリッピングのデータでもアップサンプリング(SRC)が可能です。これもかなり効果的です。基本的にわたしはSRCを常に入れたままで44->88にして使っています。またアップサンプリングのときはビット幅の拡張もして16->24も行うようです。

ヘッドフォンアンプはHM801のようなディスクリートのこったものではなく、オペアンプのようですが、CeBITのときはこのグレードがあって普及版は後段にT51のようにヘッドフォンアンプ用のチップを使っていたようです。いまの版はより高性能なC4という独自開発のチップを左右独立で後段に使っています。これはT51の比ではなく、アンプ部分もかなり高性能なものに思います。(当然モジュール式ではありません)

このようにColorflyはHM801とも似たようでいて、けっこう違いがあります。

4 Colorflyの音質

箱から出しただけで恐ろしく良い音です。レベル的にはぱっと聴きHM801と同等以上です。実際edition8で聴くとちょっとポータブルプレーヤーから聴いているとは思えないですね。
かなりクリアで透明感が驚くほど高く、空間に深みがあります。音再現はかなり研ぎ澄まされて贅肉がなく、ウッドベースのピチカートなんかの歯切れのよさは並ではありません。音のエッジがきりっと立つので楽器の音も解像感が高くシャープに感じられます。かなり細かい音まできれいに解像して明瞭に聴こえます。アーチストの息遣いまではっきりと聴こえます。帯域のバランスも良いと思います。
ポータブルというより、DAC1とかm902と比べたくなるくらいのレベルにも思えます。DAC部分は相当に高性能だと思います。

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こうした音傾向なので、買ったばかりはヘッドフォンによってはきつめになることもあると思うので多少バーンインは必要です。
アップサンプリングとデジタルフィルターが設定を変えると相応に効くのも良い点です。わたしは44/16のリッピングデータを常に88/24にアップサンプリングして聴いています。ヘッドフォンと組み合わせて、相性がいまひとつと思ったらデジタルフィルターを変えて見るのも良い手です。

高能率のIEMでもほとんど背景雑音は聞こえないレベルで、ノイズフロアはかなり低いです。ハムとか妙なうなりもないですね。静粛性が良く、全体のSNも高いと思います。
また、かなりアンプの部分もよいように思います。HiFi調だからといって、いわゆるモニター的な無機的な音ではまったくありません。edition8と組み合わせるとダイナミックで躍動感がある音楽が楽しめます。ハイスピードの音なのでリズムの刻みも気持ちよく、インパクトがあります。歯切れ良く迫力あるサウンドでロックやポップも聴かせますね。edition8とあわせたときの低域再現も質量ともにすばらしいものです。

ただ期待の176/192再生がうまくできないようです。HRxのBritten's OchestraとかPCオーディオfan2のタッドの曲を入れてみましたが再生エラーとなります。
44を192にアップサンプリングするのは大丈夫です。ファイルのデコードに問題があるように思えますが、HM801の初期にあったファイルによってFLACが再生できない問題に似ているようにも思います。ファームアップで対応できると良いんですが。

はっきり言ってColorflyは相当すごいです、これちょっと驚きました。買って損はないでしょう。edition8とColorflyで聴いているとちょっとポータブルとは思えないですね。部屋でしばらくcolorflyとedition8で聴いていてボリュームを変えようとしてうっかりheadroomのほうに手を伸ばしてしまいました(ホント)。
Hifiman HM801と比べると、HM801はPCM1704という多少古いが音質に定評あるDACを軸にして高性能ながら古きよきウォーム感のあるオーディオファイルが好みそうな音をしているのにたいして、Colorflyは現代的な低ジッターの研ぎ澄まされた音を基調にしてSNが良く、HiFiを感じさせる精細で透明感の高い音を主張しています。

わたしはJabenから入手しました。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=17647.0
ただ日本でも取り扱えるようになるのではないかと思います。またなにかわかったら書きますが、これはちょっと期待ですね。
posted by ささき at 00:21 | TrackBack(0) | __→ Colorfly C4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月09日

オーディオベーシック冬号発売

オーディオベーシックの冬号は今日発売です。
http://kk.kyodo.co.jp/pb/ab/index.htm

私は今回はまずP202でQB-9 192とUSBオーディオクラス2についての記事を書きましたのでご覧ください。QB9のクラス2の扱いがMacとWindowsで異なるのがわかると思います。
USBオーディオクラス2に関してはもっと増えて行くと思いますので、まとめ記事が必要だと思いました。

またP100でのコンポーネントランキングで今年からDACが独立したことで、私が選者の一人になっています。
2機種まではそろってるのは面白いところだと思いますが、いわば今年のテッパンでしょう。3機種目の選択で個性が出てると思います。

また高音質CDもこの季節らしいものです。ぜひお買い求めください。


posted by ささき at 13:21 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月08日

iPadでフェーズテックを聴く

iPadをハイエンドシステムでも試してみるため、角田さん試聴室でフォーカルのスピーカーと、アキュフェーズ、フェーズテックHD-7Aの組み合わせで鳴らしてみました。(USB ケーブルは新発売のノードストを使いました)
HD-7Aは以前はだめだったんですが、iOS4.2ではうまく認識します。

IMG_2144.jpg

FLAC PlayerでいくつかFLACソースで再生してみましたが、音の良さにちょっと驚きます。
透明感が高く雑味が少ないクリーンな音で明瞭感もとても高く感じられます。これはHD-7Aの音のよさもありますが、もちろん上流のトランスポートの音がにごっていてはこれだけの音はでないでしょう。これだけのオーディオシステムに負けないというのはiPadのポテンシャルには改めて考えさせられます。
posted by ささき at 23:54 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NorthstarのEssensio

以前角田さん試聴室でNorthstarのUSB32を試聴しましたが、今回はその弟分とも言うべきより小型のEssensioを聴いてみました。
http://naspecaudio.com/north-star-design/essensio/

IMG_2142.jpg
上がEssensio、下がUSB32

この写真のようにサイズ的には下の写真のように一回り以上コンパクトになっています。価格もUSB32の27万円というところに対して、15万7千円とかなり安くなっています。大きな違いというのはまず、もとのUSB32が丁寧にアナログとデジタル別のトランスを持っていたのに対してEssensioではそれがひとつになっているということ、またUSB32ではバランスのアナログ出力があったのですが、それがRCAアンバランスのみに簡略化されているということです。ただしEssensioでもデジタルとアナログの電源系は分けて設計されています。

実際にMacbookとAmarraからUSB32とEssensioで比べて聴いてみましたが、わたし的にはそう大きく音は違わないように思います。前に聞いたように透明感が高くてクリアな音です。
角田さんはアタックなどに差が出るということですが、このくらいの違いであればバランス出力が不要と言うのであればEssensioが良い選択となるのではないかと思います。
posted by ささき at 23:41 | TrackBack(0) | __→ USB DAC全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

iPadとiOS4.2とUSBバスパワーの問題

iOS4.2.1になってUSB DACの適用拡大ができたと思ったら、あらたな問題があるようです。
以前の制限事項としてここにUSBの給電限界が100mAと書いていましたが、こちらのengadgetの記事を見ると4.2.1からUSBの給電限界がいままでの100mAから20mAに引き下げられたという記事が載っています。
http://www.engadget.com/2010/12/06/ios-4-2-said-to-blocking-ipad-camera-kit-from-supporting-some-us/

ポータブルでの運用を考えている人はますますきびしくなったと言えるかもしれません。
DigiFiで書いたんですが、FIIO E7は給電をバスパワーではなく内蔵バッテリーから取る選択ができるので、有利かもしれません。
http://www.oyaide.com/fiio/news.html
FIIO E7はコストパフォーマンスが高く、iPadの組み合わせもなかなか良い音です。
一方でなぜか据え置きなのにバスパワー制限で使えないUSB DACがあったりもしますので注意が必要です。また一応書いておくと、そもそもUSB DACはオーディオクラス対応のもの、つまり標準ドライバーが使えるものでないと使えませんので念のため。(iOSではドライバーのインストールができないからです)
posted by ささき at 23:30 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

LINN RecordsのARTS事件

ちょっと前にCAフォーラムでLINN RecordsのスタジオマスターダウンロードのARTS musicレーベルの曲を買ったユーザーが、Audacity(DTMソフト)でスペクトラムを確認したところ、20k近辺でバッサリとカットされているのを発見しました。本来96kならこの倍以上入っているはずです。
そこでこの人がこのデータは44kのCD品質のデータをアップサンプリングしたものじゃないか、とポストしたのが下記のスレッドです。LINN Recordsの人も公式に出てきて、しばらく調査したいということでした。それが約ひと月ほど前のことです。

http://www.computeraudiophile.com/content/Look-what-Linn-sold-2496

うちのブログでははっきりするまで書かないことにしていたんですが、その後他のダウンロードサイトでもARTSレーベルのハイレゾダウンロードが引き上げられたりと怪しい雰囲気ではありました。

その正式な回答がLINN Recordsからきたのが一週間ほど前ですが、問題点の指摘は事実だったようです。
ただしそれによると、これらの曲はもともと96kでの録音であり、詐称してアップサンプリングされて作られたものではないということです。これらの曲は確かに96kHzで録音されたが、その後LINN Recordsにスタジオマスターとして納入する際にexportする製作過程でローパスフィルターを適用してしまったか、ハードがそもそも44kまでしか対応してなかったかで、高いほうの成分がカットされてしまったということです。
これは二年前くらいのことのようで、LINN Recordsでも特に確認のプロセスがなかったようです。

これはARTSのタイトル全てがそうだったかはわかりませんが、LINN RecordsではArtsのタイトルについては再度エンジニアリングをやり直させているようです。そのため何ヶ月か、かかりますが過去にARTSのスタジオマスタータイトルを買った人は自分のアカウントを確認すると再度ダウンロードできるようになるそうです。これは下記リンクのように先週末くらいから該当者にはメールでも連絡が行っていると思います。

http://www.computeraudiophile.com/content/Update-Linn

前に書いたソフトウエアドメインの問題っていうのは再生側だけではなく、製作側にもあるということがわかります。ハイレゾダウンロードも、まだまだ黎明期ですから。。
posted by ささき at 23:14 | TrackBack(0) | __→ ハイリゾリューション音源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月05日

キャロル - Aura

女性5人組のアカペラコーラスグループのAuraの新作です。今日発売記念ミニコンサートがあったので聴きに行ってきました。いままでAuraはクラシックの楽曲に歌詞を創作して歌うというスタイルだったのですが、このアルバムではホリディシーズンにあう教会で歌うような曲が選ばれています。美しいコーラスの響きが違和感なくAuraの女声アカペラコーラスという音世界に自然とあうように溶け込んでいます。
皆さんの歌うのを見ていると各人が常にそろって歌うのではなく、持ちパートがあることをうまく生かして曲に厚みを与えています。ちょうどカルテットでヴィオラがヴァイオリンに厚みを与えているような相互関係の妙です。シンプルなアカペラですが、こうして豊かさを感じられます。

私もロスアンゼルスに駐在員で赴任して住んでたときに、アメリカに居るんだからクリスマスくらいは教会に行けとアメリカ人の同僚に言われて、むこうの教会の日本人部を紹介してもらって、少しだけ教会に行ってたことがあります。
教会も現地のアメリカ人が行く方は牧師さんもやたら砕けてカジュアルな雰囲気なんですが、(おそらく日本でもそうだと思いますが)日本人部は真面目で厳粛な雰囲気でした。そうした中でみんなで賛美歌を歌ってると、とても清廉で気持ちの良い感覚になったことを覚えています。
私が行っていたむこうの会社ではいま頃になると会社のホールで有志によるコーラスの練習が行われていたことも懐かしく思い出します。もうそういう季節になりましたね。

慌ただしい年の瀬ですが、こういうときだからゆっくりと気持ちの良い美しい音楽を聴きたいと思ってる人にお勧めです。
試聴は下記リンクのAmazonのリンクでどうぞ、

posted by ささき at 20:11 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月04日

紅葉2010

今年は夏暑くて秋になってぐっと冷え込むという紅葉にとってはよいかたちになったため、色つきはなかなか良いようです。ただ例年とちょっと見ごろが微妙にずれているように思います。そこで、撮りに行くタイミングがちょっとつかめずにいつものところに行ったけれども、見ごろすぎとか早すぎとなってしまいました。
ここでは埼玉の森林公園、千葉の本土寺、新座の平林寺で撮った紅葉をアップします。
カメラはEOS-1DsMkIIでレンズはEF100マクロ新型、EF16-35、EF135ソフト、VK50Rソフトなどです。

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紅葉はこのほかに大山の紅葉を別な形でアップする予定です。今年も紅葉のシーズンが終わると冬がきますが、冬こそ日の高度が低く斜光で影が立体的になるので写真には好適ですので、写真のシーズンはまだ終わらずと言うところではあります。
posted by ささき at 22:15 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

Audio-gd NFB10ES 到着

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*Audio-gd NFB10とは

Audio-gd製品は私は初めてですが、HeadFiなどを見てもらっても分かるように人気のある中国メーカーです。また6moonsなどでもレビューがあり、きちんとした評価を受けている、コストパフォーマンスの高いメーカーと言えるでしょう。CDトランスポートからパワーアンプまで製作しています。
このNFB-10はDACとヘッドフォンアンプの一体型で、バランス構成で設計がされています。内部もバランス設計で、ヘッドフォンもバランス駆動できます。ただしコネクターはHE6の記事でも書いたように日米でよく使われる3ピンXLRx2ではなく、4ピンXLRx1のAKG K1000タイプとなっています。実際K1000用のアンプと互換性があるようです。Head DirectのHE5LEやHE6などもこの4ピンXLRを使っているので、相互に使うことが出来きるようです。
DACとしてのデジタル入力はUSB(96/24対応)、SPDIF(RCA)、光が基本ですが、後で書くように派生型があります。

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普通DAC一体型のヘッドフォンアンプは、Benchmark DAC1みたいにDACがメインでヘッドフォンアンプはモニター的に使うためのサブとか、Headroom desktopみたいにヘッドフォンアンプがメインでDACがオプションで内蔵できるとか、どちらかに重点ポイントがあり、片方はサブみたいなものですが、このNFB10は両方とも等しい割合というなかなか面白いコンセプトの一体型機です。$700 DAC + $700 balanced amp相当という広告文句がそれを表しています。
$700 DACというのはES9018を使用した単体DACであるNFB-1の8掛けで、$700 balanced ampというのは前任のバランスヘッドフォンアンプであるROCの8掛けという意味でしょう。($700+$700の中身で$850くらいの価格ということです)
そういう点ではコンピューターオーディオ+ヘッドフォンという流れにもうまくマッチします。

またAudio-gdの特徴として中でACSS(Audio-gd Current Signal System)という電流方式の信号伝達を使っています(ふつうオーディオ機器は電圧変化を信号とします)。NFB10はDACとしては外部へは普通のアナログ出力(RCA+XLR)でもACSSでも出せます。ACSSは同じAudio-gdのアンプ同士でのみ使えます。名称のNFBというのはこのACSSの出力回路がノンフィードバックデザインだから、ということのようです。従来の回路ではノンフィードバックだとあまりSNを改善できませんが、ACSSなら音のよさもSNも両立できるというのがAudio-gdの主張のようです。
DACチップは電流で信号が出るものなので、DAC+アンプのパッケージで電流駆動というのは的を得ているかもしれません。
やはりDACとアンプを結線するケーブル不要ということもあり、DAC+アンプの一体型パッケージというのはいろいろと魅力があると思います。

*ラインナップ

Audio-gdって製品ラインナップが多いことでも知られていますが、NFB10にはNFB10ESとNFB10WMという大きく二つのバージョンがあります。
NFB10ESはDACチップにESSのES9018(Sabre32)を使ったもので、WMはWolfsonのWM8741を二基使用しています。
ESとWMの差は音質とUSBの相性があげられます。ESSの方が分析的で、Wolfsonの方が音楽的というのが音質的な差異です。また現在Audio-gd製品ではSabre32とTenor USBチップの間でタイミングの問題が発生していて、これの解決にがんばっているところですが、これはSabre32独特の問題が要因のようで、Wolfsonの方では発生しないようです。そのため、USB入力を使う人のためにはWM版が薦められているようです。(ただES版でも近いうちに対策ができたボードができるはずです)
このため、ES版ではさらにUSB入力がない代わりに、BNC端子のSPDIFが追加されたNon-USB版というのが用意されています。これが私が今回買ったものです。価格は同じですが、聞いてみたところパーツコストを考えるとほとんど等価交換だということでした。
ご存知のように私はAudiophilleoとかHalide Bridgeのように優れたUSB-DDCがいくつもあるので、USBよりもAudiophilleoのためにBNCをつけたモデルのほうが得と考えたわけです。
つまりNon-USB版では入力切替でRCAとBNCの二つのSPDIF入力を切り替えられます。これはこれでおもしろい実験ができそうです。また、WMではさらに96kと192kバージョンがあります。これもスペックというより音質的な差異があるとのことです。
いまは前機種(ROC)のシャーシを流用しているからか、10%オフということでやや安くなっています($850のところを$765です)。送料と手数料込みで$850くらいでした。


*セイバー・インサイド

今回のメインはやはり流行のSabre32(ESS9018)を使ってみたいということがあります。このSabre(セーバー)チップの特徴はCAフォーラムのこの辺に良いまとめがあります。
http://www.computeraudiophile.com/content/ES9018-vs-PCM1704UK
SabreはデルタシグマのDAチップで、特徴は8chのDACを内蔵しているということと、DA変換に必要な周辺チップまで一体化された統合チップであるということです。たとえばSPDIFレシーバーとかデジタルフィルターなどもチップに内蔵されているようです。さらにDAチップというとふつう電流出力ですが、Sabreはチップから電圧出力が出来るようです。これでDACの鬼門であるI/V変換回路を省略できます。
DACという機材は単にDA変換を行うチップだけではなく、SPDIF入力のレシーバーとか、デジタルフィルター、あるいはI/V変換回路など周辺が必要です。さらに性能を高めるためにDAチップを2個とか4個(8ch)とか重ねてSNを稼ぐわけですが、Sabreならこれらの周辺回路を含めてなんとワンチップですべてカバーできDACが作れてしまうというわけです。
つまりはPCM1704なんかは音はいいだろうけど、I/Vでかなり気合の入った回路が必要になり、周辺まで含めると複雑でかなり手間がかかった高価なものになってしまいます。それがSabreでは不要ということになります。またPCM1704だとDAチップを4つとか8つ使って性能を高めるなんていうのも、8chのSabreならたった一個で済みます。NFB10WMだとWolfsonチップが2個ついてきますが、そもそもSabreならステレオDAチップ4個分あるわけだから、一個でそれ以上のことをしているわけです。
性能というよりもむしろその辺が新時代のDAチップたるゆえんです。これは最近のCPUがグラフィックまで統合されワンチップ化するトレンドがあるのにも似ているのが興味深いところです。
Sabre32はPure Music プレーヤーのintegerサポートのところでも触れましたが、その32ビット版になります。この辺もいろいろと試してみて行きたいですね。


*インプレッション

到着してみると思ったよりも大きくて重いのにまず驚きました。だいたいDigital LinkIIIよりも大きいくらいに思います。
仕上げはわりときれいに思います。パネルのロゴはROCと記されています。前面にはシングルエンドヘッドフォン端子ひとつとバランスヘッドフォン(4ピンXLR)がひとつ、ヘッドフォンアンプとDAC出力の切り替えスイッチ、ボリュームがついています。ボリュームはまわすとカチカチ音立てるので、なんかのエンコーダーが入っているかもしれません。

背面にはゲイン切り替え(low=0dB, Hi=+16db)がついていて、わたしのはnon-USBなのでBNC, RCA, 光のデジタル入力(アナログ入力はない)と、L/R一対のRCA,XLA,ACSSのアナログ出力端子があります。

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Win7とFoobar、HQ Playerまた、MacからPure MusicやAmarra、Audrvanaなど一通りいろいろ使って聴きました。PC/MacからはUSBでAudiophilleo1でNFB10のBNCにつなぎます。まずは単体のDAC+ヘッドフォンアンプとして聴きます。

音はいわゆるニュートラルフラットで、かなり色付が少ないようです。わざわざES9018版は分析的なので音楽的に聞きたい人はWolfson版を買ってくださいと断っているように、かなりそうした傾向はあります。コンデンサーレスのアンプにあるようなかなり着色を廃した音で、ともすると無機的になりがちだけど、あまりそうは感じられないのはパーツなどをはじめとして品質が高いので音にほどよく厚みがあるせいかもしれません。
分析的というより顕微鏡的という感じですが、弱小音から強音への遷移が驚くほどスムーズで、細かい質感がレンズを通して見るように鮮明です。また、感じるのはスピードとか音のトランジェントが恐ろしく速く、インパクトのキレが鋭角に立つ感じがします。なにか鋭利なものが垂直に振り降ろされる感じですね。余分な音がないので歯切れのよさも感じられます。タッドの良録音のMAのnamaのパーカッションの連打なんかはありえない世界になってます。
ただしこんな音がキリッと鋭角に立ってるのに音の痛さがないのは色んな意味でさきに書いたように品質が良いと思います。たとえば、うるさいロックを聴いても意外ときつさが少なく、音の重なりが明確なので、複雑でも整理されているという感じがします。
また、SNが高いので空間の静かさや深みも上の音の歯切れよさに貢献していると思います。

ただしヘッドフォンの相性があるのをちょっと感じます。edition10とLCD2はややあわない気がします。またHE6だと4ピンバランスが使えるのでこれはけっこう良いのですが、ハイゲインで3-4時くらいになってしまいゲイン足りない感があります。たぶんHE6の音量をとるには20dB以上くらいは必要になるように思います。
よく合うのはHD800です。ワイド・フラット・ハイスピードというHD800の個性とぴったり合うし、NFB10の性格をうまく引き出すように思います。シングルエンドで使っても音の広さは十分にあるように思います。

HD800+NFB10の真価はHRx 176kHzの試聴で発揮できました。
HRxの176kHz品質のYoung person's guide to King Crimson、じゃなくYoung person's guide to the Orchestra(ブリテンの青少年のための管弦楽入門)を聴くとただ圧倒され、すごすぎて思わず笑ってしまいました。冒頭でオーケストラが全力をあげるダンダンダンダーンというトゥッティの圧倒的な迫力、続いて管楽器の楽しさを感じさせる細かい音の表現、静かな弦楽器の音の繊細さ、このすごいダイナミックレンジの広さ、深みのある音世界がただ感動的です。これこそまさにハイレゾ・ハイサンプリングという感じ。この「青少年のための管弦楽入門」にはその名の通りにオーケストラの魅力がすべて詰まっていますが、これを聴くとクラシックファンはたまらないでしょう。やっぱり176/24ってすごい世界だと思う。
この辺は分析的だからつまらないというのとはまったく違い、分析的だから音楽演奏の機微を巧みに聴かせるという良い面が伝わります。ミュージシャンがアナリーゼして曲を解釈するように、分析的に音楽の構造を再現するというところにNFB10ESの魅力が一番出てるかもしれません。



*このアルバムはグラミー賞候補になっているそうです。試聴はこちらで。
http://referencerecordings.com/HRx120_DETAIL.asp

DACとしての力を見るため、バランスでキンバーのKCAG、XLRケーブルでHeadroom desktopに繋いだんですが、DACとして使うとわかるけれども、上記のコメントで音を支配してるのはDACの音と思えます。Headroom desktopの内蔵DACはシーラスのCS4398で、Wolfsonに比べればそんなに甘口ではないと思うけどES9018の音はちょっと際立ってます。これはKCAGが銀ベースというのもあるとは思います。
ただDACとして使い外部のヘッドフォンアンプを使うよりもNFB10のヘッドフォンアンプを介したほうがまとまっているようには思う。シャープで分析的というのはDACの印象で、アンプ部分はずいぶんそれを和らげているようにも思います。
スピーカーではまだ使っていないけれども、ちょっとアンプを選ぶかもしれません。わたしはES9018ありきで買ってけれども、こだわりがなければWolfsonで買うのもありかも。
いずれにせよ$800前後という価格のものではないと思いますので、満足感は高いでしょう。ただ音の好みはあると思いますので、注意ください。
posted by ささき at 23:39 | TrackBack(0) | __→ Audio-gd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする