Music TO GO!

2009年07月29日

SoundMagic、中国からの新たなIEM

SoundMagicは中国のインナーイヤホンメーカーで、価格帯はUS$30-40くらいを主にしています。日本ではまだ入っていませんが、HeadFiなど海外ではこの価格帯にしては音がよいということで一定の評価を得ています。
最近さまざまな依頼がくるのですが、SoundMagicからは日本での紹介用にいくつかサンプルを送ってもらいました。また後で音のコメントは更新しますが、なじみのある方も少ないと思いますので簡単に紹介しておきます。

PL30

pl30a.jpg     pl30b.jpg

SoundMagicの主力機でUS$40。評価もなかなか高いようです。


PL50

pl50a.jpg     pl50b.jpg

最近出たフラッグシップといえるものでUS$80。
他と違いバランスドアーマチュアで50オームと比較的高いインピーダンスを持っています。


PL11

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US$30。スーパーベースというシリーズです。一般にSoundMagicのイヤホンは均整のあるバランスの取れた音傾向にあるようですが、その中でも低域に重点を置いたモデルということです。


MP21

mp21a.jpg     mp21b.jpg

これはiPhoneなどで使うためのマイクがついたモデルです。


ちなみにパッケージはPL11以外は新パッケージングのものを送ってもらいました。PL11もいずれはこのパッケージになります。
全体にさっと聴いてみましたが、傾向としてはクリアでかっちりしたタイトな音を鳴らすタイプのようです。またそのうちにレポートしてみます。
また夏休みの宿題が増えた。。
posted by ささき at 00:36 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

暑中お見舞い申し上げます

IMG_0632.jpg
台場: iPhone 3GS

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2009年07月25日

Mark & Daniel Maximus mini+と2Wayスピーカー再考

Nuforceは6moonsでとても人気があるブランドですが、NuforceのIconが出たときにあちこちでIconとの組み合わせが素晴らしいと評されたコンパクトスピーカーが、Mark & DanielのMiniでした。Mark & Danielは米在住の台湾系の人がやっているオーディオブランドです。

こちらにフューレンさんのページがあります。
http://www.mark-daniel.jp/
いまでは改良が加えられてMini+となっていてフューレンさんではMini+を輸入しています。
わたしもその人気を聞きつけていまのJB3を買うときに、これも考えたのですが止めました。これ、小さい割りに重いんです。送料がかなりかさむのでちょっと考えますが、こういうのは代理店さんで取り扱ってもらえるといいですね。
*ちなみにMark & Danielで検索すると会社のページが出てきますが、セキュリティに少し問題があるようなので、URLはあげません。
興味がある人は6moonsから記事を検索するのが無難です。6moonsではMark & Danielにかなり入れ込んでいてかなり詳細な記事がたくさんあります。
http://www.6moons.com/

Mark & DanielはデスクトップのminiからフロアスタンドのApolloまでさまざまな種類がありますが、みな2Wayです。これが実はポイントです。
マルチウエイになると周波数特性は楽になりますが、位相の問題が生じます。かといってシングル(フルレンジ)ではつながりは良くても、どうしても周波数特性に物足りなさが出ます。
また物理的に小型であれば点音源に近く望ましいことでもありますが、エンクロージャーのキャビネットが小さいということは低域再現に限界があります。
この辺はなかなかトレードオフが複雑にからんで悩ましいところです。

Mark & Danielは特徴的な技術を組み合わせで興味ある解決策を見せています。
まず、一番の特徴はDREAMSと呼ばれるツィーターです。一見リボンに見えますが、これはAMT(Air Motion Transformer)、通称ハイル・ドライバーです。(ちなみに現在ハイルドライバーの特許は切れているそうです)
Mark & DanielではこれをDREAMS(Directly Responding Emitter by Air Motion Structure)と呼んでいます。
YAMAHA HP-1のところで書きましたが、高域で問題になるのは分割振動ですので、基本的にツィーターは平面型か半球形(ドーム)が望ましいということになります。リボン型でも静電型でも駆動方式は違っても平面であるのは同じですが、ハイルドライバーはアコーディオンのような立体です。そのために空気を押す効率が高いというのがハイルドライバーの特徴の一つです。
ふつうのドーム型ツィーターに比べたハイルドライバーの利点はスピード、ダイナミックレンジ、指向性だそうですが、DREAMSでもっとも特徴的なのは広帯域ということです。

普通2Wayスピーカーで音楽を聴いているときにヴァイオリンの音がきれいだと、「ああ良いツィーターだ」と思うかもしれません。
しかし、通常のスピーカーのクロスオーバーはだいたい2k-3kHzくらいなのでそれ以下の音は主にウーファーが出していることになります。ヴァイオリンの帯域は通常200Hz-2.6kHzなので実はほとんどのヴァイオリンの音はウーファーから出ています。このように2Wayスピーカーの場合、たいていのスピーカーは3:7くらいでウーファーの受け持ちの方が多いわけです。
しかしMini+ではそれが900Hzと大幅に低くなっています。(他の大きなモデルではさらに低くなっています)
これは中域の重要な帯域をハイルドライバーという特性の良いドライバーでカバーできるということもありますが、もうひとつ重要な意味があります。

それはウーファーのカバーする範囲が小さくなったため、ウーファーが無理をする必要がないということです。無理をしないというより、より低いところに特化できるということでしょう。それが二番目の特徴のSXウーファーです。

SXとはSuper Xmax driverの略で、XmaxはMaximum Linear Excursionの略語であり、最大振幅範囲のことです。これは実際の分解図を見てもらうと分かりますが、普通のウーファーのヴォイスコイル部分はずんぐりとしていますが、SXでは非常に細長くなっています。
通常のウーファーよりも振幅を深くすることによってより低く深い領域の再生が可能になっています。この辺はよりスーパーウーファーに近いということのようです。そのため、Mark & Danielの周波数特性はサイズにしてはかなり低いところまで再現ができます。

最後の特徴ははじめに書いた重いキャビネットです。
これはCAM(compound artificial marble) という素材ですが、これはオーディオのアクセサリーではコーリァン(Corian)ボードとして知られているものと同じようです。簡単に言うと人口大理石です。これは重いはずですね。
エンクロージャの不必要な泣きというのは最小限になることでしょう。


実際に試聴してみましたが、たしかにまとまりがいいというか低いところから高いところまで整合性が良い感じです。2wayというよりフルレンジに近いようにも思えます。ヴォーカルもしっかり像を結んで宙に浮く感じがして、低域もスピードがあります。
音調はすっきりとしてニュートラル、少し柔らかい感じで聴きやすくもありますね。

PCシステムに組み合わせるコンパクトスピーカーとしてはとても良いように思いますが。。さて。
posted by ささき at 22:55 | TrackBack(0) | __→ Mark & Daniel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

Apolloと日食

今日は東京近郊でも7割近く欠ける部分日食が観測できました。
あいにくの天気でしたが、わたしも雲の間からつかの間ですけど三日月状に欠ける太陽を見ることができました。スモークの下敷きを持っていったんですけど、雲にかかっていてかえって肉眼でも直視することができました。たしかに実際に見てみると感激もひとしおですね。

日食と音楽ではピンクフロイドの代表作である「Dark side of the moon(狂気)」にそのまま「eclipse」という曲があります。Eclipseだけだと単に「食」なので、こちらはタイトルからすると月食といったほうが良いかもしれませんが、日本語版のタイトルは「狂気日食」となっています。単に語呂合わせとは言えますけど。。



一方でこの前発射の記念日に書いたアポロは8日かかって地球に帰還するので、まだ地球に帰還していないことになります。
天文学的なといいますけど、日ごろちまちまと生きている身からすると壮大なことではあります。
今回はアポロ11号40周年記念記事の第二段としてアポロ計画にインスパイアされた音楽を紹介してみようと思います。

まずはブライアンイーノの"APOLLO"です。
イーノはロキシー時代や一部のソロ、新作などではポップな人ではあるのですが、一方ではこうしたアンビエント系の始祖のひとりとしても有名です。本作はNASAのAPOLLO計画の番組のサントラですが、その時期の代表的な作品です。個人的にも好きな作品です。
当時はこうした音楽を環境音楽といっていましたが、環境音楽というのは家具の音楽という別名もあるくらいで、今のアンビエントとは考え方も異なる点があります。そのうちこの辺も書いてみたいと思います。

下記のYoutubeのリンクでApolloからの抜粋を聴くことが出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=lOgQyIMX_XU


また、ここで上の"Dark side of the moon"とも絡むのですが、このアルバムではエンジニアとして名を上げたアランパーソンズの"On Air"にもApolloという曲があります。
アランパーソンズもエンジニア出身として有名なアーチストです。わたしも良録音というのを意識はじめたのはアランパーソンズあたりのように思います。「狂気」などはよくオーディオのリファレンスにも使われています。
ただアランパーソンズプロジェクトからソロ活動になってからはあまりぱっとしなかったのは残念です。ただこのApolloでは代表曲のひとつ「ルシファー」を思わせるなかなかかっこよいアランパーソンズ節を楽しむことができます(当時の音楽風ではありますが)。ケネディの演説も効果的に使用されています。下記のYoutubeで楽しむことができます。




          
posted by ささき at 23:55 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GoVibe "デリンジャー"

Jabenでやっていた謎の新製品コンテストの正解が発表されて、その正体はGovibe Derringer(デリンジャー)という超小型ポータブルアンプということです。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=10078.msg191938#msg191938

GoVibeのアンプの名前ってはじめ「Magnum:マグナム」とか「Martini:マティーニ」ということで酒の名前シリーズかと思っていました。(マグナムはワインの大瓶のこと)
しかし銃の名前シリーズだったのですね。デリンジャーはリンカーン暗殺で知られる超小型の拳銃です。調べてみるとマティーニももともとは小銃の名前だったようです。

これもしかすると、新イヤホンと関係あるかも。。
posted by ささき at 00:49 | TrackBack(0) | __→ Jaben GoVibe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

HD800の交換ケーブル登場、Crystal Cables Piccolino for HD800

ただでさえ高再現性を誇るHD800のケーブルを交換したらどんな世界になるだろう、とはHD800を手にした人は誰しも思うことでしょう。あるいはこれ以上の性能向上ができるのだろうか、とも思うかもしれません。

HD800のプラグはHD650系とは違うので、交換ケーブルはあまり出ていませんでしたが、ここにゼンハイザーHD800の交換ケーブルが登場しました。シンガポールのJabenが取り扱っているCrystal Cablesのpiccolinoというケーブルです。
評価用にシングルエンドとバランスの両方が届きました。

Crystal cables - Piccolino for HD800
Singled-ended
pico1.jpg

Balanced
pico2.jpg

それとHD25用のミニプラグタイプも送ってもらいました。
Piccolino mini terminate
pico3.jpg


Crystal cables社はシンガポールの会社ですが、ニューヨーク在住のピアニストで女性がやっているそうです。
piccolinoは最新のラインナップで、それまで単芯だったケーブルを多芯にして柔軟性を持たせているとのことです。かなり細く柔軟性があります。そのためIEM用にまず使われてLiveWires用に好評をはくし、いまJH-13などにもプロトタイプが作られています。こちらはHeadFiのスレッドにあります。
そのpiccolinoをHD800向けに試作したものがこれです。

材質はシンガポール大学の教授が一年かけて研究したという銀と金の合金で銀はかなり純度が高いようです。こうするとより導体の特性が向上するそうです。
表面的に見える銀色はシールドのようで、中身の線材はもっと金色が混じった色をしています。
ちなみにコネクタは手製ではなくほぼストック(標準品)と同じものだと思います。

音的には基本的に銀系ですが、ちょっとそれだけでは語れないようにも思えるのは合金ゆえかもしれません。しかしケーブルの質が上がるときちんとそれに追従して音質も高くなるというのはさすがHD800です。
また、バランス化するとHD800の独特の空間表現がますます独特になります。どこから音出てるんだという感じ。
HD25についてもずいぶんリケーブルしてきましたけど、これがベストかもしれません。
しかしこれだけあるとバーンインするだけで大変、、まあHD800のシングルエンド優先でやりますか。。

Jaben扱いですがいまのところプロトタイプなので価格なども含めて詳しいことは分かりません。
日本でも、もしかすると歩いて買いにいけるようになるかも。。
posted by ささき at 00:08 | TrackBack(0) | __→ Senn HD800 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

Jabenからレビュー用GoVibe到着

いまGoVibeはシンガポールのJabenがブランドを引き継いで政策をしています。そのJabenからレビュー用にポータブルアンプを新旧取り揃えていくつか送ってもらいました。
今回はとりあえず到着の報告ということで内容だけ書きます。

GoVibe Vulcan mini
vulcan1.jpg
光入力を持ったiBasso D10のようなDAC一体型アンプ。右がD10ですので、さらに小さくなっています。ただし少し厚いのでSys-conceptのケーブルは注意が必要です。またD10とは音の性格も異なります。

GoVibe Magnum
magnum1.jpg
Go-Vibeの主力機。可変ベースブーストやUSB DACなど機能豊富です。

GoVibe Martini
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エントリー向けGo-Vibe。

Ordnance .22
o22a.jpg
Ordnanceブランドのエントリーアンプ。Martiniと価格が同じ($149)なので比較レビューの予定。

Ordnance .25
o25.jpg
Ordnanceブランドの新型でウエブにもありませんが、22にUSB DACがついてよりアンプ性能もあがったミドルクラスとのこと。

GoVibe DAC
govibedac1.jpg

見ての通り超コンパクトなUSB DAC単機能でiPodからの入力やボリュームさえありません。ただしアンプは入っているようでヘッドホンを直接差してPCでボリュームを変えて使います。チップは2702だったと思います。ノートPCにもよさそうですね。


いつもは夏に自由研究というのをやっていたんですが、これだけあると今年の夏は宿題だけでいっぱいになりそうです(^^
posted by ささき at 23:14 | TrackBack(0) | __→ Jaben GoVibe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祝、北村薫直木賞受賞

今年の直木賞は北村薫氏の「鷺と雪」に決まりました。
北村氏も東野氏と同様に何回も候補になりながら逃していたので、待望の受賞です。
実はおととしも直木賞の候補となっていると記事を書きましたが、そのときは受賞を逃しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/48262936.html

今回の「鷺と雪」はそのときと同じで、いわゆるベッキーさんシリーズという短編シリーズで昭和初期の少女とお付の女性運転手(ベッキーさん)が事件を解決していくというものです。これはわりと新しい作品ですが、北村氏の代表作というと、いつか書きましたが円紫師匠シリーズかスキップ系だと思います。一方で東野氏が受賞した「容疑者X」も東野作品としてはどちらかというと傍流のガリレオシリーズなので、代表作といえる白夜などでは直木賞を逃しています。
そうした点で言うとやはり北村氏の受賞も東野氏のときと同様に、この作品でというよりもいままでの貢献を加味してということになるのでしょうね。どちらもミステリー作家としては文学性が高いことで知られた作家ですが、こうした人たちは人気はあってもこうした賞を得るというのはなかなか難しいものです。
もちろん前の記事で書いたようにこのベッキーさんシリーズも当時の主従関係とミステリーのルールをうまく絡めた深い作品になっていますのでお勧めです。


posted by ささき at 21:44 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

GRADO HF-2到着!

hf2a.jpg

Grado HF-2が届きました!
今年はHD800、Edition8その他で散財が続いたのでGradoの方はPS1000ではなく、Baby-PS1000になってしまいました(^^

HF-2はGradoのHead-Fi専用モデルですが、いつのまにかHead-F1専用モデルになってしまったのは前述の記事のとおりです。わたしのもF1です。まあF1好きだから良いけど(笑)
PS-1000のハウジング破損問題とあわせてちょっとGradoの品質管理には問題ありそうですが、まあ大メーカーならぬ手作り的なところはしかたないところでしょうか。ただこのHF-2はわりと綺麗です。

かんたんにおさらいをすると、baby-PS1000とトッドさんが呼称するだけあって、金属製のハウジングと木製のインナーを持っている点が特徴です。Head-Fiメンバーのみの限定発売で価格は$429です。
ただHF-2はもう500個分はすべてなくなったようでいまはキャンセル待ちになっています。再度生産があるかもしれませんが、すぐだとF1組が文句をいうと思うので作るにしても少しおくでしょうね。この辺はちょっと分かりません。

hf2b.jpg

ちなみにシリアルは#77です。なんとダブルラッキーですね。CanJamで10か20出て、初回ロットが50だから、第二ロットの早い方だったでしょう。
こうしてめくると手書きのシリアルが出てくるところはHF-1と同じです。金属と木製のハイブリッドハウジングがよく分かると思います。


ちょっと聴いてみましたが、リアルでかつ非現実的なHD800の音を聴いたあとだとある意味ほっとしますね。ヘッドホンらしい音というか個性的で十分な密度感もあります。こういう音が好みなんだと言う人も多いでしょう。

ちょっと抑えてはあるけれども、攻撃的なところも残っています。たしかにロック聴きたくなるけれども、ジャズとかクラシックを聴けるような洗練されたところもまたあるという感じです。大人のグラドと言う感じではあるかもしれませんね。音楽性が高いと同時に、全体的な音質のレベルも高いと思います。
たしかにこうして箱からすぐ聴いていても高い方はそれほどきつくなく聴きやすくは感じます。低域はかなり豊かです。ヴァイオリンの音でもちょっと響きの甘みが載って美しいところは木製ハウジングの効果かもしれません。
ただこの時点では刺さるほどではなくても全体にまだ荒さ・硬さが残っているので、もうちょっとバーンインしてみたいところです。

hf2c.jpg

標準はボウルパッドですが、今回はついでにフラットパッドも買いました。上の写真です。(箱にいっしょに入れてもらいました)
Gradoはパッドで変わりますが、これもフラットパッドだといっそうヴォーカルも近くダイレクトで攻撃的になります。ボウルパッドの方がバランスは取れてますが、そこはそれ(笑)
HD800のような先端的な音もあり、またHF-2みたいな個性的な音もあり、この辺がまたヘッドホンの面白さですね。
posted by ささき at 23:44 | TrackBack(0) | __→ Grado HF-1, HF-2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

人類月に立つ

"Fate has ordained that the men who went to the moon to explore in peace will stay on the moon to rest in peace.
These brave men, Neil Armstrong and Edwin Aldrin, know that there is no hope for their recovery. But they also know that there is hope for mankind in their sacrifice.
These two men are laying down their lives in mankind’s most noble goal: the search for truth and understanding."


「静寂の空間を月に向かったものたちに、月に安らかに眠るという運命が下された。
ニール・アームストロングとエド・オルドリン、彼ら勇敢なるものたちは生還の見込みのないことを知っていた。しかし彼らは同時に彼らの犠牲が人類の希望になることも知っていた。
彼ら二人は人類のもっとも尊い目的の下に眠っている、真理の探求と理解である。」



これは実際にニクソン大統領が用意していた演説稿のひとつですが、幸運にも使われることはありませんでした。
こうした原稿が用意されるほど、その当時人間が月に立つということは冒険とも言える行為でした。それは1969年7月16日、ちょうど40年前の今日、アポロ11号が月に向かったときのことです。

60年代とか70年代の冷戦下の世界は核戦争という恐怖にさらされていたわけですが、同時にいまとは比較にならないほど資産を投下してこうした研究が行われていた時期でもありました。前にSR-71のときにも書きましたが、数十年たった今でも、その当時開発された航空機を上回る速度を出せる機体はありません。また人類がそれ以降月に立つこともありませんでした。
経済と配分ということを考えるとそれもいたしかたないことではありますが、夢とか探求心ということを考えると少しさびしいようにも思えます。宇宙空間から見た地球を写した一枚の写真が人類に与えてくれたものを考えると、改めてそうした感慨をふと感じました。

ちなみに下記のサイトでリアルタイムに月着陸の模様を振り返るというイベントを行っています。
http://www.wechoosethemoon.org/
この記事を書いている現在はまだ地球周回軌道上を回っているところです。
posted by ささき at 23:55 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月14日

HD800 10日後

常にバーンインしているわけではありませんが、使用するにつれてHD800は、高域はわずかあったきつさが柔らぎ、低域は軽いという感じはなく量感が出てきて、全体に滑らかでスムーズさがさらに増す、という感じでいい方に向かっています。いい方向というよりもより正しい形に近づいているといいましょうか。。
ジョットーだったかミケランジェロが「あなたの絵の才能を見せてください」と言われて、ただ紙に丸い円を描いた、しかしそれは完全な真円であった、というエピソードをちょっと思い出しました。

hd800j.jpg

ある意味で当たり前になるべき音が当たり前に鳴る、ということが新鮮に感じられる気がしますね。一方で音の密度感・重みというのをどう捕らえるかでクローズタイプと差が出るかもしれません。
posted by ささき at 22:51 | TrackBack(0) | __→ Senn HD800 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

Jaben Crossroad - Quattro IEM

QuattroはシンガポールのJabenがこの5月に発売したIEMです。価格は送料込みでUS$88とお手軽です。

quattro1.jpg     quattro5.jpg

Quattroの特徴は後端のベースポートを取り替えることで、音の特徴を可変できることです。
パーツは1,2,3と三通りあって、数字を小さくすると音が甘くなるのと引き換えに低域が太くなり、全体の迫力は増します。

quattro3.jpg     quattro4.jpg

簡単に書くと、
3が一番シャープでフラット、クリアです。いわゆるジャズ・クラシック向き。
2はバランスが取れています。
1だと低域は太く迫力はあるけどやや甘く感じられます。ただ性能の基底がしっかりしているのであまり破綻はありません。ただしバーンインなしだと3は甘く感じられるかもしれないので、はじめはしつこくバーンインした方が良いです。

音質は3だとかなり細かい音まで聞こえます。3だと音は結構かちっとして締まっているし、全体的なシャープさを感じます。2にすると細かさとタイトさはやや後退して16オームらしいややゆるさが出ますが、低域の迫力はまします。
ポートを変えると低域は太くなりますが、低域自体は低インピーダンスなりにややアンコントロールという感はあります。ポートによる音漏れはあまりないと思います。
2が一番バランスが取れていますが、DAPやアンプによっては3でも十分です。はじめ3から使って、自分のDAPやアンプの音にあわせて低域が軽く物足りなく感じたら2にするのが良いように思います。
ジャンルによっては1もいいでしょう。またアンプを使っている人は2や1でもあんまり甘いとは感じないかもしれません。iPod直だと2でも少し甘く感じますが、AMP3だと2や1でもわりとかちっとしてます。

ちょっと驚くのはクラスにしてはレンジが広いということです。3だと高域も鋭く切れよく再現しますし、低域の量感はありませんがけっこう深く沈みます。オーディオベーシックにパイプオルガンの曲にわざとローカットをかけて、違いが分かるかという超低域テストの曲がありますが、それでもきちんと違いが出ます。
Quattroは基本的な性能はしっかりしていて、ベースポートを取り替えると性能が変わるというより味付けが変わると言ったほうが良いでしょう。

細身のスタイルと、3で聴いて感じる細かい解像感の高さにシングルのバランスド・アーマチュアかと思ってしまいますが、これはダイナミック型です。7mmという小さなユニットを使用してます。SE115よりさらに小さいですね。細身なのでフィットも悪くありません。

感度が95dBと低いので背景ノイズが多目のアンプにも向いています。このアンプはダイナミックで良いけど、背景ノイズが多くてIEMには向かない、と思ってた人にもいいでしょう。そういう意味ではダイナミック版のER4系と考えても良いかもしれません。
価格も高くないですし、基本性能もわりと高く、味付けを変えて楽しめるとユニークなIEMと言えます。
posted by ささき at 21:22 | TrackBack(0) | __→ AMP3, T51 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

JabenでAMP3とQuattroのセットを販売

AMP3の記事でまだJabenのオンラインストアにAMP3の記載がないと書きましたが、なんとQuattro IEMとのセットで$178というセット品がストアに記載されました。これはけっこうお得だと思います。

http://jaben.net/shopping/product_info.php?products_id=257

むこうにもこの組み合わせがいいとお伝えしたんですが、さっそくこうしてパックにしてくれたようです :)
posted by ささき at 10:05 | TrackBack(0) | __→ AMP3, T51 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大人の科学 Vol24 4bitマイコン GMC-4

学研の大人の科学はいつも面白そうと思いながらも買ってなかったんですが、今回初めて買いました。付録は4bitマイコンで、GMC-4と言います。
わたしも旧通産省時代のものですが、情報処理技術者の国家資格を持っています。メインフレームからUNIXワークステーション、パソコンまでいろいろいじってきましたが、なんといってもコンピューターの基本はこの形、ワンボード・マイコンです。

gmc3.jpg

GMC-4は組み立てキットですが、簡単なネジ留めのみで作ることができます。単三が3つでこんなにコンパクトです。サイズ的に言うとiPhoneとほぼ同じくらいのモバイル機です(笑)。ただし今と昔では集積率は天文学的な差があります。

gmc2.jpg     gmc4.jpg

世界最初のプロセッサは4bitの4004でトランジスター数は2300個でしたが、いまのCore i7は64bitの処理ができて7億3100万個のトランジスター数です。この何ビットというのはOSの売り文句からアドレス幅とも思われていますが、本来はプロセッサの加算器の大きさで示されます。ただ現在はあまり厳密なものではありません。

4bitとは二進数で4桁あるということです。つまり0000から1111まで表現できるので16通りの表現ができます。16進数で言うと0からFまでです。
GMC-4ではプログラムは今の高級言語で書いている人からは想像できない機械語を16進数で直接書き込みます。B 1 6 4 E B ..という感じですね。アセンブラさえありません。たとえば6(0110)ならばAレジスタ(加算器)にYレジスタ(アドレスポインタ)で示されるアドレスの内容を加算して、桁があふれたらフラグを立てます。次の命令がF(1111)であればそのフラグによって条件分岐します。
まあこんなことが延々と書かれていくのが生の機械が理解するプログラムです。
演算命令には関数計算はおろか引き算さえありません。引き算は補数という考えを導入することで加算で代用できます。加算と論理演算のみのピュアでシンプルな世界です。

GMC-4は実際は現在4bitプロセッサーが入手困難なため、実際は8bitチップです。これは命令を見ると分かりますが、プログラムカウンタとアドレッシングが8bitです。このためより広いアドレス空間を使えますが、厳密に言うと4bitっぽい動作をするプロセッサということになりますね。

8bitはバイトですが、4bitはニブルという単位になります。ただし命令単位は1ワードとも呼びます。このワードというのは狭い意味では16bit(8bitが二個)のことですが、計算処理の一単位を広くワードとも言います。
オーディオでワードシンクというのがありますが、これはCDのPCMデータは16bitの連続なので、16bit(つまりワード)を一単位としてシンクさせるということです。S/PDIFやAES/EBUでも16bit単位でデータは転送されます。仮に24bitであってもワードといってさしつかえありません。

GMC-4の付録プログラムにLEDをアナログ制御するのにPWM(パルス幅変調)で明るさを変えるというものがあります。
これを見るとデジタルの世界ではアナログ的に機器を制御するのにオンとオフの時間比を変えるというPWMという考え方が適合するというのが分かると思います。
この辺はD級のデジタルアンプの理解にも通じるでしょう。

最近オーディオでもゼロイチという言葉がよく使われますが、実際にゼロとイチの世界はどういうものかということをこの学研の科学の付録で学んでみるというのも良いかもしれませんね。


posted by ささき at 00:20 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

Luxman P-1に後継機P-1u登場!

Luxman P-1というとやはりこのヘッドホンムーブメントの初期に、さん然と輝いていたトップクラスのヘッドホンアンプでした。Luxというきちんとしたオーディオメーカーがしっかりと設計したという点でも貴重な製品でした。そのため安定した人気がありロングセラーであったと思います。
そのP-1に新型の後継機が登場しました。P-1は対になるスピーカーコンポーネントとデザインを統一してゴールドだったんですが、今回はシルバーシャーシとなりました。またフィードバックに工夫をこらしたLux独特の回路もより磨かれているようです。
興味のある方は下記のフジヤさんのブログをご覧ください。

http://avic.livedoor.biz/archives/51239509.html
posted by ささき at 08:27 | TrackBack(0) | __→ HD-1L, P-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

Hisound audio AMP3 - オーディオファイルのためのDAP

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ポータブルアンプもだんだんと珍しいものではなくなりつつありますが、やはり外付けでアンプを足すよりもDAPだけでコンパクトに済ませたいと思う人も多いでしょう。
多勢を占めるiPodも単体での音質的にはいまひとつとはいえ、巷にそれなりに音がよいと広告するDAPはあっても結局は似たようなものでオーディオ好きな人が買うにはまだ物足りない、というのは悩みかもしれません。それらは多少クリアであったり、多少広がりがあったりしますが、ポータブルアンプに比べれば根本的なオーディオ機器としての音楽表現には欠けています。
高音質DAPであるHead-DirectのHiFiManはDAPというよりもコンパクトなトラポ/DAC/アンプの一体型で最高性能を目指したものですが、96/24対応とかモジュール構造とか野心的なところも多く、若干手間取っているようです。

もう少し安くて、それなりにコンパクトな音質優先のDAPがほしいという人にはなかなか面白い選択が増えました。
それは中国のHisound audioというメーカーのAMP3です。
ホームページはこちらです。
http://www.hisoundaudio.com/

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HeadFiやJabenのフォーラムでも少し前から話題になっているものです。DAP単体で音質がよいということでは海外ではCowen D2が定評があります。ですのでこういうときはD2と比べてどうか、ということになりますが、D2とくらべても頭抜けているという感じのコメントにちょっと興味を持ちました。価格はhisoundによると$210定価のようですが、わたしはWilsonさんのJabenから初期価格ということで送料込み$178で購入しました。サイトには出ていませんが、Wilsonさんにメールするとpaypalで注文できます。
こちらにサイトとメールアドレスがあります。
http://www.jaben.net/

しかしこれDAPなのにアンプか、とか、AMP1とかAMP2はどこに行った、と思ってしまいますが、AMP3は「アンプスリー」ではなくAudiophile MP3 (player)と読みます。オーディオファイルのためのMP3プレーヤーということになります。
AはAudiophile、Amplifier、All-purpose(いろいろつかえる)、Accurate reproduction(忠実再生)、Afordable price(お求めやすい価格)のAをかけているようです。そしてLine-inを持っていてポータブルアンプとしても使えます。
名のとおり対応フォーマットはシンプルにMP3がメインであとはWMA、WAVだけです。とりあえずロスレスはWAVを使えます。
また容量は本体が2Gバイトで拡張にはMicroSDが使えます。これは8GBまで可能なようでわたしはトランセンドのMicroSDHCの8GBを使用できました。

Hisoundのサイトを見るとRockやMasterなどいくつかのタイプがありますが、確認すると現在はひとつのタイプしかありません。はじめからウオッチしていた人はStudioというのがあったのを覚えているかもしれませんが、それがこのAMP3です。わたしをはじめ何人も同じことを聞いたらしく、いまサイトは訂正されています。
ほかは反応を見ながら作っていくそうです。

*Hands on

パッケージには電源アダプタやイヤホンがついてきます。電源アダプタは日本では使えませんがiPod用のアダプタがつかえます。
イヤホンは安価に見えますが音は悪くありません。

amp3a.jpg     amp3i.jpg

実物は思ったよりも作りはしっかりしていて、ちょっと手作り感はありますが、全体に悪くありません。がっしりしていますし、ヘアライン仕上げもきれいです。

amp3f.jpg     amp3g.jpg

上から見るとコンパクトですが、厚みは結構あります。これはサイズに比してかなり大きなバッテリーのためのようです。

amp3c.jpg     amp3d.jpg

プラグは上面にイヤホン出力とライン入力があります。ライン入力にプラグを入れるとポータブルアンプモードになります。底面にはUSB端子とMicroSDスロットがあります。USBでファイルの転送と充電を行います。
マニュアルはホームページのものをダウンロードします。

*音楽ファイル

USBをつなぐとPCからはストレージとなり、音楽ファイルを普通に転送できます。MicroSDは追加ドライブとなります。
音楽ファイルはAMP3を立ち上げたときに自動的にデータベースの更新が行われ、追加されたファイルのID3タグをなめてデータベースの更新をするようです。このとき追加ファイルはフォルダーをつくってそれに入れてもかまいません。ただしそのフォルダーでは階層をたどることはできません。あくまでタグベースになります。
ジャンル、アーチスト、アルバムで階層がつけられ、データがないとUnknownになります。また、歌詞ファイルを使用することもでき、歌詞を表示できます。

*機能

AMP3は音楽再生のほかにFMやE-bookの再生ができます。録音機能もマニュアルにはかかれていますが、これは今のモデルにはついてないようです。FMは86-108ということで、日本の76-108に足りませんが、頼めばカスタマイズ可能ということです。
音楽再生はランダム、リピート、全曲リピートがついています。曲の選択はさきに書いたようにメニューから階層で選びます。ただし表示の液晶が小さいので(長い曲はスクロールしますが)、ちょっと選びにくいとはいえます。
またサブフォルダを使ってなかにファイルをいれて整理することはできますが、Rockboxのようなディレクトリを意識した階層の移動はできません。基本的にMP3タグがないと選曲はちょっと不便になりますので、WAVを使いたいときは主にシャッフル(random)モードで使っています。

ここに書ききれない機能も多く、小さい割には結構多機能です。操作キーは十字のみで最小ですが、多くの意味をもたせています。たとえば中央の再生キーはクリックするとプレイ/ポーズ、長く押しつづけると電源オン/オフ、その中間でメニューの表示、という感じです。この中間の長さで押すというのがはじめはわかりづらいかもしれません。しかし、慣れると問題なく使え、反応もわりと遅くありません。

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基本的にはルートメニューにMusicやFM、設定などがあるので曲が表示されている状態(電源投入後の初期状態)でクリックよりちょっと長めに再生キーを押すとルートメニューに移行します。そこでタグによる階層をたどるときはMusicメニューを左右キーで選択し、ジャンル、アーティスト、アルバムでたどっていけます。リピートやランダムを設定するには設定メニューです。
なんと日本語対応もして、曲もMP3タグに書かれていれば日本語で表示が可能で、メニューも漢字やカタカナで日本語表示ができます。ただフォントはちょっと中国風です。

ちなみにLCDに見えているNaturalというのはイコライザではなく、以前Studioといっていたこのモデルのことのようです。イコライザはついていません。

*音質

肝心の音質ですが、たしかにぱっと聞いてかなりアンプっぽいきりっと締まって贅肉のない、活力のある音です。しっかりした芯がありDAPで聞く音とは一味違います。
解像力があり、シャープで音が明瞭に聞こえます。音の広がりもよく、パンチもあります。そしてAMP3のよいところは鮮度感があり音が生き生きとしています。これが市販のDAPとは差を分けるかもしれません。わたしはMP3って最近は忘れるくらい使ってませんでしたが、AMP3で聞くとMP3もなかなかいいかな、と思わせてくれます。(320k推奨です)
下記のような相性の良いヘッドホンやIEMだときりっとしてしっかりした芯のあるシャープさとダイナミックさを聴かせてくれます。前はStudioといってただけあって、全体的にかなりフラットです。

amp3j.jpg     amp3k.jpg
左:付属イヤホン    右:ESW10JPN

ただ問題はUE11やES3xだとヒスがやや大きめなところです。HD25とかESW9/10あたりだといいかなというところで、YUIN PK1/OK1だと本当にすばらしい音質がこんな小さいDAPから出るとは思えないくらいです。付属のイヤホンもなかなか悪くありません。
またHeadfiにも追加で書いたんですが、最近記事を書いたzinoとあわせると相性がかなり良いです。zinoのちょっと低めの能率とくっきりとした明瞭感がよくAMP3とマッチします。シャープでかつダイナッミクです。

zino5.jpg     amp3q.jpg
左:zino      右:Quattro

それとJabenの新型IEMのQuattroにも良く合います。Quattroはまたそのうち別に書きますが、ベースポートで低音の加減ができるIEMです。タイプ3だとかなりシャープに再現できます。低域は3では軽めになりますが、深くは出ています。低域が足りないときはベースポートで調整できます。カナルタイプだと前に書いたRE1もいいですけど、AMP3の細かさ表現にいまひとつ足りません。Quattroはなかなかこの点でもいい感じです。おそらくER4Sにもよく合うと思いますが、まだ聴いてません。

amp3p.jpg

またLine-inにつないでiModにポータブルアンプとして使ってみると、AMP3単体よりさらによい音が出るので驚きます。アンプ部分はなかなかの性能のようです。DAPにDAPを重ねるという図もかつてなかったですね。
ラインインにケーブルを差すだけでポータブルアンプモードに自動的に移行します。


*オーディオファイル向けDAP

いろいろ課題もありますが、このパッケージでこの音はたしかに魅力的です。キーは相性の良いヘッドホンを見つけることで、相性の良いヘッドホンとAMP3のコンパクトな組み合わせは驚くほどの音を聴かせてくれます。
某大型量販店の店頭で同じIEMを使って、大小メーカーの最新の市販DAP群と比べてみましたが、異なる音源で店頭試聴とはいえ差はあきらかでそれらとはひとレベル異なり、多少差はあれAMP3に比べればそれらは音がゆるくあいまいに感じられます。

AMP3は厚さを犠牲にしても小さなボディーにあえて1800mahという大きな電池を積んでいるというのも好感がもてます。これは再生時間のためもありますが、オーディオの基本はやはり電源です。ポータブルアンプを外付けでつける利点の一つもDAPとは独立したしっかりした電源を供給できるということです。HifiManもきちんとした電圧の高い電池を搭載して電源を考慮しています。
これにたいして市販のDAPの多くは売れるためのスタイルとコンパクトさのためにちっちゃな電池を積んでさらに長時間再生をうたってますから、それでナントカ回路を搭載したから音質優先ですといわれても、、という感じです。
そういう意味ではAMP3は単に音質優先というよりもオーディオファイル向けのオーディオ機器らしいDAPといえるでしょう。

大きさがHP-140位でもよく価格も高くてもよいから最高の性能と96/24サポートを得たい人はHifiMan、もっと手ごろで小さいものを望む人はAMP3という切り分けもできます。
HifiManとあわせて今年は高音質DAPの年となりそうです。ポータブルオーディオもまだまだ発展の余地がありそうですね。
posted by ささき at 21:21 | TrackBack(0) | __→ AMP3, T51 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

HF-2の"Head-F1"ミスプリントについて

GradoのHad-FiモデルであるHF-2が発送を始めましたが、レタリングの"Head-Fi"が"Head-F1"になっているというミスプリが見つかってHeadFiも騒然としています。
こういう感じです。
http://www.wittyz.net/hp/LR_IMG_6735.jpg

そこでこの件に対するToddさんの声明が発表されています。

http://www.head-fi.org/forums/5826310-post383.html

要約するとこの件についてはもう訂正が利かず、残りもすべてこのミスプリのままということです。これ以外は問題ないそうです。
そこで、いったん発送を停止したのでこれでも良いという人はその旨をToddさんにメールしてほしいというそうです。それを確認以後に金曜から出荷を再開するとのことです。
HF-2は最大で500個、または7/31までのオーダーとなりそれで最後だそうです。

ちなみにわたしは即これでもいいとメールをだしました。唯一無二のGradoモデルですからね。
posted by ささき at 08:17 | TrackBack(0) | __→ Grado HF-1, HF-2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

iQube V2アナウンス

人気のハイエンドポータブルアンプのiQubeの新型V2の発売がタイムロードさんからアナウンスされています。

http://blog.timelord.shop-pro.jp/

今回はSEバージョンなど、いろいろなラインナップも用意されています。

ちなみにスペックは下記のサイトにアップされています。かなり詳細に普通のメーカーでは発表しないところまで書き込まれているのはさすが技術集団という感じです。

http://i-qube.nl/index.php?id=25

とくに出力インピーダンスの低さに驚いてわたしは初版の予約をしました。それからだんだん人気が出てきたのはやはり音質の高さに尽きると思います。
CESから続くUSB DACが脚光を浴びる中で、またこのUSB DAC部分にこっているV2も注目といえるでしょう。
posted by ささき at 00:20 | TrackBack(0) | __→ iQube | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

「うつろな瞳」 - WAON Records

さきに書いたWAONレコードの96/24データを収めた「うつろな瞳」がさっそく届きました。

http://waonrecords.jp/data/dataxa096.html

レコード芸術誌で95点満点の録音評点を得た優秀録音の生の音がそのまま手元に届くかのようです。ダウランドらのピュアで虚飾のない音楽が、古楽器の厚みのある音色とともに美しく深く心に染み入ります。

録音はマキシマイズとかノーマライズもされていないので、レベルは低めに入っていて真にオーディオの力が試されるものになっています。良いアンプとHD800のような高い再現性の再生機器があると素晴らしい鮮烈な音の世界が広がりますね。

いままでのオーディオは原音忠実とはいいながらも結局はCDのピット忠実と言ったほうが良かったかもしれません。オーディオファイルがCDの向こう側に一歩踏み出すという点でこうした試みは画期的だと思います。
posted by ささき at 23:17 | TrackBack(0) | __→ ハイリゾリューション音源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

Ultrasone zino 発売!

iCansというといまのヘッドホンムーブメントのかなり初期のころにけん引役を果たしたひとつとして憶えている人も多いでしょう。
そのiCansの後継であるzino(ジーノ)がこの週末に発売開始されました。

zino3.jpg

パッケージには収納ポーチが入っています。

zino2.jpg

ぱっとみてzinoの方が高級感がある感じで、iCansにあったおもちゃっぽさはなくなりました。下の写真では上がzinoで下がiCansです。

zino4.jpg

見た目だけではなく、音質的にもiCansと比較すると、箱から出してエージングなしでも使い込まれたiCansより明瞭でクリア、低域はより深く豊かに感じます。
音質はひとレベルと言うよりひとクラス上に感じます。と、言うのはiCansに比べてよりクリアで解像感があがったというだけではなく、厚みや深み表現が感じられるからです。それが音に高級感を感じるところです。

zinoの高域は金属の鳴りがよく響き、きつさを感じない程度にきらびやかに聞こえ、全体に音がきれいと感じます。
音の切れも良く楽器の音もきれいでギターの生音も良く再現されます。
サイズからは思えないくらい低域に深みがあり量感もあり、その辺の期待は裏切られないでしょう。

zino1.jpg

iPod直で聴いてもクリアで明瞭感があり、ひとつひとつの音は歯切れよく聴こえます。

また、音質だけではなく細部のつくりもいろいろとiCansから改良されています。

たとえばヘッドバンドの伸び縮みに関してはiCansだと思いっきり引っ張らないと伸ばせないけど、zinoは楽に伸ばせてクリック感もついてます。
また、iCansでは長さが頭が大きい人にはぎりぎりという感じだけど、zinoは余裕で伸ばせます。
ケーブルの分岐がスプリッタがついて、あごの下もケーブルの自由度に余裕が感じられます。
また、側圧がきつめのiCansに比べて、zinoは側圧も弱めで圧迫を感じません。
細かいところではプラグがストレートになっています。


全体にiCansの欠点を地道に改良して、音質を向上させ、価格を少し安くしたという点で、iCansの正統進化といえると思います。
特に音質はなかなかいいんではないかと思いますね。街とか散歩で使う音が良くてスタイリッシュで軽いヘッドホンが欲しいひとにはお勧めです。
posted by ささき at 22:17 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする