Music TO GO!

2008年12月30日

ゆく年、くる年

さて、今年もいろいろと書いてきましたが、いよいよこれで最後の記事となります。
今年を少し振り返ってみると、はじめはIconやiTransportなどのCES関連のフォローアップから、今年の方向性を探るということでスタートしました。

年の前半には大きな流れとしてカスタムイヤホンを取り上げたという点が大きかったんですが、カスタムに関しては個人的には二勝二敗(UEとSleekはOK、FreQとLiveWiresでは負け)という感じで、自分ながらこうしたハンドメイド製品の手ごわさをふたたび教えられたという感じです。とはいえ、カスタム自体はやはり良いので、これにめげずにまた取り上げていきたいですね。
それと年の後半になってKleerを用いたワイヤレスの新時代へと続くMX W1とかSleek Wirelessあたりを取り上げていきましたが、これもまた注目していきたいところです。

イヤホンといえばなんと今年はウエストンさん、、Westone3の発売という驚きもありました。わたしは興味無いわけではないんですが、すぐに飛びつく意欲はなくなってしまったので、前に話題に出ていたカスタム版が出たら注文しようという感じですね。
それともうひとつのHeadFiの都市伝説、ゼンハイザーの新フラッグシップ機がいよいよ出るというのも驚きです。ここ数年来、HD700だのHD800だの平面ドライバーだのいわれいわれて、ついにHD680というのがアナウンスされました。たぶんCESで姿をあらわすとおもいますが、この微妙な番号の刻み方はいったい。。HD650のブラックモデルなんていうのではないことを祈ります。
また、今年も二回ヘッドホンショウを行いましたが、その中でALOやHead-directを紹介したり、XM5のレビュー依頼とか、Head Fi周辺とも少し関係を深められました。

ポータブルアンプに関しては今年はUSB付きポータブルアンプの台頭でリードしたので、あまりUSB付きポータブルアンプというパッケージに興味がない私にとっては少し食傷気味でしたが、そんな中でもSR71の復活などは活を入れてくれました。来年頭にはVinnieさんのSLAバッテリーを使ったかなり強力なポータブルアンプがALOとのコラボで出てきますので、重厚長大なものもまたラインナップが広がってくると思います。

今年はiPhoneを買ったというのも大きかったんですが、来年はジョブズがやめるという話もありAppleはどうなるのか。
LINN DSやマスタ品質CDなどソース関係の考察なども行い、SHM-CDなどの発売もあり、次の主役は配信なのか新世代CDなのか、というのも来年に積み残しになったように思います。
iTransportのクロックや電源の改造なんかもやってもらったりしたんですが、いまはちょっとPCシステムにかかっているので少し棚上げになっています。

来年はEdition8もありますし、またCESでなにか面白いものが発表されていくと思います。
USB/SPDIFコンバーターのような流れも少し見えていますし、またいろいろと面白い展開が期待できると思います。
そういえばCESと並んで来年のHeadFiの全国大会もまた楽しみです。


ご存じのように世界経済はいま未曽有の危機にひんしています。
経済崩壊が進むと各国ともに保護主義に陥り、資源の奪い合いから戦争へとたどる暗い道程も見えてきます。
ここで我々一人ひとりが人類のために自分にできることはなにかと胸に手をあてて考えてみると、、「景気よく買う」しかありません(^^
ということで物欲は自分のためならず、来年もまたいろいろ買いましょう!
posted by ささき at 09:24 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月29日

Canto Ostinato - Simeon Ten Holt

Canto Ostinatoはオランダの現代音楽の作曲家であるSimeon Ten holtの代表的な作品で四台のピアノのために書かれています。わたしが買ったのはより簡素化された二台のために書かれたバージョンですが、それでもCDまるまる75分使います。

この曲は二台のピアノがひとつの主題を103ものパートで少しずつ変化させながら延々と演奏します。そして長い時間演奏してきたというのに、最後は現代音楽の多くがそうであるように、ドラマ性を否定したかのように唐突に終わります。
しかし曲は難解なものではなく、耳を傾けるとただ美しい音楽がときには激しく早く、ときには穏やかに心地よく、流れていきます。

You Tubeで二台バージョンの演奏を見ることができます。
(抜粋です)



オスティナートというのは反復を意味する音楽用語で、これからも類推できるようにこの曲はいわゆるミニマルの形態をとったピアノ曲と紹介されます。
ただミニマルというのが目的としているのは反復というよりも音楽を最小単位に分解するということで、それゆえミニマルアートになぞらえてミニマルミュージックと呼んでいると思います。
オステイナートという言葉は古くからあるもので、伊福部昭もオスティナートとタイトルの付いた作品を書いています。
Simeon Ten Holtも伊福部昭もライヒとかグラスのようなミニマル作家よりは一世代前ということで、そういう意味ではこの作品をミニマルと呼んでよいかということは議論の余地があるのかもしれません。

しかしそうした随想を離れて音楽を聴くと、音の波はまるで浜辺に押し寄せる波が同じように見えても少しずつ異なり同じものがないことに似ています。そうして海岸で飽くことなく、押し寄せる波を見ているように音楽にただ身を任せることができます。作曲法がどうあれ、音楽の一つの目的というのはそうしたところにあるのかもしれません。
あわただしかった日々も終わり、年を迎えるのを待っているこの冬の夜に、こうした音楽にゆったりと身を任せるのも良いものです。

下に上げたAmazonのリンクはやや古いのですが、いまだとエムプラスというところが輸入した盤が安く買えると思います(KTC 1367)。
これに興味をもちましたらミニマルピアノ曲の名作というとなんといっても、ライヒの傑作と賞されるSix Pianosをおすすめします。これもYoutubeで探すと曲を聴くことが出来ると思います(演奏ではないのでここにリンクは張りませんでした)。
またやはり有名なミニマル作曲家であるJohn AdamsのHallelujah Junction(Road Movie収録曲)もおすすめです。

          

posted by ささき at 19:14 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

ポメラ - 携帯型ワープロ

さて、今年の最後の買い物はこのポメラです。
これはキングジムが最近発売した折り畳み式のキーボードを持ったコンパクトなポータブルワープロです。
http://www.kingjim.co.jp/pomera/

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書き物が少したまってきたので年末の帰省の時や新幹線でも少し書いてこようというわけです。
わたしはノートパソコンもありますし、ザウルスやiPhoneもあるんですがポメラはそのすきまにはいるニッチ製品です。ネットブック全盛のご時世にネットアクセスもできないし、マウスさえもないという単機能の製品ですが、その割り切ったシンプルなコンセプトが受けてなかなか人気で品薄の商品です。

今日買ってきてさっそくこの記事も電車の中も含めてポメラで書いています。
電源のオンオフも含めて動作がきびきびと気持ちよいというのがまず感じるところです。

pomera1.jpg

思ったよりは大きいんですが、たたむとザウルスよりもひとまわり大きいくらいです。電車で座って少し余裕があるときは両手で打てるのですが、立っているときにザウルスのように両手でもって打てないのがちょっと残念ではあります。喫茶店とかきちんと置けるところではキーボードの打ち易さとともになかなか快適です。
ある程度の大きさと重さがないとタイプしたときに安定性がなくなるのでこの辺は妥当なところかもしれません。

pomera4.jpg     pomera3.jpg

液晶はコントラストがはっきりしていて見やすいと思います。ただ暗いところでバックライトがないのが難です。辞書はATOKですがキーアサインはMS-IME方式でも可能です。標準はMS-IMEになっています。
それなりに賢くて安心して長いセンテンスを打てますし、かな入力が選択できるのは便利です。
PCにはマイクロSDかUSB経由でデータを転送します。テキストの実体は単なる.txtファイルでこれもシンプルそのものです。

これもちょっとモノ感覚がおもしろい製品ですが、単純ゆえに文章を書くという楽しみを指先からストレートに伝えてくれます。
posted by ささき at 23:11 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月26日

Practical Devices XM5

Practical Devicesのポータブルヘッドホンアンプ、XM5がやってきました。

xm5a.jpg

これは購入したのではなく、Practical DevicesのJamesさんからレビュー依頼を受けて送ってもらったユニットです。
海外からの委託レビューというとALOとかHead-Directもありました。ただKenさんとかFangさんの場合はいままでいろいろとやりとりしていたので、「新製品があるけどレビューしてみない?」「ああ、いいね」という感じの自然なノリだったのですが、今回はいままでやりとりの一切なかった人からの依頼だったのでちょっと驚きました。最近HeadFi経由での引き合いも少しずつあって、なにかしらやっているとそのうちに目に留まるものです。

なにはともあれ、ちょっと聴いてみましたがなかなか高性能です。
書けることも多そうなのでちょっとほっとしたところはあります。年明け以降になりそうですが、これもレビュー記事を書きたいと思います。
posted by ささき at 21:55 | TrackBack(0) | __→ Practical Devices XM5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月23日

聴いて学ぶアイルランド音楽(CD付属)

今回は本の紹介です。
「聴いて学ぶアイルランド音楽」はアイリッシュ音楽の解説本で附録にCDがついています。
わたしもよくこのコーナーでアイリッシュを取り上げますが、それほどきちんとした知識があるわけではないのでこの本で少し勉強しようと購入しました。

この本はオックスフォード大学の出版局がアメリカの大学の一般教養過程で使われるテキストとして製作したものということです。
実際に教科書的な良さとして包括的にアイリッシュの要素がカバーされています。また、要所に演習があってCDを聞きながら実際の曲を聴いてみたり、拍子を取ってみたりということができるようになっています。
しかし、教科書という言葉から連想するような堅さとか読みにくさはありません。たとえば、導入部分の第一章はアメリカからやってきた外国人である著者たちが地元のセッションに招かれるという設定で、アイルランドではいかに音楽が生活に密着しているかを回想的に語り、その理由を歴史的に考えるということで次章にスムーズにつなげていきます。
また、そこのセッションで演奏された音楽を解説しながら実際に付録のCDを聞いて本書の使い方を覚えて行くという導入部になって自然と本に馴染んで行きます。

そして伝統とは、歴史とはというところから伝統的な変奏や装飾音などの音楽理論的解説や、ジグやリールなど代表的な曲の種類の紹介とリズムパターンの違い、そして附録のCDを使って実際に聴いてみるというふうに進んでいきます。

また、ホイッスルやアイリッシュハープなど特有の楽器、そして伝統的な曲に最近の出来事を歌いこめたりする歌と表現、言語の問題、と続きアイリッシュ音楽の現状までカバーしています。


本書の翻訳はこちらのサイトとメーリングリストを主催されてる方です。
http://blog.livedoor.jp/yosoys/

先日の日曜日にイベントがあったので、わたしも拝聴しようと行ったのですが、部屋がもう満杯ではいれなかったので後で本だけ買ってきました。こうしたシーンが盛況ということは良いことですね。

ちなみに本書の公式ページはこちらです。

http://www.oup.com/us/companion.websites/umbrella/globalmusic/


posted by ささき at 21:20 | TrackBack(1) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月21日

マラード復活?

前に真空管の記事でEL34の記事を書いたときに、いま流通しているMullardブランドのもの(いわゆる復刻マラード)はアメリカのNew Sensor社がロシアの工場で作っているものだと書きました。

ところが下記の記事を見るとBlackburn MicroTechというところがECC81、ECC82、ECC83の生産をなんとイギリスのBlackburnにあったマラードのオリジナルの工場を使って生産しているとのことです。

http://www.techtubevalves.com/index.php

ここはもともとのマラードの工場があったところですが1984年に真空管生産は打ち切られています。しかし、近年の真空管人気を受けて再開をしたとのことです。
New Sensorが持っている商標の関係でマラードブランドは使えないので、TechTubeというブランドのようです。それぞれE811CC、E812CC、E813CCという商品名とのことです。

価格は20-30ポンドのようですが、個人に売っているかどうかは分かりません。メーカーでもこれを使うところも出てくるのではないでしょうか。

TechTubeの方は生産設備自体は黄金時代のものとはことなるものをつかっているけれども、材料は同じものがまだ入手できるそうです。(ブラウン管、CRTチューブがまだ生産されているので)
前に書いた記事ではGroove TubeがGEの6CA7(EL34とピン互換)の完全復刻を作る予定と書いたのですが、その後に聞いたところによるとオリジナルの生産設備をそのまま使う予定だったけれども、やはり難しいとのことでした。
しかし、TechTubeの方はショウでのフィードバックはなかなか良好でマイクロフォニックの少なさや特性のばらつきのなさはロシアや中国の工場製のものより小さいとのことです。

ECC82(12au7)はわたしも使うのでこれはちょっと気になります。ECC83を使っている人も多いでしょう。
計画ではなんと、EL34、EL84、KT66、KT88もロードマップにはあるそうです。マラードのオリジナル工場で作られたEL34が出てくると、これは真空管市場にインパクトがあるかも。

真空管アンプ向きの冬の暖かい話ではあります(^^
posted by ささき at 23:59 | TrackBack(0) | __→ Unison Research S6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月20日

レフィーノ&アネーロでのタイムロード試聴会

今日は湯島というより秋葉原のレフィーノ&アネーロでのタイムロード試聴会に参加してきました。
タイムロードさんにとってはEdition8の発表も含めて今年は新製品の豊作の年でした。その中からライドー(Raidho Acoustics)のスピーカーと、DAC64の後継であるQBD76をフィーチャーした試聴会です。
今回はオーディオベーシックなどで執筆されている角田 郁雄氏の講演で進んでいきました。
角田氏というと録音も手がけていて自らの秘蔵ソースなども披露しての講演なのでとても勉強になります。

raido-002_filtered.jpg

ライドーのスピーカーは以前に聞いたC1のアップグレード版であるC3を主に使用しました。しかし休憩時間にはC1のリクエストも多く、C1の試聴タイムを設けるなど注目のほどがうかがえました。

C3はさすがにミッドも加わりウーファー3発ということで、音のスケール感も高まりましたが、ライドーの持ち味の高域の切れの良さと全体的なシャープさタイトさはそのままで、大きいからといって鈍重さというようなものとは無縁に思えました。スピーカーユニットの数は多いのですが、つながりのスムーズさもかなり良いように思えます。
実際に冒頭に角田氏が選んだ自ら録音されたチベットベルの演奏では、その音のあまりのリアルさにはっとさせられました。シンプルな音ゆえに表現の細やかさがよく分かります。
クラシックやジャズの熱い演奏はもちろん、ロックなんかでも意外な良さを聞かせてくれました。

角田氏も自宅で聴いているそうですが、普段使っている静電型のスピーカーと比しても遜色ない音の立ち上がりの良さを説いていました。
DAC64より一レベル進化して明瞭感の高いQBD76ともあいまって、聴いているとCHORDの機器との相性も良いように思えます。

またQBD76ですが、QBは司令塔を意味するクォーターバックの名の通りに、BluetoothやUSBなどさまざまなソースを統括していているということでiTunesからのUSB経由でのデモも行いました。

試聴会の案内はこちらです。明日もやっているそうなので興味のある方はどうぞ。

http://tlcons.exblog.jp/
posted by ささき at 23:16 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月18日

Sennheiser MX W1 - Kleerの築く新時代

1.

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Sennheiser MX W1は今年(2008)初めのCESで話題になったワイヤレスイヤホンです。その最大の特徴はワイヤレスの新基軸であるKleer技術を採用しているところです。
Kleerについてはこちらの先の記事を参照ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/109198956.html

Kleer技術を用いた製品は昨年(2007)のCESにもRCAのデモIEMモデルが発表されていて昨年DAPなども登場していますが、注目度は今ひとつでした。ゼンハイザーという大手が本格的な製品を出したことによって、今年2008年が本格的な始動の年となったようです。
Kleerを応用して既存のIEMをワイヤレス化するという試みでは先に書いたSleek Wirelessがありました。Sleek Wirelessでは従来のケーブルを使ったものと比べることができ、その違いがほとんどないか、あるいはレシーバーの作りによってはケーブルがあるもの以上のなにか可能性があるのではないかと思わせるKleerの可能性を感じさせてくれました。
ちなみにSleek WirelessはたしかPopular Scienceが選ぶ2008年度の新機軸プロダクト100選に選ばれています。

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ただし従来のIEMをワイヤレス応用したという点で、Sleek WirelessやOperaでは左右のイヤホンが有線でつながっているために完全なワイヤレスというにはやや不満がのこります。MX W1はゼロからKleerを使えばこういうものができるということをまさに目の前に提示してくれたと言えるでしょう。それは完全に左右が分離したワイヤレス・イヤホンです。ワイヤレスイヤホンのあるべき姿にたどり着いたとも言えます。

さきに書いたように左右が分離するということは送信機と受信機が1:2の関係になるため、1:1の伝送制限のあるBluetoothでは片耳のヘッドセットは作れても両耳独立のものは作ることができませんでした。しかしKleerでは1:4までのマルチポイント伝送が可能なのでこの形が実現できます。

こちらにゼンハイザーの宣伝用のビデオ(You Tube)がありますので、装着したイメージなどはこちらで確認ください。



http://www.youtube.com/watch?v=3jzGVNb3TXo

2.

パッケージには左右のイヤホンと送信機、そして左右のイヤホンをドッキングさせるドックステーションが入っています。ドックステーションはポータブルで持ち運んで、外部電源がなくてもイヤホンを充電することが可能です。充電は3回まで行えます。

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これは送信機は一回の充電で約10時間ほど持つのですが、イヤホンは約3時間程度しか持たないので、外でも追加の充電ができるようにしているためです。一回の充電には一時間程度はかかるようなので、長い外出をするときは行きに聴いて行って、目的地について用事をしているうちにポータブルドックで充電しておいて、また帰りに聴くという風に使うことができます。

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送信機とはミニプラグでオーディオ機器を接続します。このため汎用性は高く、iPodから据え置きのオーディオ機器まで応用ができます。そのため外出時だけでなく、家に帰ってから家の中で聴くのにも便利です。
わたしはiMod5.5GとSR71Aのセットにバンドで固定していますが、これはちょうど横につけられるので大変取り回しが良くあつらえたようです。

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バッグにこのセットとイヤホン、そして長く外出するときはドック(チャージー)という組み合わせが便利です。
SR71Aはこのセットに対しては少し過大ではないかと思われるかもしれませんが、MX W1はその重さに答えてくれる音質をきちんと提供してくれます。

3.

W1のイヤホン部分はツイスト・トゥ・フィットという装着法で耳にはめ込みます。耳に入れる発音部とは別に耳を支えるためのステムがついていてラバーで滑り止めにして、耳に固定します。ラバーは大中小の3タイプあります。これについては試行錯誤で装着法を探るしかないんですが、慣れるとそれなりには固定できるようになります。
この方式の利点は着脱が簡単なことで、カナルタイプに比べると手軽に装着できるというイヤホンの利点は損なわれていません。また、やや大柄に見えますが、軽いので装着が負担になることはありません。

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装着して外出し音楽を聴いてみると、Ety8やSleek Wirelessでも感じたことがない、はじめての不思議な感覚があります。慣れるまではちょっと気味が悪いくらいで、なにか忘れているような気がします。
これは家の中で使うときもそうで、日常の歯磨きから日常生活をなんでもそのままできるので、ちょっと前の流行でいうと、真にユービキタスな音楽環境と言えます。また、片耳だけ使ってモニターイヤホンのように使えるとか、思ってなかった使い方もできます。

やはり完全なワイヤレスは違います、というよりも慣れてくるとこれがワイヤレスイヤホンのあるべき姿という気がしてきます。

4.

音質に関してはSleekのようにケーブルタイプとは直接比較できませんが、普通のIEMとして評価してもかなり音質は高いと思います。とくにシングルドライバーとしては低域から高域までバランスがとれて洗練された音です。
ダイナミック型なので自然ですし、ゼンハイザーらしいやや艶っぽい聴きやすさも魅力です。音色は良くて、ドライとか分析的というのとは違います。

洗練されているという点で言うと、全体に音のたるみがなくクリーンでタイトな音と言えます。イヤホン内に電子部品も多いためか、エージング前はやや甘く聞こえるように思いますが、時間がたてば解像力もなかなかあって、質感表現も優れています。中高域はかなり良くて、Kleerの特徴としてスピード感があるようにも思います。音は少し耳に近く適度にダイナミックな感じがあり、広がりの良さも感じられます。
カナルではないので構造的にどうしても超低域はリークしてしまいますが、全体に低域は豊かで質の高い低音が出ているのはわかります。
またリークに関しても普通のイヤホンよりはステムで固定している分で少しは良いと思います。

バランスが良いと言っても低音が漏れる関係もあり、イヤホンのタイプ的にやや腰が高めにはなりがちですので、イコライザやケーブルなどで低域方向を調整するとよいと思います。わたしはアンプのセットアップとしてはiMod用のGoldXSilverが腰を低くしてバランスを良くするのに良いと思いました。
またiPhone 3Gから直で取ってもなかなかの高音質で楽しめます。この場合もイコライザーでdanceなど低めに重心が行くものを選ぶと全体にバランスが取れるのではないかと思います。もちろんこの辺は言うまでもなく各自の好みの部分ではあります。

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実際のところDAPとアンプ間のケーブルを変えたり、アンプを変えたりして音が変わるということも普通のケーブルのIEMとまったく変わりません。iPodやiPhoneだけで手軽に良い音を楽しむこともできますし、SR71Aなど良いアンプを加えてより音楽的に豊かな表現力を楽しむことできます。また、その描写を書き分ける能力も十分に持っていると思います。

5.

MX W1を使って思うことはまず、ガジェット感覚が面白いということです。普通のイヤホンとはちょっと違うデジモノとしての魅力もあります。
手軽なところもプラスです。

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Sleek Wirelessに感じたノイズもいっさいなく、細かいところでもより完成度は高いと思います(そういえばOperaを試聴したときはこのノイズはなかったように思います)。この辺は高いなりにゼンハイザー品質です。また音も先に書いたようにワイヤレスという色眼鏡をかけずにIEMとしてみてもよいと思います。
実際にこれを聴いたおかげで、いままであまり興味のわかなかったIE6/7/8もちょっと気になり出しました。
たしかに低域などを考えるとこれのカナル版が欲しいとは思うけれども、装着の手軽さもあって、これはこれでありだと思います。

全体的な完成度は高いのですが難を言うと、イヤホンの電池の持続時間が少し物足りないという点はあります。この辺はポータブルチャージャーがあるとは言え、Kleerの長所として持続時間があるので何とかならないかと思いますが、贅沢に電流を使って音質に貢献しているならばそれもいいでしょう。


Kleerで思うのはケーブルがないということの特質を便利さだけではなく、一歩進んで音質で考えられるようになったということです。
ケーブルという不純物も多い金属抵抗の中を音楽が通ることによる劣化と、音楽をいったんパケットにして送るということによるプロセスにおける劣化のトレードオフという点です。いままでのワイヤレスだとマイナスであることが分かり切っているので、とりあえずあんまりひどくしてくれるな、というマイナスを小さくしてほしいという感じではありますが、こうして積極的にケーブルのありなしを比較するという気にはならないと思います。

人間、見えるものに対しては抵抗がないけれども見えないものに対してはなかなか価値を推し量りにくいというところがあると思います。ワイヤレスもそうしたものかもしれません。

ワイヤレスというと新しくて意外と古いものですが、このKleerの登場であたらしいワイヤレスの時代の第二幕の幕開けとなるように思います。
posted by ささき at 21:36 | TrackBack(0) | __→ Kleer ワイヤレス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月16日

P51とはじめの一週間

SR71Aの時はファーストインプレしか書かなかったんですが、理由としては単なるサボリという他には音がオリジナルSR71の延長上にあるのが予想できたので(回路がほとんど同じなので)、ある程度新旧の違いの傾向が分かればあんまり先を書いても仕方ないかな、というところはありました。

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P-51に関しては、はじめの予想ではコンデンサーが小さいならバーンインはあんまりいらないのではないかと思ってましたが、思ったよりは音が変わるのでけっこう真面目にバーンインしてしまいました。それとheadfiにもありましたが回路とともにバッテリーがフルにこなれていくということもあると思います。
毎朝、最近買ったCDから同じ曲を聴いてみました。聴いたのはフランスの独立系レーベルのコンビレーションですが、こちらはまた別にアルバム紹介で書きます。

自分が音に慣れていくということもあると思いますが、こうしてしばらく聞いているとやや硬めであった表現に滑らかさが出てきて、音は全体に高低のバランスがよくなります。低域が突出する感じは少なくなりますが依然として低域は強めです。ただし低域のタイトさとパンチはより際立ってきて、かなりがっちり掴んでコントロールしていると思います。
音の描き出しが明瞭で、楽器の重なりが明確なところもあってそういう意味では三次元的ですが、SM4のような独特の立体感というものではないと思います。解像力も高くヴォーカルの肉質感もリアルに描き出しますし音の豊かさは感じますが、SR71系のような滑らかな表現というのとは違うという点は変わらないと思います。いままでのRSAアンプとしてはそうしたねっとりとしたウォーム感は控えめですが、依然としてMoveとかXinに比べるとサミュエルズさんアンプであるという特徴は明白だと思います。

p51e.jpg      p51h.jpg

ずっとUE11とALO SXC LODで聴いていましたが、引き締まってタイトな音表現はもうUE11という感じではないと言う感じもします。ダイナミックでスピーディー、かつインパクトもあり音楽的にも好印象を受けます。
P-51は背景の静かさも特筆もので、UE11の良さを際立てます。ただMOVEとかXenosのところで書いたように、音楽をポーズした時の静けさというのはアンプの内部雑音というよりも入力インピーダンスによるところも大きいと思います。ただしそこで書いたようにトレードオフもありますし、現実的にソースはiPodになってしまうのでそこはシステムとして込みで考えるべきでしょう。

もしUE11を買った時にムスタングがあればその後にあまりあれこれとIEMに手を出さなかったかもしれないとも思います。こうなるとUE11の性能が十二分に発揮されます。そういうわけで、いままでMOVEとかに与えていたUE11マスターの称号をP-51にも送りたいと思います。
UE11のじゃじゃ馬ぶりに手を焼いたんで、もう少し乗りやすいものを探していたというわけですが、やはり乗り手を選ぶ駿馬であったというわけです。まあムスタングの方が馬の名前ではあるんですが、、

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音以外の利点ではもちろん小型であるということと、電池の持ちもいいということがあります。正確には測ってませんが、少なくともまる二日はつけっぱなしでも大丈夫です。
実機の解説編でも書きましたが、実機のムスタングはもともと輸出用に設計されたもので、他のアメリカ戦闘機より小型でした。また小型の割にはとても航続距離の長い長距離戦闘機です。そしてプロペラ時代を代表するほど性能が素晴らしく、現在でもこのクラスでは他を寄せ付けません。
この辺を考えるとムスタングという名前があいふさわしいものに思えてきます。

(写真はボブ・フーバーの伝説的ムスタング)
posted by ささき at 22:27 | TrackBack(0) | __→ RSA P-51、Tomahawk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

DigiFiのOpera

今日フジヤさんに行ったところ、Kleer技術を採用したもうひとつのワイヤレスにしてSleek WirelessのオリジナルでもあるDigiFiのOperaが置いてありました。

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早速試聴してみましたが、音も自然に良いという感じでKleerワイヤレスの入門用にはなかなか良いのではと思います。なにしろ1万円台前半という安さです、わたしはイヤホンのついてないSleek Wirelessで$120でしたからね(笑)
iPod直だとなかなか良いですが、アンプにつけるとさすがに物足りなく思います。その点ではウスログさんに書いてあったより上位機も楽しみです。

さて、中野でこの季節というと鴨南蛮そばを食べたくなります。そこでいつもの「さらしな北口店」で鴨南そばを食べてきました。

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なかなかいいんですが、やはり南口店の方が良いかも。
さて、鴨南の食べ歩きをしたくなってきた。。
posted by ささき at 23:06 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月12日

CES2009プレビュー

さて、もうそろそろ来年の話題がでる時期になってきました。
WadiaのiTransport、ゼンハイザーのワイヤレスMX W1やNuForce Iconなど今年話題になったものは今年はじめのCESでまず話題になったものです。その点で2009年度のCESも来年のオーディオ界を語る上で重要なものになるでしょう。
ネット上のレビューサイトであるEnjoy the Music.comでCES2009の出展予定の紹介を行っていますのでちょっと読んでみました。
http://www.enjoythemusic.com/ces2009/preshow/

さすがに$10000クラスのハイエンド機器はちょっとスキップして、面白そうなものを挙げてみます。

まずは$495と手ごろな価格のBel ContoのUSB LINK 24/96です。
これは最近アナウンスされた製品のようですが、24/96までのUSB出力をSPDIFに変換するというものです。コネクタはBNCが使われているようです(ケーブル付属)。USB出力をいったんリクロックしてから出すようですので、高品質な出力になるのでしょうね。あとは高周波フィルターなんかもはいっていてPC環境で使われるオーディオ機器を意識しているようです。
巷ではインフラノイズのUSB-101が評判のようですので、これもなかなか興味を引きそうです。

それと$3790とお高いですが評価の高いWeissが出展するMINERVAというFireWire入力のついたDACとVESTAというFireWire - AES/EBUのインターフェースもなかなか面白いものです。
こちらもすでにアナウンスされていますが、VESTAの方はやはりBel ContoのものがUSB->SPDIFなのと同様なDDコンバーターで、PCのFireWireから入力を取って、AES/EBUで出力するというものです。USBをFirewireにして、SPDIFをAESにしたというところでBel Contoのものの上位版というか高級版という感じです。

それとDigital Static SourceというBlack Noteというところが出展するDACのついたメモリープレーヤーです。
これはLINNのDSのようなものに思えます。LAN、WiFiとRS232で接続ができて、$1500から$12800まで幅広い展開を図るようです。


2008年にはLINN、WADIAそしてGOLDMUNDなどのピュアオーディオメーカーが、PCとかiPod文化に歩み寄る製品展開を発表しましたが、こうしてみるとやはりいろいろな方法でPC文化とピュアオーディオの親和性を図る試みが2009年にも拡大するようです。
posted by ささき at 22:00 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

ALOの新作改造ヘッドホン

KenさんのALOから借りたESW9とSQ5をSXCケーブルでリケーブルしたヘッドホンをこの前のヘッドホンショウで展示して聴いてもらいましたが、このほどALOページにアップされました。
(画像はどちらもALOページの転載です)

ALO Modified Audio Technica ATH-ESW9
esw9-mod.jpg

リンクはこちらです。
http://www.aloaudio.com:80/store/index.php?main_page=product_info&cPath=2_12&products_id=201

ALO Modified Audio Technica ATH-SQ5ABK
SQ5mod.jpg

http://www.aloaudio.com/store/index.php?main_page=product_info&cPath=2_12&products_id=202

どちらも会場でとても好評でした。
ESW9 SXCの方は「とてもESW9とは思えない」「高い方も低い方もよく伸びている」などの高評を得ています。ESW9の方は元が良いので、それをさらに伸ばしたという感じです。
意外に良いのがSQ5をリケーブルしたもので、こちらは中域表現が良くてSXCとよくマッチし、このSQ5との組み合わせの着眼がなかなか評判が良かったものです。

興味のある方は上記リンクをご覧ください。
posted by ささき at 21:51 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

RSA P-51 Mustang はじめの二日

1.

p51b.jpg

P-51ムスタングはRay Samuels Audioの最新作で小型のポータブルアンプです。
電他は充電式のものがつかわれています。もともとサミュエルズさんのアンプのトレードマークは巨大なコンデンサーがどーんと配置されているところです。しかしホーネットとかトマホークくらいになるとコンデンサーが筺体サイズを律してしまいそれ以上は小さくできないということになってしまいます。
ムスタングではそれがかなり小型のものに代わり、その代りにパワーレールの+/-両方につけられているということです。この辺はわたしは分かりませんが、コンデンサーをおもいっきり小さくするという手法は日本で言うと47研究所のGain Card(4706)などのアンプなどを思い起こさせます。Gain Cardではその利点としてトランジェント・スピード感の向上をあげています。その代りGain Cardでは電源自体を強力にして電力供給力をあげています。
これがP-51の小型コンデンサー + 充電池という構成につながるアナロジーかは分かりませんが、RSAとしてはいままでの流れを変える設計ではあると思います。

またP-51はハイカレントの出力を誇り、同サイズのトマホークに比べて2倍の電流供給力があるということです。端的に言うとインピーダンスの高いヘッドホン・イヤホンで十分なSPL(音圧)を得るためには十分な電圧が必要になりますが、インピーダンスの低いヘッドホン・イヤホンで膨らまない整った音を得るためには十分な電流が必要になります。

サミュエルズさんのアンプは飛行機の名前をつけていますが、今回は第二次大戦のプロペラ戦闘機の名前となりました。
それに関しては以前のこちらの記事をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/108414043.html


2.

実物はかなり小型で実際トマホークよりも小さくさえあります。

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さて昨日今日と少し鳴らして聴いてみました。まだ絶対的にどのくらいまでいくのかは分かりませんが、相対的な音の傾向はわかってきたように思います。
主にiMod5.5G+ESW10JPNとUE11で聴いています。ESW10はMIDゲイン、UE11はLOWゲインを使います。ゲインスイッチはかなり小さくて細いドライバなどが必要ですが、スペースの都合でこうせざるを得なかったということです。
はじめは少し曇っていますが、聴いていると数時間で徐々に窓を拭くようにきれいに音が磨かれていきます。

ESW10とは立体的な空間表現を引き出すという点でALO Super Cottonドックが良いように思います。
ただし小ささゆえにSuper CottonのカナレF12プラグとボリュームノブがやや干渉します。無理ではありませんが、この状態でボリュームを動かすと少しプラグを擦ります。またこのときにヘッドホンプラグもapuresound V3のSwitch craftとはかなりぎりぎりのようです。

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さて、まず感じる音の特徴はインパクトというか音のキレが良く、タイトで小気味良いということです。この点ではSR71Aよりさらに良いくらいにも思います。
また全体にSNが高く黒く引き締まっていて、解像力も高くシャープに感じます。バーンインが進むとこの傾向がはっきりして、はじめの曇りがどんどん取れて汚れていたガラスが磨かれて行くようになります。
実際ノイズフロアも非常に低くてLOWゲインだとUE11を使っても3時過ぎでようやくヒスが聞こえるくらいですので、トマホークよりもさらに優れているかもしれません。これだとSNでいうところの、音のあるところとないところの差のコントラストがかなりはっきりとすると思います。

P-51も全体的にはサミュエルズさんアンプということを感じさせる音の性格がありますが、ウォーム感は控えめであると思います。たとえばSR71Aだと音が滑らかにより有機的、厚みがある感じですが、P-51はコントラストが明解で明瞭感が高く聞こえます。
この辺はバーインして行くとまた少し変わるかも知れませんが、サミュエルズさんサウンドの延長上にあるようにもあり、今までと異なる感じもします。

音のバランスとしては低域がやや強めに出るように思えるけれども、これはオリジナルSR71とSR71Aを比べた時に感じたことにも似ています。そのときの記事でその差は全体的に透明感・明瞭感が高くなったことと、低域がやや強めに出るようになったことと書きましたが、ムスタングでもこの方向での進化の傾向があるように思います。
ムスタングの場合は低く低域が沈むというよりも、低域に力感があるといった方が良いかもしれません。パンチのある音表現も加わっているのかもしれませんが、MOVEと比べてもこの辺の低域の強調感はあるように思います。
また、MOVEと比べると全体に抑揚があるというか、端正なMOVEともまた異なるように思います。

音場はUltrasoneのS-LogicデモCDの波の音(Brandung)で比較するとSR71Aよりはさすがに小振りで、ぱっと聞いたスケール感は一歩譲ります。
ただ、これだけ聴くとこじんまりしているという感じはあまりないとおもいます。

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3.

いろいろと試してみて今のところ気にいっているのはムスタングとUE-11、Kenさんの新作ALO SXC iMod LODです。これはかなり"キラー"セットアップです。UE-11のよさを久々にまた実感したという感じです。

UE-11は鳴らすにはむずかしいIEMで、アンプのノイズフロアが高ければ音はすぐに曇るし、貧弱な出力しかなければ音はふくらみます。ヘッドホン・イヤホンを鳴らす、という言葉は単に音量を取るということとは違うということをUE-11は教えてくれます。
ノイズフロアがとても低くハイカレント出力のムスタングはUE-11を素晴らしく鳴らし、存分に力を発揮させることができます。ムスタングの強めの低域とUE11があいまって低域がすごくなってしまうのではないかという予見もあるかもしれませんが、ムスタングのドライブ力は高く、それをうまくコントロールします。低域の量感があってもたるんだりしないためにそれがマイナスとなるのではなく、重みがあり迫力があるというプラス面に変えてしまいます。ALOの新製品SXC LODの透明感とすばらしい切れの良さも加わってUE-11でこれだけ切れがあってパンチを感じるならば申し分ないでしょう。
単にUE11をダイナミックに鳴らすというなら、Nichiconホーネットなどもそうではありますが、やや大味な初代ホーネットに比べるとムスタングは精細な器用さを兼ね備えているという感じです。
ここでもUE11マスターのMOVEとはやや違う面を見せますが、これは同じ楽器を使っても二人の優れたアーティストが違う表現をするようなものです。

今の季節だとジャンパーやコートのポケットにすっぽり入ってしまうセットアップでこれだけ良く鳴ると通勤も楽しくなるというものです。

と、ここまで書いて文中にまだ記事に書いていないものを続々登場させてしまったのに気が付いてしまいました。まあいろいろ忙しくて、、でも実はまだまだあるんですけど(笑)
posted by ささき at 23:38 | TrackBack(0) | __→ RSA P-51、Tomahawk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月06日

P-51ムスタング到着!

サミュエルズさんの新作、P-51ムスタングが到着しました。

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シリアルは一桁は逃した、というくらいですのでファーストバッチには無事に入ったようです。さすがに今回は起きてられなかった(^^

P-51は充電式バッテリーですのでいまチャージ中です(昨日は受け取れなかった)。
ということで今回は音の第一印象のインプレはなしということで、また後で書きます。

posted by ささき at 10:47 | TrackBack(0) | __→ RSA P-51、Tomahawk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月02日

冬のシンフォニー - サラブライトマン

紅葉を追いかけているとまだ秋の気持ちが残っていますが、気がつくともう12月、そろそろ冬の情景が浮かびます。
アメリカでは11月末にサンクスギビング(感謝祭)があるので、本格的に街がクリスマスに変わるのは12月に入ってからです。アメリカは多民族国家なのでキリスト教的な名前を避けてクリスマスシーズンではなく、この時期をホリディシーズンと言います。
この季節には街に賛美歌などクリスマスのコーラスがあふれます。そうして皆の気分も音楽的になるためか、この時期にはホリディアルバムも多く発売されます。
「冬のシンフォニー」はそうした季節感を感じさせるサラブライトマンのホリディアルバムです。

前のアルバム(シンフォニー)の時も書きましたが、サラブライトマンのアルバムは実質的にフランクピーターソンのプロジェクトでヴォーカルがサラブライトマンという見方ができる側面もあります。前作のシンフォニーでは冒頭のゴシック風の世界観がそうでしたが、本作ではやはり一曲目の「アライヴァル」でそれを感じます。
このアライヴァルは聞いたこともある人が多いと思いますが、原曲はアバの名曲です。もともとはインストの曲だったのですが、今回は特別に許可を得てサラのために歌詞をつけています。
フランクピーターソンはグレゴリオ聖歌の聖歌隊のコーラスでちょっと古めのロックやポップソングをアレンジする、グレゴリアンというプロジェクトのアルバムをいくつか出してヒットさせています。この中ではクレジットがなくてもサラブライトマンがゲストヴォーカルで出演したりしています。例えばツェッペリンの「天国への階段」をアレンジした曲では前半のゆっくりと歌い上げるところを男声のグレゴリアン聖歌隊が雄大に歌い、クライマックスのところで曲調が変わりサラブライトマンがソロで歌い上げるという感動的なアレンジです。
このシリーズは他にもオールディーズポップの選曲なども巧みでピーターソンのセンスの良さを感じさせます。このアライヴァルもその延長上で捉えることができると思いますが、スタンダードなポップのヒット作をうまくアレンジしたピーターソンらしい優れた歌曲に仕上がっていると思います。

上で書いた天国への階段のカバーが入っているアルバムもあげておきます。試聴はこちらのアマゾン・ドイツのサイトでできます。
また、アバのアライヴァルは右のアルバムでこちらも試聴できます。

            
posted by ささき at 22:11 | TrackBack(2) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

鎌倉今昔物語

鎌倉はやや関東としては遅めなので他とずらして紅葉撮りの計画を建てることが出来ます。またこの時期は鎌倉はたくさんの人が訪れるせいかさまざまなイベントがあります。
そこで今回はなかなか盛りだくさんのテーマで行ってきましたので豪華三部構成プラスおまけ1で構成しています。
今回は写真はiPhoneと記載していなければすべてDP1です。

鎌倉はいくつかのエリアに分けられるため、鎌倉行はまずルート決めからしなければなりません。調べてみると瑞泉寺や獅子舞のある二階堂方面は今年はまだらしいので、今回はまず北鎌倉からはじめることにしました。

まず円覚寺ですが、人手の多さに圧倒されつつも中に入ってみると、光の具合が今ひとつではありましたが紅葉の出来としてはまずまずと言えるように思います。

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東慶寺は紅葉ではあまり有名ではありませんがこじんまりとした雰囲気で楽しめます。

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次は亀ケ谷を経由して海蔵寺に向かいます。鎌倉の中心へいたる道としてはいまは車道のある巨福呂坂の方がメインですが、鎌倉時代にはこちらが北鎌倉から鎌倉に至るルートでした。北条執権などもこの道を通ったと思われます。

そこで亀ケ谷に曲がろうとしたところ長寿寺が一般公開されているのに目が止まりました。わたしも長いこと鎌倉にきてますがここが一般公開されているのを見たのは初めてのことです。 聞けば今年から期日限定で公開しているそうです。

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中はちょっと驚くほどよく整った別世界です。ほんとうに中も外も神経質なくらい整備されています。まさに写真に出てくるような禅の世界を持ってきたようです。もちろん観光客のためではなく、自らの精神修行のためにやっているからこそできることなのでしょうね。

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境内の裏には足利尊氏の墓があります。鎌倉らしくヤグラの形をとっています。これはまたあとで曼荼羅堂のところで出てきますが当時の鎌倉の代表的な墓の形です。

さて長寿寺を出てまた歩きつづけます。
亀ケ谷は亀がひっくり返るというところから名がつけられた急な坂で北鎌倉から行く分にはいいんですが、逆はきついので注意ください。鎌倉時代には切り通しと呼ばれるこうした道のみを鎌倉と外の通行路として限定して外敵から守っていました。

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長寿寺で予想外にゆっくりしてしまったので残念ながら海蔵寺では日が陰り写真をとるというには暗すぎました。鎌倉は谷が多いので時間タイミングが測ることが写真を撮って回るのには大事です。
さてさっとここを諦めると今回の鎌倉行きの第二部があるので、途中の風景に目を留めながらも駅前バス停に向かいます。

というのもまえに納涼特集で触れた謎の曼荼羅堂あとが11月末のみ特別公開されているのです。ここは鎌倉を世界遺産に登録する事業の一環で再整備をしているのですが、そのために以前とは違い普段は一般立ち入り禁止になっています。
そこでここからはブログの趣旨が変わって紅葉をひとまずおいて、鎌倉探検隊ブログとなります。

前にも書いたように曼荼羅堂あとは例のKトンネルの上の山道をたどっていかねばなりません。
ちなみにバスの中から撮った写真ですが、これがKトンネルです。

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iPhone

曼荼羅堂はここから名越えの切り通しまで少し山道を登ります。
左は切り通しに至る道、右は名越えの切り通しです。

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名越えの切り通しも7つある切り通しのひとつです。写真で見ても狭い隘路が交通の要衝を思わせますが、実際に調査した資料によると当時はもっと道幅は広くて、現在のような狭い道は後の地盤の変化によるものが大きいということです。

公開は4時までですが、さすがにわたしも日が落ちてから関東で一番怖いと言われるスポットの上で、暗くなってからさびしい山道を超えるのは避けたいのでちょっと足早に歩きます。
曼荼羅堂に久々についてみるとちょっと驚きますが、前に訪れた時の鬱蒼とした紫陽花ジャングルというイメージではなく、開墾されて広く開けています。そして山肌に150と言われる多数のヤグラが口を開けています。これは以前きていた時は紫陽花に覆われて全くこうなっているとは知りませんでした。

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係の人に聞いてみると、ここは鎌倉後期に武士や有力商人などの共同墓地のように使われていたであろうとは推測されますがほとんど資料はないそうです。こういうところがあったとはちょっと驚きます。

さて無事に夕刻までに山道を下り終えると、最後は本日の第三部として長谷寺のライトアップを見に行きました。これも期間限定で長谷寺とアーティストがコラボレーションしたものです。長谷寺には奥に教典を収める書庫を持ったお堂があるのですが、それをアーティストとのコラボでアルミ箔を巻いて銀燦堂という名でライトアップするというものです。境内の紅葉もライトアップされます。ちょっと夜が苦手DP1には向いてませんが、今だけという言葉に弱いので行って見ました。

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この公開は来週末までですが非常に込むので早めについておくことが必要です。


さておまけですが、以前アド街ックで紹介されて気になっていた大船駅の鯵丼です。大船というと鰺の押し寿司でも知られていますが、その大船軒の直営の駅蕎麦屋で鰺の押し寿司を作るときにでたバラを使ってアジのミニ丼ぶりをサイドメニューにしているのです。
あまり駅蕎麦は食べたくなかったので勇気を持ってミニ丼だけ注文しました(笑)

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iPhone Clarifi

写真で見てもなかなかおいしそうです。味の押し寿司と同じ味で中々美味です。これで250円はかなりお得です。次はもっと勇気を持って二個ミニ丼だけ注文してみるつもりです(笑)
posted by ささき at 23:06 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする