Music TO GO!

2018年12月13日

Campfire Audio Solarisのレビュー記事をPhilewebに執筆しました

PhilewebにCampfire Audio Solarisのレビュー記事を執筆しました。
https://www.phileweb.com/review/article/201812/13/3305.html
Kenさんに直接インタビューした内容が記事に盛り込まれていますので、興味ある方はぜひご覧ください。
Solarisはまさにポータブルオーディオという感じで、スケール感があり、迫力もあり、解像感もあり、Kenさんがこれ以上はないと言っていたように素晴らしいイヤフォンだと思います。

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2018年12月10日

静電型ヘッドフォンシステム、HIFIMAN SHAGNRI-LA jr

SHAGNRI-LA jr(シャングリラ・ジュニア)は超ド級の静電型ヘッドフォンアンプであるSHAGNRI-LA の弟であり、入手しやすい価格とした静電型ヘッドフォンと専用アンプのシステムです。
HIFIMAN JapanのSHAGNRI-LA jrページはこちらです。
http://hifiman.jp/products/detail/297

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HifiManはRE2000で採用された振動板の表面に幾何模様を描いたトポロジー・ダイアフラムのようにナノテクノロジーを得意としているのですが、SHAGNRI-LA jrの振動板にもナノテクノロジーが生かされています。静電型の強みは振動板の薄さですが、SHAGNRI-LA jrでは薄さ0.001mm以下のたいへんに薄いナノテク振動板を採用しています。これによって歪率ほぼゼロでかつ素早い動きを実現しているとのこと。
また振動板はナノ粒子コートされているため帯域特性に優れているということです。

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またHifimanではナノテクを活用してエアフローの改善も行っています。HE1000seではステルスマグネットという技術にそれが表れていますが、SHAGNRI-LA jrのヘッドフォンにおいても電極のメッシュ幅はわずか50マイクロミリで、100万ヘルツ以下の音の振動を問題なく通すために音の振動についてメッシュが阻害することを最小限に抑えています。これによりエアフローの気流が乱れにくいということになります。ダストカバーなど他のパーツにおいてもこの技術は応用されています。
帯域特性は7Hzから120kHzまでの超ワイドな帯域再現を実現しているということです。

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静電型においては通常バイアス電流を必要とするため専用のアンプが必要とされます。SHAGNRI-LA jrの専用アンプはマッチドペアされたHifiman特注品の6SN7Nを採用しています。増幅は前段が真空管 後段が真空管とICのハイブリッドということです。

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DAC機能はなくてアナログ入力だけです。RCAとXLRの入力があります。正面に二つヘッドフォン端子があり、STAX Pro規格ですので、片方には手持ちのSTAXをつないでもよいでしょう。

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ボリュームの部分ではディスクリートの24段アッテネーターを採用しています。
アンプ部分のデザインもなかなかすぐれています。

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実機の試聴はHifimanのオフィスで行いました。
ヘッドフォンには専用のデスクトップスタンドがあるなど細かいところも凝ってますね。ヘッドフォン部分はかなり軽く、快適感は高いので長時間の装着に向いていると思います。ハウジングの削り出しの品質も高く高級感があります。
アンプ前面のLEDはボリュームに応じて光ります(左右は続いている)。

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DACが必要なので近くのデスクトップDACを使おうとしたのですが、R2R2000をDACモードで使ってほしいとのことでそちらを使ってみました。まあ試しに使ってみるかと思ったところ、実のところそのデスクトップDACよりもR2R2000のほうがずっと正確で緻密な再生音が出るのに驚きました。後でそのDACと実際に比較してみて、結局ずっとR2R2000を使いました。
この小さいプレーヤーから弩級のアンプとヘッドフォンに聴き劣りしない堂々とした音が出るのは驚きですね。

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左側にR2R2000があります

そのR2R2000をPCにUSB DACとして接続して使用しました。
そのSHAGNRI-LA jrシステムの音質は極めて高く、音がまるで宙に浮くような浮遊感のある立体感がちょっと驚くほどです。音場は広く開放感のある気持ちの良い音ですね。

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音調はニュートラルで着色感はなく、帯域特性はかなりフラットです。伸びやかな高音域はきつさがなく、音は分析的に細かいがあまり聞き疲れはしなさそうに感じます。
中音域のヴォーカルは聞き取りやすく、肉声は静電型らしい艶めかしく生々しい感じですね。ささやく声の艶かしさに真空管っぽい滑らかな魅力を感じられます。
ただし真空管っぽい甘さは少なく正確で端正な音ですが、あまり無機的になりすぎてないのは真空管を上手に使用しているからのように思います。
低域は強調されてはいませんが鋭いパンチがあり、たっぷりと空気を動かしているような音圧で迫力とスケール感を感じられます。大編成オーケストラの曲も聞きたくなりますね。パーカッションやドラムスは歯切れ良く静電型らしい解像力もあってかなり良質な低域と思います。

音の立ち上がりと立ち下げがとても速く、音の歯切れが良いので静電型らしさが存分に楽しめるでしょう。音の細かさは一級品で、情報量に圧倒されます。特に良録音のジャズやクラシックでは特筆ものの音再現が味わえます。STAXのSR009あたりと比べてみると面白いかもしれません。
今回は静電型ヘッドフォンと静電型アンプの単体販売を行うということで、端子はSTAX Proを使用しているためにSTAXをお持ちの人にも気になる製品だと思います。

販売は12月12日から開始されます。SHAGNRI-LA jrシステムの店頭予想価格は85万円前後で、ヘッドフォンが42万円前後、アンプが52万円前後ということです。
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2018年11月20日

ユニークで高音質なダイナミック、FAudio Majorレビュー


FAudioは香港のメーカーで、もとは音響・スタジオでのエンジニアだった人々が立ち上げたメーカーです。当初はカスタムのリモールド・リシェルを行い、2016にはカスタムIEMをリリースしました。
FAudioはユニークな取り組みを行うメーカーで、マルチBA設計においてフルレンジドライバーを組み合わせて設計するTrue Crossover Technologyなど独自のアプローチが光ります。

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本稿で紹介するMajorは今年の新製品でダイナミックドライバーの高性能モデルです。ドライバーは10.5mmの大口径シングル・ダイナミックですが、FAudioらしくユニークな切り口でシングルの良さを生かしながらシングルの限界を超えるような製品に仕上げています。

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* Majorの特徴

1. トリプル・アコーステック・チャンバー

イヤフォンでは昔からエアフローが音を改善しドライバーの働きを向上させる重要な項目でしたが、最近ではアコーステック・チャンバーと呼ばれる音響空間または空気室を用いて音の改善を図る方法をよく見かけるようになってきました。Majorではこのアコーステック・チャンバーを3段階に使用して効果を高めています。

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これによってドライバーの効率を高めてより深い低域を出し、ピークやマスキングを抑えて自然な周波数特性を実現、さらに音圧疲労を軽減するなどの効果を得ています。

2. ダブルレイヤード・ダイヤフラム

音の要となるダイヤフラム(振動板)はチタニウム製のダイヤフラムと、メディカルファイバー製ダイヤフラムを二枚重ねた二重構造となっています。これによってチタニウムでの高音域の拡張し、メディカルファイバーでのトランジェント改善によりよりタイトなサウンド、明瞭なヴォーカルを再現させているということ。

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ダイヤフラムの二枚重ねというのはなかなかないですね。

3. 軍用線材のケーブル

標準ケーブルも軍用のクリスタル銅ケーブルを採用。シースもがっちりとした高級ケーブルが初めからついています。
またケーブル端子は2ピン仕様で交換可能となっています。

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4. 音を変えられるイヤチップが付属

Majorにはシリコン製の白と黒、黒のフォームの3種類のイヤチップが付属しますが、白のシリコンチップにはInstrument、黒のシリコンチップにはVocalと名前がついているのがユニークです。
これはFaudioの自社開発によるもので、中芯の音が通る部分の材質を変えることで音の個性を変えることができます。いままでもこうした試みをユーザー側でよくやっていましたが、メーカーが公式に提供するのはユニークな試みだと思います。

* 製品レビュー

Majorは黒い箱にコンパクトにパッケージングされています。中にはイヤチップを格納した内箱と、イヤフォンのソフトケースが添付され、本体は金属製のケースに収納されています。
イヤチップは先に書いたように3種類入っていてそのうちシリコンラバーチップは黒(Vocal)と白(Instrument)に分かれて各サイズが入っています。普通は装着性の違いでイヤチップがわかれているものですが、音質の違いをうたうのはなかなかユニークです。これについては音質コメントのところで触れることにします。

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筐体はCNC加工で作れたアルミニウム合金と無酸素銅サウンドチューブを採用したかなり頑丈なもので、高い工作精度が感じられます。この頑丈な筐体で共振が少ない、素材特有の音鳴りが少ないというメリットもあるそうです。

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装着してみるとアルミ製のせいかそれほどの重さは感じません。ケーブルは太めですが柔軟で余計なノイズも少ないと思います。

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まず初めにイヤチップの音の違いを書きますと、黒(Vocal)は中域の明瞭感があって声が分かりやすく、フラットでニュートラルだと思います。いわばオーディオファイルっぽい音で、比較すると音が整理されて落ち着いています。同じ音量でもinstrumentより聴覚的に低く聴こえるように思います。
白(Instrument)では低域と高域の強調感があります。いわばコンシューマライクな音で派手めです。また材質が違うせいか黒よりもややノズルにハメにくいので注意してください。
もうひとつのフォームイヤチップは他のチップが耳に合わない時の落とし所と言えますが、やや大人しくなります。やはりVocalかInstrumentのシリコンチップがMajorらしい凄みがあるのでお勧めです。
VocalとInstrumentではどちらがよいかというよりは好みや音楽、DAPで変えるのが良いと思います。

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以下の音質コメントは主に黒(Vocal)で聴きました。

まず感じるのはダイナミック・ドライバーという先入観とは異なり、BAのようなシャープで鮮明な音鳴りです。しかし聴いていくと深く厚みのある低域から、鮮明で突き抜けるように上に伸びるような高音域まで、まるでマルチBAのようなワイドレンジの広い帯域特性の良さを感じます。イヤフォンとしての能率はやや低めです。

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高音域は明るく軽く伸びる感じで、ダイナミックの粗さは感じられずBAのようなスムーズで整った高域で、中低域はダイナミックらしくたっぷりとした深みのあるインパクトの強い気持ちよさを感じます。低域は迫力とともに制動が効いててタイトでパンチがありますね。
また、中音域ではヴォーカルの再現性が素晴らしく、ささやくような細かさ、声のかすれ、発声の明瞭感、声質の再現力の良さを感じさせます。色付けは少なく、すっきりとして過剰な温かみはありません。

楽器音が鮮明でくっきり聞こえるだけでなく、整っていて歪み感が少ない点が優秀で、いわば正確なパルスレスポンスっぽく聞こえます。特に高域のベルとかはかなり歪感が少ない感じですね。

Majorはダイナミック・ドライバーのワイドレンジ感だけど、フルレンジBAのようなスムーズで端正な音が感じられます。ダイナミックドライバーの迫力もありますが、透明感とか音が整っているとかBAドライバーのような印象もする不思議な音再現に魅力を感じます。

さすがシングルドライバーというか、音場感が良く、広くて立体感が半端ないところが良いですね。
Majorのアコースティック楽器のベール剥がした生々しい鮮明さとか音の深みなど聴くとシンプルなシングルドライバー機っていいなあと思いますが、普通はシングルBAだとナロウレンジで、シングルダイナミックだとシャープさに欠けて荒いものです。しかしMajorはシングルでありながらワイドレンジの音、ダイナミックでありながらBAのような音をを両立してるのが優れていると感じます。

*まとめ

シングルダイナミックでも最近はDita DreamとかHiFiMan RE2000など優れたモデルが出てきていますが、FAudio Majorもそうしたトップクラスに加えてもよいような素晴らしい音再現性能と、個性的な音の魅力を持っていると思います。
また、イヤチップを変えることで音を二種類楽しめるのもなかなか良い点です。ちょっと電車に乗る時間が長いと、イヤチップでいろいろと音を変えながらあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら楽しめるのもポータブルオーディオならではの楽しみですね。
MajorはFAudioらしいユニークなアプローチでトップクラスの音を実現した優れたモデルだと思います。
posted by ささき at 14:53| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

MQAライブストリーミング in InterBee

幕張メッセで開催されたInterBEEの中で世界で5番目というMQAライブストリーミング配信のデモが行われました。
これは銀座の音響ハウススタジオで演奏するミュージシャンのライブを、スタジオのMQAリアルタイムエンコーダーを使ってハイレゾ配信し、幕張の会議場で再生するという試みです。
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会場にはボブスチュワート氏も登壇しました。
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音響ハウススタジオからは生演奏をMQAリアルタイムエンコーダーで192kHzで配信してそれをいったんクラウドにあげます。192/24での伝送速度は1.2MbpsということでTIDALなどのCD品質のロスレス配信よりも低いものです。幕張側ではfoobarを使用してクラウドのアドレスを打ち込んでストリーミング再生します。PCにはMeridian Ultra DACが接続されていてそれをMQAフルデコードします。アナログドメインのオーディオ再生機器はラクスマンのプリメインアンプとダイヤトーンのスピーカーでした。
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時間の13:45になるとスタジオからの声が聞こえてジャズの演奏が始まりました。再生の音質はグリッチなども全くなく、極めて滑らかで透明感の高いものでした。演奏者はピアノが清水絵理子さん、サックスが山口真文さんです。
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再生サイドではなにも特別な機器もソフトも必要なく、つまり一般家庭でもクラウドからストリーミングできるfoobarのようなソフトと、Tidalのロスレスストリーミングが可能なネット接続があれば、直接ライブハウスからハイレゾ配信がうけられるということを意味しています。
帰りがけにInterBEEを見ているとさらに4K/8Kで映像配信ができれば家庭に居ながらにしてライブハウスから演奏をそのまま届けられる時代もすぐそこでは、と感じてしまいました。まさにリスナーとアーティストの距離を縮める試みと言ってもよいでしょう。
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ちなみに下記はInterBEEでのおなじみFitEarのプロオーディオ向け展示。ヤマハのデジタルミキサーにFitEarのIEM向けのEQプリセットを提供しているという内容です。
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posted by ささき at 20:57| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フェンダーIEM新製品のインタビュー記事をPhilewebに執筆しました

先日行われたフェンダーのIEM新製品の発表会のさいにチャン・ウェイ・マー氏にインタビューを行った記事をPhilewebに書きました。
https://www.phileweb.com/interview/article/201811/16/598.html

Aurisonicsからの伝統を受け継ぎつつ、フェンダーで新展開をみせるIEMの進化、ハイブリッド形式の工夫、そしてAPEポートにいたるまで濃い目に突っ込んで聞いていますのでぜひご覧ください。写真も一部を除いて私が撮っています。しかしこの会場はフェンダーらしく絵になりますね。

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2018年11月15日

iFI Audio製品の新デジタルフィルターGTOについて(5.3c)

iFI Audio製品では今回のファームウエアの更新(5.3c)で新しいGTOフィルターというトランジェント重視のデジタルフィルターが採用されました。これはMQA社と開発協力があったそうで、音楽を正確に再現するというフィルターです。技術的な内容は下記のページをご覧ください。
https://ifi-audio-jp.blogspot.com/2018/11/blog-post.html?m=1

適用範囲についてなのですが、上記ファームウェア更新ページのリリースノートには従来のミニマムフェイズフィルターを置き換えるとあります。しかし例えばiDSD BLではMinimum Phaseフィルターのスイッチがありますが、xDSDではありません。そこでこの辺の明確化をiFIのおなじみトルステン博士に聞いてみました。

すると5.3cを適用したファームのiFI Audio製品においては、GTOフィルターは従来のデジタルフィルターの代わりにPCM再生の際には常に動作していて、従来のフィルタースイッチの位置はPCM再生においては意味がなくなるということのようです。ただしDSDを再生する際には従来のフィルタースイッチは従来どおりの意味をもつそうです。(従来仕様のほうがよければファームウェア更新は適用しないでほしいとのこと)

また、PCMにおいても352k/384kの入力の時はGTOがかからないということです(iDSD proは除く)。それはこの領域ではアナログフィルターで十分で、デジタルフィルターはかけなくても良いということだからということです。

加えてPCMにおいてもMQA再生時にはGTOフィルターは適用されないということです。MQAのポイントは「時間的正確性」と「コンパクトさ」で、前者はデジタルフィルターによるものと考えられますが、GTOとの関連も推測するには面白いと思います(あえてそこまで突っ込んで聞きませんでしたが)。

またいままではFPGAで実現していたようなデジタルフィルター機能をXMOSで実現したのも驚きです。iFIはDSDネイティブ再生の頃からXMOSのプログラミングには長けていると思ってましたがさすがです。端的にいうとカスタムICの中でもXMOSはソフト寄りでFPGAはハード寄りです(ちなみにASICはもっとハード寄り)。
しかし、もともとハード実装するような機能がFPGAで実装され、今ではXMOSでも可能になったというのは、ムーアの法則まだまだ健在という感じですね。
posted by ささき at 09:42| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

ヘッドフォン祭2018秋レポート

恒例のヘッドフォン祭秋のレポートをお届けします。

ウルトラゾーンのEdition 11。いままでのチタン振動板からバイオセルロース振動板に変わったのが特徴です。木製のハウジングもいつもながら良い仕上がりですが、装着感も軽いです。
音はSP1000CPで聴いてみましたが、S-logicも進化してるのか奥行き感のある深い音場が特徴的です。チタンっぽい硬さがなく、弦の鳴りもいいですね。
またケーブルが前はがっちりしたレモだったのが2ピンになっていたのが驚きでした。ただし改良されて極性と左右の誤装着対応のノッチもあったと思います。フェンダーの新しいPro IEMシリーズも同様な改良を経てMMCXから2ピンに戻ったのですが、この辺は興味深い動きですね。
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オーディオテクニカのL5000。わたしはL3000を持っていて、昔はリケーブルやらバランスやら何やらでかなり凝ってました。その思い入れあるL3000と似たスタイルから想像するL3000のあの重厚な音のイメージとはまったく異なって、明るく快活な音で密閉型っぽさも少ない感じでした。
担当の人もL3000は意識してないで、いまできることをやったと言ってましたね。W5000風と言うほうがより近いかもしれません。

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あ、ついでに当時(10年以上前)に作ったL3000の壁紙もついでにアップしておきます 笑
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面白かったのはフォスター電機のドライバーのパーツ売りの展示で、これはB2Bの出展となります。
参考展示のヘッドフォンはMT050Aという50mmユニットを使って須山さんがサンプルとして作ったもの。仮名称はAir3というようで、中身も名の通りにAir2/Titan同様タンデム駆動の凝ったもので音もかなーり良かったです。製品化が期待されますね。
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トップウイングさんのブースではXI Audioのディスクリート・マルチビットDACの発表も行われました。このDACについては後に詳しく書けると思います。また、謎のイタリア製タンデム駆動の新ヘッドフォンが出ていて、独特の音を聴かせてくれました。
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Kenさんと新製品Campfire AudioのSolaris。Kenさんいわく、これはベストでこれ以上のものはないよ!って言ってました。これは後で詳しく書けると思います。
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FaudioのMajor。3つのチャンバーが特徴的なダイナミックドライバーモデルです。これについては後で詳しく書けると思います。
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ゼンハイザーの(BTでは)初となる完全ワイヤレスが発表されていました。
ゼンハイザーが実は左右が完全に独立した「完全ワイヤレス」イヤフォンを世界で初めて開発したんですが、そのときはBluetoothではなくKleer方式でした。下記記事参照。
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http://vaiopocket.seesaa.net/article/111416395.html
こちらはBluetooth方式となって初の完全ワイヤレスです。音質は昔のHD650とかHD25を思わせるゼンハイザーっぽい音でかつ音質はかなり高いと思います。左右接続はNFMIで左(子機)を手で覆っても切れません。けっこう完全ワイヤレスではいいモデルだと思います。

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ファイナルさんのところではさらなるエントリーモデルのE1000が人気でしたが、E1000はあとでまた詳しく書けると思います。
下記画像は代理店がファイナルさんに移ったDitaの新製品Project 71。親会社の1971から47周年記念とのこと。従来に比べてダイナミックらしいパンチとエネルギー感が音楽的で心地よいですね。ケーブルもビンテージっぽい独特の線材を使ってるようです。

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ヘッドフォン祭で発表となったNobleのセミカスタム。ウイザードと写真を撮ってもらいました。
ユニバーサルイヤフォンのフェイスプレートと内部配線をカスタム化できるそうで、それによりサウンドのニュアンスを変えられるということ。

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Shureの新しいBTレシーバー、BT2。明瞭感や音の広がりはなかなか良いように思います。
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OriolusのBA300S。入出力とも4.4mmの真空管ポータブルアンプ。ソニーお持ちの方に。
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Hiby R3。11月にMQA対応するということで、Tidalも入ってるようです。中国系DAPのコントローラソフトをやっていたHibyだからプレーヤー部分は優れてるんでしょう。ディスプレイも綺麗です。iPhoneのHibyアプリもMQA対応してくれるといいんですが。
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アユートさんのところではウマ娘モデルのSR15とかセガサターンモデルのACTIVOなどの展開が面白いですね。またフェンダーのPro IEMシリーズの展示もされていました。フェンダーのPro IEMシリーズについては担当者にインタビューをしたので詳しくお伝えできると思います。
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今井商事さんが代理店となるWooのWA8。バッテリーで動作し、真空管2本と3本駆動が切り替えられます。イヤフォンだと2本駆動がよい感じでした。ちょっとお高めですがいかにも真空管らしい甘くて暖かい感触いい音です。
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エミライさんではHeadampのGSX miniが出るそうです。これは電源を内蔵して小型化したもの。
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わたしはGSXもずいぶん前に買いまして、おそらく日本で初めて「バランス駆動」なるものを紹介した記事はGSXで書きました。もう12年は前になりますね。
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http://vaiopocket.seesaa.net/article/22525911.html
まあdinaloとかdinahiとか謎の言葉が出てきたら上の記事を辿ってみてください。
posted by ささき at 10:47| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月07日

Astell & KernもついにMQA対応へ

Astell & Kernプレーヤーにも待望のMQA対応がなされることが、現在開催中のRMAFで発表されています。
プレスリリースによると、まずSP1000が10月中くらいをめどにして、それから順次拡大ということです。
さてTIDALマスターでのハイレゾストリーミング時代が来るか? フルデコーダーとなるはずなので、MQAコアデコーダーとしてOTG使用してMQA対応のポータブルアンプ(MQAレンダラー)にも使えるはずです。ポータブルでのMQA使用も拡大していきますね。
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2018年10月04日

RMAF2018とCanjamの最新情報

今回でCanJamも10周年を迎えますが、JudeのHeadfi TVからプレビューが届いています。

https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-79#post-14517299



1時間ちょっとの動画ですが、気になったところを少しピックアップすると、
00:50 MrSpeaker Ether2 新設計ドライバーと軽量化がポイント、Judeは007を思い起こすって言ってます。
06:40 Hugo M scalerとHugo2をつなぐケーブルをMoon Audioが作ってます
12:37 おお、Campfire AudioからカスタムIEM登場 Equinoxというモデルでカスタムは3Dプリンター製作。10mm ADLCドライバーで、アコースティックガイドもカスタマイズされるよう。
14:22 Abyss Diana Phiは同時発表のAB1266 Phi CCのドライバー(CCはセラミックコーティング)を使用。
20:48 EarSonicsからは新型のGrace
36:24 JH Audioファンの人にはJH Audio謹製のIEMケース
1:02:28 Dragoslavの平面型ニアフィールドモニターDragonfireシステム
1;06:22 駆け込み情報としてはHIFIMANのJade2(静電型)、Arya(新型プラナー)

さて、いくつかはヘッドフォン祭にも来るかな?



posted by ささき at 16:37| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

WiFiの名称が簡略化されます

WiFi Allianceでは現在のWiFiの複雑な名称を簡略化するようです。たとえば802.11nはWi-Fi 4、802.11acはWi-Fi 5となります。
これは802.11axが登場した時にWi-Fi 6と変わることから発行されるようです。これにともなってあらたなロゴも導入されます。

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posted by ささき at 07:05| ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする