Music TO GO!

2026年01月14日

アップルがAIで古い録音をリアルタイムに空間オーディオにする特許を取得

Patently AppleがアップルがAIで古い録音をリアルタイムに空間オーディオにする特許を取得したとレポートしています。
これは古いステレオ録音のようにDolbyAtmosのような空間情報を持っていない音源でも、リアルタイムに空間情報をAIで抽出し、それをさらにAIでHOA(リッチな空間情報形式)に変換してイマーシブオーディオ再生ができる技術です。
ポイントは人が作り直さなくてもAIがリアルタイムにできる点。
この技術は実用性が高く、取得特許なので開発は進んでる可能性が高いです。おそらくはApple Musicアプリがはじめに搭載すると思いますが、HOAがアップル空間オーディオフォーマット(ASAF)のコアなので、おそらく今年のWWDCでなにか発表があるかもしれません。
posted by ささき at 06:25 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月10日

CESで見る2026年オーディオのトレンド

今年のCESから、オーディオ分野で特に興味深い動きがいくつか見えてきました。
単なる新製品発表というよりも、「市場がどこへ向かおうとしているのか」を感じさせるトピックが多かった印象ですね。ここでは個人的に注目したポイントを整理してみます。

1. 「平面型+ゲーミングヘッドフォン」という方程式

まず最も象徴的だったのが、平面型ドライバーを用いたゲーミングヘッドフォンの本格化です。

AUDEZEは新たに「Maxwell 2」を発表しました。前モデルからの変更点はいくつかありますが、特に注目したいのは、昨年発表された静電型ヘッドフォン「CRBN2」で採用された SLAM(Symmetric Linear Acoustic Modulator)技術が導入されている点です。
この技術は低域の空気制御を改善するためのもので、Maxwell 2では低域の量感やレスポンスが向上している可能性が高いと考えられます。

また、ASUSとHIFIMANの協業による「ROG Kithara」も発表され、こちらは明確にAUDEZE Maxwellを意識した製品と言えるでしょう。もっとも、Maxwellは密閉型かつワイヤレスである一方、ROG Kitharaは設計思想や用途がやや異なります。そのため単純な横並び比較ではなく、「平面型をどうゲーム用途に最適化するか」というアプローチの違いとして捉えるのが自然でしょう。

平面型ヘッドフォンは、音の分離や定位といった「音を正確に伝える」能力に優れています。トランジェントの速い、コツコツとした音の再現も得意です。
こうした特性が、現代のゲーミング、特にFPSなどで重要となる音像定位、と強く噛み合い始めたと見ることができます。

一方で、平面型ドライバーには弱点もあります。いわゆる「ドドーン」という重低音の演出は得意ではなく、ここでは平面型の正確性が裏目に出ることもあります。そこで重要になるのが正確性と演出感の両立です。これが「平面型+ゲーミング」方程式の最大のポイントになるでしょう。
つまり、平面型ゲーミングヘッドフォンの価値は、「正確さを犠牲にして迫力を得る」ことではなく、正確さをベースにして迫力を制御できる点にあると言えます。
なぜなら、演出感はDSPなどで比較的容易に作れますが、正確性は後から作ることが難しいからです。

こうして考えてみると、「平面型+ゲーミング」ヘッドフォンへの参入は決して簡単ではないことがわかります。平面型ドライバーの扱いと、ゲーミング用途の音作り、その両方に十分な経験を持つメーカーでないと成立しにくい分野です。現時点で可能性があるメーカーとして思い浮かぶのは、finalくらいでしょうか。
この構図は、最近増えている OTC補聴器における「イヤフォンブランド+補聴器ブランド」のタッグにも似ています。異なる専門性を融合させるクロスオーバーが、今の時代に強く求められているのだと感じます。

2. 大手メーカーがヘッドフォン市場に「復帰」

もう一つ見えてきた動きが、大手オーディオブランドのヘッドフォン市場への復帰です。
CESでは、Fenderがヘッドフォンへの再参入を発表すると同時に、Bluetoothスピーカー市場にも戻ってきました。今回は過去モデルの焼き直しではなく、製品構成やポジショニングを見る限り、戦略を明確に見直してきた印象があります。
また、Klipschも「Atlas」という新シリーズでヘッドフォン市場に復帰しました。

FenderもKlipschも、コロナ禍の時期にはこの分野から一度距離を置いていました。ブランド付加価値の高いメーカーほど、当時の市場環境は厳しかったのだと思います。それにもかかわらず、今回そろってヘッドフォンで復帰してきたということは、市場の再活性化と同時に、ヘッドフォンが再び「ブランド価値を載せられる製品」になりつつあることを示しているように思います。
両社とも大手メーカーですから、再参入にあたっては当然ながら綿密な損益計算を行っているはずです。まだ推測の域は出ませんが、パーソナルオーディオ分野が再び高付加価値化の方向へ向かい始めている、という見方はできるかもしれません。
一方で、TWS(完全ワイヤレスイヤフォン)市場はすでに成熟しきっており、新規参入が非常に難しいフェーズに入っている、という判断も透けて見えます。

3. イヤフォンがIMAX認証を取得

CESではもう一つ、非常に異色なニュースがありました。
BreggzのTWS「Zohn-1」が、イヤフォンとして初めて IMAX認証(IMAX Enhanced) を取得したのです。
IMAX Enhancedは通常、テレビやサウンドバー向けの認証であり、TWSでの取得は極めて珍しいケースです。Zohn-1はBAドライバーを採用している点や、パーソナライズ機能、工芸品のような独特なケースデザインなどが特徴ですが、詳細な技術情報はまだ多くが明らかになっていません。
Zohn-1は以下から購入可能ですが、価格は約15万円と、TWSとしては破格です。
https://breggz.com/products/zohn-1-rtw

ノイズキャンセリングはパッシブのみのようですが、BAドライバーはベントが不要なため、ユニバーサルシェルでも遮音性はそれなりに確保できると考えられます。加えて、音のパーソナライズ機能がこの製品の重要なポイントになっているのでしょう。

4. 家具屋IKEAのマルチBluetoothスピーカー

IKEAからは、ある意味でCESらしい「変化球」も登場しました。
10ドルという低価格のBluetoothスピーカー「Kallsup」です。このスピーカーは複数台のペアリングに対応し、最大で100台近い同時再生が可能とされています。おそらくコスト優先の設計で、Auracastは使用せず、独自実装のマルチ再生機能を採用していると考えられます。
理論的には、マルチスピーカーアレイにすることで1台あたりの負担が減り、歪みを低減することは可能です。ただしKallsupの場合、位相ズレなどを厳密に管理しているとは考えにくく、音質的なメリットは二の次でしょう。
IKEAらしく、空間を一気に盛り上げるディスプレイ用途や、パーティー向けの演出を狙った製品だと思われます。

5. 変わり種ヘッドフォンも健在

最後に少し変わり種として、ヘッドフォンをひねるとポータブルスピーカーになるという「TDM Neo Hybrid Headphones」も展示されていました。
CESらしいアイデア勝負の製品で、実用性はともかく、「音をどう使うか」という発想の広がりを感じさせます。


まとめ

今年のCESを俯瞰すると、平面型+ゲーミング、ブランド価値の再評価、認証や空間体験の拡張、異分野クロスオーバー、といったキーワードが浮かび上がってきます。
単なるスペック競争ではなく、「どの専門性を、どう組み合わせるか」が問われる時代に入ったことを、改めて実感させられると言えるかもしれません。
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アップルがiPhoneのスピーカーの低音を「機械的に」ブーストする特許を出願

Patently Appleによると、アップルがiPhoneのスピーカーの低音を「機械的に」補強する特許を出願しました。これもキラー特許になりうると思います。
端的にいうと空気バネをポートではなく「機械的」な曲がったヒンジ(図の252b)を「逆バネ」として使い、空気バネを相殺するというもの。空気バネを逆バネで相殺する機械的な解決でDSPも使いません。これイヤフォンにも応用できると思います。

IMG_5177.jpeg
図はPatently Appleより引用

もう少し説明すると、従来は空気バネはベント穴やバスレフポートで弱くしますが、iPhoneは小さすぎてそれが作れません。
そこでアップルの特許は意図的に曲がった機械的なヒンジをドライバーに設置することで、振動板が動くとこのヒンジがあたかも膝カックンされたように「逆バネ」として働くという、この逆バネの力で空気バネを相殺するわけです。具体的にはヒンジはプラスチック成形のようです。
ちなみにエッジは正バネなのに対して、このアップルのヒンジは逆バネなので異なる役割をします。この特許のポイントは逆バネ(負の剛性)なので、分かりにくいと思ったら、まず逆バネについて調べてみると良いと思います。

もう一つの特許のポイントは、多くのメーカーであればDSPで無理やり補正すれば安く簡単に済むところを、Appleはあえて得意とするメカ設計と圧倒的なスケールメリットを活かし、物理的に歪みの原因を減らす道を選んでいる点です。これによりより高い音質という形で差別化と高付加価値化を実現しています。
つまり「DSPで誤魔化すか、物理で正すか」、という点でアップルは後者を選べる数少ない会社であるということをこの特許は改めて知らしめたと思います。
posted by ささき at 06:44 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月31日

2025年を振り返る

今年2025年はハイエンドイヤフォンの豊作年、ワイヤレスイヤフォンにも高品質伝送の萌芽が芽生えました。さて今回も2025年を振り返る記事をまとめてみたいと思います。

2024年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/20241231-1.html

* MEMS関係
概況: xMEMSが新基軸のユニットを続々発表するとともに、USoundは戦略ユニット「Greip」を市場投入に成功しました。


フルオープン型にも対応可能なxMEMS社の最新ユニット「Sycamore」の記事をPhilewebに執筆。ノウルズカーブの記事と合わせるとフルオープンタイプの将来も見えてきます。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/05/2539.html

MEMSドライバーは昇電が必要な点がネックですが、それをうまく解決した新しいMEMSスピーカー「Lassen」についての記事をPhilewebに悉筆
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518252435.html

AV WatchでQCY MeloBuds N70のレビュー記事を執筆。USoundの戦略的ユニット「Greip」を搭載しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518560764.html

USoundの「Greip」が追加センサーなしでイヤホンに「健康管理機能」をもたらすという記事をPhilewebに執筆しました。例えばQCY N70にファームウェアのアップデートだけで心拍数などがわかるようになる(かもしれない)というものです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519386158.html

* 高品質ワイヤレス
概況: 今年は高品質ワイヤレスの注目株としてXPanとBLE HDT、LC3plusロスレスが姿を見せました。


AV Watchにクアルコムスタッフの説明会をもとにしたXPanの解説の記事と体験レポートを書きました。ログの遷移を含めてかなり詳しく書いています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2002406.html

XPAN対応イヤフォン「Xiaomi Buds 5 Pro」を実際に使用したレビュー記事です。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2004499.html

PhilewebのクアルコムXPanイベントのレポート。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518317590.html

上記Philewebのイベント終了後に開発者に直接話を聞く機会を得ました。前出のXPanイベントでの内容の確認も兼ねています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518337284.html

これはサムスンのUWBワイヤレス特許とXPanを絡めたBT/WiFiハイブリッド伝送技術の考察記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/513990127.html

Bluetoothに新しい高速転送モードHDT PHY登場した時の記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517877904.html

Bluetoothセミナーで実際にBLE HDTデモのレポートです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518608115.html

OTOTENでフラウンホーファーの展示ブースで取材を行い、LC3plusの最新事情についてコーデック系の担当者に直接話を聞いてきました。今年のトピックはさらなる低遅延化とLC3plusロスレスの導入です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517166303.html

* Auracast関係
概況: Auracastの普及にはAuracastアシスタントがキーとなりますが、その方向性が見えてきました。


AndroidがAndroid 16 ベータ3でAuracastに正式対応。この記事は万博でのレポートにも関連します。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/515428123.html

AV Watchで万博でのAuracastイベントの記事を執筆しました。ここでAuracastアシスタントの普及の方向性が見えてきました。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2042485.html


*ノウルズカーブ関連
概況: これは2025年後半のOAE1やTONALITEにもつながりますが、従来のターゲットカーブ見直しの機運が高まってきたようです。


「ノウルズ・カーブ」をCESの最新展示から読み解く、の記事をPhilewebに執筆しました。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/04/2538.html

ノウルズカーブを採用したTWSがソフトバンクから発売されました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/515425713.html

Philewebにノウルズ・カーブを採用したソフトバンクのTWSのレビュー記事を執筆しました。
https://www.phileweb.com/review/column/202508/12/2681.html

MQA関連
概況:紆余曲折のあったMQAが再び動き出しました。

MQAの最新事情とAIRIA(SCL6)の詳しい情報の記事です。HDTracksのハイレゾストリーミングも推測できます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518679819.html

MQAはいままでQRONO、FOQUS、AIRIAという3つの製品領域に再編されていましたが、新たにプロ用のInspiraとEnduraというプラグインが登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518680485.html

* 他の技術系解説記事

PhilewebにNTT武蔵野研究所の「空間ANC」の記事を執筆しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519277677.html

Windows 11にLE Audio登場、主な目的はゲーミング体験の向上です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517852493.html

AV Watch誌にレビューの他に技術系のわかりやすい解説記事を執筆しました。

AV Watchで「ドライバーの基本講座、DD、BA編」を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2034617.html

AV Watchで「ドライバーの基本、ピエゾ、MEMS編」を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2041096.html

AV Watchで「ドライバーの基本講座、平面型編」を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2037102.html

AV Watchで、初心者向け用語の解説記事を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2043150.html


* イヤフォン・ヘッドフォン系のレビュー記事
概況: 今年はハイエンドイヤフォンの当たり年でした。TONALITEやOAE1のような新しい挑戦もありました。


DITA Audioの新フラッグシップ「Ventura」レポートと音のインプレ
http://vaiopocket.seesaa.net/article/514523995.html

AV WatchにDITA VENTURAのレビュー記事を執筆
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519221295.html

スタジオの正確さとミュージシャンの情熱の融合、VOLK Audio「ETOILE」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519264560.html

AV Watchでfinal TONALITEの測定体験記を執筆
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518823794.html

音質のパーソナライズが可能なfinal新フラッグシップTWS「TONALITE」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519195219.html

AV WatchにAstell & Kernの平面型イヤフォン「LUNA」の記事を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2027067.html

トゥルー・ダイヤモンド振動板、final A10000発表会レポートおよび音のインプレ
http://vaiopocket.seesaa.net/article/514476557.html

finalからダイナミック型ヘッドフォンの新機軸「DX6000」登場
http://vaiopocket.seesaa.net/article/514348358.html

インドの静電型ヘッドフォンのCEOインタビューをPhilewebに執筆
https://www.phileweb.com/interview/article/202507/03/1061.html

設計者の哲学が息づくIEM、フォルテイヤーズ「MACBETH」と「MEFISTO」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517939946.html

Campfire Audioがブランド10周年モデル「Andromeda 10」を発表、2ピン端子採用
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518041349.html

SENDY AUDIOの平面型ヘッドフォンPeacock、Apolloレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/510088043.html

ウッド振動板の新星TWISTURA「WOODNOTE」レビューをAV watchに執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2023403.html

PhilewebにAstrolith, SOLO, Type821などの平面型イヤフォン聴き比べ記事を書きました。平面型の特徴についてもしっかり書いています。
https://www.phileweb.com/review/article/202503/26/5978.html

AV WatchにSendy Audioの平面型でアニソンを聴く記事を執筆
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2014967.html

パッシブ型セラミックコートツイーターを採用した個性的な音、Maestraudio「MAPro1000 II」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519229644.html

*DAP・プレーヤー系
概況:今年はA&K SP4000の発表が目を引きましたが、他にも個性的なDAPが出てきました。CDプレーヤーもまだまだ現役。


SP4000 発表会レポート
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516608986.html

Astell & Kern SP4000の技術詳細について
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516378313.html

Astell & Kern「PD10 & Cradle」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517204300.html

AK PD10にフルAndroidモード搭載
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518067655.html

シリーズの交換DACカード登場、「AD1955DACカード E7専用カード」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516379705.html

同じDNAを共有する温度感のあるサウンド、Shanling「Regal」 + 「M7T」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519420563.html

PhilewebにShanlingのポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」の記事を執筆
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516326117.html

*DAC・ヘッドフォンアンプ系

NFCAとX-Hybridの融合が生む、現代的な高精度サウンドTOPPING「DX5II」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519196315.html

有線イヤフォンの逆襲。スティックDAC×DAC POCKETによるポータブルオーディオの勧め
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1665838.html

R2R DAC設計とトーンコントロールが魅力「Shanling EH2」のレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/511316296.html

新しいDACアーキテクチャ「Mesh DAC」を採用したSchiit Mimirが$300で登場
http://vaiopocket.seesaa.net/article/514708749.html

* イベントレポート

ヘッドフォン祭mini 2025 レポート
http://vaiopocket.seesaa.net/article/510205537.html

春のヘッドフォン祭レポート
finalのアンプについて詳しく書いています。インドの静電型ヘッドフォンやFIIO RR11 FMラジオなど。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2010380.html

AV WatchでFitEarのDECフィルターモデルと中国ブースのレポートを執筆
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518823854.html

AV Watchにポタフェス2025冬のレポートを執筆。HIFIMANのネットワークプレーヤーになるWiFiヘッドフォンを紹介、Jack Vang氏のインタビューでVolk AudioのStellaとEtoileの違いを解き明かし、元ゼンハイザーのアレックスグレルの挑戦であるOAE2のFSFM設計の秘密に迫ります。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2071138.html

* アップル特許ウォッチ
今年は特に最初の二つの特許が大きなものだと思います。


アップルがAirPods Proにおいてマイクを直接ドライバー(振動板の真横)に取り付ける特許を取得しました。このことによりANCの大幅な向上が見込め、音質にも寄与します。これはキラー特許になる可能性があるかもしれません。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519435880.html

アップルがスマホのレンズ収差を偏向板で可変する特許取得。「適応光学」の技術をスマホカメラに応用するものでキラー特許になりえます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519489884.html

アップルがエンドツーエンドの空間オーディオ特許を取得。AirPodsの「スタジオ品質」録音機能の一部ではないかと思われます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516966202.html

アップルがAirPodsの可動式のベント穴の特許を取得。AirPods Pro3にはまだ入ってないと思われます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517612503.html

アップルが液晶付きAirPodsケースの特許を更新。JBL Tour Proのような液晶付きAirPodsケースの特許が公開されています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/517226073.html

アップルが「自分ダミーヘッド」に似たスマホ撮影版特許を取得。これはTONALITEが先手を打ちました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518252461.html

アップルがAirPodsのステムに回転ノブを増やす特許
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518071165.html

アップルが音漏れを打ち消すAirPodsの特許を取得。この特許はnwmみたいにフルオープンタイプで特に効果があるので、アップルがフルオープンタイプのAirPodsを出すようにも推測できます。またはオープンイヤータイプのAirPods 4のような普通AirPodsのシリーズに適用するのかもしれません。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518070649.html

アップルがAirPodsケースがAirPodsのリモートUIになる特許を出願
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518037923.html

アップルがAirPodsとケースのデータ交換協調の特許を取得
http://vaiopocket.seesaa.net/article/519489893.html

WWDCでのApple Musicの新機能についてAIを使ってBPMを合わせる機能ということなので、以前アスキーに書いた下記のアップルの特許を使用していると思われます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/516083911.html

米国連邦裁がアップルにApp Storeルールの緩和を要求、Spotifyが改訂アプリ登録
http://vaiopocket.seesaa.net/article/514840724.html

ついにSpotify Lossless登場 4年間もの間うわさされていたSpotify Losslessがついに登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/518084791.html

* 来年の展望

高品質ワイヤレスについてはXPanはスマホ側中級機への展開がキーとなるでしょう。LE HDTは発表は2026年ですが製品は2027年になりそうです。他方でLC3plusロスレスは見えないうちに広まっていきそうです。
アップルではAirPods Pro3に入らなかった特許が来年4で入るかどうかですね。2026年頭にはWF-1000XM6の登場も噂されています。
MQAはHD Tracksのストリーミングの展開いかんで再度の浸透が分かれることでしょう。
MEMS関連はCESでの発表を見て考えたいところですが、製品としてはオープンイヤフォンへの展開なども予想されます。あとはUSoundのセンサーレスの健康機能の実機展開が興味あるところです。
さて来年はどうなるのか。
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2025年12月17日

アップルがAirPodsとケースのデータ交換協調の特許を取得

Patently AppleでアップルがAirPodsとケースのデータ協調の特許を取得したことが報じられています。
現在のAirPodsでもバッテリー残が表示されますが、リアルタイムではなく限定的なので、常にケースとAirPodsが協調してデータ交信して、相互の状況をケースが代行してiPhoneに送るという機能です。

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画像はPatently Appleから引用
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アップルがスマホのレンズ収差を偏向板で可変する特許取得

カメラの特許ですが、キラー特許になりうるので書いておきます。
Patently Appleによると、アップルがまだ一眼レフにさえ応用されてない、軍事や天文分野の「適応光学」の技術をスマホカメラに応用する特許を取得しました。これはDPPという液体で可変可能な位相偏向板を使って光学収差(歪み、ぼやけ、傾きなど)を補正するものです。乱暴ですけどすごく簡単に言うと、レンズの形を自由に変えられる(のと同じ)特許です。
効果としては従来ソフトウェアに頼っていたスマホの光学収差補正を、根本的にハードウエアのレンズシステムに戻すもので、Android勢に一気に差をつけられます。

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画像はPatently Appleから引用

調べてみたところ、要素技術はMEMSやメタマテリアルではなくて、下記のドイツメーカー phaseformの特許のDeformable Phase Plate (DPP) 「変形可能位相プレート」のようです。おそらくアップルとこの会社の共同研究だと思う。

https://www.phaseform.com/technology
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2025年12月15日

AV Watchにポタフェス2025冬のレポートを執筆

AV Watchにポタフェス2025冬のレポートを執筆しました。
HIFIMANのネットワークプレーヤーになるWiFiヘッドフォンを紹介、Jack Vang氏のインタビューでVolk AudioのStellaとEtoileの違いを解き明かし、元ゼンハイザーのアレックスグレルの挑戦であるOAE2のFSFM設計の秘密に迫ります。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2071138.html

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2025年12月10日

アップルがAirPods Proにおける重要特許を取得

Patently Appleによると、アップルがAirPods Proにおいて、マイクを従来のように筐体に取り付けるのではなく超小型のMEMSマイクを直接ドライバー(振動板の真横)に取り付ける特許を取得しました。
このことによりANCの大幅な向上が見込め、音質にも寄与します。これはキラー特許になる可能性があるかもしれません。
ただ、Pro3に入った形跡はないので、やはり来年H3が出てAirPods Pro4が出るという噂を後押ししてるような気もします。

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図はPatently Appleから引用。振動板のすぐ横の赤丸をつけたところにマイクが設置されています。
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Bluetooth 6.2のShorter Intervalのオーディオへの影響

Bluetooth 6.2のCore Specが公開されました。
https://www.bluetooth.com/bluetooth-core-6-2-feature-overview/

ここでの接続間隔の大幅な短縮「Shorter Interval(SCI)」という新機能が、オーディオの音質に影響を与えるかどうかについて、幾つかの評価軸からChatGPTでシミュレーションさせました。結果としてはSNや歪みなど根本的な向上はないけれども、安定性向上で体感的な音質向上はあるという結論でした。他のGrokやGeminiでもほぼ同じです。

スクリーンショット 2025-12-10 5.51.02.png スクリーンショット 2025-12-10 5.51.46.png
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2025年12月08日

同じDNAを共有する温度感のあるサウンド、Shanling「Regal」 + 「M7T」

ハイエンドイヤフォンであるShanling「Regal」と真空管搭載DAPのShanling「M7T」はどちらもShanlingの新製品です。元は別々に記事にするつもりでしたが、聴いてみると二者を組み合わせて感じる「温度感のあるハイエンドサウンド」というべき気持ち良い音楽体験が、同じDNAの共有を感じさせるので組み合わせてレビュー記事にしました。

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Shanling RegalとM7T

前から思っていたことではありますが、ポータブルだけではなく据え置き機材の多いShanlingは一貫した音作りの思想が感じられます。それは「高性能で冷静なモニターサウンド」ではなく、「高性能で温度感のあるリスニングサウンド」です。それが「Regal」 + 「M7T」の組み合わせではより鮮明に見えてくるように思えたわけです。

まずそれぞれの特徴を解説していきます。

* 「Regal」と「M7T」の特徴

Regalは3Way形式で、低域に対向配置型10mm ダイナミックドライバー×2基、中音域にBAドライバー×4基、高音域にマイクロプラナー×2基という、2DD+4BA+2MicroPlanarのトライブリッド構成です。合計8ドライバーによりShanlingではフラッグシップクラスに迫るスペックと謳っています。向かい合わせの対向配置の低域ドライバーは効果的に歪みを打ち消すことができます。ESTではなくマイクロプラナーの採用は音に厚みを加えることができるでしょう。

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Regalの興味深い特徴はカスタマイズが自由にできることです。まず2個のディップスイッチで4つのモード(バランス、ビューティフル、ヴォーカル、アンビエント)が選べ、さらに4種類の専用イヤーピース(バランス、ヴォーカル、Sound Stage、Bass)に加えてSpinFit(ワンサイズ)が付属します。

Regalは高純度チタニウムのフェイスプレートにアイスクリスタル加工が施され、光の当たり方によってキラキラと表情を変える美しい仕上げです。シェルは比較的大柄ですが、片側わずか6gという驚異的な軽量設計で、長時間装着しても耳への負担がほとんどありません。ユニバーサル形状で耳にぴったりと沿い、安定感も良好です。

M7Tは、AK4498EX×2 + AK4191のDACチップ、第4世代FPGAテクノロジー、2基のKDS高精度クリスタル発振器(90.3168MHz/98.304MHz)を搭載しています。
AK4498EXはよくフラッグシップに採用されるAK4499EXの兄弟モデルのDAC ICで、電圧を直接取り出せるので余分な変換が必要ないという利点があります。これはスペースの限られたポータブル機では利点となるでしょう。
こちらも音のカスタマイズが可能で、トランジスタモードと真空管モードが選べます。トランジスタモードではMUSES8920オペアンプ×2+BUF634Aバッファ×4、真空管モードではRaytheon JAN6418真空管をデュアル構成で使用します。トランジスタモードはトランジスタではなくオペアンプを使用していますが、真空管に対しての半導体モードという感じの意味でしょう。後述しますが、MUSESは音楽性を高めるオペアンプであり、この採用が大きく音に貢献しています。
真空管モードでは真空管特有のマイクロフォニックノイズも専用防振構造でほぼ皆無です。実際に爪でたたいてもマイクロフォニックノイズは生じません。

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M7TはAndroid 13を搭載したAndroid DAPですが、独自の技術でAndroidのミキサーの問題を回避しています。Snapdragon 665+6GB RAMを搭載して操作性も快適です。単体で使うときには「SHANLING Music」アプリを使用しますが、素のAndroidなので普通にNeutron Playerなどの音楽アプリやApple Musicなどのストリーミングアプリが使えます。WiFi環境下では「EddictPlayer」アプリによるリモートコントロールの使用ができます。

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M7Tの出力は4.4mmバランスで980mW@32Ω(3.5mmは245mW@32Ω)と十分な駆動力で、バッテリー持ちもバランス接続で約12.5時間、シングルエンドで約14.5時間と実用的。Bluetooth送受信にも対応し、多様な使い方が可能です。
航空機グレードのマグネシウム・アルミニウム合金をユニボディ切削加工した筐体で、「モカ」、「グレー」、「ダークブルー」の3色展開です。画像のモデルは「ダークブルー」です。M8Tをより小型化してスリムにした感じで、手の小さな方でも持ちやすいサイズ感でしょう。
画像で装着されているブラウンのケースは磁石式蓋付きの専用ケースです。

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専用ケースの出し入れ

次に単体での音質のインプレをします。

* Regal単体の音のインプレ

Regalの単体の試聴にはまず慣れたA&K KANN ULTRAを使用しました。
Regalの低域は超低域まで深く沈み込み、量感はかなり豊富ですが、叩きつけるというより「塊の迫力」で襲ってくるようなイメージです。対向配置型の低音ドライバーらしく緩さがあまりない弾むような気持ち良い低音です。
中高域は十分に伸びやかで、マイクロプラナーの効果か高域のベルの響きが自然で、この辺はESTと比べても自然に感じられます。ヴォーカルは温かみを帯び、甘く聴きやすいですが、低域がやや被る傾向があります。
良録音のジャズトリオを聴くと、ハイハットからウッドベース、ピアノまで楽器の分離が良く、音色が非常にきれいに聴こえます。

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KANN UltraとRegal

カスタマイズについても面白く使えます。
ディップスイッチによる切り替えも優秀で、ヴォーカルモードは自然に低域を抑え、アンビエントモードはスケール感を増します。ビューティフルモードは濃厚すぎて長時間は疲れますが、実験音楽や音響系では非常に印象的です。SIMピンで簡単に切り替えられるハードのディップスイッチは、音の変化が非常に自然で実用的です。

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Regalのディップスイッチ

イヤーピースの効果も顕著です。 標準のバランス以外の音の変化は次のようなものです。
・Vocalチップ:低域が適度に減り、SHANTIのような透明感のある女性ヴォーカルが際立ちます
・Sound Stageチップ:謎のウレタン構造で音場が傘のように立体的に広がるのがユニークです
・Bassチップ:独特の寸詰まりの形で超低域がさらに深まり、頭が震えるような感覚が増します
・SpinFit:最もモニター的でフラットな傾向です

実のところカスタマイズの音の変化も大きく面白いのですが、バランスモード+バランスチップの標準的な音が最も自然に感じました。標準状態で完成度が高いので、曲や好みで味付けしたい場合は組み合わせていくという感じですね。

* M7T単体の音のインプレ

次はM7Tのサウンドインプレです。単体の試聴はまず慣れたqdc WhiteTigerを使いました。M7Tの音も二つの違いが面白いと感じられます。
トランジスタモードでは、MUSES8920の影響が強く、暖かく陰影豊かな音色が特徴です。低域はとても引き締まり、ウッドベースのピチカートは弾むようにタイトで、解像感が非常に高いと感じられます。ハイハットやベルの高域も刺激が少なく、温かみがありながらシャープさも保っています。
全体的に「少し暗めで陰影を強調する」傾向があり、それが楽器の質感を美しく引き立てます。
またデジタルフィルターで音をカスタマイズすることもできます。微妙な変化ですが、好みに合わせてAndroidの設定から切り替えることができます。

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qdc WhiteTigerとM7T

真空管モードに切り替えると、音に華やかさと艶やかさが加わります。トランジスタモードのような音の引き締まった感じは若干減りますが、過度に甘くならず「品のある暖かさ」に留まります。特にジャズボーカルで地下クラブのような雰囲気が出るのが心地よいところです。
両モードとも、低音をブーストするような味付けはなく、あくまで自然で高性能な再生を追求している印象です。

次にRegalとM7Tを組み合わせたインプレです。

* RegalとM7Tの組み合わせの音のインプレ

RegalとM7Tはどちらも音の自由なカスタマイズができるので、様々な他の機材と組み合わせることもできますが、RegalとM7Tを組み合わせると音の相乗効果が一際高く感じられます。それはどちらも同系統の温かみのある音ということ、DAPとイヤフォンが同じ思想のもとに作られた感じがします。
そしてRegalのバランスモード+バランスチップという一番基本的な設定がM7Tに一番よく合うという親和性があります。

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RegalとM7Tと専用ケース

RegalのサウンドはM7Tを使うと、M7Tの音の温かみと相まって音色も一際美しく感じられます。M7Tのトランジスタモードでも温かみが感じられ、とても滑らかな音再現が楽しめます。ジャズとかロックというより、例えばチルっぽいメロウで適度に躍動的で美しいメロディーの音楽と相性が良いですね。真空管モードもメロウで良いけれども、トランジスタモードにするとRegalの性能ポテンシャルを引き出しながら音楽的でかつ高精細な楽しいリスニングができます。それにより、より壮大で細かなニュアンスが伝わります。
例えば音響系やエレクトロニカのアーティストがよく背景ノイズを少しのせるけれども、そうした細かな工夫もよく伝わります。

M7Tはモニター向けかリスニング向けかと言うと、かなりリスニング向けのDAPですが、トランジスタモードでも暖かく、特に音楽的なRegalとトランジスタモードで合わせると、MUSESのリファレンスという感じがします。MUSES作った人たちはこういう音を考えていたのではないかなという感じでアナログ的で美しい音を楽しめます。

* まとめ

レビューのために試聴をしていると、大体聞きどころがわかると曲をスキップするものです。しかしM7TとRegalはこのままこの世界に浸っていたいと思わせるほど魅力のあるサウンドで最後まで音楽を聞かせてくれます。

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Shanling RegalとM7Tは、それぞれ単体でも十分に満足できるハイエンド製品ですが、組み合わせることで互いの良さが最大限に引き立ちます。そこに同じDNAの親和性を感じます。
イヤフォンの「Regal」 とDAPの 「M7T」はそれぞれフラッグシップではありませんが、それに準じる位置にあるハイエンド機材です。フラッグシップモデルは最高のスペックを要求されるので、どうしても性能寄りの冷徹な音になりがちです。「Regal」 + 「M7T」の立ち位置がその性格をわかりやすくしたのかもしれません。

「高性能でありながら疲れず、音楽に深く浸りたい」 、「低音はたっぷり欲しいけど品良く、中高域は甘く美しく」 などリスニング的に温かみのある音楽を楽しみたいというユーザーに勧めたい組み合わせがM7TとRegalと言えるでしょう。
posted by ささき at 09:57 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする