Music TO GO!

2012年05月26日

QuteHDとFoobar2000でフリーのDSDネイティブ再生

前の記事でQuteHDを使ってDSDネイティブ再生をする方法をいくつかのプレーヤーソフトを例に書きましたが、実のところDSDネイティブ対応プレーヤーソフトはみな有料です(ただしトライアル期間でも多くはDSDネイティブ機能は使えると思います)。
気軽に話題のDSDネイティブ再生を試してみたいという方にはMacであればさきに書いたWAVパック再生を使う手はありますが、Windowsではやはり手慣れたFoobar2000を使いたいという人も多いでしょう。
そこで今回はQuteHDとFoobar2000でDSDネイティブ再生をする方法を書きます。

ただしFoobar2000ではfoo_input_sacdというSACDリッピングしたISOイメージを再生させるためのプラグイン(コンポーネント)を使用するのですが、これはASIOドライバーを前提にしています。そのためQuteHDではまずASIO4ALLを使用します。(ASIO4ALLについては詳しい説明を省きます)

まずASIO4ALLをインストールしてください。(2.10を使用しました)
http://www.asio4all.com/
またASIOを使うためfoo_out_asioをfoobarにインストールしておいてください。

下記サイトからfoo_input_sacdの最新版をダウンロード。(使用したのは0.5.9)
http://sourceforge.net/projects/sacddecoder/files/foo_input_sacd/
今回はfoo_input_sacd-0.5.9.zipを使用しています。

上のzipを開けてASIOProxyInstall.exeをダブルクリックしてfoo_dsd_asioをインストールしてください。
Foobar2000のLibrary->Configureメニューから
Component->Install...で上記zipを選択してApplyでFoobar2000を再起動します。

Foobar2000のPreference->output->ASIOを選択してまずASIO Driversの中からfoo_dsd_asioをダブルクリックして設定画面を出します。ここで出力先をASIO4ALLにして05/FAマーカーを選択します。(下図)
foobar1.gif

次に同じASIO Driversの中からasio4allを選択してASIO4ALLの出力先にQuteHDをクリックして指定します。(下図)
foobar3.gif

Foobar2000のPreference->output->SACDを選択して、その中のASIO Driver modeをDSDにします。(下図)
foobar4.gif

Foobar2000のPreference->outputでfoo_dsd_asioを選択します。(下図)
foobar2.gif

つまり経路はFoobar2000 → foo_dsd_asio → asio4all → QuteHDドライバー → QuteHDとなります。

設定はこれで終わりですが、もうひとつポイントがあります。それはもうひとつのDSD関係のコンポーネントであるDSDIFFデコーダーコンポーネント(foo_input_dsdiff)をインストールしている人はそれを取り除くということです。私もはじめDSDにはロックするがノイズが出てしまっていたんですが、foo_input_dsdiffを除く(componentマネージャからremove)ときれいに音が出るようになりました。この辺こちらのページにノウハウがあるので参照ください。
http://asoyaji.blogspot.jp/2012/04/foobar2000-dsd.html

設定はちょっと面倒ですが、いったん設定してしまうとFoobarもなかなか使いやすいので楽に使用することができます。手ごろなQuteHDと使い慣れたFoobarの組み合わせでマニアだけのものだったDSDネイティブ再生の世界がまた一歩身近になったというところでしょうか。
ちなみにこれまで書いてきたDSDネイティブ再生の設定はみなUSBを使用しています。いまのPCからDAL CardDeluxeを外してしまっているので同軸や光での確認はまた後でやってみます。
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2012年05月23日

Chord QuteHDとDSDネイティブ再生の設定

前の記事でChord QuteHDの解説をしました。本記事ではQuteHDとDSDネイティブ再生の設定の仕方について述べていきます。

aud2.gif

* DSDネイティブ再生とは

QuteHDは最新の技術とChordの独自技術がうまく織り込まれて設計されていますが、その最新技術の中でもやはりDSDネイティブ再生がポイントです。QuteHD用のパルスアレイDACを設計する際にDSD入力をはじめから考慮していたという点でも力の入れようが分かります。

IMG_9849_filtered.jpg

DSDネイティブ再生はPCMに変換せずに直接DSDをDACに転送することです。これによってDSD 対応DACの能力が最大に発揮できます。
ただしひとくちにDSDネイティブ再生といってもいくつかの方式があります。QuteHDはその中でも業界標準として最近話題のDSD Over PCM(DoP)に対応しています。普通のOSの音声システムではDSDを扱えるようにはなっていないので、DoPは176kHzのPCMにDSDを示すマーカー(05/FA)とDSDデータ本体をコード化してDSD信号をDACに送出します。(dCS方式というのはAAマーカーを使うすでに古い規格ですので注意してください)
もともとはPlayback Designの方式とdCSが提唱する方式があり、それが統合されたのが標準規格であるDoPです。DoPに関してはこちらの記事もご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/263097793.html

DSDネイティブ再生は転送する側のPCのプレーヤーソフトと、受ける側のDACの両方に対応が必要です。その間を取り持つのが転送方式です。
その点で転送方式がDoPならば業界標準として広がってきたため、プレーヤーソフトなどの送り手側の選択が広いというのが標準方式を使うメリットです。

* DoPによるDSDネイティブ再生の設定と実践編

以降でOSとプレーヤーソフトごとにDSDネイティブ再生のためのQuteHDでの設定を書いていきますが、まずプレーヤーソフトを最新版にしておくことをお勧めします。下記カッコ内は試したバージョンです。(iTunesだけ最新ではありませんが、アップデートを怠っただけです)
QuteHDでの設定を書いていきますが、DoPを採用している他のDSDネイティブ対応DACでも流用できると思います。

IMG_9862.jpg

DSDネイティブ再生でQuteHD側でロックしたときはドームの中の色は白で光りますので、白く光ればDSDネイティブ再生が成功しています。青だと176kのPCMでロックしていますので、再度設定を確認してください。
また仮にDSDデコードが失敗しても機器や耳を傷めるほどのひどいノイズは発生しません。この辺が旧dCS方式のAAマーカーからDoPで改良された点のようです。

なお実際に試してみたのですが、QuteHDは旧dCS方式(AAマーカー)で送ってもきちんとネイティブ再生できるようにファームウエアが後方互換性を持っているようです。ただdCS方式は旧方式なので基本的には05/FAのDoPを使用してください。またdCS方式の時は曲の変わり目でノイズが出ます(この辺が問題なのかも)。以降ではDoPで解説していきます。

- Windows 7でのDSDネイティブ再生 (私のテストした環境は64bit版です)

HQ Player(2.8.0)

hqp3.gif     hqp2.gif

メイン画面の右にあるPCM/DSD(SDM)の選択メニューでDSDを選択する。
次にファイルメニュー内のDSD設定でSDM Directを選択して、その下のDirect Playback typeのプルダウンメニューからDoPを選択します。

JRiver Media Center (17.0.147)

jrmc1.gif     jrmc2.gif

(項目名は日本語表示を基にしています)
ツールメニューからオプション、ビデオ項目からBitstreamingを選び、DSD Over PCMにチェックを入れて選択項目の中の"DoP 1.0(FA/05)"を選択します。
次にオプションのオーディオ項目からオーディオ出力を選び、出力モードをWASAPI Eventスタイルにします。


- Mac 10.6でのDSDネイティブ再生 (10.7ライオンではまだ試していません)

Audirvana Plus(1.3.5)

audirvana1.gif

ファイルメニューのPreferenceを開いて、Native DSD CapabilityにDSD Over PCM 1.0を選択します。一番簡単です。ただAutomaticDetectionは利きません(PCMになります)。ダミアンに言っとかないと。。
なお画像ではインテジャーモードがオンになっていますが、オフでもDSDネイティブ再生は可能であることも確認しました。(後述)

Pure Music(1.86)

pm1.gif

ファイルメニューのAudio SetupからSpecial Optionsを選択し、そこのDSD SetupにてDSD Streaming Deviceをチェックします。次にCopyCurrent Output Devicenameをクリックしてください。するとデバイス名が表示されます。それからFlag欄で05FAを選択します。05FAはDoPのことです(AAAAは旧dCS方式)。
終わったら下の長いApplyボタンをクリックして再起動します。
Pure Musicに関してはこちらにDSDセットアップガイドが提供されています。ただし内容はやや古くAAマーカー(dCS方式)をデフォルトとして解説していますので注意ください。QuteHDでは上で書いたように05FAです。
上の画像では通常表示されているボリュームバーが非表示になっていることにも注意してください。(後述)

Pure MusicでのDSDファイルの扱いについて
Pure MusicではまずDSDをiTunesライブラリに追加する作業が必要です。このときにあらかじめiTunesオプションの「iTune Mediaフォルダを整理」と「ライブラリへの追加時にファイルをiTunes Mediaフォルダにコピー」をオフにしてください。それからファイルメニューの"add FLAC or DSD files"を選択して出てきたウインドウにDFFファイルをドラッグします(時間がかかります)。するとブックマークファイルがiTunesライブラリ内に作成されますので、それを再生します。
*注 : ここで表示されているActive I/O threadsとはCPUの並列処理可能なスレッド数のことです(ハイパースレッドもカウントます)。つまりなるべく複数ファイルを同時にドラッグさせた方が効率よくこの作業ができます。フォルダごとドラッグするとよいでしょう。

iTunes (10.1) - WAVパック方式(WAV encopsulate)

itunes1.gif
iTunesでのWAVパック方式を使用したDSDネイティブ再生

はい、MacならなんとiTunesでもDSDネイティブ再生が可能です。これは業界標準のDoP方式を採用しているDACであるQuteHDならではの利点です。
DSDネイティブ再生は通常はこれまで上で書いたような対応するプレーヤーソフトが必要ですが、あらかじめDoP形式に成型しておいたDSDデータを一般的なWAV形式に詰めてパックすることで、ビットパーフェクトのプレーヤーであればだいたいDSDネイティブ再生が可能になります。たとえばDecibelもまだDSDネイティブ再生に対応していませんが、このWAVパック方式で再生が可能であることを確認しました。
ただし176kHzを明示的に設定する必要があります。そのため、MacのiTunesではあらかじめAudioMidiで176kHzに設定しておいてください(自動サンプル切り替えができないため)。WindowsのiTunesでは明示的に176kHzを設定できないためにこの方式を使うことはできません。

decibel1.gif
DecibelでのWAVパック再生

WAVパック方式についてはこちらの私の記事を参照してください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/258376595.html
このWAVパック方式はもともとXMOSの開発者フォーラムであるXCoreのstefさんが自前のXMOS-DSDインターフェイスをテストするために、テストトーンをWAVにDoPでエンコードした音源があったので、私がこれをなんとか汎用変換ツールにできないか、と言ってお願いしたら作ってくれたというものです。
XCoreのサイトから最新のツールをダウンロードして使ってください。このツールでDFFからDSDをパックしたWAVに変換します。変換ツールは下記リンク内のDSDtoPCM encapsulate Toolです。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb

このための変換作業はWindowsでもMacでも可能です。ただしJRE(JAVA実行のためのランタイム環境)が必要です。
適当なディレクトリを作成して、その中にencopsulateツールとDFFファイルをいれます。
Windowsならコマンドプロンプト(DOS窓)、Macならターミナルを開けて、下記のようにタイプしてください。xxx.dffはDFFファイル名です。
 java -jar DSDtoPCMencapsulate.jar xxx.dff
するとxxx.dff.wavというWAVファイルができます。

これをMacのiTunesで普通にWAVとしてライブラリに加えて再生してみてください。上のようにまずAuidoMidiで176kHzにセットしてから再生することを忘れずに。


* DSDネイティブ再生の実際

昨年夏ころにはじめてPlayback Designs MPS5でDSDネイティブ再生を行ったときはまじないのような設定があまりに複雑で閉口しましたが、今回のQuteHDで使用をしてみるとDSDの設定も簡単になったものです。QuteHDならばあまり悩むところはないでしょう。これはプレーヤーソフト側の改良も大きいと思います。
Macは都合で10.6のみ確認していますが、iTunesでもWAVバックでDSDネイティブ再生ができるところを見ると、当初想定していたようにMacではインテジャーモードが必須ということはないようです。ビットパーフェクト経路が取れていればOKでしょう。(iTunesはAudioMidi設定が正しければビットパーフェクトになります。前に書いたこちらの記事を参照ください)

もし失敗するときは設定を見直すとともに、プレーヤーソフトのソフトウエアボリュームは切るか最大にしておき、アップサンプリングや他のDSPなどは外しておき、つまり「ビットパーフェクト」の状態にしてみるとよいかもしれません。多くのDSPはPCMを前提にしているからです。
ただしJRMC17なんかを見ていると、PCMでアップサンプリング設定をしてもDSDにしたときにきちんとAudiopathをダイレクトにしてDSPが入らないように考えています。またPureMusicなんかでもDSDのときはボリュームを強制オフにしています。このようにプレーヤーが対応していれば本来はビットパーフェクトに悩まなくてもよいはずではあります。

DSDネイティブ再生の音質という点では、Audirvana PlusでBlue Coastの音源をWAV96/24バージョンとDFFバージョンを聞き比べました。
やはりPCMは硬く硬質感があるのに対して、DSDネイティブは自然でリアルという感じです。特にヴォーカルのサ行とかギターの強いピッキングなどでの鋭角なエッジがあるとわかりやすいですね。いくつか他にも聞いてみましたが、同じ傾向です。QuteHDの品格の高い音がさらに上質で聴きやすくなります。

DSD音源のプレーヤーソフト内の管理についてはPureMusicでトリッキーな方法を使用している以外はプレーヤーのプレイリスト画面で他のALACやFLACと同様に扱えます。この辺がiTunesを流用するPureMusicの欠点ではあります。この辺を改良したAmarraもこちらの方向に来そうではありますね。

音源はBlue Coast RecordsがDSDの配信先としてよく知られています。ここはカントリーやブルーグラスのようなアメリカの音楽が主流です。
他にもクラシックならChannel Classicや、国内ならOtotoyやeOnkyoがDSD音源の取り扱いを始めています。
またDSD総合情報のポータルサイトとしてはBlue Coastの主催者が運営しているDSD-Guide.comなどがあります。たまにBlue CoastのDSD音源のセールをしているのでのぞいてみるとよいでしょう。

* さらなる高みへ

QuteHDのDSD使用においてもうひとつ面白い考慮点はQuteHDが将来的に384kHzまでUSBでサポートするということです。なぜこれがDSDと関係するかというと、DoP 1.1の規格を思い返してもらいたいのですが、1.1で拡張されたDSD128(5.6M)の実現において、次の引用のように352kHzをサポートできれば現在176kHzで搬送しているDoPの仕様を単に二倍に拡張することでDSD128をサポートできることが書いてあります。
"The solution described above for 64FS DSD can easily be extended for 128FS by simply raising the underlying PCM sample rate from 176.4kHz to 352.8kHz."

QuteHD内部のデコード部分が現在DSD128に対応しているかはわかりませんが、USBで384kHzまで拡張できるということと、DSDネイティブをサポートするということは実は深い関係があるのではないか、と考えるのもまた面白いと思います。プレーヤー側においてはAudirvana PlusなんかはDSD128対応を考慮し始めているようです。
DSDネイティブ再生の世界ははじまったばかりですが、そろそろ次のことを考え始める時でもあります。

いままでDSDネイティブ再生というと高価なPlayback Designsか、もともとスタジオ用途のMytekくらいしか選択肢がありませんでしたが、普及価格でオーディオ用途のDACであるQuteHDが対応したことで、DoP方式を軸としてさらに普及が加速していくことでしょう。
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2012年05月22日

DSDネイティブ再生・パルスアレイDAC採用の低価格DAC、Chord QuteHD国内発売!

以前速報しましたが、本日タイムロードからChord QuteHDの国内発売発表のプレスリリースがありました。
http://www.timelord.co.jp/blog/news/chord-qute-hd/?mode=consumer
税込価格は142,800円で発売は2012年6月10日ということです。
本記事では実機を使った音質評価も交えながら詳細にレビューして行きます。

IMG_9848_filtered.jpg

Chord QuteHDはGEMのようなコンパクトでChordの普及価格帯のChordetteシリーズのUSB対応DACです。

* QuteHDとは
QuteHDは下記のようになかなかユニークな特徴を持っています。

*最高384kHzのUSB入力を将来的にサポート
*DSDネイティブ再生可能 (標準規格DoP対応)
*パルスアレイDACやWTAフィルタリングのような高級機にみられるChord独自技術を採用
*USBだけではなくSPDIFもBNC端子を備え、SPDIFは将来的に384kHz入力対応
*コンパクトでかつ高剛性、Chordの個性を持ったアルミ切削の筺体設計


まずQuteHDは価格に対しての音質面での作りこみが半端ではありません。いままでChordetteラインはGEMをはじめとして、上のDAC64やQBDなどに比すると少しギャップが大きすぎる印象がありました。
しかしQuteHDでは上の特徴に見られるように、内容的にも上級機に近いものでミニDAC64とか、ミニQBDなどと呼びたくなります。そしてそれにとどまらず中には凌駕する仕様さえあります。
実際に回路設計もコードらしくFPGAを多用したもので、DACの心臓部はこの価格帯では異例なことに、出来合いのDACチップではないパルスアレイDACを使っています。たいていのDACはPCM1794とかES9018のように出来合いのDACチップにメーカー独自のI/V変換とかアナログ出力、デジタル入力段を組みあわせたものですが、このパルスアレイDACはDA変換部分がChord独自のアルゴリズムによるもので、いわばオペアンプに対してのディスクリートのようなものです。この辺からも高級感が感じられます。
QuteHDのパルスアレイDACはDAC64の第4世代から一歩進んだQBD76相当の第5世代で、QBD76よりは簡略化されているというものです。さらにQuteHDではこのパルスアレイDACはなんと設計段階でDSD入力を考慮したという点でも特筆できます。WTA補完フィルターなどもDSPを10個並列仕様で実現するなど、なかなか凝ったものです。またジッター低減もかなり本格的な設計がなされています。

そしてこれはChordがはじめて本格的に取り組むPCオーディオ製品です。
ChordはDAC64やQBD76など電子回路設計は優れていましたが、コンピューター周りが弱い印象があって、たとえばQBD76でもこんなすごいスペックなのに当初USBは48/16対応でした。後からハイレゾ対応されましたが後手後手に回っていた感は否めませんでした。
ところがこのQuteHDは一転してUSBで384kHz、しかもDSDネイティブ再生対応と、先手で一気に他社を抜き去ってしまいました。
DSDネイティブ再生は最先端の話題でもある業界標準規格のDSD Over PCM(DoP)を採用しています。標準規格のため幅広く再生ソフトを選ぶことが出来ます。
USB 384k対応は将来的拡張ではありますが、おそらくUSB 384kHz対応とDSDネイティブ再生の最先端スペックを同時に満たしたDACは、どの価格帯を探してもまだないと思います。
USBドライバーはカスタムドライバーでアシンクロナス転送を採用、MacもWindowsも用意されています。

IMG_9842_filtered.jpg
端子はBNC(SPDIF)、光、USB

PCオーディオ以外でも手を抜かず、これも将来的ではあるけれどもSPDIFで384kをうたっているところも地味にすごい点ですね。SPDIF端子もBNCと、このクラスでは普通に見られるRCAよりもひとクラス上を感じさせます。
光入力に対してもしっかり作り込んで、トランスポートと電気的に切り離せる光の利点を積極的に利用できるとうたっています。

実機を使う機会を得ましたので、さっそく使用感と音質についてレビューしたいと思います。

* QuteHDの使い方

Chord QuteHDは他のCordetteシリーズと同じサイズなので片手で楽に持てるほどコンパクトで場所を取りません。電源はACアダプターを使用します。
仕上げもきれいでアルミ切削シャーシは高級感があると同時に効果的に放熱すると思います。QuteHDは使用しているとDACとしては意外なほど熱くなります。
ちなみに電源スイッチはありません。初代DAC64みたいですね。質実剛健です。本体カラーはシルバーとブラックがあります。

IMG_9843_filtered.jpg 

デジタル入力は信号が出ていれば自動的に選択されます。手動で切り替える必要はありませんが優先順位があって、優先順はUSB、同軸デジタル、光入力となります。たとえばUSBと同軸デジタルを同時に接続している場合には、USBからの再生が選択されます。

QuteHDはカスタムドライバーを使用しているので、Windows/Macと接続する際には同梱のCDからドライバーをまずインストールします。Windowsは32bitと64bitが別に用意されています。Macのドライバーはdmgで格納されています。インストールした後は"Chord Async USB 44.1KHz - 192KHz"としてサウンドの設定に表示されます。

qutehd4.gif     qutehd3.gif
MacとWindowsのインストーラ

qutehd1.gif     qutehd2.gif
MacのAudioMidiとWindows7のデバイスのプロパティ画面

QuteHDはChordの個性的な窓がついていて中の回路が見えますが、ここの照明がどのサンプルレートをロックしているかで変わります(DSDもあります)。ロックしていないときは照明がつきません。

色は44Kは赤、48kはオレンジ、88kは黄色、96kは緑、176kは薄い青、192kは濃い青、DSDでロックしているときは白くなります。

IMG_9870.jpg  IMG_9869.jpg  IMG_9868.jpg
44k(赤)、48k(オレンジ)、88k(黄)

IMG_9867.jpg  IMG_9865.jpg  IMG_9864.jpg
96k(緑)、176k(薄い青)、196k(濃い青)

IMG_9862.jpg
DSDネイティブ再生(白色)

後で書きますが、特にDoPでDSDネイティブ再生できているかは青か白かで確認ください。

* QuteHDの音質

試聴のシステムはWindows/Macをソースにしてさまざまなプレーヤーソフトを使用し、主にUSB接続で聞きました。出力機器は当代髄一のヘッドフォンオーディオ機器としてHifiMANの平面型フラッグシップ、HE-6とEF6のプロトタイプを使用しています。

届いたばかりでエージングもしていない状態ですが、接続して音を出した瞬間にはっとするほどの高音質です。なんだかいままで聴いたことのないレベルの音世界が私の頭の中でひろがっています。
音は自然でかつシャープという理想を両立しています。まったくエージングゼロでもきつさがないのがまた驚きます。はじめはパルスアレイDACっていってもスイッチング電源のCordetteラインだし、などと不遜にも思ってたんですが、それが聞いた瞬間にみな吹き飛んだ感じですね。もちろん家ではオーディオ用の電源タップなどを使ってはいますが、バッテリー電源のWavelength Protonと比べても滑らかさに遜色がないし、Protonと比べるとかなりはっきり分かるほどよりシャープで鮮明・明瞭です。そして高域の明確さ、低域の重み・実体感もひときわ高く、レンジの広さも特筆ものです。楽器の音はかちっとして輪郭があいまいではありません。極めて明瞭でいながらきつさはなく、細かい音をよく拾います。ピュアで透明感が際立ったChordらしい音とも感じられますね。
アップサンプリングすると(色が変わり)、44k->88k->176kと素直で直線的に音質が上がる感じです。384kとなったらどうなるのでしょうか。
Chordが本気になるとこの価格のDACでもこんな音を出すんですね、と実感した瞬間です。ロバートワッツの技術を1000ポンド(イギリス)以下で、というキャッチコピーも伊達ではありません。

自然でシャープな音というところでは、いわばディスクリートのパルスアレイDACやWTAフィルターが効いているんでしょうか。そこで現在最高ともうたわれるESS Sabre32、ES9018と比べてみようと、あのマニアックなAudioGD NFB-10ESと聴き比べました。NFB10は私のはUSBを排したBNCモデルですので、Audiophilleo1を使って、同じBNCで比べました。

やはりNFB10はESSらしいシャープで精細な音で優れた音再現を聞かせますが、驚くことに重量でははるかに小さいQuteHDの方がさらに音質は上です。音の自然さ、リアルさ、厚み、低域の重みなどでQuteHDの方が優れています。特に自然さはやはりQuteHDの勝ちです。バイオリンの音色などを聞くとよくわかります。
音の細かさもEF6+HE6のような顕微鏡レベルのシステムでもあのES9018とそん色はないですね。むしろ細かい音がよく整理されてよく聴きとりやすいかもしれません。おそらく音場の立体感もQuteHDがまさっているでしょう。ポップ・ロックなんかでもQuteHDの方が整理されて良いですね。QuteHDでは細かな音が洪水のように出ていても整理されて整然と楽しむことができます。
アナログ部はどう見てもNFB10の方が電源も含めて数倍は物量投下されていますが、それを補ってもなおQuteHDの方が音が自然だというのはパルスアレイDACの素性の良さがデジタル部ですでに完成されているからなのでしょう。
次の興味はさらに上級のDACとどこまでいけるか、ですがこれはまたいずれ。

IMG_9854_filtered.jpg

QuteHDは、いわゆる戦略的商品というやつです。Chordとしては前例ないほどエントリークラスに力を入れていて、PCオーディオ最新分野にも完全に対応しています。ChordはこのほかにもIndexというネットワークプレーヤーも投入準備をしています。
いったいなにがあったんでしょうかと思わせるこのChordの変わり方ですが、Focalのヘッドフォン発売やnaim買収を見ても欧州オーディオメーカーにいろんな変化が出ていると言えるのかもしれません。
いずれにせよ新しいChordに期待が膨らみます。


ここまででも十分にQuteHDはお勧めなんですが、さらにQuteHDではトレンドの先端を走るDSDネイティブ再生が可能です。いままでは高価格のPlaybackか、もとはスタジオ機のMytekしか選択のなかったDSDネイティブ再生の分野に、いよいよ手軽な価格で本格的なオーディオDACが現れたというわけです。
ということで、次の記事はQuteHDのDSDネイティブ再生実践編です。QuteHDは業界標準規格のDoPを採用していますので、その利点である対応プレーヤーソフトの幅広さを生かして各ソフトの設定を中心に書いていきたいと思います。
posted by ささき at 15:38 | TrackBack(0) | __→ USB DAC全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

ハイエンドショウ2012春とDSDネイティブ再生DAC

ハイエンドショウでいくつかDSDネイティブ再生対応DACが出てると言うことで見てきました。
DSDネイティブ再生が広がるのは良いんですが、「DSDネイティブ」と言うのは単にPCMに変換しないという程度の意味しかありません。つまり具体的なプロトコル(手順)の名称ではないので、実際には使われている方式が異なればそれに応じて対応するソフトや環境・使える音源も異なります。実際には様々な方式・システムが考えられるので、伝える時もそれが必要だと思います。今回はその辺を見て来ました。

*愛和のDSD対応システム

こちら愛和のホームページです。
http://ntw-aiwa.co.jp/

IMG_1416.jpg  IMG_1423.jpg
AX-U1Pの背面を見ると端子はUSBとHDMIが出ています。

今回新しいのはPCとUSBで接続するAX-U1Pという機器ですが、愛和はもともとUX-D1というHDMI経由でDSD入力のみ受けるDACを持っていました。このUX-D1 DACはもともと愛和のAX-WDというADコンバーターからHDMI経由でDSD信号を受けるシステムになっていたようです。つまりAX-WD ADCとUX-D1 DACが専用ペアのようにHDMIでつながれてデータはPCMではなくDSDで送られていたということですね。
http://ntw-aiwa.co.jp/axwd.html
ではなぜADC-DACというシステムを組んだかというと、ひとつはフォノイコからの入力対応ということで、この辺はAntelopeのRubiconでも似たようなAD-DAシステムを持ってるので、これは良いんですが、もう一つはAX-W3という消磁機とつなぐということらしくこれでシステムの、、、コホン。この辺は触れないでおきましょうか。

それはともかく、UX-D1 DACのDSD入力を生かして今度はPCからの再生に使えるようにしたのがこのAX-U1Pということのようです。端的にいうとAX-U1PはUX-D1 DACのUSBアダプターみたいなものですね。これはPlayback Designs MPSのUSB-Xみたいなものとも言えるでしょう。
AX-U1PはPCとUSB(mini)で接続してPCからはASIO経由でDSDネイティブ信号を受けて、HDMI経由でUX-D1に出力するDDCとかメディアコンバーターみたいなものです。ただPCからはアシンクロナスで転送を行って内蔵クロックで送出するなど凝った機構になっています。
PCにはFoobar2000で再生されていたので、おそらくASIO+SACDコンポーネントですね。(この辺は説明の方が不案内だったので推測)対応するのはDFFということになります。
DSFはAudioGateでDFFに変換してくださいとありましたが、HQ PlayerのASiO版を使えばMytekのところに書いたみたいにおそらくDSFでも直接再生ができるのではないかと思います。

IMG_1424.jpg
こちらはブースにあった説明図

簡単にシステムを書くとこんな感じでしょう。
PC(foobar2k/ASIO/SACD)→ USB(ASIOによるネイティブ転送) → AX-U1P → HDMI(独自形式) → UX-D1 → RCAアナログ → アンプ

*スフォルツァートのDSD対応ネットワークプレーヤー

こちらスフォルツァートのホームページです。
http://www.sfz.co.jp/
以前スフォルツァートはトランスポートを出していましたが、これはアナログ出力がある今回新型のネットワークプレーヤーです。特徴はDSD音源の再生が可能という点です。表示を見るとDSDをデコードしていることがわかります。

IMG_1425.jpg   IMG_1426.jpg

ではどうやってDSDを再生しているかと言うと、NASにstefの例のWAVパック方式のDoPデータを入れて再生しているようです。WAVパック方式については前に書いたこちらの記事を参照ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/258376595.html
(注:上の記事を書いた時点ではDoPという言葉がありませんでしたので標準規格1.0と書いてますが、これは今でいうDoP 1.0のことです)

これ自体はDACなのでアナログで出力します。デジタルで出すわけではなく自己完結です。
内部ではきちんとDSDをデコードしてるんですが、なぜDFFとかDSFにしないかと言うと、スフォルツァートはストレージが基本NASなので、NASにDSD音源をいれた時にコントローラからDSDファイルが見えないからだそうです。この辺はネットワークプレーヤーの隠れた問題点なのかもしれませんね。
ただデコードしてるのはDoPなので、これにUSBをつけてPCと接続できるようにしても面白そうです。


その他少しハイエンドショウの他のトピックです。
ヘッドフォン祭の後でなんかほっとするゆったりしたショウでしたが、設立発表のあったばかりのゴールドムンドジャパンは注目度高かったですね。ぎっしり。ゴールドムンドとディナウディオの組み合わせのデモも新鮮。

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ディナウディオではワイヤレススピーカーのXeoのデモを見て来ました。
白いDynaudio Xeo(シオ)5はフロアスタンドでだいたい2700ユーロ(27-8万円)とのこと。これは2.4G帯を使うロスレスワイヤレスで48/16までです(伝送方式名不明)。ただしトランスミッタ自体は96/24を受けることができます。Xeoにはデジタルアンプが内蔵されていますので、これだけで音が鳴ります。一台のトランスミッターで3セット別に音を出せるということで、設定がほぼ不要という点も手軽でよいとのこと。写真に写っているスピーカーケーブルは隣のFocus150のもので、Xeoはケーブルレスです。

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アトールでもワイヤレス製品を披露していました。ワイヤレスもまじめに増えてきましたね。こちらはワイヤレスDACも用意されていますがデモしてたのはプリにワイヤレス受信ボードを追加するというものです。

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これは伝送方式にKleerを使っていて、ノートPCからはUSBドングルで送信します。また面白いことにiPhone用のドックタイプの送信機も用意されています。

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下記は「女性限定」というトライオードのセット。女性限定は特に理由はなく、しゃれだそうです。

IMG_1411.jpg

あとは47研の8cmフルレンジ・コンパクトスピーカーが試聴もしましたが良かったですね。デスクトップによさそう。これも大村ユニットだそうです。
それと会場にはPS Audioのポール氏が来ていました(完実ブース)。お話ししたかったのですがちょっと機会を逸してしまいました。PS Audioの展開もちょっと気になるところです。
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2012年05月13日

ヘッドフォン祭、DSD編

ヘッドフォン祭はPCオーディオ祭の側面もありますが、ここの注目はやはりDSDネイティブ再生です。
MytekではDoPではなくASIOでDSDネイティブ再生のデモをしていました。最近ではDSDネイティブ再生をうたったDACもいくつか出て来ましたが、先行の利点を生かしていろんなヴァリエーションを加えてます。

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使用していた再生ソフトはHQ PlayerのASIO versionです。上はドライバー設定で、DSDオプションではnativeを選択しています。

Fostex A8は標準規格DoPでのDSDネイティブ再生をデモしていました。

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こちらもHQ playerを使用していました。WindowsではHQ PLayerがDSD再生のスタンダードになってきました。DSDオプションではDoPを選択します。リリースは未定というけどけっこう安定してるようです。

DSD対応ではQuteHDも注目です。音はサイズは小さくてもChordという感じのピュアな音がする感じです。

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ヘッドフォン祭2012春終了

今回も恒例のヘッドフォン祭が開催されました。各メディアにも取り上げられることが多くなり、ますます注目が集まってきていますね。今回はいつもよりたっぷりと試聴に費やしました。

今回は発表会が多かったのですが、いまや100周年を超えたDENONは「2012ヘッドフォンコンセプト」と題した発表会を行いました。ヘッドフォンはいまや日本最大のオーディオマーケットになったということで、様々なライフスタイルに対応するため、多彩なラインナップを充実させていくとのこと。ただし高音質は曲げられないということをアピールしていました。今回の発表はその中でもAudio Maniacsと呼ぶマニア層に向けて二点発表しました。ヘッドフォンのAH-DXX(仮称)とイヤフォンのAH-CXX(仮称)です。
こちらモデルはおなじみ福島花乃さんです。

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ヘッドフォンのAH-DXXは自社開発のフリーエッジ・ドライバーを採用したことによりひずみなく大振幅を取りやすいということです。またケーブルの取り外しも可能です。
試聴してみましたが、いまどきのトレンドとしてかなり軽くて、音の印象は密閉型にしては抜けが良く広がりも良い感じですね。装着感も良好です。低域がちょっと強めだと思いますが、もう少し低いほうへの深みがあると良いと思いましたが、密閉性はまだ調整中ということでまだ詰めが出来てないそうです(だいたいにおいて8割くらいといっていました)。これはもう少しよくなるかもしれませんね。

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イヤフォンのAH-CXX(仮称)はデュアル・バランスドアーマチュアです。コンプライのイヤピースを採用していて、タッチノイズ低減のためにイヤフォンのコネクタ部が意図的に頬にタッチするようになっているなど、細かいところを良く研究しているという感じです。また米国スターキー社(補聴器)による耳型のデータを使って形状を研究したとのこと。
試聴しましたが、音は硬めですけどこの手のインイヤーにしては広がりがあり、ワイドレンジで細かい音も良く解像します。帯域バランスも整ってるように思えました。ヘッドフォンの方が試聴では人気があったんですが、どちらかというとイヤフォンに注目ではないかと思いました。価格は3−5万ということでイヤフォンとしてはハイクラス領域ですが、ちょっと楽しみですね。

そしていよいよ登場したゼンハイザーのHD700です。こちらも最近のヘッドフォンらしく軽く作られています。ケーブルは着脱式ですが、HD800とは異なりかなり細いプラグを使用しています。

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聴いてみましたが音質も素晴らしく、音の傾向はHD650よりもやはりHD800を思わせますが、HD800のモニターらしさよりもコンシューマー的な味付けがありますね。また音に広がりがあり、楽器音もかなり細かく解像します。かなりワイドレンジで、ベースの量感もたっぷり深くあるけど出過ぎない感じです。ベースの量感はSRH1840より多いくらいだと思います。

HD700に隠れてもう一つ注目はRS220です。これは昨年発表時点ではKleerだったと思いましたが、非圧縮で送るkleerではない方式だそうです。

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RS220の音は素晴らしく、透明感ある音はワイヤレスのイメージを変えるものですね。またケーブルのない気持ちよさに改めて気が付かされます。これは使ってみないとワイヤレスの良さは分かりません。

ワイヤレスというと面白いのは、こちらのPartot Zikです。これはBluetoothを使用しています。

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面白いのはセンサーを多用した機能性で、頭から外すとポーズになり、ハウジング側面をこするとスキップ、マイクは骨伝導とハイテク満載です。音は有線で聴きましたが、ちょっと音場が狭めだけどまずまずというところでしょうか。

ベイヤーの新製品T90も音が聴けました。右の写真では上がT90で下がT70です。

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これはT70の開放版ともいえるもので、T70と比較すると(上がT90)音の傾向は似てますが、やはり音のこもりが少なく抜けがよいですね。T70に比べると価格も少し上だけど、音も少し上に感じました。

こちらは須山さんのMH335DWです。大型ウーファーのCI2発ということで、かなりぎっちり中が詰まっています。相変わらずシェルはきれいで透明度は高いですね。

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後でまた書きますが、CIx2の他は334と同じで高域を多少チューニングしているとのこと。
音はちょっと聴いただけですが、低域のレスポンスが盛り上がってるというよりも、全体により濃くなり重厚になったと言う感じです。コンシューマー的に聴くにはダブルウーファー(DW)の335が良い選択肢に思います。最近Fitear to go 334ばかりでしたけど、やはりカスタムは良いですね。特に須山さんとこのは吸い付くようにフィットしますので余計そう思います。他のメーカーのカスタムでも耳型はすべて須山さんのところで取ってますので、差はやはりわかりますね。

これは須山Fitear 334 Titunium(試作品)です。

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ネタの割には音はけっこう普通に良い音です。でもさすがにひんやりとしますね。

*DSDネタはタグ分けするため、こちらに記事を分割しました

こちらはCEntranceブースで、左はAudioPhile desktop、右はDACport LXです。

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Audiophile Desktopはケース付きで、スピーカー、DAC miniとケーブルが一体になったシステムです。
スピーカーはオリジナルで、同軸スピーカーですがウーファーとツィーターが同一平面にあって位相問題が少ないということ。
DACport LXはDACportに比べるとボリュームがなく、付属の特製ケーブルでDACになるというものです。価格は$300。

これはHiFiMAN HM901で、いよいよ登場したHM801の上位機種になります。まだプロトタイプでヘッドフォン祭では右のようにDACとしてEF6から音源を再生していました。

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HM901はHM801よりさらに小さく、より使いやすくなっています。DAC仕様など多くは語れませんが、表面的なスイッチ類から読み取れるもの以外にも、私もあまり聞いたことがないユニークな機能もあるようです。あと2-3か月くらいでリリースされるようで、注目機種ですね。

こちらおなじみJabenとRudistorのブースです。

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良かったのはJaben初のMP3プレーヤー(中)です。これはかなり安くなりそうで、かなり音も良いですね。AMP3とかあの辺より良い感じ。これは注目だと思いますよ。ただし今はディスプレイがなく、順送りのみの再生が残念なところです。いまはまだプロトタイプなので機能向上に期待です。
RudiのDAC X3はヘッドフォンアンプの音も良く$1500ということです。

ヘッドフォン祭ではスピーカーによる試聴会も行われます。

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左は人気の角田さんのPCオーディオセミナーでジェフロウランドのDACを紹介しているところです。右はフォステクス・タイムロード・完実の合同でシステムを持ち寄って、スピーカーのシステムも披露するというコンセプトのようです。

ちなみに今回使用したカメラはCanon Powershot s95です。
今回も見どころたくさんのヘッドフォン祭でした。ますますメディアの注目も集まって拡大していくヘッドフォン祭の次回が楽しみです。


ところで今回はHeadFiの部屋もあって、日本のHeadFiメンバーが機材を持ち寄ってHeadFi meetをしました。

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機材は山本DACとかマニアックなのからApril DP1でSR009なんか鳴らしてました。ヘッドフォン祭をみたり持ち寄った機材で聴いたりとヘッドフォン祭とHeadFiの関係もまた向上して行くのを祈ってます。
今回もたくさん外国からもやって来ましたが、ヘッドフォン祭も日本も気に入ってくれてありがたいことです。
ところで、外国から来た人と雑談して、東京の印象はどう?とお決まりで聴くと必ず言う言葉があります。それは"clean"です。東京が清潔・きれいっておそらく日本人は言わないでしょうが、やはりみな東京はcleanだと言いますね。これは日本人が自分で気がつかない美点の一つだと思いますが、大切にして行きたいものです。
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2012年05月10日

ヘッドフォン祭2012春 開催!

今週の土曜日に恒例のヘッドフォン祭が開催されます。ヘッドフォン祭もいまや規模も大きくなり来訪して楽しむのも大変になって来たかもしれません。
そこで、ヘッドフォン祭のイメージガールで今は各紙に連載をもって執筆活動に幅を広げている福島花乃さんがとても分かりやすくヘッドフォン祭の見どころやポイントを解説した記事を書いてくれてます。とても分かりやすく見どころもよくカバーされてるので、こちらを参考にされることをお勧めします。

「ヘッドフォン祭を10倍楽しむ方法」
http://s.ameblo.jp/kanower/entry-11247119236.html

私もいろいろやってはいますが、今回はまずヘッドフォン祭を楽しもうと思います!
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2012年05月09日

ヘッドフォン祭でFostexがDoP対応版のA8を展示

ヘッドフォン祭でFostexがDoP対応版のA8を参考展示するそうです。
http://www.fostex.jp/news/258
これで国産メーカーの目がDSDネイティブ再生に向くことになると良いですね。
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2012年05月08日

毎日Amarra HiFiが10名に当たる

先日のCAのAmarra HiFiプレゼントを逃した方へ。
AmarraのFacebookにLikeをつけると毎日10名にAmarra HiFiのライセンスが当たるそうです。期間は一週間。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=349558698439926&id=113694895359642&__user=795324506
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2012年05月06日

SonoreがDoP準拠でDSD変換ができるUSB DDCを発表

DACやミュージックサーバーを製作しているSonoreがUSB DDCを発表しましたが、これ面白いことにDoP準拠でDSDネイティブ出力を受けてSPDIF PCM信号(88.2kか176.4k)に変換する機能がついています。DSD2PCMというもので、このUSB DDCで変換するのでPCには負担をかけないというものです。
Signature Series Sonore DSD Converterというもので下記にホームページがあります。
http://www.sonore.us/
DoP V1に準拠しているとありますね。独自フィルターを使用しているとあります。電源はパスパワーではなくリニア電源を使用するです。またPS Audio方式(HDMI)のI2S出力にも対応するようです。
dCSもこうしたDSD対応USB DDCを作っているという情報もありますが、未確認です。

DoP(DSD On PCM)も広がってきて標準規格らしくなってきました。
posted by ささき at 00:02 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする