Music TO GO!

2017年06月24日

マズルカ・アパシオナータ 〜ベスト・オブ・バリオス - 福田進一

今日はギタリストの福田進一さんの南米の音楽家バリオス作品集の発売記念ミニコンサートを聞いてきました。
音のつながりの滑らかさや一音の余韻を計算し尽くしたような完成度の高い演奏はシンプルなギターのみながら圧巻と言えるようなものでした。

面白かったのは福田氏が自分はライブよりもむしろ録音派だと言っていたところです。
やはり録音派だったグールドを引き合いに出してましたが、様々な要因で完璧にできないライブよりも、むしろ自分の演奏はCDで聴いて欲しいし、できればハイレゾで良いオーディオで聴いて欲しいと言うことです。
ましてカーステでは聴いて欲しくない、と言うことでしたが遮音されたカスタムイヤホンと高性能DAPで細かな音のニュアンスまで聴けるなら、演奏者の意図に沿うのかも、とも思いました。
また、よく正論的にオーディオ聴くより生演奏が一番、と言ったりしますが、必ずしもそうとは言い切れないのではないか、ともちょっと思いました。

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2017年06月21日

MEZEの美しいヘッドフォン、99Classicsと99Neoレビュー

テックウインドから新しいヘッドフォンが発売されます。
Meze 99 classicと99 Neoの2種類で、このほかにもイヤフォンが発売になります。本稿は99 classicと99 Neoのレビュー記事です。

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99Classicsと99Neo

Meze(メゼ) Audioは2009年にルーマニアで誕生したブランドで、代表のAntonio Meze(アントニオ メゼ)は様々な分野のデザインを手がけていたようです。彼はギタリストでもあって、自分で満足できるヘッドフォンを作りたいがために創業したようです。

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そして2015年に発表した99Classicsが世界的な人気となります。
Meze 99 classicはHeadFiをはじめ、海外で高い人気を得たヘッドフォンで美しいデザインの木製のハウジングを採用しています。99 NeoはClassicの好評を継いで後から発売されたモデルで同じ振動版を使っていますが、チューニングは異なり音の個性も違います。またデザインもブラックのモダンな外観となっています。

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99Classicsと99Neo

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さすがデザイナーが手がけたブランドらしく、外観とハウジングの作りはなかなかよくできていて、装着性も快適です。ハウジングのカップがNeoとClassicでは異なりますが、それ以外はほぼ同じです。ハウジングの表面はなめらかできれいに加工がなされている。ケーブルの左側にリモコンがついています。
重さはわりと軽めでそう負担にはならない程度だと思います。締め付けはあまり強くはないタイプで長くつけててもそう不快感はないでしょう。両方ともクローズタイプで短いケーブルが付いてくるのでポータブルでも使うことができますが、折りたたみはできません。99 Classicには家で聴くための長いケーブルも付いてきます。

NeoとClassicのポイントは振動板は同じで音質レベルはほとんど同じですが、チューニングが異なるためそれぞれ音の個性があります。

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99Classics

Classicはより忠実で、やはり音楽がきれいに聴こえて心地よい音再現です。
低音もNeoより引き締まってタイトですっきりとしたベースです。Neoの少しガチャガチャとした感はClassicでは少なくなり、端正な音を聴かせてくれます。
全体にクリアで曇りの少ない音再現で、すっきりと楽器音が美しく聴こえるタイプです。きつさは少なくやや丸めだが鈍いわけではなく、楽器音やヴォーカルは明瞭に聴こえる。ひずみ感も少なくすっきりと端正に楽器音が聞こえます。
高域表現はシャープさは適度で、どちらかというと優し目できつさは少ない感じですね。きつさが少ないので長い時間聴けるタイプだと思います。
低域の再現はダブルベースが気持ちよく聴こえるくらい量感は十分にありますが、フラットよりは低域が強い傾向ではあります。またわりと低いところまで出て、低域もよく整っていると感じられます。
全体にバランスよく上品な表現ですが、あまり平坦すぎることもなく、適度な低音の味付けはされています。音の明瞭感も高いので、いわゆるジャズ・クラシック向けですが、ヴォーカルを聴きこみたい人にも良いと思す。

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99Neo

Neoでは低域がたっぷりあって、音が分厚く、楽器の音は多少誇張されてきれいに聴こえます。楽器やヴォーカルも明瞭に聞こえ、わりと細かい再現力もあります。演出感は強いが、エレクトロ系やビート系などに向いています。ヘッドホンならではのロックのパワー感や迫力を堪能できますね。
Neoはかなり低域が強調されてベースヘビーなので、ビートの効いた音楽やエレクトロ系によく合います。ただし、ややヴォーカルに明瞭さが欠けることもあります。また楽器を聴きこむとやや音は粗く聴こえます。
高域はclassicよりもシャープに聞こえるのですが、よりきつめにも聞こえます。勢いがあるタイプでヘビーなロックやポップに向いています。エレクトロニカなどもneo99のほうが良いですね。

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端的に素直で音再現が端正なのがClassic、演出気味で勢いのあるのがNeoという感じです。聴きたい音楽で選ぶと良いと思います。
双方ともiPhoneにも向いていて、初級ヘッドフォンやイヤフォンからステップアップしたい人は、かなり音が良く聴こえると思います。
ただClassicのウッドハウジングはなかなかに良くできていますので、スタイルで選ぶというのもありだと思います。

端的に言ってデザインが良く音も良いというのがMEZEの特徴です。価格は99 Classicsが市場想定価格が29,800円前後、99Neoが24,800円前後と言うことでお手頃だと思います。
一番お勧めはNeo、ClassicともAK70あたりに合わせることです。AK70とNeoの組み合わせはロックファンにお勧めです。iPhone直でヘッドフォンリスニングをしたい人にも良いですね。ポータブルでヘッドフォンリスニングを楽しみたい人はぜひチェックしてみてください。
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2017年06月16日

A&ultima SP1000ファーストインプレ

A&ultima SP1000の内覧会に参加してきました。以下の画像とインプレは6月初旬の内覧会時点のものです。

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SP1000は第四世代と言えるモデルで、モデルネームがSP1000、プロダクトラインの名前がA&ultimaになります。以降出るモデルもクラスに応じてA&なんとかになるということです。

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外形デザインは原石を多面カットした宝石がデザインコンセプトで、光と陰はキープコンセプトです。化粧箱はブナの木で、スエーデンでのタルンショの天然皮革のケースがついています。

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上面のSDスロットはケースから外さずにmicroSDの取り外しが出来るようになりました。このため上面から電源ボタンがなくなっています。
マイクロSDカードは確実な装着のためにトレイを採用しています。このため専用のピンが同行されています。これによってSDカードの接触がよくないというAK100時代によく泣いた問題は解決されるでしょう。トレイの出し入れは、なれると簡単です。

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またSP1000では従来機に比してオクタコアの優れた処理能力により体力を高めて、起動時間や反応速度を高めています。液晶は見た目にも精細感が高くきれいです。UIデザインも変わっています。

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音性能でもAKMのフラッグシップモデルのAK4497EQデュアルを採用して高音質化し、回路的には特にバランス出力の改良がポイントになります。VCXOクロックなどは引き続き採用されています。

持った感じではステンレススチール筺体と言うこともあってAK380よりもずっしりとした重みを感じます。
電源スイッチはボリュームの長押しで行います。後ろに倒れるように思ったけれども、そちらには動かないようです。
ホームボタンはAK240のように液晶の下を押すことによってホームとなります。AK380のメタルスイッチはやや反応が鈍いこともあったので実用的と言えます。全体的な反応はかなりさくさくと動きます。

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まずはステンレススチールタイプをDreamの3.5mmで試聴しました。
Dreamを使うとよく分かりますが、パワフルで高域の伸びがあるのが第一印象です。伸びの部分はステンレススチールタイプによるものも大きいと思います。
従来モデルとの差はパワフルさで、KANNの時はKANNのみの個性かと思いましたが、おそらく新ラインナップの個性かもしれません。正確にいうとAK70のころからの変化かもしれませんが。。

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低域自体はわりと抑えめで膨らみがないようにスッキリとして、クリーンで上質なベースです。
また高域もAK380がDreamで少しきつめなのに比べると、穏やかでいたさが少ないと思います。より上品というか上質な高域です。

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AK380とSP1000

今回バランスの音がアンバランスとの差が大きいのも特徴の一つ。音が広いだけでなくバランスにすると音に力感とか重みが加わるようになった。言い換えるとアンバランスでは従来通りで、バランスにするとAMPをつけた感じですね。でもAK380AMPと聞き比べると音はちょっと違います。SP1000の方がもっと重く深い気はします。AK380AMPの方がより太い音ではある。ただヘッドホンなどの駆動力は試せませんでした。
バランス回路はAlexに聞くと秘密だが大きく変わったそうです。

全体に380よりもさらに整って帯域バランスも良い感じです。
ステンレススチールタイプというところを差し引いても、380よりもクリアでより鮮明です。音場もさらに横に広いですね。
全体にスッキリクリーンに明瞭に聴こえ、AK380がちょっと曇って聴こえるくらいです。ベースやドラムスがより鋭く、AK380よりはひとレベル上の音と感じます。

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SP1000ステンレススチールとカッパー

AK380単体と同じ曲で比べると、音の広がり、高域の伸びがSP1000で上回ります。音が華やかで伸びが良いのはステンレススチールタイプの利点だと思います。SP1000カッパーに変えると音は落ち着いた感じになり、より音色がきれいに感じられるようになります。全体の音レベルはほぼ同じなので、好みでテンレススチールかカッパーを選ぶことになるでしょう。ただ良さがわかりやすいのはステンレススチールタイプだと思います。

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専用ケースを装着したSP1000

価格はAK380の発売価格と同じオープンの449,980円(税込み)です。ステンレススチール筺体と言うところを考えると価格据え置きはお得かもしれません。
ステンレススチールは7月7日発売で、カッパーが少し遅れて発売されるそうで、ステンレススチールとカッパーは同じ価格だそうです。

SP1000は新CEO時代の始まりを象徴するような、さまざまな点で刷新された新たなフラッグシップと言えるでしょう。
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2017年06月09日

ついにアップルでもiOS11からFLACをサポートか?

下記のDarkoの記事にありますが、ついにiOS11からは念願のFLACサポートが行われそうです。
http://www.digitalaudioreview.net/2017/06/native-flac-support-coming-to-ios-11/
これはiOS11で新しく加わったFilesアプリでまず可能になっているようで、iOS11ベータをテストしたReddit(アメリカ版の某巨大掲示板)のユーザーも、上記記事のDARKO自身も確認しているそうです。
たとえばiCloudにFLAC音源をアップロードして、FilesアプリでそれをアクセスしてFilesアプリで再生という形です。DARKOはハイレゾファイルも再生可能だったとしています(ただし真にハイレゾ再生されているかはわかりません)
iTunesやMacではまだわかりませんが、ちょっと期待させられるところです。
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2017年06月06日

HDtracksがハイレゾストリーミングサービス開始か?

下記のAudiostreamの記事によると、LINN recordsと並んでハイレゾダウンロードの嚆矢的な存在のHDtracksがMQAを採用したストリーミングサービスを立ち上げるということです。
https://www.audiostream.com/content/hdmusicstream-hdtracks-new-all-mqa-streaming-service

どういうふうに運用されるかはわかりませんが(おそらく米国のみと思いますが)、MQAの採用などちょっと気になるところです。
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2017年05月22日

RoonのRoonによるRoonのためのRoonサーバー登場

ミュンヘンハイエンドでRoon labsが自らサーバー製品を発表しています。
https://www.audiostream.com/content/roon-doeshardware

もともとRoonの母体だったSooloosではハードでネットワークプレーヤーを作ってたものがソフトだけにフォーカスをあてて設計し直したのがRoonですから、ソフト専業だったマイクロソフトがハード売りするのとは違いハードを作ってもおかしくはないとはいえます。
GoogleのNexusシリーズのようにRoon OS(ROCK)のリファレンスとしての意味合いもあるかもしれません。

https://community.roonlabs.com/t/roon-does-hardware-nucleus-introduced-in-munich/25971/75
上のRoonフォーラムではROCKもミュンヘン後にすぐ出すって言ってますね。
フォーラムでは価格が高いんじゃないかとの批判もありますが、Roonの中の人のDanny氏は市場ではやはりTurnkey solution(すぐ使える製品)が必要だし、それにはマージンがかかるので高くなると言ってますね。
安く欲しい人はROCKとNUCで作れば良いというわけです。RoonのDanny氏は両方ありだという感じで書いてますね。
また上のAudiostreamの記事では曖昧ですが、フォーラムではNucleusにはRoonライセンスは付属せずに別に買う必要があると書いてます。
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2017年05月16日

Astell & Kernの新フラッグシップ、ついに登場! その名はA&ultima SP1000

ちょうど二年前のいまころ、現在までのフラッグシップであるAK380が登場しました。そのときは高精度クロックや最新DACのもたらす素晴らしい音の世界に驚いたものです。
それから二年、いよいよAstell & Kernの新フラッグシップ機が登場します。それが「A&ultima(エー・アンド・ウルティマ) SP1000」です。ジェイムズ・リー新CEO体制になってからの初のフラッグシップで期待も高まります。価格はUS参考価格が$3,499(税抜き)です。US価格ベースではAK380から据え置きに見えます。
日本での発売時期、価格は未定です。

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一からの新設計ということでDACも新しく、最新最高のAK4479EQをデュアルで搭載しています。AK380の4490は当時最新でしたが、グレードとしてはハイエンドではありませんでした。このAK4497EQは文字通りハイエンドクラスのDACで、最近では刷新されたLINNのKLIMAX DS/3にも採用されています。もちろんDACチップがすべてではありませんが、大きな違いとなるのもやはり事実だと思います。また高精度クロックもやはり採用されています。
そして今回ははじめから、ステンレススチール(SS)とカッパーモデルの二つのみのようです。どちらもずっしりときそうです。(AK380のようなジュラルミンモデルがない)
かなり気合が入っています。まさにベスト・オブ・ベストなんでしょう。しかしAK380SSはUS$4,999ですから、これを考えるとかなりお得価格になったように思えます。

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デザインはわりとシンプルなものとなり、ベゼルレスの5インチ液晶を採用して大画面化しています(AK380は4インチ)。画面解像度はAK380の480×800から720×1280と大幅に高精細化しています。ハイレゾ再生だけでなく画面もHD化されたわけです。液晶サイズを5インチにしたのもそのためのように思われます。

またマルチファンクションホイールという新機能が追加されています。これは詳しくはわかりませんが、電源ボタンもないのでこれが電源および画面オンオフを兼ねるようです。サイズ的にはやや縦長になった感じでしょうか。
Octa Core(8コア)とCPUも最新のスマホと変わらないほどのスペックです。また新GUIとありますのでUIも変更されているかもしれません。ことによるとソフトウエアも新世代のなっていて、より強力なCPUが必要なのかもしれませんね。ここは詳報をまちたいところです。

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USBはCタイプとなり、KANNのようにハイブリッドではなく、Cタイプのみのようです。また底面画像を見ると拡張コネクタが4ピンではなく5ピンになっていますね。

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内蔵メモリは256GB、拡張メモリはmicroSD一基ですが、上部にスロットが移ったようです。バッテリー容量は10%ほど上がっていますが、CPUも高性能化していますのでそのためかもしれません。

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なお詳細仕様などについてはアユートさんのページをご覧ください。
http://www.iriver.jp/information/entry_980.php

SP1000は価格がAK380の据え置きで、上級のステンレススチールが採用されてお得感があり、ハイエンドクラスDACの採用で音質の進歩もさることながら、CPUや画面など体力も向上してます。また拡張性もなにかあり、ソフトの進歩もありそうです。
さて、ミュンヘンでは試用レポートが見られるのでしょうか、楽しみです。
posted by ささき at 11:00 | TrackBack(0) | __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

MP3死す?

海外報道などでMP3死すというニュースがありましたが、
http://www.npr.org/sections/therecord/2017/05/11/527829909/the-mp3-is-officially-dead-according-to-its-creators
http://www.techradar.com/news/rip-mp3-the-sound-file-that-changed-the-world-is-declared-dead
これはMP3のライセンスが切れたということのようです。つまり死んだのはMP3のライセンスのようです。そこでMP3ライセンス持ち会社が公式に死亡声明を出したということのよう。
http://m.huffpost.com/jp/entry/16588264
今までよくMP3のためにあれそれのライブラリをインクルードして、というのがありましたが、そういうのは変わって行くのかもしれません。
posted by ささき at 19:34 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月05日

ヘッドフォンアワード2016-2017表彰式

私が司会しました、ヘッドフォン祭で開催されたヘッドフォンブック2017のヘッドフォンアワード2016-2017の各受賞者の写真が届きましたので掲載いたします。

まず総評は野村ケンジ先生(右にわたし)
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イヤフォン部門
プレゼンターは小原由夫先生
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エントリークラス デノン AH-C620R
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
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ミドルクラス ダイナミックモーション DM200H
サエクコマース株式会社 代表取締役 北澤慶太様
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アッパークラス AKG N40
ハーマンインターナショナル株式会社 マーケティング部 石原嘉範様
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ハイエンドクラス ウェストン W80
ウェストン アジア太平洋地域セールスマネージャー Hank Netherton(ハンク・ネザートン)様
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大賞 JHオーディオ/アステル&ケルン Michelle
アイリバー Global Business Unit ソニア様 
JH Audio ジェリー・ハービー様
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ヘッドフォン部門
プレゼンターは岩井喬先生
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エントリークラス オーディオテクニカ ATH-AR3
株式会社オーディオテクニカ マーケティング本部 広報宣伝課 マネージャー 松永貴之様
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ミドルクラス フォステクス T40RP mk3n
フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニー PA技術 兼 KOTORI OFFICE ブランドマネージャー 山口創司様
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アッパークラス プリマ PRYMA 01
株式会社ア−ク・ジョイア 営業部、営業部長 牧野文保様
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ハイエンドクラス クロスゾーン CZ-1
CROSSZONE LIMITED 開発設計本部 マネージャー 唐澤孝行様
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ハイエンドクラス デノン AH-D7200
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
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大賞 ソニー MDR-Z1R
ソニービデオ&サウンド株式会社 V&Sプラットフォーム開発部門 角田直隆様 
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 V&S商品設計部門 尾崎雄三様
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周辺機器部門賞とヘッドフォンの殿堂、及び特別賞のプレゼンターは大塚康一先生
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周辺機器部門 アステル&ケルン AK70
アイリバー Global Business Unit ソニア様
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ヘッドフォンの殿堂 シュア SRH1840
シュア・ジャパン株式会社 アシスタント セールス マネージャー 磯部正様
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特別賞 ファイナル イヤホン組み立てイベント
S'NEXT株式会社 代表取締役 細尾満様
S'NEXT株式会社 営業部 工藤岳様
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ヘッドフォンブック編集長 小松さんよりひと言
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最後は受賞者全員で。来年もよろしくお願いします。
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2017年05月01日

2017 春のヘッドフォン祭

今回の春のヘッドフォン祭ではHIFimanの発表会サポート、15Fポータブルサロンのジェリーハービーのインタビュー、そしてヘッドフォンブックの2016-2017アワードの司会進行などを担当しました。
(以下写真はすべてiPhone7 plus)

ジェリーハービーのインタビューの内容の概要を少し抜粋して書きます。

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開発のプライオリティについては、すべてが大事だけれども、音質が一番で、次に装着感、仕上がり、そしてアフターサービスが大事ということ。
自社ブランドで一番気に入っている製品は、LaylaとLolaのどちらかだけれども、いまは中域の音質が気に入っているからLolaがよいと思うとのこと。
好きな音楽ジャンルは、ニューへビーメタル、クラシックロック、カントリーだが、製品はすべての音楽に再生できなければならないので、開発中にはすべてのジャンルを聴くということ。特定のリファレンスはないそうです。

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JH Audio Lolaカスタム

Lolaで、なぜ中域のみダイナミックかということについては、まず完璧なマルチドライバーイヤフォンを開発したいというところからはじまった。いままでの試行錯誤から、ダイアフラムスピーカー(ダイナミック)のスイートスポットが高域でも低域でもなく、200hz - 3000hzの中域にあるということがわかった。
なぜ一基ではなく二基かというと、まずインピーダンスを下げて感度を上げたかった。向かい合わせにしてその間の空気を調整することで求めるハイミッドの周波数特性が得られる。二基の4.9mmドライバーで9.8mm相当のドライバーにすることができるからということ。これによりひずみが起きる前に求める出力をえることができるからということ。
クロスオーバーは、ガンズのギターを正確に再現できるように変えていった。中域重視の設定になっているとのこと。

例の(エイプリルフールネタの)64ドライバーIEM Berthaについては実際に64個のドライバーを入れたが、位相の悪夢になるので配線はしなかったということです。

また、むかしハイブリッドの5EBをつくったときは、性能というよりもダイナミックドライバーがBAよりも安いから使った、などの話がありました。

集まった人からの質問では、日本では10pro がいまだに愛されているが自分ではどう思っているか、ということについては、triple.fi 10(テンプロは日本のいい方)は自分も気にいっているし、みなに愛されているのも知っている。とても高かったのでUEの投資家はゆるさなかったが、口論や物理的なけんかになるほどだった。いまは作られていないが、昨年1000個作成した(TriFi)が2日で売り切れた、など。

いままでのJHで一番低域が出るモデルはという質問には、ロクサーヌがもっとも出力のキャパシティが大きいが、一番低音好きというならJH13V2やJH16V2(オリジナルのJH13やJH16ではなく)がお勧めということ。ただ正確なベースというならLolaが一番だということです。

12ドライバーより多いドライバーを作るかということについては、この4クアッドによる利点は高域で、4つにすることによって20kHzを達成できたが、これ以上の必要はないと考えているなどでした。

ちょっと印象に残ったのはこのインタビューの後で、自分でカスタムIEMを作っているという女性が自分の作品をジェリーに見せてお話して、いっしょに写真を撮ってもらい感極まって涙を流していたことです。人に良いものを与えられるというのは尊いことですね。

製品では以下のものを少し見てきました。

下はJH Audio Lola。たしかにキングという感じの素晴らしい音です。ジェリーのオススメの低音調整位置は2時だそうです。

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Dita Dream。以前のバージョンでは少し中域に低音のかぶりがあったのでDitaのダニーはそれを取りたいって言ってたんですが、このバージョンではうまくチューニングできたようで、スッキリと透明感あるヴォーカルが楽しめます。4.4mmのプラグもあります。

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WestoneではいよいよW80のカスタム版であるES80が出て発表会をしていました。高域重視はW80と同じだけれども、カスタムということで設計はおのずと異なるということ。まW80よりもステージ向きでヘッドルームに余裕があり、低域を上げたそうです(従来のWestoneと同じ考え方です)。
またEASはAMとは違ってフィルターを外せるので、音の入ってくる量を変えられるということ。完全なクローズにすることもできるよう。

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FitEar Customは005番(オヤイデの白)ケーブルが標準。ミドルレッグシェルがポイントで、価格も手ごろ、コンシューマ向けで音楽鑑賞に特化したということ。音は広がりがとても良くて、いつもながらの良くバランス取れてる感じです。音が耳に適度に近いのもライブに良さそう。

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エニュームではVSTのありなしの切り替えができるデモ機を用意していました(VSTは入ってるけど配線を切ってるそう)。
レビューでも書きましたが、VSTツイーターがなくても音楽は高域から低域まで普通に聴けます(ダイナミックでフルレンジカバーしているから)。ただVSTがないと音がザラザラ低質な感じで、VSTありだと音の高級感が上がります。これがスーパーツィーターの効果でしょうね。

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Chordではジョンフランクスがきて二台のPolyを使ってレンダラーを切り替えて、その柔軟さをデモしていました。音もよくMojoの良さを引き出していました。期待感大です。

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ファイナルの新作E3000。ファイナル久々のダイナミックで、低価格なのに高級DAPでも聴けるくらい音が良いのに感心します。E2000も良いけど高域と低域が少しきつめで、より一般ライクな味付けのように思います。5000円ちょっとのE3000はオススメですね。

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Abyssの新型AB1266φファイ。微妙に感度が上がって、いい感じで鳴るようになりました。やはり平面型ではトップクラスの音だと思いますね。鳴らせるPhatlabのポータブルアンプもすごいけど。

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いよいよソニーロゴの入ったJustear。リアルに買い替え考えてる人がすでに何人もいるようです。

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Re:leafのE3。ハイブリッドヘッドフォンアンプだけど真空管とトランジスタのハイブリッドではなく、電流駆動と電圧駆動のハイブリッド。両方長短あるので同時ではなく、ヘッドフォンに合わせて切り替えて使うということ。HD800で聞いたけど電流駆動の方がリッチで好ましい感じがしました。ハイインピーダンスには電流駆動がやはりよいかもしれませんね。

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HiFiManのシャングリラ。ナノテクノロジーを活用し、アンプのデザインは空母をイメージしたそうです。音は細やかでスケール感があるという感じ。

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Sonomaの静電型。たしかに静電型らしい細やかさ、プロ機っぽい整った音バランスという感じ。

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人気のSTAX新ドライバーSRM-T8000。以前は真空管を後段に使ってたがこれは真空管が前でトランジスタが後段です。過去の伝説のT2はトロイダルトランスではなかったので、トロイダルトランスでは過去最大だそう。従来のドライバーよりもスケール感が良いように思います。

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こちらMQAのブース。注目度はかなり高いようです。

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ブルーハワイが日本でも。エミライさんの参考出品です。

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音茶楽のco-donguriのリケーブルタイプ。どことは言えないけど、オリジナルよりこっちの方が好きな音の感じです。

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その名もメーターミュージック。アンプが入ってるわけではないが、入力に応じてVUメーターが動きます。

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いつもながら仕事が早いバンナイズのKANNとHugo2のケース。

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フジヤさんの今回の新色コレクション。カスタムケースはこういう風にしてカスタムに傷がつかないようにするもの。特にTitanにオススメ。

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iFI iESL。iCanがアンプでアナログでiESLに繋いでバイアス電圧を足してKing soundに出してる状態です。つまり普通のヘッドフォンアンプを使って静電型のヘッドフォンが使えるというわけです。

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静電型がわりと増えてるけれども、海外では以前から一定の割合で人気があるので、静電型の海外製品が出ていても驚くことではないと思う(Staxもいまは海外資本なので)。日本で根付くかはまだわからないのでこれから注目ですね。
ダイナミックの平面型が静電型にとってかわったように見えるのは、バランス駆動でもわかるようにアンプの発展によるところが大きいと思いますが、静電型もまずプラグとバイアス電圧の統一化が必要で、それで静電ドライバーが切磋琢磨できれば状況も異なるでしょう。iESLのような機材を中間に挟んで規格の吸収をするのもいいかもしれません。
ダイナミックの平面型よりも静電型のほうがやはりダイアフラムを薄く軽く作れるので、静電型の強みはまだこれから出てくることでしょう。
posted by ささき at 20:13 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする